良太視点
「あれから7ヶ月かぁ。」
こんにちは良太です。今は神社の掃除をのんびりとしています。霊夢さんはどうしたのかって?霊夢さんは妖怪の討伐をするって言って出掛けました。
「それにしても、いい天気だな。」
今の季節は春です。日射しがとても気持ちいいです。しばらく掃除をしていると、上空に人のシルエットがあった。
「よう良太!霊夢はいるか?」
魔理沙さんが来ました。相変わらずの白黒の服装なんですね。
「霊夢さんは妖怪の討伐に行きましたよ。」
俺がそう言うと魔理沙さんは、がっかりした表情になりました。
「マジかよ~。暇だったから霊夢と一緒にお茶でも飲もうと思ったのに。」
「まあまあ、お茶なら出しますよ。」
その言葉を聞いた魔理沙さんは目を輝かせながら
「ほんとか!じゃあ頼むぜ!」
俺はお茶をとりにいった。
「ふ~うまいぜ。」
俺と魔理沙さんは縁側に腰を掛けてお茶をのんびりと飲んでいる。幻想郷に来てからお茶をよく飲むようになったなぁ。
「それにしても暇ですね。」
この時間帯はとても暇なんですよ。外に行こうとしても霊夢さんから留守番を頼まれてるわけですし。かといってやることっていったら銃のメンテナンスくらいですからね。
「なら、良太が霊夢とどこまでいったか話してもらうぜ!!」
「えぇ!!!!」
魔理沙さんは顔をにやにやさせながら言ってきましたよ。
「言わないと、この写真をばらまくぜ!!」
そう言い魔理沙さんが見してきた写真は、うわっ!!俺の黒歴史の写真じゃん!!
「なんでそんな写真を持ってるんですか!!」
写真の中身?それは言えませんよ!言ったら俺のメンタルがなくなります!
「じゃあ話してもらうぜ!!」
写真をばらまかれるよりはましか。
「わかりましたよ、じゃあ異変が終わった後……。」
ここから回想シーンになります。
「兄さん……。」
あの異変から一夜あけた後、俺は人里のベンチに座って途方にくれてました。これからどうしようか?兄さんは本当に死んでしまったのか?など考えてた。
「そういえば、守矢神社以外に神社があるらしいから行ってみるか。」
そう決めて、俺はその神社に向かった。
「うわ、殺風景だな。」
守矢神社はもっと色々なものがあったけど、ここの博麗神社は質素だった。守矢神社が騒がしいと例えるなら、こっちは静かな感じだった。例えが下手くそでしたね。でも、ここの雰囲気は嫌いじゃなかった。
「とりあえずお参りしますか。」
俺は賽銭箱があるところまで歩き、ボロボロな賽銭箱に500円玉を3枚入れた。なぜ500円かって?僕は常に500円玉を20枚携帯してるんですよ。幻想郷は何が起きるかわからないからね。賽銭箱に入れてから二礼二拍一礼する。すると奥の方から足音が聞こえてきた。
「あなたがお賽銭……って良太!」
奥から出てきたのは、黒色の髪をして、大きなりぼんをつけていて、巫女服を着ていて脇を出している人がきた。間違いない、異変の時に戦った霊夢さんだ。
「ここが霊夢さんの神社だったんですね。」
「異変が終わって一夜経ったけど、一体どこに行ってたのよ!!」
霊夢さんは俺に詰めよってきました。
「……可愛いなぁ(ボソッ)」
「ふぇ!!」
「あ!すみません。」
俺は思わず口に出してしまった。いやだってね、口に出てしまうものは出てしまうんですよ。霊夢さんは俺の言葉を聞いてちょっと顔を赤くしていますね。
「んん!!とりあえずお茶でも飲む?」
霊夢さんがわざとらしい咳払いをしてから、聞いてきました。その仕草も可愛らしいです。
「では、お言葉に甘えて。」
「なるほどねぇ、さまよっていたと。」
霊夢さんは俺の話をちゃんと聞いてくれました。今までちゃんと話を聞いてくれた女性はあまりいませんでしたから。あ、外の世界の頃の話ですよ。
「行く当てがないってことね。」
その通りです。知り合いといっても絢斗さんとかに迷惑はかけたくないですし。
「人里で家とか売ってないんですかね?」
「売ってないわね。」
おう……これは野宿かな。
「あ、あと賽銭ありがとね。助かったわ。」
そう言い霊夢さんは俺が賽銭箱に入れた500円を見してきた。これ以上ここにいるわけにもいかないな。
「じゃあ俺は行きます。お茶ありがとうございました。」
そう言い立とうとした時。
「ちょっと待って良太、住むところはどうするのよ?」
霊夢さんが手で制止して聞いてきました。
「とりあえずしばらくは野宿ですかね。」
まあ、外の世界にいたときは野宿とかは結構してきましたからね。大丈夫でしょう。すると霊夢さんはあり得ないっていう表情になりました。
「野宿!? あんた死ぬ気なの!!」
死ぬ気って大袈裟だなぁ。プランなしで野宿とかしませんよ。
「大丈夫です。慣れてますから。」
「それは外の世界の時?でもここは幻想郷なのよ、そこら辺で野宿とかしてたら妖怪とかに食べられるわよ!」
霊夢さんは顔を赤く染めながら必死に言ってきました。その姿も可愛いなぁ。おっと、そんなことを思ってる場合じゃない。
「ちゃんと考えてありますから!」
「考えてない!!」
むぅ、これじゃあ進展がありませんね。なら聞いてみることにしますか。
「もしかして、俺の事を心配してるんですか?」
そう言った瞬間に霊夢さんの顔がボン!!って効果音がつくほど急激に顔が真っ赤になりました。
「べべ別に心配なんかしてないわよ!!ただ気になっただけよ!」
そう言い霊夢さんはそっぽを向いてしまったよ。
「要するに心配してくれてると。」
「なっ!!」
霊夢さんは口をぱくぱくさせてますね。
「そ、そうよ!!心配してるのよ!!悪い!?」
俺はこの言葉を聞いて嬉しく思った。こんな俺でも心配してくれてるんだなぁって。でも迷惑はかけたくない。
「気持ちは嬉しいです。けど霊夢さんの邪魔や迷惑をかけたくないですし。」
そう言って立ち去ろうとした。けど、急に腕を掴まれた。振り返って見ると。
「じゃ、邪魔なんかじゃないわよ!!」
耳まで真っ赤にした霊夢さんがそう呟いていました。
「そ、そうなんですか。」
てっきり邪魔者だと思ってましたよ。
「一人じゃ寂しいのよ(ボソッ)」
「今なんて言いましたか?」
「なんでもないわよ!!」
実際に聞こえてましたけどね。でも聞こえなかったふりをしておきましょう。何をされるかわからないですから。
「じゃあ、どうすればいいんですか?」
野宿は駄目となるとどこかに泊まるとかかな?
「……ここに住んでいいわよ。」
「えぇ!!!!」
まさかの返答でしたよ!、でもさっき寂しいって言ってたし。
「でも、迷惑じゃないんですか?」
「ね、お願い(上目使い。)」
そんな表情で言われたら断れないじゃないですか。
「じゃあ、よろしくお願いいたします。」
俺は霊夢さんに深々と礼をする。
「やけに素直になったわね。」
「これ以上口論してても無駄ですし。」
「わかったわ。」
「とまあ、こんな感じで神社に住むことになったんですよ。」
「霊夢があそこまで心配するなんて……ちょっと信じられないんだぜ。」
魔理沙さんは話を聞いた後、頭を抱えてぶつぶつ言ってました。
「そんなに霊夢さんは薄情な人なんですか?」
「まあ、他人にあまり興味はないというかどうでもいいというか、あそこまで心配はしないんだぜ。」
「不思議ですねぇ。」
俺はお茶をゆっくりと飲む。
「じゃあその後の生活は?」
「その話はお菓子を持ってきてからでもいいですかね?」
「お!頼むぜ!!」