東方外遠記   作:宗也

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第12話

「いやー、すっかり暗くなったな。」

 

紅魔館を出たときにはもう真っ暗だった。何時間いたんだ?

 

「これは、野宿かな。」

 

取り合えず霧の湖に行き、広い草原のところに腰をおろす。

 

「さて、色々あって疲れたし寝ますか、その前に夕食と。」

 

鞄の中からカ○リー○イトと栄養ゼリーを取り出す。家から持ってきた荷物は紫が携帯用のスキマをくれて、その中にしまってるよ。

 

「まあ持つだろ。すぐ寝るしな。」

 

それを食べ終え、周りにお札を張る。これは家にあったやつでそのお札の範囲内に誰かくると俺に知らせてくれるという便利なものだ。何で家にあったかは知らんけどな。

 

「ふぅー、星がきれいだな。」

 

外にいたころでは見られなかった景色である。これを見ると色々思い出すなぁ。

 

「あいつらは元気かな……、いかんいかん。取り合えず寝よう。」

 

おやすみ、明日は住むところを探さないとな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日

 

俺は朝日の光で起き、釣りをしている。魚がとても食べたくなっかからだ。本当に食べたくなったんだ!

 

「釣れるかな……おっ!!」

 

竿に振動が来たので思いっきり振り上げた。竿にかかっていたのはマグロだった。でもとても小さかった。

 

「……何で!?」

 

マグロは海にしかいないはず。ここは湖だぞ?

 

「まあ、細かいことは気にするなってか。さあいただきます!!」

 

その前に、能力で風の刃をつくりうろこを落として捌かないとな。前に大きいマグロをさばいたことがあるからスムーズにできた。

 

「よし!!」

 

さばき終わったので、能力で火をつけて炙って食べることにした。醤油とかあればよかったんだけどな。

 

「いただきます……うん、うまい!!」

 

意外と味はしっかりしていた。小さいのにな。

 

「モグモグ!! ムシャムシャ!!」

 

夢中になって食べる。やっぱり魚は旨いね!!

 

「ふう、ごちそうさん。」

 

わすが15分で食べ終えた。そのあと能力で火を消す。さて、腹ごしらえもしたし人里に行くことにしますかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人里

 

「家とか売ってたらいいんだけど、最悪宿屋でもいいかな。」

 

「そんなものはないぜ!!」

 

んっ?この声は魔理沙か?

 

「よう聖人!!こんなところで会うなんてな!!」

 

「魔理沙、どこから現れた?」

 

「空から降りて来たんだぜ!!」

 

「落ちてきたのか?」

 

「そんなことしないぜ!!聖人が見えたから降りてきたんだ!!」

 

落ちてきたら面白かったのになぁ。

 

「なるほどね。で、俺に何の用だ?」

 

「そんなに警戒しなくてもいいぜ。」

 

「いや、これは癖でな。」

 

ついやっちゃうんだ!!

 

「まあいいぜ、聖人は宿を探しているんだよな?」

 

「まあそうだけどな。それか家を探している。」

 

「家はもう空きがないぜ。」

 

マジか!!これは困ったな。

 

「よければ今日、私の家に泊まらないか?」

 

「これは嬉しいお誘いだが、断る。」

 

「ちょ!!なぜ即答なんだぜ!?」

 

魔理沙はなぜ断ったのかわからないって顔してるが、俺にとっては辛すぎるんだよ。

 

「魔理沙の迷惑になるからな。まだ知り合って間もない奴を家に上がらせるなよ。」

 

これは半分本当で半分嘘。女性の家で寝るくらいなら野宿した方がましだ。

 

「私だけじゃないぜ、アリスも来るんだぜ!!」

 

「そうゆう問題じゃない。」

 

「じゃあ何が問題なんだ?」

 

「それは言えない。 俺は俺でなんとかするから早く帰った方がいいんじゃないか?」

 

「今は昼の三時くらいだぜ。あと人の好意は素直に受けとった方がいいぜ!!」

 

そんなに経っていたいたのか、夢中になると時間が過ぎるのは早いな。

 

「気持ちだけ受け取っておくよ。」

 

「むむぅ、こうなったら仕方ない!!」

 

「何が仕方ないんだ?」

 

「アリス!!ちょっと手伝ってくれ!!」

 

「はいはい、わかったわよ。」

 

いつのまにかアリスが魔理沙の隣にいた。何時からいたんだよ!?

 

「まさか、スタンバっていたのか?」

 

「ちょっと痛いけど我慢しろよ。」

 

おい、俺の話はスルーか?それと、何する気だ?

 

「(どうするかな?ここはやっぱりあれか。)」

 

「じゃあ俺はこれで失礼させてもらう。」

 

「逃がさないわよ!!」

 

アリスは俺の進行方向に立っていた。いや、本当にいつ移動したんだよ?

 

「逃がしてくれよ。明るい内に寝床を探したいんだよ。」

 

「だから私の家に泊めさせてあげるって言ってるだろ?それに聖人にはたっぷりと聞きたいことあるからな!!」

 

面倒くせぇ。能力使って逃げるか。

 

「逃がさないわよ!!」

 

しかし俺の横にはいつの間にか人形がいた。しかもたくさんいやがる。

 

「ちょ!!邪魔なんだけど!?」

 

「捕まえたぜ!!さあ観念しな!!」

 

「残念、俺はそこにはいないぞ。」

 

「えっ?あっ!!いつの間に!!」

 

まあ、蜃気楼を見させていたからな。

 

「俺はこの辺で。」

 

「逃がさないって言ってるじゃない!!」

 

そう言うとアリスは俺に何かを刺した。あれ?力が入らねえ……。

 

「ふぅ、やっと大人しくなってくれた。魔理沙、運ぶわよ。」

 

「わかったぜ!!」

 

おい!!これ完璧に拉致じゃねえか!!このまま運ばれる訳にはいかないな!!

 

「全く、随分と手荒い真似をするんだな。」

 

「えっ!?何で動けるんだ!?」

 

正直、立っているのが精一杯なんだけどな。

 

「生憎と、俺は魔法は効かないんでね。」

 

「どうして聖人はそこまで逃げようとするのよ?」

 

「そうだぜ!!私達の事が嫌いなのか?」

 

「10%あってて90%違うな。」

 

別に魔理沙やアリスの事は嫌いじゃねえよ。

 

「その90%は何よ?」

 

「お前らが知る必要はない。」

 

「もしかして、女性が苦手なのか?」

 

「……霊夢から聞いたのか?」

 

「ああ、そうだぜ。」

 

「あの紅白巫女も余計なことをするんだな。」

 

「それは誉め言葉かしら?」

 

と、霊夢が空から降りてきた。嫌なタイミングで来るんだな。

 

「お人好しだなって思っただけだ。」

 

「とにかく私の家に来るんだぜ。拒否は認めないぜ!」

 

「拒否します。」

 

「夜は妖怪とか出るから危ないわよ。」

 

「それは大丈夫だ。」

 

「あんた、一体何があったのよ?」

 

色々あんだよ。本当に色々な。

 

「……知らない方がいい場合も人間にはある。」

 

「私人間じゃないし。」

 

あっ、そうだったな。アリスは魔女だもんな。

 

「それはまあいい、さて俺はどっかに行くとするよ。」

 

「「「行かせないわよ(ないぜ!!)」」」

 

「しつこいな。だったら少し眠ってもらおうか!!」

 

そう言い能力で雷を出し、音速の5倍以上の速さで霊夢達に向けて放つ。

 

「「「!!!」」」

 

霊夢達は反応出来なかった。しかし霊夢達には当たらなかった。

 

「女性に対して随分乱暴なのね。」

 

っち、紫がスキマを展開して雷撃を吸収したか。

 

「最初会った時に言っただろ?戦闘になれば男性も女性も関係ないとな。なぜそこまで俺に関わる?」

 

「それは皆、聖人の事が心配だからよ。」

 

「「「なっ!!」」」

 

……何で霊夢と魔理沙とアリスは顔を赤らめてんだ?

 

「だから気持ちだけ受け取っておくって言ってんじゃねえか。」

 

「聖人にどんなことがあったのか知らないけど、逃げてばかりではなく、前を向いたらどうかしら?」

 

「生憎と俺は直す気はない。」

 

「そう、なら後悔するのね。」

 

後悔か、それで済んだらよかったよ。

 

「産まれたときから後悔してるやつに何を言ってるんだか。」

 

そこまで聞いて紫は扇子を開いて横に振るった。すると、俺の横にスキマが現れた。

 

「霊夢!!今よ!!」

 

「わかってるわよ!!」

 

そう言うと俺に蹴りを食らわしてきた。

 

「くっ!!女の力じゃねえな!!」

 

まあ、その蹴りをわざと当たりにいったんだけどな。

 

「これでおっけー「だと思ったか?」!!」

 

「随分と強引なのが多いな。これはあいつが知ったら発狂しそうだ。」

 

「どうやってスキマを消したのかしら?」

 

「言わねえよ。」

 

「でもスキマを消したのは間違いだったわね。」

 

「何を言ってるんだ?ッ!!」

 

いつの間にか霊夢が後ろにいて手刀を食らってしまった。

 

「油断……した。」

 

ドサッ!!

 

「魔理沙、とっとと運びなさい。」

 

「わかったぜ!!」

 

「やれやれ、なんとかなったわね。」

 

「本当ね、ねえ霊夢。」

 

「何よ?」

 

「聖人の三つ目の能力がわかったわ。」

 

「それが何よ?」

 

「それはね……。」

 

「嘘!?そんな能力があるの!?」

 

「ええ、恐らくね。だから彼を注意しておいてね。」

 

「……わかったわ。」

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