《ゲン視点》
さっきチラッと見た感じ相手は大勢…対して1人。こりゃ負けたか〜?槍や葬送の刃があればいざ知らず、短筒だけじゃあなぁ。多分先生達もこの爆発だし、来るとは思うが…耐久戦かぁ。ゲヘナの風紀委員会相手に?キッツ。ホシノも居ないしなぁ。ここで根性見せるしかないよなぁ。相手の出方にもよるが、柔軟に対応していこう。
「なぁ、おい!」
「ん?一般人…か?でも、ここにはもういないはずだし…」
一般人がいない?大将がいるじゃ……あぁ、いや。そう言うことか。OK理解。それじゃあこいつらは情報不足だな。なら、まだやりようは全然あるな。
「何を言ってやがる!俺はあそこの店でラーメンを食べてたんだ!それをお前らが…!」
「い、いや。私たちのせいじゃ…」
「なんだと?それじゃあ誰がやったってんだ!あそこには『俺以外』客はいなかったし、武装してこちらに向かっていたのはお前達だろう!?お前達がやったんだろ!」
「だから私達はやってない!そもそも、そこには便利屋が来ていたはずだ!嘘をつくんじゃない!」
なるほどぉ〜…予想は当たってたってわけね。しかも位置もバレてる。多分見られたな。めんどくさくはなってるが、まだまだ余裕だな。しっかり口で言ってかないと時間が足らんからな。
「便利屋だぁ?そんなもん来てねぇよ!アビドス高校の友達ちゃんはきてたかもだがな!そもそも!他の自治区でこんなことして!そして、怪我人も出して!どう収集をつけるつもりだ!」
「怪我?誰が…ってお前が傷だらけじゃねぇか!誰か!医療班は!」
「いきなり爆撃したであろう相手を信用すると思うのか!許すと思うのか!」
良い感じ良い感じ!このままいけばアビドス組が来るまでの時間も稼げそうだ。ホシノは忙しいだろうし、期待はできないな。
「ど、どうするアコちゃん。相手、譲る気ないよ。」
『……仕方ありません。気絶させなさい。安心してください。謝礼でも払えば相手は黙ります。』
「でも……あぁ、もう仕方ない!恨むなよ!」
…どうやら相手撃ってくるみたい…俺オワタやばいよやばいよ!これからは自力で頑張んないと!
《ゲン視点終了》
風紀委員の1人は大人の相手に撃って気絶させる命令が降りた。気乗りはしなかったが、これも便利屋を捕まえるため。そう思うことで自分を納得させ、相手の頭を撃った。撃ったはずだった。頭に向かってくる弾を身を屈めることで回避しお返しとばかりに相手に足を撃たれてしまった。
(敵を倒すための銃じゃないんだよ!)
ゲンは焦っていた。相手は数が異常に多い。対してこちらは威力が乏しい銃を持った人1人。どう考えても戦力差は歴然だった。もちろん素手での格闘などをすれば相手を倒すことはできる。しかし、これからが花の女子高校生に傷をつけて良いものか…そんな考えが脳を支配し、フルパワーを出すことはできなかった。
「クソ!こんなん1人じゃどうしようもねぇよ!」
「そんなこと言いながら敵を倒すんじゃねぇ!」「そうだそうだー!」
「うるせぇ!そもそもそんな便利屋程度にこんな戦力送り込んでくんな!」
「…だって、あいつら強いし…」「…逃げ足早いし…」
「俺はそんな言い訳が聞きたかったわけじゃない!」
「うっさい!そもそもお前が早く倒されれば良い話!」「そうだそうだー!」
「戦闘に集中しろバカども!」
「あだ!」「いて!」
「…フッ……」
「殺す!」「潰す!」
「乗るなバカ!」
そんなバカをやりながら時間を稼いでいる途中に忙しいだろうホシノが1番早くきた。
「お兄ちゃん!大丈…誰?そんな風にしたの。」
「あっ!やばっ。まっ、待て!ホシノ!」
ホシノからは明らかに殺気が漏れ出ていた。よく見ると、風紀委員会のおそらく一年目の子達、震えてしまっている。
「待ても何もない。そいつら?お兄ちゃんをこんな傷つけたの。」
「ステイ!ホシノ!!それ以上は本当にダメ!殺気をしまいなさい!」
「うるさいよ。お兄ちゃん。早く言って!出ないと……私…」
「良いか…?これは、俺がすごいド派手に転んだんだ。」
(((わかりやすい嘘つくなぁ…)))
「嘘だ!お兄ちゃんはそんなにやわじゃない!」
(((ほらバレた!頼む!どうか本当のことを言ってくれ!私たちじゃないんだ!ここで死ぬわけには…)))
風紀委員会の面々の心情が揃い、ゲンと戦っていたもの達は全員応援していた。だが、それが後方にまで伝わっていなかった。それが悲劇の始まりだった。
(今、相手喧嘩してるし…撃ち抜けるんじゃね?それで気絶させれたら…やるしかない!)
後方支援にあたっていた者達にとっては相手は動かぬ格好の的。それで漏れ出す野心が行動に移させる。
「ほ、本当なんだ!柴関ラーメンに行ってて、食べてて、勘が俺を動かして、大将を庇ったんだ!だからこんな傷ができたんだ!だから本当なんだ!」
「…柴関ラーメンって、あの崩れてる?」
「そうです…」
「本当に、お願い。お兄ちゃん。私、お兄ちゃんを助けtイタッ!」
口論をしている2人に照準を合わせて、撃った弾はホシノに当たった。それが、ゲンの地雷だとも知らずに…
「……あぁ、お前らか?」
「「「…」」」フルフル
「じゃあ、後ろの方かなぁ…待っててな。ホシノ。お兄ちゃん。お前を傷つけたやつボコしてくるから。」
ゲンが力を抜きながら歩く。ゆっくりと、しかし着実に。その度にゲンの着ている着物がゆらゆらと揺れる。それはまるで、死んで怨みが籠った悪霊のようでもあった。
前線で戦っていた風紀委員は後方にいる奴らを睨んだ。化け物がもう一匹生まれてしまったからだ。確かに、今までのゲンならば勝ちようはあったかもしれない。でも、今のゲンは怒りによって動いている。必ずヤバい方法で倒しに来る。ちなみにこれを見ていたホシノはめちゃくちゃ笑顔だった。
「あ、あいつ。後ろに回したのやばかったんじゃ…」
「止められないだろ。その時は私たちが殺される。それにあのピンクの小さい方はご機嫌だ。後ろの奴らの犠牲のみで実現できるなら安いもんだ。」
ギャー!!!
「てめえら全員ぶちのめしてやらぁ!」
「ホシノ先輩!大丈夫?」
「うへー、遅かったねぇ。」
「ホシノ先輩、これ、どういう状況?」
「お兄ちゃんが暴れてる。でも後方だけだけどね。」
アビドス組も合流して、戦力も増えたところで、ゲンも戻ってきた。
「んあ?遅かったなぁ。後ろだけだけど。ぶちのめしといたぜ⭐︎」
“…ハァ……ハァ…何が、あったの?”
「大丈夫か?先生。脆いんだから、ゆっくりで良いんだぞ?」
“……フゥ、もう大丈夫!それで、爆発音があってきたけど、何が?”
「柴関バーン!俺もバーン!あいつらぞろぞろ。俺とバンバン。俺の可愛い可愛いホシノが撃たれたから撃ったやつボコしてきた。OK?」
“最後以外適当すぎるけどOK。てかホシノは大丈夫なの!?”
「それは問題ないよ〜。あんな奴の弾なんて、おじさんには効かないよ〜。」
“なら良かった…そうだ。ゲン、彼女らは大丈夫なの?”
「もちろんさぁ!足とか肩とか動けなくなるだけにとどめてるよ。後ろの奴らは見るに堪えない感じになったけど……」
“バッチリ聞こえてるよ!?行きてるよね!?”
「流石に殺さないさ。ただ、トラウマを植え付けただけ。」
“もう……全然良くないからね。またバイトちゃん達に叱ってもらうよ。”
「あれ?こんなところに先生の趣味のための物の領収書が!何!?一、十、百……五万は使ってるねー!ところでこんなに使っても良いのかなぁ〜。あのユウカちゃん?って子から何か言われるんじゃないかなぁ〜…渡しに行っちゃおうかなぁー。」
“な、なぜそれを!い、いやでも!生徒達が危険に晒されたんだ!それを悪びれもしてないし!ここはお説教を受けてでも…”
「ところでこっちには君のゲームの課金額が書かれたものが!これ、説教1時間で終わるのかなぁー?まだお金も溜まってないし、朝食もパンとかなのにゲームと趣味にこんなに使ってねー?」
「まぁ、ここは一つ。取引といこうじゃないか。君はバイトちゃん達に言わないと約束すれば、俺だってこの秘密は守ろう。どうだい?お互いに利があるだろう?」
“…でも!生徒が!”
「うちのホシノも生徒だ。それを、俺と話しているところを狙って不意打ちの形、これってどうなんだい?先生。」
“……取引内容は守るよね?”
「あぁ、当たり前だとも。命に誓ったって良い。」
“分かった。それじゃあ取引成立だ”
「さっすがー!」
こんな茶番を繰り広げていると、ゲヘナ側から動きがあった。どうやら行政官とやらが、話をするそうだと。ゲン達に伝えられた。ゲン達は覚悟をして、話をすることを承諾した。
思ったより長くなってしまったのでここから先は次に持っていきます。流石に長すぎると思ったので。
今回の話はどうだったでしょうか!よくなかったって方は、次に期待!よかったって人は、次に期待!では、次回もお楽しみに!
最終編まで書いた方がいい?
-
書いて
-
書かない方がいい
-
書け!
-
書くな!