白玉桜の地下
「さて、どう攻める?」
「どうって、堂々と攻めようよ~!!」
「……はいはい。」
とまあ、俺達は白玉桜の地下を進んでいく。けど何かおかしいな。
「……妙ね。」
「どうしたの?お姉様?」
「レミリアの言う通り、確かに妙だな。」
「えっ、何がですか?」
「敵の気配が全くしません。」
「これはなめられてるかな~。やってくれるね~!!」
「もしくは敵の罠にはまったとか。」
「まあ、それでもな。」
「突破していくだけだね~!!」
そう言い俺達は中へ進んでいく。しばらく歩いていると。
「うわわっ!!ちょっと危ないよ!!それは無闇に振り回すもんじゃないよ!!」
「問答無用です!!」
「この声は!!」
「どうしたんですか聖人?」
「少し急ごう!!」
と、俺達は急いで声がした方向へ向かう。まさかあいつも来ていたなんてな。
「だからなんで刃物を振り回すの!?危ないよ!!」
「黙りなさい!!大人しく斬られなさい!!」
声のした方へ近付くと、危なっかしく妖夢の攻撃を避けている少年がいた。うん、あいつだったか。
「あっ、快じゃん!!元気だった~?」
「そんなこと言ってる場合じゃないですよ!!早くこの子をなんとかしてください!!」
この少年は佐藤 快。俺の小学生からの知り合いだ。
「落ち着け妖夢。」
「黙りなさい!!さもなくば斬りますよ!!」
「妖夢さん!!どうして!?」
「無駄よ早苗。」
「そうそう、レミリアちゃんの言う通りだよ~。」
「どうゆうことですか!?」
「まあ簡単な話だよ。洗脳されているんだ。」
「そのようなものは……あっ!!」
妖夢の背中には小さい機械がはってあった。あんなところに付けたのかよ。
「つまり、あれが原因か。」
「誰が相手をするんですか?」
「ここは俺が「俺がやるよ~!!」じゃあ絢斗に任せるか。」
「ありがとね~!!」
やる気満々だな、珍しい。
「ちょっと聖人!!」
「どうしたレミリア?」
「どうして絢斗に任せたの!?貴方が行けば良かったんじゃないかしら!?」
「んー、まあ後でわかるさ。」
「そろそろいいですか?」
「いいよ~。でもその前に聞きたい事があるんだな~!!」
聞きたい事……あぁ、なるほどね。
「何ですか?」
「君の名前を教えてくれないかな~?」
「あなたに教える名前はありません!!」
「いいじゃ~ん。俺は君みたいな可愛い子の名前が知りたいよ~!!」
「か、可愛いって!!」
おろ、妖夢は絢斗に可愛いって言われて顔を真っ赤にしてるな。
「およよ~?照れてるのかな?」
「ち、違います!!私の名前は魂魄 妖夢です。」
「うんうん。じゃあ妖夢ちゃんだね。俺の名前は、相沢絢斗でいいよ~!!」
「ちゃん付けはやめてください!!」
「いやだね~。」
「と、とにかく勝負です!!」
絢斗め、からかいすぎだ。でもここまでからかうって事は……。
「だ、大丈夫なんでしょうか?」
「大丈夫だ。」
「その根拠はどこから来るのかしら?」
「まあ見てなって。」
確かに絢斗は普段からふざけている。だから心配になる気持ちもわからなくない。けどふざけているのは集中したときの姿を見せたくないからだ。
「どうしたんですか?兄さん?」
「いやなんでもない。それよりあいつは?」
「いい加減に当たってください!!」
「おひょ~!!危ないね~!!」
やっぱりふざけていたか。でも攻撃は避けているのな。
「「「……どこが大丈夫なのよ!?」」」
「何よ!!ふざけてるじゃない!!」
「まあ確かにふざけてるな。」
現に妖夢の攻撃を避けながらスカートの中を覗こうとしているし、もはや犯罪者だな。
「むっ、ドロワースを履いているのか。だがそれがいい!!」
「ののの覗かないでください!!」
「聖人、今すぐ絢斗君にスペルカードを使いたいんですけどいいですか?」
「やめとけ、使ってもどうせ避けられるから。」
変態行動している時の絢斗は回避スキルMAXだからな。何しても攻撃はあたんねえよ。
「いい加減に当たってください!!」
「無理無理~!!おっ!妖夢ちゃんのおっぱい柔らかいね~!!」
「さささ触らないでくくくください!!」
「兄さん、あれは戦いと呼べるんですか?」
「良太、あれは戦いじゃない。お遊びだ。」
「くぅ~!!この柔らかさ、癖になるねぇ~!!」
いつまで妖夢の胸を触ってんだよ。俺も早苗の胸を触ってみた……ゲフンゲフン!!
「聖人も変態ですね。」
「考えてる事ばれた!?」
「って貴方達!!いつまでふざけているのよ!!」
「そうですよ!!どうするんですか!?」
「どうしろと言われてもね。」
何も出来ないし。そもそも何かしようと思っても絢斗がそれを許さないだろうし。
「絢斗には失望したわ。」
「まあレミリアさん、もうすぐ終わりますよ。」
「その理由はどこにあるの~?」
「見てれば分かりますよ。」
「はあ、はあ……。」
「妖夢ちゃんのおっぱいはハリがあって柔らかくて暖かくていい触り心地でした!!」
「変態!!」
「おひょ!!その言葉は俺にとってはご褒美さ~!!」
「~~~~~~ッ!!!」
妖夢は顔を真っ赤にして絢斗に斬りかかっているが、絢斗はそれを全て避けていく。
「あれれ? もう終わりかな?」
「う、うるさい!!」
妖夢が二刀流にして振るうも、絢斗はことごとく避けていく。
「うひょ、危ないね!!」
「何で……どうして!?」
「どうして当たらないって顔をしてるね。それは妖夢の攻撃が単純だからだよ~。」
「そんなことはありません!!」
「あるんだよ~。じゃあ何故俺が全てかわせたと思う?」
「それは……。」
「確かに妖夢の太刀筋は凄いよ~。どれだけ刀を降ったかわかるからね~!!でもそこが欠点になるんだよ~!!」
「どういうことですか!?」
「対人戦をやってないでしょ?」
「!!!」
「刀を振るう動作は無駄が無くて素晴らしい、だけど続けて振るうとなると無駄な動きが増えるんだよね。刀を1回振った後の動作を速くしないと当たらないよ。」
確かに妖夢は対人戦をあまりやったことはなかった。対人戦をやる人がいなかったからだ。
「対人戦をやってないと相手の動きを予測して攻撃できないからね~。それに、妖夢ちゃんの攻撃が単純すぎるからね。」
「でも、あなたは私に攻撃できるのですか?」
「できるさ。」
そう言い絢斗は刀を抜き始める。それと同時に周りの空気が少しビリビリしてくる。
「これをお前がかわせたら俺の負けでいい。」
「さあ、来なさい!!」
「その目、いい目だ。」
妖夢は絢斗をじっくり見ていた。すると突然。
「えっ?」
絢斗が刀をしまっていた。
「勝負ありだな。」
「何をいって…いるん……ですか!?」
妖夢のとなりにあった柱が粉々になっていた。恐らく、絢斗が斬ったのだろう。
「何をしたんですか!!?」
「じゃあ教えるか。“現世斬“と言えば分かるか?」
「どうして?どうして知っているんですか!?」
「俺も妖忌さんに教えてもらったからだよ。まあ俺のオリジナルが入ってるけど。」
妖夢は絢斗のオーラに圧倒されて座り込んでしまった。
「ちょっと失礼~!!」
そう言い絢斗は妖夢に付いていた機械をとった。
「あれ、ここは?」
「気がついたか?」
「聖人さん!!それに、絢斗さん!!」
「んー覚えているのかな?」
「……はい。」
「まあ無事で良かったよ。怪我とかはしなかっただろ?」
「はい!!あっ!!それよりも急いでください!!敵がとんでもないことをするようです!!」
「急ぎましょう!!」
そうレミリアは言った。確かに急がねえとな!!
「そうですね!!」
俺達は敵がいるところへ向かった。
「っと、ところで絢斗?」
「何かな~?」
「戦闘長引かせ過ぎなんだよバカヤロー!!想符 フレアスパーク!!」
「たぴおか~!!」
「……次回も見てくださいね。」