魔法少女が終わらない! ~陰謀もギスギスもドロドロもありな全員死亡のバトルロイヤル展開から時間逆行魔法を駆使して目指せ大逆転ハッピーエンド!~ 作:天都ダム∈(・ω・)∋
ざわ、と観客に動揺が広がる。横を見れば、月組も星組も、私とメア以外の全員が、驚愕に目を見開いている。
「お察しの通り、わたしの《
自分と同じ色の《
「けど、目に見えてないだけで……本当はそこら辺に、もっともっと沢山、リズムが溢れかえってるんですよ。いや、
ほとんど答え合わせのようなものだ、シャクティーバはその問いに、静かに答えた。
「……
「大正解!」
「ちっ」
レイがつい、とタッチペンを振るうと同時、シャクティーバは距離を取った。
レイが何を言っているのか、理解したんだろう。
「スフィアの色は魔法少女によって違いますし、それによって生まれる《
振動、震え、つまり……
「色っていうのは光の波長の長短で決まります。厳密には物が色を持ってるわけじゃなくて、色んな要素が組み合わさって〝目に入ってくる色〟を私たちが勝手に見ているだけですが……」
それは科学的な物理現象で、魔法には当てはまらないのか? といえば、そうじゃないのだと。レイはこの技を編み出した時、得意げに語ってくれた。
「《
つまり、レイヴン・グレイヴは――――。
魔法少女の力の根幹――《
「〝白〟なんかやりやすくていいですよねえ!」
魔法少女は同じか近い色の《
レイはそれを、自由自在に操る。相手の攻撃を全て取り込み、自分の攻撃を致命打に出来る。
そして――――。
「『
僅かにでもレイの《
シャクティーバが体内に巡らせる以上の《
「御高説ありがとう。感動したよ」
再びシャクティーバが指を鳴らし――合計七十二本、レイの『
「――――ぇあ?」
攻撃に転じる為に防御を薄くしていたレイは、その攻撃をもろに受けた。
「たしかに驚異的な能力だ。魔法少女史上、類を見ない才能だろう。一芸と侮ったことは謝罪しよう――しかしだ」
何の動揺も。何の困惑もなかった。ただ粛々と、事実だけを、シャクティーバは告げた。
「物覚えが悪いのか? 私はキミが色を変えた
ぱちんと弾いた指の先で、光が圧縮されていく。
「例え色を変えられようと、取り込まれぬよう、
指ぐらいの太さの光が、レイの肩と手足を、重ねて貫いた。
「っ、あああああああああああ!」
「浅はかな切り札、実力の盲信――――ああ、素晴らしい大道芸だった。人を驚かせる才能というのなら、キミは立派な
遂に動けなくなったレイの頭を掴んで、シャクティーバば無造作に持ち上げた。
僅かに震え、まだ動こうとする腕を、更に光線で貫いて――とうとう、ずっと握って離さなかった、タッチペンが転げ落ちた。
「――――――愚かしい」
もう逆転の目なんて無いのに、勝負はまだついてないから。
「貴様のどこに正しさがある。貴様のどこに覚悟がある。誤った魔法少女から生じた誤った価値観を刷り込まれ、愚かしくも
――――――は?
「キミの前に対峙した魔法少女と、一度でも正面から向き合ったか!? その思いを受け止めようと励んだか!? 何も受け継がず、何も背負わず、底意地の悪い笑みを浮かべて、踏みにじってきたのだろう! だから貴様は間違っているのだ!」
――――――待てよ。
「今ここに宣言する、我が光は魔法少女の未来を照らすと! 快くお互いを尊重し、高らかに誇れる戦いをもたらすと! 決してこのような過ちを生み出すまいと! その為なら私は礎となろう! 新たな時代の先頭に私は立つ!」
――――ふざけるな。
湧き上がる大歓声、響く拍手。
そんなの、言ったもの勝ちだろ。
「――――その新しい世界に、キミは不要だ」
「~~~~~~~~~っ!」
レイの身体が、より大きな光に貫かれた。
胸の中心に空洞を作られて、それ以上戦える訳が無い。
『――そこまで! シャクティーバ選手の勝利です!』
誰もがその勝利を讃え、誰もがその勝利を喜んだ。
もう誰も敗者のことなど、覚えていなかった。
記念すべき100話目は主人公の幼馴染がボコボコにされて体に穴を空けられて終了!