尻尾生えたせいで日常生活がヤバい   作:きちゅね

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 ヒロインっていります?


付き添い

 

 

 ダンジョンに挑んでから一日経った俺です。

 

 今日は、資格をとりにいく友人の付き添い兼野次馬だ。

 

 ダンジョンに入るには、資格が必要でありそれがないと門前払いされダンジョンに入るどころか、攻略に必要な武器も買えない。

 

 探索者は、人気の高い職業だが危険もある。

 

 そんな危険な職業だが意外と簡単に資格を取ることができる。

 

 昔は、人気になるために探索者になろうと全員が努力していたが今の時代、配信カメラが開発されて以来観るだけの人が増えた。

 

 俺みたいに金が欲しくてやる人も多いがそれでも少ないため資格試験を簡単にして探索者を増やそうという試みを運営は行なっている。

 

 まぁ、その試みもあまりうまくいってなさそうだけどな。

 

「すみません、資格をとりたいんですけど」

 

「資格ですね、ではここに個人情報をお書き下さい」

 

「え〜と、斉藤勇利(さいとうゆうり)っと」

 

「...はい、確認いたしました。少しだけお待ちください」

 

 そういうと受付は、どこかに連絡しにいった。

 

「なぁ、資格取得ってどんなことするんだ?」

 

「別に知らなくても性格が終わってなかったら誰でも取れるぞ」

 

「えっ?なんでお前取れてるん?」

 

「お前よりかマシだからだよ」

 

「お待たせしました、こちらはどうぞ」

 

 受付が帰ってきて案内を始める。

 

「すみません、自分コイツの付き添いで来たんですけどついていっていいですか?」

 

「資格を取ってらっしゃる方ならどうぞご自由に」

 

 おぉ、さすが歴戦の受付。顔色ひとつ変えずに答えよった。

 

 受付についていき部屋へ案内される。

 

 そこに入るとそこには、オオカミを撫でてる強面の男がいた。

 

「あ、お久しぶりです。あの時は、お世話になりました」

 

「おぉ、九里じゃねえか。スキルに関しては災難だったな」

 

「本当に災難ですよ...」

 

「後でその尻尾触らせろ、...さて、お前が今回の受験生だな」

 

「はじめまして、斉藤勇利です」

 

「俺にビビらねぇとは、コイツと同じく将来有望だな。俺の名前は、賀茂雷同(かもらいどう)だ、下の名前でいい。んでコイツが俺の相棒のライだ」

 

「バウッ!」

 

「よろしくお願いします」

 

「おう、よろしくな」

 

 おぉ、こんなに真面目な雰囲気出す勇利見たことない。基本ふざけてるのに。

 

「俺も今日は、見学ですがよろしくお願いします」

 

「九里も今日は、よろしくな」

 

 挨拶もしたので俺は、傍観者になっとこ。

 

「さて、いきなりだがダンジョンに潜れるほど身体能力があるか確かめさせてもらおう」

 

 そういうと、扉を開いて雷同さんが出ていく。俺たちも雷同さんについていく。

 

 ついた場所は、体育館のような広い場所だ。相変わらず広いなぁ。

 

「今から俺と鬼ごっこしてもらう」

 

「鬼ごっこですか?もっとパンチ力!とか攻撃面を観るかと思いました」

 

「まぁ、その気持ちも分かる」

 

 俺もその気持ちは分かる。ていうか俺も同じ質問したもん。

 

「だが、ダンジョンで1番大切なのは生きることだ。生きていれば大体なんでもできるからな。ということで魔物から逃げ切ることができるほどの身体能力があれば合格だ」

 

「わかりました」

 

「そんじゃあ九里、タイム測っとけ。...スタート」

 

「!!」

 

 おぉ、避けた。すげぇ、俺の時は、すぐにタッチされたけどアイツやっぱすげぇな。

 

「卑怯じゃないすか!?」

 

「魔物にずるいも卑怯もねぇぞ!」

 

「くっ!」

 

 強面の男が高校生を追いかける図、やばいな。普通に通報されそう。

 

 なんか遠くで会話しながら逃げてる。よく体力持つなぁ、俺なんか泣きのもう一回で始まったからあんなに余裕なんか無かったなぁ。

 

 あ、そろそろだな。

 

「3分経過!ライちゃんGO!」

 

「ガウッ!」

 

 うずくまって寝ていたライちゃんの背中を触り鬼ごっこに追加させる。何やら勇利が叫んでいるが無視だ。

 

 oh...ライちゃんも換毛期だったか...

 

 なんとか地面に手を擦り付けて毛を落とそうとしていると勇利が雷同さんとライちゃんのコンビネーションに沈んだ。

 

「お疲れ〜」

 

「ふざ...ん...な...!」

 

「コイツなかなかの逸材だな、将来有望だぞ」

 

「コイツ、身体能力だけはあるんですよ」

 

 地面に倒れ込む勇利と対照的に涼しい顔で立っている雷同さん。知ってるか?この人これでも引退してるんだぜ?ちな60歳らしい。

 

「それじゃあ落ち着いたらあの部屋まで戻ってこいよ」

 

「ワンッ!」

 

 そういうと雷同さんとライちゃんが体育館から出ていった。

 

「勇利お前すごいな、あの人とライちゃんのコンビネーションに3分も生き残れるって」

 

「はぁ、はぁ、お前は、何分、生き、残れたんだ?」

 

「俺は、雷同さんでギリギリでライちゃんが入ってから一瞬で捕まったぞ」

 

「雑魚、だな」

 

「知ってるか?俺、お前にマウントポジション取れんだぞ?」

 

「スマソ」

 

「...」

 

「ごめん!ごめんて!許し...グボァ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前らいつまで遊んでんだ」

 

「「すみませんでした」」

 

 あの後、マウント取ってたら痺れを切らした雷同さんがやってきて怒られました。反省はしてる。後悔はしてない。

 

「はぁ...それじゃあ最後の質問していくぞ。ダンジョンで1番大切なことは?」

 

「...命?」

 

「まぁ、さっき言ってたこと同じだが生きてれば大抵のことは出来る。だからダンジョンで1番大切にしないといけないのは命だ。お前も無理だと判断したらプライド捨てて逃げろよ」

 

「はい!」

 

 まぉ、コイツにそんなプライドないけどな。ちな俺も無い。

 

「そんじゃ後は、受付の人から資格貰っとけよ。そんじゃあな」

 

「ありがとうございました!」

 

「ありがとうございました」

 

 おぉ、手のひらをひらひらだけして帰っていった...あれが出来る男か...

 

「それじゃあ俺資格受け取りにいくから外で待っといてくれ」

 

「了解」

 

 ということで、勇利が資格を受け取っている間にスマホで近くのラーメン屋を検索する。

 

 前回行ったところでもいいが今回は、味変を兼ねて違う場所にする。

 

 ...やっぱ視られてるなぁ。絡んでこないあたりまだマシだけど。頼む!勇利早く来てくれ!

 

 ...なんか中で揉めてるな、喧嘩?今どき探索者同士の喧嘩って珍しいな。

 

 ちなみに喧嘩した時は、一対一か大将戦のどちらかが行われる。

 

 ちなみに運営が場所を提供してくれるぞ。

 

 喧嘩で負けた時?別に何もないぞ。ちょっと周りの探索者から白い目で見られるぐらいだ。

 

 運営が場所を提供してくれる割には、喧嘩はあまり起きていない。ていうか模擬戦の申し込みの方が多い。

 

 まぁ、喧嘩しても報酬が何もないから口論で戦った方がいいもんな。

 

 それにしても勇利遅...なんでアイツ人混みの中から出てきてんだ?

 

 しかもなんか女の子連れてる。

 

 ...嫌な予感がしてきた。

 

「あ〜、一応聞くがどうした?」

 

「ちょっと喧嘩することになった、ネルのために」

 

 ですよねー、ていうかコイツ性格悪いのに人助けの精神はあるのか驚き。

 

 勇利の隣の女の子が申し訳なさそうな表情をしている。

 

「そうか、頑張れよ応援はしてやる」

 

「もちろんお前も巻き込んだぞ、向こうのパーティーが3人だったからな」

 

「本当にすみませんっ!」

 

 F◯◯K!!やっぱコイツゴミだ!無関係の俺を巻き込みやがった!!

 

「おいテメェ人の了承もなしに勝手に巻き込」

 

「ラーメン奢るから」

 

「いいぞ」

 

「えぇ...?」

 

 はっ!?いつの間にか了承していた?奢られるほど金に困窮していないのに...やはり奢るという言葉の魅力は半端でない...!

 

 なんかネルさんが困惑した表情してる。小動物みたい。

 

「はい、平良の許可も取れたしコミュニケーション取るためにもどっか飯食べに行こうか」

 

「OK G◯◯gle!近くのファミレスッ!」

 

「えっえっ?」

 

 ネルさんが困惑度が増したが関係ないッ!ファミレス店にイクゾー!

 

 






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