いつしか”災害の王”と呼ばれてました。【変更再投稿版】 作:魁凪
『拾ってきた☆』
『.....どうも』
『何してんだキャシー!?』
....そのヒーローは、敵を制圧した後少年を自分の職場.....と言うより、軍に連れて行った。
『ほらほら、もっと食べな!!』
『まだまだあるぜ!!!』
『って言うか何があった?人質にされてたってのは聞いたが、それだけじゃコイツの表情に説明がつかないぜ?』
『あぁ~.....私もそこまで聞いてないね...何があったのか、話してくれるかい?』
少年は、【この人は信じられる】....そう言った説明が出来ないものを感じた。
『......ふざけてやがる』
『どんな屑だよ、オイ.....!!』
『そりゃ、こんな顔にもなるぜ....』
『.....うん、良くわかった』
少年は期待していなかった。
『サイガ、今日からお前は私の
『.....はぁ!?』
その一言で、全てぶち壊された。少年は冗談だと、最初はそう思っていた....けど。
『サイガ、今日お前の両親ボッコボコにしてきた!!これから親権を取れるかどうかの裁判だ!!もう少し待ってろよ?』
『見ろサイガ!!お前の親権が取れたんだ!!』
――――冗談でも、狂言でも無いと。そう知れた。
『.....なぁ』
『何だい?』
ふと、疑問に感じたことを投げかける。
『何で.....そこまでする?俺はあんたと長い関わりがあるわけじゃ無い。なのに何――』
『決まってるさ、だって―――』
―――そこに
『.....ぁ』
『....そら、胸はいくらでも貸してやる.....泣きたいだけ泣きな。お前は私の――息子なんだから』
『....ぅ、ぁ』
―――その日、少年は。
『うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!』
久しぶりに、人の温かさを知った。そして。
『絶対にヒーローになるから、俺に.....修行をつけてくれ!!』
『...正気か?』
『正気だし、
――――憧れへの道を、歩み始めた。
「.....コレが。家族に見放され、世界に見放され....縁に恵まれた、
『.......』
俺の告白に、クラスメイトは黙り込んでいる....それもそうだ。同年代の奴が、そんな地獄を
生きてきたなんて......普通は考えない。
「....一つ答えろ、
「何だ、爆豪」
「....てめぇ、何考えながら俺を見てた?」
「.......そう、だな....」
何を考えながら、か.....それなら。
「"理解出来ないものを見てる"――
「....そうかよ」
....一体何が「なら」....?
「その汚名を返上する。お前と―――――いや。お前と出久と共に
「....!」
「....そうだよ」
「....出久」
「今、君の話を聞いた素直な感想は....正直、内臓が煮えくり返る程に苛ついてるよ...けど。」
―――その上で、君に頂を見せたいと思った。
「......」
「この場にいるのはヒーロー志望。僕もかっちゃんも、君を化け物だなんて蔑まない....だから!!」
『一緒に、
「.......」
...あぁ、本当に。良い奴らと巡り会えた....けど。
「.....盗み聞きは良くないぞ、A組」
『!!』
そう言うと、扉に耳をくっつけていたであろうクラスメイト達が現れた。
「....悪ぃ、天呑」
「すまない....知りたい気持ちが勝ってしまった」
.....別に、聞かれた事自体はどうでも良い.....が。
「....響香、優雅。お前に俺は.....どう見える?化け物か?それとも人間か?」
「天呑っ...」
「.....」
.....この中で、関わりが長いお前達は....俺をどう見る?
「聞いた事に、嘘は無いんだよね?」
「....嘘を言っているようには、見えないね」
「そっか、なら答えは一つ....だよね?」
「勿論☆」
........
『どちらでも無い』
「.....何?」
「だって、
「うん。それに....誰が何て言おうと、君が自分をどう思っていても、君は僕を
その行動は、その言動は。間違いなくヒーローだった......
......何を、言っている.....?俺は、俺....は......
「.....だから、
......ぁ
「...災我はさ、今まで誰も信じられなかったんでしょ?.....裏切られるのが怖いから」
.....そう、か。結局俺も....爆豪と同じだったのか。
「ウチらは災我を裏切らない....約束するから、信じてよ...ウチは―――」
――――災我と一緒に、ヒーローになりたいよ
響香....
「そんなの、俺等だって同じだぜ!!」
「おうよ!!」
「俺、災我の雷使った良い作戦思いついてんだよ!!」
......あぁ、ここは....本当に暖かい。
「.....ありがとうな」
「!....フフッ、どういたしまして!!」
ようやく、沢山の友達を作ることが出来た。
「....さて、感謝はまたするとして.....個性の概要を説明しようか」
「待ってました!!」
「一体どんな個性なんだろう....」
「さっきの過去からして二つあるのは分かるけど....風と雷?」
「いや、それは合せて一つだ。風や雷と言うより自然災害が正しいな。名称は"天災"」
「自然災害......!!!」
「聞くだけで強そう!!」
「まぁ、さっきの戦闘訓練であれだけ暴れたらな.....」
「....それで、二つ目は?多分押さえ切れてない様に見えたから、さっきの氷だと思ってる
んだけど....」
「響香正解。二つ目は"絶対零度"....
『.....本来なら?』
....当然疑問に思うよな
「....俺は今、"絶対零度"が
「制御出来ていない....前の僕みたいな感じ?」
「あぁ....と言っても、出久よりもタチが悪いがな.....」
「.....暴走の結果が、演習場の使用不可か」
「そうだ。昔よりはマシだが....それでも最初の20秒ぐらいしかまともに制御出来ない」
「昔どんなだったんだよ....」
確か昔なら....
「川が一つ凍ってたな」
「規格外!!」
それはそう....あ。
「そう言えば上鳴、さっき良い作戦があるとか言ってなかったか?」
「おう!!えっとな―――」
そんな風に、俺は―――俺達は放課後も全員で楽しく過ごした.....友達がいるのって、こんなに
楽しくて―――嬉しいことだったんだな。
《.....俺について触れなかった。って事は俺には気づいちゃいないか....そりゃそうだ。さて、
まだ分からないことだらけだろ?そこでもう少しヒントだ....."俺は今までのヒントの中で
少し喋りすぎたな。さて、いつか辿り着けるかな?》