容姿至上主義の教室へようこそ 作:山内絶対退学させるマン
【前回のあらすじ】
陛下お戯れを、暴力だけはどうか…
んあーっと!!陛下が御乱心なされた!!衛兵衛兵!!
龍園陛下失脚、オリ主が候補に躍り出た!!←今ここ
龍園は痛む頬をさすりながら、ベットから起き上がった
制服に着替えて、簡単な朝食を済ませる。
殴られた事で切れた口内が染みて痛いが、それだけだ。
朝食はトーストと目玉焼き、牛乳。すぐに食べ終わり、皿を洗って拭き終われば、次は洗面台へと向かう。
歯を磨きながら、鏡に写った顔を見れば、どこか牙を抜かれたような。覇気のない自分がいた。
「ッ」
玄田佳奈
最初は、ただ面の良い女だと思った。
次第に違和感を感じていった。だが、その違和感が何かはわからなかった。
が、玄田を殴った時に違和感の正体がハッキリとわかった
好意
明らかにおかしかった。
まだ出会って2日も経っていないというのにクラスメイトからの、周りの人間からの好意が高すぎた。
俺が殴って玄田が倒れた時、石崎や伊吹が倒れた時とは、比にならないくらいこぞってクラスメイトどもが心配しやがった。
それだけなら、まだわかった。理解できた
あろうことか、あれだけ目の前で暴力を見せつけた俺に刃向かってきやがった。
異常だ
初めて玄田に不気味さを感じた
そこからは、…思い出したくねえ
ただ。玄田の目から目が離せなかった。身体が、動かなかった。、
殴られても抵抗できなかった。いや、しようとすら思わなかった
「検証完了」
あの言葉は…
口から吐き出す。
コップを手に持ち口に水を含む。
吐き出す
口を濯ぐこと10分
買ったばかりのミントの歯磨き粉はとてもスッキリした
頭の中も心なしか、スッキリしたように感じる
鏡に写る顔も、どこか憑き物が取れたかのようだ
覇気の無い顔は存在せず、ギラギラとした眼光の鋭い顔が写っていた
時計を見ると8時を指している
鞄を肩に掛け、指定の靴に足を入れた
やる事は山積みだ。
まずは、クラスの統率を取ることが最優先だ。障害は玄田。今度は違う方法でやる。
殴られてわかった。玄田の暴力は俺より下だ。だが、なにかある。
そのなにかで、俺は負けた。あの目はなにか凄み、惹きつけられるなにかがあった。普通じゃねぇ
求心力だけではなく暴力も玄田の方が上と見た方が良いかもしれねえな
厄介だ
だが、打つ手が無いわけじゃねえ
玄田には致命的なミスがある。気づいているかしらねえが、男子からの好意は強かったが、女子からの好意は虚しく低かった。
なんなら、睨んでいたまである。
無視もしていたな
ここをつく
男子に色目を使い過ぎだ。女子を使って玄田をころす
それにだ。玄田は派手にやりすぎた。
簡単に言うと、俺を殴りすぎた
血に慣れてねえやつは、血に慣れたやつを怖がるものだ。
玄田は、血に慣れている。人を殴ることに抵抗がなかった。
玄田は紛れもなく、こっち側だ
逆にクラスの連中は血に慣れていないやつらだ。玄田に恐怖を抱いたやつは少なくないだろう。
玄関のドアに手をかけ、開く
待ってろ玄田、お前の本性を暴いて、引きずり出し
「おはよーお、龍園陛下?」
は、
ドアを開いた先には玄田がいた
は?
反射的にドアを閉めようとしたが、玄田の足がそれを止める
タチの悪い売り込みセールスマンのようだ
違う点を挙げるならば、上目遣いでこちらを見上げているということ。あと、やけにいい匂いがする
「一緒に登校しよ?ね?」
「っ」
グイっと身を寄せてくるものだから、反射的に仰け反る
「じーッ……」
あざとい
口で言うやつがあるか
「…わかった」
俺は視線に耐えられず、玄田と登校することになった。
「【容姿が良ければ、ハニートラップ成功率100%説】」
ちょうど保健室を空けていたものだから、アナウンスで職員室に呼ばれた。
「どうしましたー?」
「実は、…」
職員室に行くと、怪我をした生徒五人が並んでいた。
自分が呼ばれたのは、この生徒達の手当てだろうと見当をつける
「あらあらあら!?酷いわね!!痛そうっ、どうしたらこんなに顔から血が出るのよ!!」
一人だけ外傷が酷すぎる生徒に目がいった。
リンチでもされたのかというレベルで、一人だけあからさまに怪我をしていた。痛々しいわ
本当、どうしたら、こんなことに
「星野宮先生少し、いいですか。貴方たちはここで待っていなさい」
坂上先生に、ちょっと奥に…とちょいちょいと手招きされる。
暴力事件ねえ、相当な怪我。かなり血が出ているし、やんなっちゃう
「でかいな。伊吹ちゃんもそう思、なんでもないよ…」
「あんたどこ見て目逸らした?蹴るよ?」
「いや、もう蹴ってんじゃん」
△△△
「…とりあえずこれを見てください」
暴力事件が起こったのはどうやら教室らしい。
監視カメラの映像は教壇に立っている男子生徒に、もう一人の男子生徒が殴りかかっているところであった。
この殴りかかった子が強いのかしらね。
教壇に立っている子は、さっき酷い怪我をしているのを見たし…
ッ!!
ちょ、ちょっと
「なによこれ」
やり過ぎよ
映像が終わった
「これが、怪我の原因です。」
「骨折れてないでしょうね。病院行った方が良いかも、保健室で診れる域を超えてるわ」
「本人は、大丈夫だと」
「思春期の男の子なの。女の子にやられれば尚更意地を張るっていうものよ」
まあ、
「取り敢えず、私が診ます。骨折レベルならば、病院を薦めます。では、あの子たちを保健室に連れて行くので」
「はい、よろしくお願いします」
△△△
「だから許してよ」
「は?なんでよ。このっ大人しく、蹴られろ!躱すなあ!ムカつくッ!!」
「ごめんって、スレンダーな伊吹ちゃんも可愛いよ」
「しね!!」
坂上先生との話を終え、生徒の元に戻ると、懲りずに喧嘩をしていた。
軽い頭痛を覚え、頭に軽く手を添える。
「貴方たち、元気じゃない」
私が手当てをしなくても大丈夫そうね
動ける元気はあるようで、少しホッとした
怪我の手当てを終え、やっと椅子の背もたれに身を預ける。
幸い、骨が折れているようなことは無かったけど。五人の手当て疲れたわあ
ぐーっ手をあげて伸びをする。
さてと
「で、わざわざ二人きりになってなにが話したいのかしら?」
真横の丸椅子に座る玄田さんを横目で見やる。
こう、改めて見ても、この子が暴力を振るったとはとても思えないわね…
「言ったじゃないですか、何カッ「黙りなさい」
「ふあい」
今日2度目の頭痛を覚え、軽く頭をおさえる。
話しが進まないので、私から切り出すことにした。
「『処分』について聞きたいのよねー」
「うっ」
玄田さんは図星だったようで、ダメージを喰らったのか心臓を押さえた。
私が「処分は免れないわよー」と言ったあたりから、どことなくソワソワしていたから、もしかしてと思っていたけれど。
当たっていたようね。
態度に出やすくて、案外可愛いわね
「先生には全てお見通しなのよッ!そうねー、停学が妥当かしら。あなたはやりすぎちゃったからね」
喧嘩もいいけど、ほどほどにね
「証拠はあるんですか?」
「は?」
「証拠」
なに、言ってるの?この子
突然どうしたのかしら。なんだか、雰囲気が
「そんなの、龍園くんを殴ったのはあなただからでしょ?」
「わかんないですねー、本当に私殴って無いですよ?クラスメイトに聞けば、私じゃないって言ってくれます。」
それは通らないわ
クラスメイトが貴方の味方をしたってダメなものはダメ
「そんなの、証拠にならないわ。石崎くんや殴られた龍園くん本人が言ってるし、第一ねぇ監視カメラが決定的証拠…、ッ」
しまった
つい『監視カメラ』と言うヘマをしてしまう
「………」
まさか、まさかそんな
「、あなた」
「黙っててあげますよ。保健室は、監視カメラ無いですもんね。私が、あなたから監視カメラについて聞いたと言わなければ、あなたは責任は問われません。」
「、その事知ってたの」
「いえ、ただやたらと監視カメラが多いなと思って。先生の反応が決定的なものになりましたけどね、ありがとうございます。上級生にも探りを入れましたが、流石に口が固くてですね。確証は出来なくて…
喋らないということは、かなり重要度が高い情報。事実、私は良い情報を得ることができました」
「やれやれ、してやられたってわけね。まさか暴力事件を起こしたのもこのためじゃないでしょうね?」
「行き当たりばったりですよ。」
「どうだかねえ」
可愛いと思ったのは、間違いだったわ。
油断した。やられたわ。
この子全く可愛くない
「【Sシステム】監視カメラで生徒の行動を監視し、評価をつける。ってとこでしょうか。もしこの仮説が正しいのならば、いえ、限りなく正解に近いでしょう。この評価はなんのために、…クラス対抗で戦わせる?
学校に利があっても、生徒には…ああ、そうかこの学校は希望進路合格率100%か。100%なんてあるわけ無い、そうかどうりで。恐らく一クラスだけ100%なのだろう。生徒達を競わせるには、早い話ご褒美をぶら下げるのが効果的だ。なるほどね。だが、となると」
なにやら、考え込んでいるようだ。言葉の端々から頭がよく回ることが伺える。私の受け持ちのBクラスがAクラスに上がる為に障害となり得るかもしれない。
いえ、それはないわ。
あなたにはしてやられたわ。
この暴力事件も事実を知っている教師から言質を取る為だったのかもしれない。でもね、大事なことを忘れてる
Sシステムは学生を監視し評価を付ける
生活態度が良いならばポイントは保たれ、
『Cクラスは暴力事件を起こしている』
覆せない事実。
ポイントは当然減る。
あなたは真実を知ったかもしれない。でもね対価に失うものが大きそうよ?
やっぱり、まだ若いわね
「お話は終わり。停学処分についてだけれど、私から処分の軽減を提案してみるわ。多分坂上先生も乗ってくると思う、自分のクラスなんだからね。その代わりに今日のことは二人の秘密よ♡」
「大丈夫です。他の生徒、私のクラス含めて誰にも言うつもりは無いです。情報は知っている人が少ないほど価値がありますからあ」
「先生との秘密できちゃった♡良かったら、先生の秘密のスリーサ」「黙りなさい」
「うっす」
本日3度目の頭痛を覚えた
今年は荒れそうねえ
アラームと共に起床する
良い朝だ。新しいマットレスと枕を購入したことで、良い睡眠を確保できた。後ろから襲われても対処できるだろう。
気分が良いので、今日はちょっとおめかしする。
生足を見せちゃうよッ!!
「おはよーおございますッ!」
「元気だのー、朝早くから男子寮になんのようかね?」
「かれぴがー、朝弱くてー起こしに行こうかなあーみたいな?」
「そうかそうか、通りなさい」
「しやっす!!あと、かれぴの部屋何号室かわからなくてえ…龍園翔って言うんですけど」
男子寮は、特に女子寮と変わらない造りだった。
監視カメラの位置も、部屋の位置も。うーん、つまらん
それに、つまらない原因がもう一つある。
龍園が出てこない。
ちょっと早く来すぎただろうか?
「
壁に寄りかかりながら、しゃがんでスマホをポチポチ構っていたら、知らない男子生徒に声をかけられた。
わお
「ん?なーに」
しゃがんだまま上を見上げる。
「ッ…その、折角だし連絡先交換してくれないか?」
「うーん、どうしよっかなあ」
「…無理なら」「良いよ」
「マジ?」
「おけ」
スマホをポチポチして連絡先を交換した。友達ゲットだせ!
「…ところで、なんで男子寮にいるんだ?」
「んー、かれぴ待ちい」
「え、」
「うそうそ、龍園待ちだよ。陛下が一緒に登校したいって言うからさぁ」
「、龍園……俺友達待たせてるから、そろそろ行くわ。じゃあ学校で」
「ばーい」
そういえば、なんで今の人私の名前知ってたんだ?
「?」
まいっか
ガチャ
お、待ち人きたり
「おはよーお」
上目遣いで満面の笑みを浮かべて挨拶をする。
陛下は驚いた顔のまま固まっていた。
龍園陛下。君を潰しに来たよ
Cクラスの王はこの私だ。
原作で龍園がトップに立てていたのは、カリスマと暴力があったからだと思います。
本作では、龍園はオリ主にボコされてしまったので、絶対的な暴力と暴力からくるカリスマが無くなってしまい、トップに君臨することが現状できてない状態です。
ですが、原作からみてもわかるように。やられてからの龍園なので。反骨精神くんですので、これからが本領発揮。なはずです
キャラ崩壊してる気もしますが、高校生らしい龍園が見たかったので、許してください。
あと、星野宮先生は原作を読み込んでおらず、うろ覚えすぎてキャラが迷子です。とりあえず小説を読みます