東方外遠記   作:宗也

29 / 61
番外編2

話は風神録が終わったあと、秋にしては珍しく暑い日だった。

 

「あー暑い!!とにかく暑い!!」

 

「確かにそうですね、この時期は涼しいはずなんですけど。」

 

妖夢と素振りをしながら愚痴る。とにかく暑いんだ!!

 

「この暑さを早急になんとかしないとな。」

 

「それは無理ですよ。」

 

「うーん、そうだ!!」

 

「どうかしましたか?」

 

「海に行くか!!」

 

こんな暑い日は海に行くに限る!!

 

「う、み、って何です?」

 

あっ、幻想郷に海ってないんだっけ?

 

「それはな……ぷっ!!」

 

「どうして笑うんですか!?何かおかしかったんですか!!」

 

「いや、妖夢のきょとんとした顔が面白くてな。」

 

「むーー。」

 

「幻想郷に海ってないよな?」

 

「そんなものはありませんよ?霧の湖なら知ってますけど?」

 

「残念ながら海はないわよ~。」

 

いつの間にか幽々子が後ろにいた。本当に急に現れますなぁ。

 

「あんたは紫か?」

 

「そんなことないわよ~。バレないようにこっそりと近付いただけよ~。」

 

「まあいいや、幻想郷に海はない、だったらあれしかないな!!」

 

「聖人さん?どうしたんです?」

 

「妖夢、海を見てみたいか?」

 

「それは見てみたいですけど、可能なんですか?」

 

可能に出来る人が1名いるんだな。まあ、弾幕でだけどね。

 

「よし、じゃあ今日宴会をやろう。」

 

「ええっ!?どうしてですか!?」

 

「それは後のお楽しみだ。」

 

「はぁ、わかりました。」

 

「じゃあ俺は人を集めてくる。妖夢は準備をお願いな。」

 

「何処でやるんですか?」

 

「博麗神社でいいだろ。酒とか食べ物とか持っていけば文句は言わねえだろ。」

 

「もう食料はうちにありませんよ?」

 

「だろうと思ったから買っておいた。博麗神社に置いていってある。料理を頼むな。」

 

「わかりました!!」

 

「だったら、今から私はお腹を空かせておくわ~♪」

 

出来れば満腹で宴会にいってもらいたいね!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

守矢神社

 

「よっす!!早苗!!」

 

「聖人?どうしたんですか?」

 

「ちょっとな……。」

 

「ふむふむ、私にあれをしてほしいと。」

 

早苗がいないと出来ないからなぁ。俺一人じゃ無理だ。

 

「まあ普通の宴会よりは盛り上がると思うよ。」

 

「むぅー、聖人の頼みなら仕方ありませんね。」

 

「ありがとな早苗。あと人を集めるのよろしくな。」

 

「わかりました!!」

 

「今度幻想郷を案内してやるからな!!」

 

「絶対ですよ!!」

 

そして俺はこのあと幻想郷を飛び回り色々な準備をした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして夜、宴会はやっぱり博麗神社でやることになった。約1名ご立腹だがな。

 

「何で毎回ここなのよ!?」

 

「まぁまぁ、気にせず楽しもうぜ!!」

 

霊夢は文句を言っているが、ある理由によりここが最適と思ったからだ。霊夢に賄賂……ゲフンゲフンお賽銭を渡しといたからな。

 

「私達も招待してくれるなんてね。」

 

レミリアがカリスマっぽく振る舞ってるが頬がかなり緩んでいた。楽しみだったんだな。

 

「レミリア、頬がかなり緩んでるぞ。」

 

「う、うるさいわね!!気のせいよ!!」

 

「へぇーー(ニヤニヤ)」

 

「う、うー咲夜ぁ!!」

 

「お嬢様、事実ですわよ。」

 

ええっ、そこ慰めるんじゃないの?寧ろダメージを与えにいってるぞ咲夜。

 

「ひどい!!咲夜まではっきりと言わなくてもいいじゃない!!」

 

「その辺にしとけよ。」

 

「(お嬢様可愛い……!!)」

 

おい咲夜、鼻血をたらしているぞ。

 

「それにしても私まで誘っていただけるなんて光栄です!!」

 

「とりあえず鼻血拭けよ。みっともないぞ?」

 

「そ、それはすみません!!」

 

咲夜は顔を赤く、あたふたしていた。慌てる姿は可愛いな。

 

「そうだレミリア。」

 

「何よ?」

 

「レミリアは太陽の光以外の光は大丈夫なのか?」

 

「多分大丈夫よ。」

 

念のため、結界を張っておくかな。

 

「そうか、ならよかった。」

 

「じゃ、私は楽しんでくるわね。」

 

そう言いレミリア達は去っていった。さて、次は妖夢の所に行きますか。

 

「まったく大変だったんですよ!!霊夢さんは動きませんし、私一人でこの料理を作ったんですよ!!」

 

妖夢は俺を見つけるなり、説教をしてきた。

 

「あー、それはすまんな。でもありがとうな妖夢。」

 

「べ、別にきき気にしてませんから!!」

 

「焦ってるのか?妖夢かわいいな!!」

 

「か、かわいい!?」

 

あっ、妖夢が顔を真っ赤にしてる。本当にいじりがいがあるな。

 

「いいわね~、見ていて和むわぁ~。」

 

幽々子は食べ物を食べながら様子を見ていた。

 

「相変わらすの食べっぷりだな。」

 

「今日は宴会だからね~!!たっぷり食べるわよ~♪」

 

「まあ、ほどほどに。」

 

「は~い♪」

 

あっ、これは程々にしないな。目がキラキラしてるもんな。

 

「聖人も大変ね。」

 

「そうでもないさ、久しぶりだな。アリス。」

 

「ええ、久しぶりね。」

 

「この前はすまなかったな。」

 

「へっ?」

 

んっ?何の話をしてるのかわからない顔をしているな。覚えてないのかい!!

 

「いや、ほら、アリスと喧嘩したあれ。」

 

「べ、別に気にしてなんかないからね!!私は何もしてないわよ!!」

 

「いやアリスのお陰で少しは変われたような気がする。ありがとうな!!」

 

そう言うとアリスはそっぽ向いた。恥ずかしいのか、顔も赤くなってるし。

 

「べ、別に気にすることはないわよ!!あれは自分の思ったことを言ったまでよ!!」

 

「顔赤いぞ!!」

 

「あー!!もう他のところに行きなさい!!」

 

「( ´∀`)ニヤニヤ」

 

「上海!!その顔やめなさい!!」

 

さて、上海と喧嘩してるアリスはほっといて、次はあそこかな。

 

「あら、久しぶりね。」

 

「久しぶりだな、永琳。」

 

「私もいるわよ。」

 

「珍しいな、二人とも来るなんて。」

 

いつも永琳は診察で忙しいから宴会になんて来ないのにな。

 

「たまたま休みと重なっただけよ。それに二人だけではないわ。」

 

辺りをみると兎の耳を付けている?二人がいた。あれバニーガールじゃなくて兎なのか?

 

「あっ、はじめまして!!私は鈴仙 優曇華院 イナバといいます!!名前は長いので鈴仙でいいですよ!!」

 

「よろしく鈴仙。」

 

ブレザーの子か。でも何でブレザーを着てるんだ?幻想郷にそんな技術はないはずだが。

 

「私は因幡てゐうさ。よろしくうさ!!」

 

「よろしくな。」

 

「このあと何かやるのかしら?」

 

「まあね。楽しみにしてくれ。」

 

そう言い早苗のところに向かう。そろそろ準備出来たかな?

 

「準備はいいか早苗?」

 

「バッチリです!!いつでも行けますよ!!」

 

「じゃあ頼むわね。」

 

「任してください!!」

 

「じゃあ皆、これから外の世界のあるものを見せるわ。」

 

「行きますよ!!開運 海が割れる日!!」

 

おっ!!向こうは成功したな、次は俺の番だな!!

 

「よし、今だ!!」

 

能力を使い、早苗のスペルを補助する。海が割れたように見える弾幕を繋げただけ。

 

「ふぅ、こんなものですね。」

 

出来上がったのは、幻想郷で見ることの出来ない海だった。

 

「綺麗!!」

 

「これはすごいんだぜ!!」

 

など感嘆する声がたくさん聞こえた。いやぁ、良かった良かった!!

 

「ふふ、驚いてくれたかしら?でもこれだけじゃないのよ。聖人、頼むわね。」

 

「わかってるよ紫。」

 

海に向かい能力を使って炎を丸くして空に打ち出す。その炎は空で弾けて綺麗な丸を造り出した。まあ、打ち上げ花火だな。

 

「すごく綺麗ね、咲夜これは何かわかるかしら?」

 

「いえ、私も初めて見ましたわ。」

 

「美しいですね!!桜と同じくらい美しいですね!!」

 

「懐かしいわねぇ~!!」

 

「紫、これは何なのかしら?」

 

「ふふ、これは外の世界で言う花火って言うものらしいわ。綺麗でしょ?」

 

「丸しか出来ないの?アタイもっと色々見たいよ!」

 

「違うのもできるぞ、ほれ。」

 

四角にしたり連続で打ち上げたり、すごく高く打ち出したり皆が楽しめるように工夫した。流石に顔を花火にするのは出来なかったけどな。

 

「幻想的ね、感動したわ!!」

 

「外に出てよかったですね。」

 

「素晴らしいです!!ここでもう1度見られるとは思いませんでした!!」

 

「彼の能力は素晴らしいわね。私も真似してみようかしら。」

 

こうして宴会は最後まで楽しく続いたのであった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。