東方外遠記   作:宗也

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第2章 風神録編 ~God of the wind record~
第25話


幽香との戦闘から2ヶ月、俺は修行の為に色々していた。そりゃ色々な。

 

「しかし、涼しくなってきたな。」

 

季節は今、秋である。しかもここは冥界なので他のところより気温は低い。

 

「そこにいないで手伝ってくださいよ!!」

 

妖夢は洗い物をしながら言った。せっかく黄昏てたのに。

 

「はいはい手伝うよ。」

 

絢斗は人里で買い物をしている。だからって留守番を頼むかよ普通?

 

時間は過ぎて昼頃、たまたま覗いた絢斗の部屋に手紙が置いてあった。

 

「なんだこれ?」

 

俺は手紙を広げて呼んでみる。えーと、何々?

 

「おいおいマジかよ!!」

 

俺はすぐに支度をして博麗神社に向かった。内容?んなことどうでもいい!!

 

「どこに行くんですか?」

 

俺は妖夢の言葉を無視した。いや、返答している暇もなかった。

 

「まったくもう!!何か言ってくれてもいいじゃないですか!!ん、これは?」

 

妖怪の山でとんでもないことがおきてる。あんたの力が必要だから私の神社まで来なさい。聖人は今冥界にいるんでしょ?さっさとしなさい!!

 

「これって霊夢さんからの手紙?」

 

「何見てるのかしら?」

 

「幽々子様!!これを見てください!!」

 

「なるほど、これは大変ね~。」

 

「私もすぐに支度します!!」

 

「ダメよ~、妖夢が行っても無駄よ~。」

 

「どうしてですか!?」

 

「妖夢が行っても足手まといなだけよ~。」

 

「……わかりました。」

 

妖夢はしゅんとして部屋に向かった。

 

「にしてもこれはまずいわね~。でも私が手を出してはいけないし、頼むわよ聖人。」

 

博麗神社

 

「着いたぞ霊夢。」

 

「意外と早かったわね。」

 

「急いできたからな。何の用だ?何かまずいことでもあったのか?」

 

「とてもまずいことよ。妖怪の山に新しい神社が来たらしいのよ。」

 

新しい神社、まさかあれじゃないよな?

 

「それはすごいな。その神社の名前は?」

 

「確か、守矢神社って言ってたわよ。」

 

「言ってたってここに誰か来たのか?」

 

「守矢神社の巫女で東風谷早苗だったかしら?」

 

あいつだと!?何しに来たんだよ!!

 

「それは本当か!?嘘なんかじゃねえよな!?」

 

「ええ、本当よ。あんたと入れ違いになったけどね。」

 

何で来たんだよ!!早苗はここに来るべきではないだろ!!

 

「それで霊夢には何て言ったんだ?」

 

「博麗神社を明け渡せって言ってたわよ。」

 

うん、あいつらしいな。でも何で明け渡せって言ったんだ?

 

「それかなりヤバイ話じゃないか?」

 

「そう、かなりまずいのよ。」

 

ここがなくなったら、幻想郷は終わりだしな。あいつはその事を知るよしもないか。

 

「どうするんだ?このまま黙っている訳じゃないんだろ?」

 

「守矢神社に行くわよ!!私の神社を侮辱したからにはボコボコにしてやるわ!!」

 

「それは俺も行かなきゃいけないのか?」

 

「そうよ、文句あるの?」

 

「いやないです。」

 

「それじゃあさっさと行くわよ!!もたもたしてたら置いていくわよ!!」

 

「場所はわかるのか?」

 

「…………そこは勘で行くわよ!!」

 

おいおい!!場所を知らないで行くのかよ!!

 

「信用できねぇ。」

 

そう呟いていると、魔理沙がやって来た。

 

「私も行くぜ!!何か面白そうだからな!!」

 

「相変わらずだな。俺は別に問題ねえぞ。」

 

「足は引っ張らないでよ。」

 

「わかってるぜ。」

 

こうして俺と霊夢と魔理沙は妖怪の山に向かった。道中の敵は霊夢が駆逐していった。容赦無さすぎだろ。話し掛けようとした姉妹の神様と、厄神と、河童みたいな格好をした人を問答無用でボコボコにしやがった。

 

「結構登ったな。」

 

「そうね、今は中腹あたりかしら?ったく、私は今気分が良くないのにどうして立ち塞がろうとするのかしらね!!」

 

「私に聞かれても困るぜ。ってか、話し掛けようとしただけだろ。」

 

妖怪の山に入って数時間、いまだに神社は見えない。するとそこに、天狗?が二人ほどやって来た。

 

「止まれ、そこの侵入者!!」

 

「だってさ、霊夢。」

 

「何で私なのよ!?ってかあんた誰よ!?」

 

「名乗る必要はない。」

 

「犬走椛ですよ、こいつは。」

 

言っちゃってるじゃん。えっと、狼みたいな方が犬走という奴か。

 

「何勝手に言ってるんですか!?」

 

「言ってもいいじゃない。椛の反応が面白かったし。」

 

と、椛とその隣りにいる妖怪は言った。こっちは黒い羽が背中にあるな。と言うことは鴉か?

 

「文、こんなとこで何をしてるのよ?」

 

「侵入者と聞いたからスクープの予感と思ったからきました!!」

 

「誰だ、この人は?」

 

「申し遅れました。私、清く正しい射命丸文です!!以後、お見知りおきを!!」

 

そう彼女は答えた。元気一杯な人だな。

 

「霊夢さん達はなぜここにきたんですか?」

 

「この妖怪の山に神社があるからそこに向かってたのよ。」

 

「新しく来た神社ですね。場所は知ってますよ。」

 

これはラッキーだな。案内して貰えると助かるんだけどな。

 

「じゃあ案内頼めるか?」

 

「いいですよ、と言いたいですがその前にこの男の人は誰ですか?」

 

「泊谷聖人だ、よろしく。」

 

「よろしくお願いいたします。って貴方が噂の外来人ですね!!」

 

「私はどうすればいいんですか?」

 

「んー、適当に理由をつけて報告してください。」

 

「ええー!!そんな……。」

 

「じゃあ霊夢さん、案内しますよ。」

 

「頼むわ。」

 

「あっ、ちなみにここからは歩いて行きますから。飛ぶと他の天狗にばれますからね」

 

「わかった。」

 

俺達は守矢神社に向かった。さて、あいつに会うのは久々だな。面倒な事にならなければいいんだが。

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