東方外遠記   作:宗也

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第14話

「って言われてもな、どうやって行くんだ?」

 

冥界ってことだから、1回死ぬのか!?

 

「っと、とりあえずあいつにばれないようにしないとな。」

 

魔理沙に見付かると面倒なので窓を開けて外に出る。

 

「さて、ここからどうしようかね。」

 

一瞬で行ける方法は……、あるにはあるか。

 

「私が案内するわ。」

 

「……どの面下げてきたんだ紫?」

 

紫の能力を使えば行けるかねぇ、でも今はこれしか思い浮かばないし。

 

「さっきはごめんなさい。お詫びに冥界へ連れていってあげるわ。」

 

「……頼む。」

 

「はいはい。」

 

紫はそう言うとスキマを展開した。いつみても気味悪い。

 

「このスキマを通れば冥界に行けるわ。ただし、気をつけてね。」

 

「嫌な予感しかないけど行きますか。」

 

まさか、死人が化けて出てきたりしないよな?

 

「行ったわね。さて、あの子はどんな反応するかしらねぇ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方アリスは

 

「少し言い過ぎたかしら?」

 

私は少し悩んでいた。聖人のために冥界に行けとは言ったけど過去を思い出したらどうなるのかわからないわよね。もしかしたら取り返しのつかない事になるかも。

 

でも、あそこまで怒った聖人は初めて見た。

 

「何か重大なことを抱えているのね。」

 

「あっ、アリス、聖人は?」

 

「あら魔理沙もう泣き止んだの?」

 

「うっ……その事は忘れてほしいんだぜ。」

 

「聖人なら冥界に行ったわよ。」

 

「そっか。」

 

「何か言いたいならもう少し待ちなさい。」

 

「わかったぜ。ところでアリス?」

 

「何?どうかしたの?」

 

「冥界って事は、あいつがいるんじゃないのか?聖人は生きて帰れるのか?」

 

「……問題ないわ、多分。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

冥界

 

「よっと、着いたな。」

 

ふぅ、無事に冥界に着くことができた。にしても暗い!!今は深夜くらいか。

 

「しかし気味悪いところだな。懐中電灯とか持ってくればよかった。」

 

なぜならそこら辺に幽霊がたくさんいるからだ。あれ本物か!?

 

「まあ、進みますか。」

 

本当は飛んでいきたいが、まだ上手くコントロール出来ないし、無駄な力を使っちまうからな。

 

しばらく歩くと長い階段が見えてきた。博麗神社よりもあるぞこれ。

 

「……ここを登るのかよ。」

 

流石に登る気にはなれない。仕方無い、あれを使いますか!!

 

「本当にしゃあない、能力使うか。」

 

空を飛ぶために風をまとう。俺は飛ぶためにはこうして風を操っている。便利だが、うまくいったことはあまりないし、霊力を他の能力より消費してしまう。出来ればあまり使いたくないけどな。

 

「これからはちょっと頑張って修行をしてなんとかしたいな。」

 

あれこれ考えているうちに玄関らしきところに着いた。

 

「ごめんくさ~い!!!」

 

……反応なしか、じゃお邪魔させてもらいますか。

 

「誰だ貴様は?」

 

おっ!第一冥人発見!!あり、また女の子か。

 

「(本当に女性しかいないんだな。)」

 

「侵入者ですか?」

 

「いえいえ、ただの通りすがりの者です。」

 

「だとしたら、なぜこのような時間にくる?」

 

「いや迷ってる内に来てしまいましてねぇ、それよりなぜあなたは起きてるのですか?]

 

「問答無用!!!」

 

と、いきなり斬りかかってきた。うおっ!あぶね!!

 

「危ねえだろ!!刃物を振り回すな!!」

 

「侵入者を始末する!!ここに来たことを後悔しなさい!!」

 

ちぇ、聞く耳無しかよ。仕方ない、木刀で応戦しますか。

 

ガギィン!!キィン!!

 

「っと、中々やるな。」

 

見知らぬ少女の太刀筋は素晴らしいな。どの攻撃も無駄がねえ。

 

「こりゃヤバくなりそうだ。早くなんとかしないとな。」

 

「よそ見してる暇はあるんですか?」

 

「おっと!!危ない危ない。」

 

やべぇな、防戦になってきてる。攻撃したいが、攻撃できないほどに早く剣を振るってくる。実力は相当だな。

 

「らちがあきませんね。」

 

「そりゃこっちの台詞だ。」

 

「仕方ない、人符 現世斬!!」

 

遂にスペルを使って来たか!!どんなスペルだ?

 

「って居合い斬りかよ!!まずい!!」

 

反射的に木刀を前に構えて、居合い斬りに備えるが、ガードはしたももの衝撃が凄かった。

 

「手が痺れた。すごい技だな。」

 

バキッ!!

 

あれ?木刀が真っ二つになっている。うそーん!!これ高かったのに!!

 

「おいおい嘘だろ!!」

 

決して木刀がもろかったわけではない。毎日しっかり手入れはしていた。なのに折れた。それほどあの少女の居合い斬りは凄かったのか。

 

「これで終わりです!!」

 

また居合い斬りの構えに入った。さっきのやつか!!

 

「とりあえず、距離を離さねえと!!」

 

「無駄ですよ。」

 

その少女はとんでもないスピードで向かってきた。やべぇ!!反応遅れた!!

 

「はあぁぁぁぁ!!!」

 

「くっ!!」

 

「仕留めれませんでしたか、ですがもう抵抗は出来ませんよ?」

 

「……そういうことかよ。」

 

体を見ると左腕はなく、肩から切断されていた。

 

「ぐっ!!く、くそ!!(声が出ねぇ!!)」

 

「しかし、よく生きてますね。ですが次でとどめです!!」

 

そう言うと俺の肩に刀をさし、もう片方の刀で首を切ろうとする。反応出来ねえや。

 

「(ああ、俺もここまでか、すまない……皆。)」

 

「やれやれ~、諦めるの~?」

 

「!!!」

 

頭の中に声が入ってくる。この声は!!

 

「お前は……まさか!!」

 

「おろ、気付いた~?」

 

「まさか、いや、そのしゃべり方は俺の思っている人物だな。」

 

「あったり~!!」

 

「……何の用だよ?」

 

「何、ちょっとアドバイスをね~。このまま諦めていいのか? あのとき約束は守ると誓ったんじゃないのか?」

 

「……そうだ、俺はあのとき何も出来なかった。だから今度こそは約束は守ると誓ったんだ!!」

 

「いい顔になったじゃねえか。」

 

「お前のおかげだ。ありがとな。」

 

「気にすんな~、それより反撃してらっしゃ~い!!」

 

「ああ!!」

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