「ひどいですよ!! 手加減してください!!」
「いや、ちょっと全力を出してみようかなと思ってさ。」
「そのせいで私は死にかけたんですよ!!」
「もう半分死んでるじゃないか。」
「……みょん。」
「それ口癖なのか?」
「うううるさいです!!」
どうも。いきなりケンカしている聖人です。なぜケンカしてるかだって?それは修行の時にちょっと全力を出してしまったから加減を考えろだそうです。それじゃ修行の意味ないと思いますからね、実際に親父に何十回も殺されかけてますから。
「誰に話かけてるんですか!?」
「なんとなくだ。気にするな!!」
「まあいいですよ。」
そう言い妖夢はどこかに行こうとする。何処に行くんだ?
「ところで一つ聞きたいんだけど。」
「何ですか?」
「武器って売ってるところある?」
人里には行ったんだけど武器を売ってる店はなかったからなぁ。
「そりゃありますけど、どうしたんですか?刀ならあるじゃないですか?」
「木刀が欲しいんだよ。どっかの誰かさんにまっ二つにされたからな。」
実際刀だけでもいいんだけどさ、木刀がないと落ち着かないんだよね。
「それはひどいことしますね。何処の誰がやったんでしょうか?」
「お前だっての!!」
しらばっくれても無駄だ。そういうやつはチョップをおみまいしてやる。
「痛、叩かないでくださいよ!!」
「なんなら小突くか?」
「やめてくださいよ!!」
妖夢は軽く顔を赤くして言った。嬉しいのかなぁ?
「おっと、泣くのか?泣いてしまうのか!?」
「泣きませんよ!!子供じゃないですし!!」
「と言いつつ本当は?」
「泣きません!!!」
と言っているが、涙目になっているし、体も震えている。
「涙目になってるぞ。」
「そ、そこは触れないでください!!」
これ以上やると本当に泣くかもしれないからやめておこう。あー面白かった。
「話は戻りますけど、武器が欲しいなら香森堂に行ってみたらどうでしょう?」
香森堂か、そういえば人里の人があそこはがらくたがいっぱいあるって言ってたからな。もしかしたらあるかもな。
「なるほど、じゃあちょっくら行ってくる。」
「場所はわかるんですか?」
「大丈夫。……多分。」
「大丈夫なんですか!?」
「なんとかなる、はず!!」
と妖夢に言い出発する。わかんなかったら人里の人に聞けばいいし。
香森堂
「やれやれやっと着いた。」
少し迷った。まさか魔法の森の入口近くにあったとは。
「やあ、いらっしゃい。」
「あんたもきたのね。」
「よう聖人!!」
「お久しぶりですわ。」
「……ここは何かの溜まり場なのか?」
この3人が揃うなんてな。やっぱりここには何かがありそうだ。
「まあそうだぜ!!」
「霊夢、魔理沙、なにも買わないなら帰ってくれないかな?」
椅子に座っている白髪の男性が呆れながら言った。苦労してるのな。
「まあそんな固いこと言うなよ。」
「まったく、おっと自己紹介がまだだったね。僕は森近 霖之助、よろしく泊谷聖人。」
「よろしくな。霖之助。」
俺も有名人だな。けどやっと男性の知り合いが出来た。良かった良かった。
「ここにきたってことは何か探しているのかな?」
「ああ、ちょっと武器が欲しくてね。」
木刀はここにあるかな?
「刀が欲しいのかな?」
「出来れば木刀が欲しい。それよりも何で俺が刀が欲しいってわかったんだ?」
すると、霖之助は俺の手を指す。手に何か付いてたか?
「それだけ手にまめが出来てたらわかるさ。」
意外とめざといんだな。
「そりゃすごいな。」
「ちょっと漁ってくるから待っててね。」
そう言うと霖之助は奥にいった。漁るって……まあ気にしたら負けか。
「なあ聖人。」
「どうした魔理沙?」
「木刀ってどんなのなんだぜ?」
この質問は予想外だな。木刀はまだ幻想郷に知られてなかったか。説明すんのもめんどいし。
「霊夢、バトンタッチ。」
「何で私が?正直私も知らないわよ。」
霊夢も知らないのかい、これも予想外だ。
「咲夜はわかるよな?」
そう言うと咲夜は顔がニヤニヤしていた。
「私もわからないわ。」
ぜってー嘘だろってツッコミをしたかったけどナイフが飛んできたら嫌なので黙ることにするか。
「木刀って言うのは刀の刀身が木でできてるんだよ。」
刀を抜いて刀身を指さして説明する。わかってくれたかな?
「ふーん、でも何で欲しいんだぜ?」
「いろいろあるからな。」
この刀はいざって時に使いたいからな。
「持ってきたよ。」
そう言うと俺の前においた。さっそく振ってみるか!
「……なかなかいいな!!」
長さも丁度いい、重さはちょっと軽いけどまあ大丈夫だろう。
「ちょうど奥にあったからね。お代はいいよ、それの処分に困ってたから。」
「ありがとうな。」
「今度来たときは外の世界の話を聞かせてほしい。」
「わかったよ。」
と言い店を後にする。良かった良かった。
「なあ、ちょっと持ってもいいか?」
魔理沙が目をきらきらさせて見てくる。そんなに持ちたいのか。
「いいよ。」
と言い木刀を魔理沙に渡す。魔理沙は片手で受け取ろうとしたが、重さに負けて木刀を落とした。
「ちょっ、これ持てないんだけど!!」
魔理沙は両手でようやく持てた。女性ならこの重さはきつかったかな?
「あんた演技でもしてるの?」
「してないぜ!!霊夢も持ってみればわかるぜ!!」
そう言われて霊夢も木刀を持った。
「これ結構重いわね。」
と言いつつも片手で持って振り回している。本当に女性か?
「魔理沙の筋力がないんじゃない?」
「う、うるさいぜ!!」
魔理沙は顔を真っ赤にして言う。霊夢がおかしいだけだって。
「聖人はこのあとどうするの?」
うーん用事は終わったし。
「ちょっと散歩でもしてくるよ。」
「気をつけるんだぜ。」
と言い皆と別れた。
「どこに行こうかな、あそこにするか!!」
ちょっと気になったこともあるし。出発っと!
太陽の畑
「うわあ、すげえ!!」
空き地に着地し、辺りを見ると綺麗な花がたくさんあった。ここまで綺麗に咲き誇るのは珍しいな。
「綺麗だなぁ。」
「ふふ、そうでしょう。」
突然後ろから声がした。気配が全くわからなかったぞ!!
「ふふそんなに身構えなくてもいいわよ。私は風見 幽香よ 泊谷聖人。」
この人も名前を知っていた。緑色の髪で白のブラウスを着て胸元に黄色のスカーフを付けている。スカートはチェック柄だ。美人だが、何か危ない雰囲気を出している。
「聞けばあなた、なかなか強いらしいわね。」
「まだまだだ。」
「私と勝負しない?」
マジですか。俺が負ける匂いがプンプンするんですけど?
「なぜだ?」
「あなたの強さを見たいから。ちなみに拒否権はないわよ、もし負けたら私の下部になりなさい。」
うわ、めんどくせぇ。
「断る、俺はあんた見たいな戦闘好きじゃないんでね。」
「あら、逃げるのかしら?」
挑発してるのが丸わかりだな。
「俺はむやみに戦いたくないんだよ。」
もしここで戦ったら花達に迷惑がかかるからな。
「でも逃がさないわよ。」
「ったく、どうしてここの連中は戦いが好きなんだよ全く。」
「楽しいからよ。」
楽しいねぇ、妖怪からしてみればそうなのだろう。
「そうかい、でもここでは戦わないぞ。」
「わかってるわよ、ここで戦ったら花が可愛そうだもの。」
そう言い幽香は歩き出した。
「ついてきなさい。」
「殺したりしないよな?」
「ええ、もちろんよ。ただし、“殺し“はしないわよ♪」
はあ、幽香の言葉通りについていくか。ついて来なかったら殺すって目をしてたしなぁ。ってか幽香絶対ドSだろ!!