転生したら亡国の王様になった件   作:宇京

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Episode.V{洞窟}

 リムルがヴェルドラを喰ってから早いことで十数日ほど経った。

 俺たち二人(一人と一匹か?)は洞窟を抜けるために今日も今日とて歩みを進めていた。

 リムルはともかく俺は一応人間なので睡眠を必要とする。もっとも、やろうと思えば睡眠をとらず活動することもできるが、リムルがしっかりと睡眠をとれと言われてしまったので休み休み歩みを進めている。

 ちなみにリムルは俺がギュッと抱きしめているため腕の中にいる。ひんやりしていてもちもちで気持ちいい…

 

(なぁ、ヴィクトル。俺たちはどういうルートで洞窟で抜けるんだ?)

(えーっとね…ちょっと遠回りになるけど…)

 

「シャーーー!!!!!」

 

――嵐蛇(テンペストサーペント)が現れた――

 

(うぇえ!なんだコイツ!蛇か⁉)

(嵐蛇(テンペストサーペント)だ。血抜きして皮剥いで肉にして焼いて喰うとそこそこうまいし、牙や皮は結構良い値段で売れる …っあそうだ)

 

 俺は地面にリムルを降し、自身の剣を抜いたが構えずそのまま嵐蛇の目を見つめながらしゃがんでリムルに話しかける。

 

(何事も経験だよリムル!ちょっちこの嵐蛇を倒してみ!)

(はぁ⁉ちょっちょ待てよ)

(キ〇タクかよ、懐かしいな まぁやってみなよ、リムルなら絶対大丈夫だからさ)

 

 そう言って俺は嵐蛇から目を離さずじりじりと引き退き、大きな魔鉱石(いや、この規模だともう魔鉱塊かな?)の背後に隠れながらリムルに激励を贈った。

 俺からの視線が外れたからか、嵐蛇は次のターゲットをリムルに定めた。

 

「シャーーー!!!!!」

 

(怖ぇ…わっ)

 

 嵐蛇が放った『毒霧吐息』をリムルがさっと躱すと先程までリムルがいた場所にと毒霧が吹きかけられドロドロに溶け始め、それを見ていたリムルはひょぇええええといった感じで慄いていた。ちょっと見ていて楽しい。弟の音楽発表会を見ている気分。

 

(リムル~相手をよく見てみ、たいして怖くないしそんな強くないから)

(冗談じゃないぞ こんなおっかない…おっかな…あれ?)

 

 チロチロと舌を出しリムルの様子を窺っている嵐蛇がそんなに怖くないとリムルも気づいたようだ。

 そうそうその調子。嵐蛇なんてヴェルドラに比べればミミズみたいなもんだ。

 それにリムルにはここ1週間練習してきた技がある。それを使えば――

 

――『水刃』!!

 

スパァァン――!!!!

ドシャァア

 

(お見事!なかなかに強力な『水刃』だね。リムル、お疲れ様)

(コイツの溶かす息もなかなかだったけどな)

(どうだ、ヴェルドラなんかに比べればそこらの魔物なんてお前の敵じゃない)

 

 リムルは嵐蛇を捕食することにしたようで『捕食者』で喰って『大賢者』でスキルを解析しそのスキル得れるらしい。

 話を聞いた時にも思ったことだが、本当にぶっ壊れスキルだよなぁ

 でたらめと言っても良い…

 

 

 その後、リムルは最初の戦闘で何かコツをつかんだのか寄ってくる魔物を倒して喰ってスキルを獲得していった。

 そしてスキル『超音波』を獲得したリムルは――

 

「ワレワレハ ウチュウジンデアル」

「これまた随分とベタだねぇ…」

 

 うん、懐かしい、俺も小さい頃あの扇風機の前で良くやってた。

 ともかくとしてリムルは何日か練習し少したどたどしいが日常会話ができるようにまで成長していた。俺が寝ている間、リムルは寝る間も惜しんで(おそらくスライムに睡眠は不要)発音の練習をしていたようだ。

 なんにせよ、これからは念話じゃなくても話せるな、正直、念話はある程度集中が持っていかれるから口の方がありがたい。

 

 それから俺とリムルは何日か歩き、遂に洞窟を抜け太陽の元に戻ってきた。

 

 

 

Episode.V{洞窟}

 




前回は3000文字超えたのに、今回は1500文字そこそこ、筆が乗るときとのらないときの落差がひどくてすみません。
ちなみにエレンちゃんたち一行と鉢合わせにならなかったのはヴィクトルが遠回りしたせいでタイミングが少しだけずれたっていうのが私の中で設定としてあります(書くの忘れたわけじゃありませんよ)


正直なところもんの凄く後悔してます。
リハビリ投稿だったのに案外多くの人に見てもらえてうれしいのですが、正直自分が作品の出来に納得いってないんでプロットから練り直してもう一度投稿し直したいと思いました
のでプロット練って小説ストック書き溜めたいので一回連載中止します。本当に申し訳ない。

ここまで読んでいただきありがとうございました!
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