尻尾生えたせいで日常生活がヤバい 作:きちゅね
ラーメンって美味しいですよね
「おぉ、ちゃんと尻尾が出る」
朝から制服の出来に感激している俺です。
昨日、ようやく服が完成したことにより今日から学校へと登校できるようになった。
学校指定の制服のズボンに尻尾専用の穴が空いておりそこに尻尾をねじ込み履いている。
そういうことで学校へと向かう。今の時刻は8時半だ。遅刻待ったなし。
まぁ、これには理由がありいきなり登校すると混乱が起きるかもということで遅めに来いという先生方の命令なのだ。
で、二時間目に先生が軽く説明してから教室に入室するらしい。
どうしよう、絶対にアクシデントがある予感しかない。
しかも、学校まで徒歩三十分だからそれまでの間他人に見られまくるということ。
ま、まぁ、全員が配信を観てるわけないだろな(フラグ)
というわけで覚悟を決めてれっつらごー!
「お兄ちゃんの尻尾ふかふかー!」
「すいません写真撮ってもいいですか?」
「触ってもいいですか?」
たすけて
なんでこうなってしまったのだろうか(遠い目)
少し考えれば分かることだった...配信を観ても観てなくてもこうなってしまうことを。
最初は、好奇な視線が突き刺さる程度だったのに子供の無邪気な一言を皮切りにどんどん人が寄ってくる。
断ろうとしても尻尾に触るだけと近づいてくる。
そして全員触った後、手のひらを見て驚愕している。ドンマイ。
少しずつ学校へと近づいてきているがこのままでは二時間目に間に合いそうにない。
ということで、
「あ!UFO!」
「え?」
「どこどこ?」
「ちくわ大明神」
「あれ!?狐さんいなくなってる!」
誰だ今の?ってのはどうでもよくて大衆の中を全力でかき分けて脱出し学校へと走り出す。
後ろでワイワイ騒いでいるが知ったこっちゃないということで学校に到着した。
今日は、体育をしているクラスはなくグラウンドはカラッポだった。
学校内へと入り靴を履き替え職員室へと向かう。
この学校に入ってからまだ2回ほどしか来ていない職員室の扉をノックし入る。
「失礼します。一年一組の九里平良です」
うわぁ...職員室がざわめいている。全員、一目見ようと体を動かしてのぞいてくる光景に鳥肌が立ちそう。
そして5秒ほど経つと俺のクラスの担任が現れた。
「よし来たか、それじゃあ行くぞ」
「淡白すぎません??」
やっぱ前から思ってたけど人に興味なさすぎだろこの担任。もっと聞くこと無いん?
最初の挨拶も、「俺がこのクラスの担任な、それじゃ後は自己紹介しとけよ」って言って職員室に帰ってったからな。
あ、チャイムなった。
「じゃあ俺がよしって言ったら入ってこいよ」
「はい」
そういうと担任がクラスに入っていった。
数学の先生とすれ違い担任がクラスに入っていく。
数学の先生が五度見ぐらいしながら去っていき、他のクラスの生徒達が教室から出てき始めた。
なんか慣れてきたな...好奇な視線に晒されることに..慣れたくなかったな...こんな現実に...
「よし入ってこい」
「はい」
今の現実に嘆いていると担任からの入ってこいとの合図があった。
いざ入るとなると緊張する。自分のクラスとはいえ二ヶ月ほどしか共に過ごしていない、故にどのような感情でクラスメイトが視線を向けてくるか分からず少し怖い。
まぁ、そんなこと考えてても何も変わらないので突入ぅぅぅう!!
「尻尾ふわふわ〜」
「ネットにあげていい?」
「あ~あ~手がぁ~毛がぁ~!!」
「お前の切り抜き見たぞ、良かったな」
え〜杞憂でした、1人除いて優しいやつばっかだったわ。
どよめきはあったがすぐに収まりすぐに授業が始まった。多分この一時間、誰も授業を聞いていないと思う。後、後ろの席の人ホンマにごめん。
授業が終わり次第、すぐに俺の周りがクラスメイトで埋め尽くされた。
主に尻尾触らせてというお願いばっかだったが。
途中で他クラスの奴らも混ざり込んできたがチャイムが鳴るとすぐに去っていった。
ということで先生に席替えを申し出て授業を受けて触られて授業を受けて触られてを繰り返して下校時間。
配信見た発言をした心無きと共にラーメンを食べにいく。
「お前、有名人じゃんやったね!」
「奢んねぇぞ」
「サーセンした」
「許す」
頭空っぽのキャッチボールをしながら行きつけのラーメン店へと入店する。
俺は、チャーシューラーメンでコイツもチャーシューラーメントッピング全盛りを頼んだ。◯ね。
「それでお前、どうなんだその尻尾?」
「不便」
「wwww」
「論破王みたいに笑うな」
態度が昔から変わらない友人の様子に少し安心しているとラーメンが届いた。
「いやーゴチになります!」
「血糖値上がってしまえ」
「烏龍茶飲んでるから大丈夫」
「その信頼はどこからきてんだ??」
その理論が許されるのはサンドイッチの人だけだろ。
「それでダンジョンはどうだった?」
「これのせいであれから行けてない。主に服の作製で」
「本当だよく見たら尻んとこガバガバだ」
「言い方やめれ」
尻尾のおかげで見えてないだけでガバガバなのは否定できんけどもっと言い方あるだろ、ズボンに穴が開いてるとか。
俺はまだ魔法使いの素質もあるし真夏の人に会ったこともないぞ。
「お前も資格取ったし俺も取ろうかな」
「お、いいな。一緒に潜るか?」
「やだ」
「なんでだ?」
「独占したい、利益を」
「カスやん」
紛うことなきカスだ。コイツ。
「とりあえず、明日ダンジョンに行こうと思う」
「じゃあ俺は、明日ラーメン屋に行こうかな」
「ここラーメン屋OK?」
「バイト」
「馬鹿にして悪かった」
目の前のコイツがようやくラーメンを食べ終わり金を払いラーメン屋から出る。
なんか客に無断で写真撮られた気がするが気のせいだろう。うん、気のせいだ。
「そんじゃあまた月曜日で」
「じゃあな〜」
違う道を歩いていくアイツの背を一目見た後、俺も家へと帰宅した。
「お兄ちゃんがラーメン屋で発見されたってネットでバズってるよ」
「やっぱネット民はカスッ!」
最後のカス発言は嘘...です...そんなことは思ってま...せん...