いつしか”災害の王”と呼ばれてました。【変更再投稿版】 作:魁凪
「何と言うか.....普通だな?」
「だねぇ....」
入学から数日たったが、例の個性把握テスト以来、ヒーローらしい授業が無い。まぁ、ヒーロー
として「特定の状況下で使用を避けるべき個性」、と言った授業もあったが....
「個性を使った授業もしてみたいが.....俺の個性だと不味いか?」
「来たら楽しそうだけど.....そんなに不味いかな?」
「いや緑谷、災我の個性があの精密さで迫ってきたら中々だよ?」
「確かに....」
まぁ、こんな反応だよな....あ。
「そう言えば出久、個性把握テストで使った
「そう言えば....」
個性把握テストで出久に教えた義母の言場...それから生み出された技。俺とは違い押さえ込もうと言う意思が強かった為
「うん、あの後特訓したんだけど...結果は、実践で見せた方が良い?」
「そうだな、そうするか」
「見るの楽しみだね、あぁ本当に個性使った授業来ないかなぁ~!!」
...因みにだが、響香と出久は俺繋がりで大分仲良くなった。数日前まで初対面とは思えない....
高校生って凄いな?*1
「まぁ、個性"把握"テスト何だから、それを元に授業を組み立ててるんじゃないか?」
『なるほど』
「...あと、ずっと気になってること言って良いか?」
「?...どうかしたの?」
「......」
スッと、無言で教室の中心部の方を指さす。そこには....
「何であいつばっか......!!!」
「ねぇ、やっぱり付き合ってない?あの二人。」
「でも二人とも否定しとるよ?」
「口裏合わせてるんじゃない?」
『なるほど』
....俺と響香の関係性に関する会話がされていた。それを聞いた響香は、恥ずかしさのあまり...
「....///」
顔を赤く染めてしまった。コレに関しては流石に...
「どうにか出来なi「無理だと思う」
....出久に匙を投げられたらこのクラス終わりだと思うんだが...?*2
そんなことを言っていると教室の扉が開く。そこには....
「わァ~たァ~しィ~がァ~普通にドアから来た!!」
「うおお…!マジのオールマイトだ!本当に教師やってんだな!」
「気迫が凄すぎて画風まで違うぜ……!」
「あれはシルバーエイジのコスチュームだ.....!!」
「画風違いすぎて鳥肌が……」
そう、我らが№1ヒーロー、オールマイトがいた。本当に教師やってるんだな。
「ナチュラルボーンヒーローは教職が出来るんだろうか....」
「聞こえているぞ天呑少年!!」
聞こえていたのか....オホン、と咳払いをして本題に入る。
「早速だが今日はこれ!!!」
言葉と共に出されたのは....
「戦闘訓練だ!」
「戦闘……」
「訓練……!」
「ザ、ヒーロー科って感じのヤツ来たな」
「僕が主役の授業だね☆」
『.....』
....まさか本当に戦闘訓練をやるとは...もう下手なこと言えないな....
「そしてそいつに伴い、こちら!!!」
そう言ったオールマイトの声に応じて教室の壁がせり出してくる...どんな造りになってるんだ?
「入学前に送って貰った「個性届」と「要望」に沿って誂えた…
「おおお!」
「着替えたら順次グラウンドβに集まるんだ!!」
『はーい!!』
訓練ではコスチュームを着れるらしい。早速更衣室......なのだが。
『.......』
「またか?オイ.....何処とは言わんが蹴り上げるぞ」
『ヒャイ...』
全く....そんな会話を終えて着替えが終わった。俺のコスチュームは何というか....腕や足に災害を表した造形をつけたフード付きのノースリーブシャツに黒い狐の面....
『お前かっこよすぎね?』
「趣味全部盛りの結果だからな....」
~グラウンド~
.....合格発表の投影機器でも軽く言っていたが、募集人数より一人多いな?ついでだが出久の
コスチュームで笑ってしまい、響香共々土下座した。さて、オールマイトの説明いわく、
「2人1組のペアをクジで決めて、ヒーロー役と敵役に分かれて対戦する。敵役はハリボテの核を
守りながら戦う」
とのこと。
「....オールマイト先生、その場合一人余ると思うのですが?」
「その通り!!よって雄志生である天呑少年は他の20人が終わった後にペアと相手、役を選んで
貰おうと思う....問題あるかい?」
なるほど....
「いえ、問題ありません」
『せんせー!!雄志生って何ですか?』
俺とオールマイトの会話で出た雄志生と言う単語について何人かのクラスメイトが質問した。
「そうだね、この場で説明しよう!雄志生と言うのは【英雄に最も近しい志を持つ生徒】、
と言う意味を持っている特別枠だ。この雄志生になると学費の免除がされる...普通の高校で言う
特待生のようなものだと考えてくれ!...と言っても試験の結果天呑少年があまりに桁外れな結果を
出したため、急遽作られたハリボテだがね!!」
そう説明されると、全員の視線が俺に向く。特に爆豪に関しては俺を睨み付けている。
「....何処まで規格外なの?」
「俺に言うな....」
そんな感じで会話を締めて、ペアと対戦相手を決めるくじ引きが行われた。結果は
緑谷・麗日VS爆豪・飯田
尾白・葉隠VS障子・轟
常闇・蛙吹VS切島・瀬呂
上鳴・耳郎VS峰田・八百万
青山・芦戸・VS砂藤・口田
となり、早速一回戦が始まる....爆豪の行動は注視しておくか
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
.....一回戦が終わった...のだが。
「負けた方がほぼ無傷で...勝った方が倒れてら...」
「試合に負けて勝負に勝ったといったところか」
「訓練だけど」
......結果としては、緑谷・麗日ペア、出久の勝ちだった。だが、内容としては最悪、爆豪の単独
行動、麗日の気の緩みと乱暴すぎる攻撃、出久のビルをボロボロにするほどの強烈な攻撃....訓練でなければ、今頃四人は死んでいるだろう...「訓練だから」、そんな甘えた考えが産んだ結果だと言える....「戦闘」としてみるなら、見応えのある良い試合だろう。どっちの方がこう優れている
と言った議論じゃ片付けられない、そんな試合だった....それに出久の奴、チェーンジャケットで垂れ流すエネルギー量を上げていたのか、この前よりも威力や動きが向上していた様に見える。
その後、第二、第三試合と続いていき....俺を除く全ての試合が終了した。
「さて。では天呑少年、誰と組んで誰と戦う?」
.....戦いたい相手は、決まっている。だからこそ。
「....先生、ペアじゃなくて
「?構わないが...良いのかい?」
「はい......
『!?』
「アァン!?...ッチ、わぁったよ」
「!?あのかっちゃんが素直に....」
「違う緑谷、アレ天呑の顔見てみ?......
「エッ.....本当だ、凄い顔してる」
「わかった。天呑少年はどっち役だい?」
「俺が敵でお願いします」
言いたいことを言っていろ....さぁ、戦闘訓練だ。
~side爆豪~
『二人とも、配置についたね?では.....START!!』
....普通に考えりゃ、敵役は核の近くでガン待ちすんのが一人いる....一対一なら、あのクソ雷野郎も核から動かねぇと....
「....」
「どうした?鳩が豆鉄砲を食ったような顔して」
ッチィ...この野郎、正面から突っ込んで来やがっ........!?
「あっぶねぇ!?」
「.....避けたか」
この野郎...
~モニタールーム~
「アレ?今爆豪何で避けたんだ?」
「.....何か、あそこ若干電気走ってない?」
「まさか....地雷?」
「はぁ!?あの短時間で仕掛けたってのか!?」
「(何という組み立て速度....それに対する爆豪少年の反応も素晴らしい......!!)」
~side天呑~
「どうした?足が止まってるぞ?」
「るっせぇ!!!クソが!!!」
....思っていた数倍対応速度が速い....なら。
「"雷速"」
俺の速度を跳ね上げる....!!
「ちょこまかと動きやがって.....!!」
「なら核まで突っ切れば良いんじゃないか?」
「そうすんなら地雷ばらまいてぶっ飛ばす気だろうが.....!!」
「よく分かってるな?」
本当によく見てるな......
「使うしかない、か.....」
「......アァ?(何だ....やけに
「本来なら使う気なんて無かったんだが.....お前自身の強さを憎め」
.....ッグ、ガァ!!!!
「凍.....れっ!!!」
瞬間、爆豪を含めた演習場の殆どが
.....くそ、制御が....出来ない...!
~同時刻、モニタールーム~(ナレーション:出久)
「オールマイト、アレやべぇって!!!」
「今すぐに訓練を中止しないと!!!」
「あぁ、流石にコレは不味い....!!相澤君を呼んできてくれるかい?」
「もう来てますよ...」
「なら話は速い、今すぐ"抹消"を!!」
「勿論...!」
相澤先生が個性を使ったことで、災我君の暴走は止まった....けど、止めるまでの数分で演習場の約40%が凍結したらしく、しばらく使用不可らしい。それと災我君とかっちゃんだけど....あまりにも凍結の影響が酷いからしばらく入院......かと思いきや。
『死ぬかと思った』
『何で数時間で回復
...何か数時間で回復してた。この二人の回復速度はおかしいんだと考えることにした。
「....そう言えば、災我君の個性って何なの?」
「.....悪い、先に済ませておきたい用事がある。すぐに終わるから待っていてくれ」
そう言うと、災我君はかっちゃんを連れて廊下に出て行った....何なんだろう?
~side天呑~
「....で、何のようだよ」
「......少し、話をしようと思ってな」
「アァ!?」
「爆豪、お前は出久を目の敵にしている....そうだな?」
「....ッハ、それがどぉした!」
「だが、実際はそうじゃない」
「....は?」
....恐らく、本人も無意識なんだろう。だから、
「お前は、緑谷出久を
「!....んな訳「なら否定して見せろ」....」
~side爆豪~
....俺は、何をしてる?戦闘訓練で、コイツに負けて.....その前に――
――――いいなぁかっちゃん!!個性かっこいいもんなぁ
――――デクがどんな個性でも、俺には一生敵わねえーっつーの!
ずっと俺の後ろを歩いてた、"無個性"のアイツに、出来損ないの、デクに負けて!!!
―――――大丈夫?
......あぁ、そうか。俺は。
「俺は、怖かったのか」
「......」
俺の後ろにいるはずの、"無個性"のアイツが....俺のずっと前を走ってるみたいだった。
それが、どうしようもなく嫌だった。認めたくなかった....その事実から、逃げたかった。
その為に誰かを傷つけて、その度にアイツがその誰かを庇う。
「.....なぁ」
「....どうした?」
今、良くわかった。俺が今まで、どんだけ馬鹿だったのか....だから。
「
「.....わかった」
今日、馬鹿なガキから.....卒業しよう。ここから、これからが――――――
俺が、最強のヒーローになる物語だ。
爆豪軟化のため、葉隠&響香との戦闘訓練がなくなりました。申し訳ございません。その代わりに初代災害の王ではたった二話で終わったUSJをがっつり長く書いて、そこで好感度を稼ごうと思います。次回は爆豪の謝罪と災我君の個性の説明.....及び、過去のお話です。過去に関しても
一~二話ほどがっつり使って書こうと思います。それでは。