東方外遠記   作:宗也

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第40話

「さて、覚悟はいいかしら?」

 

「…………。」

 

「だんまりね、何か言ったらどうかしら?」

 

幽香が言うと同時に魔理沙は弾幕を放つ。

 

「危ないわね。」

 

そう言い幽香は余裕を持って弾幕をかわす。幽香が弾幕を避けるのを見て魔理沙は密度を濃くする。

 

「……つまらないわね。」

 

幽香は避けながら呟く。その言葉を聞いた魔理沙はスペルカードを取り出す。

 

「恋符 ノンディレクショナルレーザー。」

 

「来たわね。」

 

幽香の周りに4つのレーザーが逃げる道を塞ぎ、その間に濃い弾幕が放たれる。それも幽香は避けていくが。

 

「へえ、なかなかじゃない。回避だけでは無理ね。」

 

そう言い弾幕を放ち、相殺させながら魔理沙に攻撃する。だが魔理沙は幽香が放った弾幕を最低限の動きだけでかわす。

 

「(おかしいわね。こんなもんじゃないはず。)」

 

そう幽香が考えていると魔理沙は次のスペルカードを取り立す。

 

「魔符 ミルキーウェイ。」

 

魔理沙は急上昇し、空中で大きく旋回して大量の星形の弾幕を出してくる。

 

「ッ!!これはまずいわね!!考え事してる場合じゃなさそうね!」

 

そう言い幽香は避けながら弾幕を放ち、時には日傘で弾幕を弾きながら避ける。

 

「スペルカードを使いたいけど、今の状態じゃ1つが限界ね。」

 

まだ健二の作った毒が体に残っていた。絢斗が治療してくれたが、全て取り除けなかったらしい。お陰で体は動かしにくく弾幕もいつも放つ物より威力が落ちたものしか出せないらしい。

 

「(でもやっぱりおかしいわね。魔理沙は異変を解決してきている。こんな程度の筈ではない。今の私の状態ならすぐやられている。)」

 

幽香は日傘をくるくる回しながら魔理沙に話しかける。

 

「あなた、手加減してるんじゃないでしょうね?」

 

そう幽香が魔理沙に言うと魔理沙は突然苦しみだした。

 

「やっぱり、何かあるのかしらね。ん?」

 

幽香は魔理沙から声が聞こえた気した。

 

「……けて。」

 

「何かを伝えたいのかしら?」

 

「……すけて。」

 

「…………。」

 

「助……けて。」

 

「あなたがそんなこと言うってことは相当なのね。いいわ、今回だけよ。」

 

そう幽香が言うと魔理沙はスペルカードを取り出した。

 

「恋符 マスタースパーク。」

 

魔理沙はお得意の魔法を幽香に放つ。それを見て幽香もスペルカードを取り出す。

 

「前より威力が強くなってるわね。けど、それをつくったのは私よ!!マスタースパーク!!」

 

幽香と魔理沙、二つのマスタースパークがぶつかった。しかし、威力が同じだったため相殺された。

 

「はあ、はあ、やっぱりまだ抜けきってないわね。こんな程度で息があがるなんて。」

 

幽香が休んでいる時、魔理沙は休む暇もなくスペルカードを取り出す。

 

「恋心 ダブルスパーク。」

 

「これはまずいわね!!」

 

そう言い幽香もスペルカードを取り出す。

 

「マスタースパーク!!」

 

マスタースパーク同士がまた激突した。しかし、二対一なのでだんだん幽香の方が押されてきた。

 

「っ!!ここまで……かしらね。」

 

これ以上幽香は力が入らないらしく、マスタースパークを撃つのをやめて目を閉じた。そして、2つのマスタースパークは幽香に当たった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はずだった。

 

「おいおい諦めていいのかよ?」

 

「!!!」

 

幽香が目を開けると快が幽香をお姫様だっこをしていた。

 

「離しなさいよ!!」

 

幽香は若干顔を赤らめて快に言い放つ。

 

「それは失礼しました。」

 

快は幽香を降ろす。

 

「どうして助けたのよ?貴方が介入する意味がわからないわ。」

 

「それは女の子が傷つくのを見たくないからですよ。」

 

「!!!」

 

予想外の言葉に幽香は少し顔を赤くした。

 

「と、とりあえず、ありがとう。」

 

「さて、問題はここからだ。」

 

快は魔理沙の方を向く。魔理沙はこの時間を使って魔力を溜めていた。

 

「後は私がやるわ。」

 

そう幽香は言い、前に出ようとした時、快に肩を掴まれる。

 

「そんなふらふらの状態で何ができるんですか?」

 

「くっ、貴方には関係のないことよ!!」

 

「無茶しないでゆっくり休んでください。」

 

「けど!!私が!!」

 

「大丈夫です。僕がなんとかしますから。」

 

そう言い快は前に出る。

 

「待たせたね。いつでもいいよ。」

 

そう言い左手を前、右手を後ろに向けた。その瞬間に快の手から炎が出始める。

 

「この技は!!」

 

「すみません、僕もパクっちゃいました。」

 

快が準備をしている時、魔理沙は八卦炉を前に向けてスペルカードを取り出した。

 

「魔砲 ファイナルスパーク。」

 

そう言い魔理沙はマスタースパークとは比べ物にならないほどのレーザーを快に向けて放つ。それを見た快はスペルカードを宣言する。

 

「ここで負ける訳にはいかないんです!!炎符 フレアバーナー!!」

 

快の左手から炎のレーザーが放たれた。そのレーザーは魔理沙のファイナルスパークと同じくらいの大きさだった。

 

ドオーーーーーン!!!

 

2つのレーザーは最初は拮抗したが、すぐに快の炎のレーザーが魔理沙のレーザーを包み込んで魔理沙に直撃した。

 

「ふう、終わったかな?」

 

快は能力を解除し、倒れている魔理沙に近寄る。

 

「……これですね。」

 

そう言い魔理沙の背中にあった機械を取った。

 

「……あれ?私は何をして?」

 

「元に戻ったね。」

 

「お前が助けてくれたのか?」

 

「僕と幽香さんだよ。」

 

「そうか。」

 

「じゃあ僕はこれで「ありがとなんだぜ!!」うわあああ!!」

 

魔理沙は思いっきり快に抱き付いた。

 

「ありがとう、本当にありがとう!!」

 

「ちょ!!わかりましたから!!苦しい!!」

 

「魔理沙だけずるいわよ。」

 

いつの間にか快の隣に幽香が立っていた。

 

「へっ、幽香さん?まさかぐへぇ!!」

 

快は後ろから幽香に抱きつかれた。その様子を絢斗はニヤニヤしながら見ていた。

 

「おーおー暑いねえ!!」

 

「見てないで助けてよ~!!」

 

「だが断る!!」

 

「そんなあ~!!」

 

「ちょっとお二人さん?」

 

騒ぎを聞き付けたアリスが魔理沙と幽香を睨む。

 

「はーい、アリスちゃんストップ~!!」

 

「止めないで!!魔理沙と幽香だけずるい!!」

 

「その気持ちは抑えて、魔理沙ちゃんの怪我を治して他のところをサポートするよ~!!」

 

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