魔法少女が終わらない! ~陰謀もギスギスもドロドロもありな全員死亡のバトルロイヤル展開から時間逆行魔法を駆使して目指せ大逆転ハッピーエンド!~   作:天都ダム∈(・ω・)∋

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-1.魔法少女は仲良くない

 

 ☆

 

 幼い頃、色々あって魔法少女になった私は、九歳からクロムローム魔法学園に入学するまでの四年間を『春の家』という場所で過ごした。

 《地球(アースフィア)》も《魔法の世界(マギスフィア)》も関係なく、身寄りのない魔法少女(、、、、)を引き取って育てる施設だった。父を喪ったばかりで、魔法少女になりたてで、スフィアも色づいていない私にとって――その後も色づくことがないなどとは露知らず――端的に言って、アウェイにも程があった。

 

 人間より強靭な魔法少女の体、《魔力》を使う感覚、後々魔物と戦うために必要な、基本的な体捌きの数々。直前まで一般ピープルだった私がこなすのは、そりゃもう大変だった。

 

「なんですか、このよわっちそーなの」

「そ、そういうこというの、よくないとおもうよ」

 

 そこで出会ったのが、レイヴン・グレイヴと、夢見メアだった。

 

 『春の家』では三人を一組として、お互い助け合う、というルールがあって、私はこの二人と組まされることになったのだ――その腐れ縁は、もうずっと続いているのだけど。

 

 なにせお互い子供で、上下関係に鋭敏な年頃だ。最初から仲が良かったわけじゃなかった。

 

 ただでさえ戦う力があるだけに、メアとでさえ何度喧嘩したかわからないし――プライドの高いレイとなんかは、犬猿の仲どころじゃなかった。

 

 馬乗りになってボコボコにされながら、首を絞めた事だってある。

その度、ハルミ先生に叱られて、喧嘩両成敗で軒先から吊るされたりしたものだ。

 

 しかし、食事も一緒、お風呂も一緒、勉強も訓練も遊ぶのも、寝るのも一緒。

 

 成果は全員で共有し、失敗は連帯責任。こういう環境に叩き込まれると、仲が悪かろうと、相性が良くなかろうと……ぶち殺したくなるぐらい相手のことが大嫌いであろうと、協力しなきゃやってられない。

 

 一年経つ頃には名前で呼ぶようになった。二年経つ頃には、家族になっていたと思う。

 

 三年目で、私の復讐に、命がけで付き合ってもらった。

 

 そして四年目――――――。

 

 

 

「どうしてわたしだけ別のクラスなんですかぁ!?」

 

 

 

 クロムローム魔法学園への進学が決まり、クラス分けの結果を見て、私とメアが月組、レイヴンが星組だった。ハルミ先生に恐ろしい形相で食って掛かる姿を、今でも覚えている。

 

 学園にクラス替えはない……中高一貫、六年間、私たちは引き離されることになった。

 

 まして、ハルミ先生が担任を務めるのは月組(こっち)なわけで……。

 それからレイヴンはまる一年間、グレて不登校になった。……あの時期が一番荒れてたなあ。

 




区切りの都合で短め。
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