転生したら亡国の王様になった件   作:宇京

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筆者はハーメルンで執筆するの久しぶりでこの作品はリハビリも兼ねています。
一応大枠のプロットはありますが割と行き当たりばったりで書いてます。
以上の点を留意したうえで読んでいただけると嬉しいです。


Episode.I{プロローグ}

――ドッッ!!!

 

 スローになりながらも近づく階段下の地面。

 大学の図書館によって図書を借りたその帰り道、地下鉄のホームへと降りく階段で、俺は何者かに押され階段から転げ落ちた。

 転げ落ちる際に一瞬だけ見た背後。

 

 そこには誰か、誰かがこちらに手を伸ばしていて、そして――

 

 

――そいつは(わら)っていた――

 

 

 血が自分の身体を中心に地下鉄ホームのタイルに拡がっていくのを、倒れた俺はただ虚ろな眼で見ることしかできなかった。

 

 

(やっば、まずいな…これ…)

 

 打ち所が悪かったのか血が止まる気配はないし、意識が朦朧として来た。

 視界はパチパチとはじけ、何度も意識が飛びそうになる。恐らくホームで地下鉄を待っていたであろう人たちが必死に声をかけてくれているようだがほとんど聞こえない。もしかしたら聴覚に異常が生じているのかもしれない。

 

(本、返せねぇな…これ)

 

 バックから飛び出てしまった本を寄せてそんなことを考える。我ながらこんな時に本の貸し出し期限の心配をしていることに呆れるというものだが、あそこの図書館の受付の人は本当に怖いのだ。

 

(死んだら幽霊になって自分のこと上から見下ろせちゃったりするのかな?)

 

 そんなくだらないことについて考えているうちにホームに救急隊の様な人たちが降りてくるのを視界の端で認識しながらも、俺の意識は暗転した。

 

 

 

 

 

『確認しました。□□□□□□□□□□□□

―――――

――――

―――

――

 

 

「大変です!王子様が呼吸していません!!」

「急いでフルポーションを使え!取り出した時はまだ息があった!何としても死なせるんじゃない!!」

 

 

――ぎゃぁあ!おぎゃぁあ!

 

「よかった!泣いた!王妃様!元気な王子様ですよ!!」

 

 

 こうして俺は新たに生を受けた。

 

 

 

 

 

―――――

――――

―――

――

 

「…っ」

 

 何かひどく懐かしい夢を見た気がする。あんまり気分のいいものでもないし記憶もおぼろげだ。それでも忘れることはない確かな記憶。

 

「…よっ、と」

 

 俺はベットから身を起こして鏡を見ながら身支度を整える。

 転生して早17年程経ったか、さすがに見慣れたものだが今世の俺はなかなかパンチのある容貌をしている。

 肩ほどまで伸びるマゼンタ色の艶やかな髪、ターコイズブルーの瞳。雪のように白く17歳にしては小柄な身体。そして女の様な顔。正直この顔でイヤな目に遭ったことは幾度となくあるがそれでも俺は母にそっくりなこの顔面を気に入っていた。

 

 まったく関係ないが一部分をあえてカタカナにするとちょっといやらしく聞こえるよね?聞こえない?あ、そう…。

 

 

閑話休題

 

 

 インナーを着込み、あれこれ装備をつけて外套を纏えば、いつもの俺の完成!下は地味な色合いのズボンに黒いブーツを履いている。

 そして扉を開けて下の階へと続く階段を降りると宿の娘さんが元気に挨拶してくれる。

 

「おはようございます!“ヴィクトル”さん!朝のメニューはどうしますか?」

「おはよう。そうだなぁ、おすすめでお願いできるかな?」

 

 わっかりました~!と大変元気が良い返事を聞きながら俺はカウンターの椅子に座る。

 

 …っと自己紹介を忘れていた。

 今世の俺の名は{ヴィクトル・アレクサンドル=フランソワ・ド・オーレパルト}長いからヴィクトル・オーレパルトかヴィクトルって呼んでもらってる。

 

 

 

 

 元国王で今は自由組合で冒険者やってます。

 

 

 

Episode.I{プロローグ}

 




ここまで読んでいただきありがとうございます!!
一応、現在アニメ化・漫画化されている部分までは小説で書きたいと考えています。
なるべく早く作品を提供できるように頑張りますので、気長に待っていただければ嬉しいです。
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