尻尾生えたせいで日常生活がヤバい   作:きちゅね

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 最近ドンキで狐の尻尾を買って一日生活してみました。

 同居人に呆れた視線を向けられました。


なんでや!

 

 

 あれから気絶して外に運び出された俺です。

 

 あの後、なんとか外に這いずり出たが気絶して他の探索者が上に運んでくれた。

 

 感謝と謝罪に行きたいのだが専門家さんに止められて会いに行けていない。

 

 そもそもなぜ医者ではなく専門家さんのところに居るかって?

 

 生えたんだよ....尻尾が!!2本目ぇ!

 

 スキルがレベルアップしました。要らんてぇ...追加の尻尾ぉ...

 

 今まで探索者界隈ではとある一説があり、試練を乗り越えるとスキルが強くなるという噂があった。

 

 魔法を使うスキルなら威力が、スピードを上げるスキルなら速さが上がるなど、強くなっている実感はあるが実際にスキルが強くなっているかを確かめる術がないためこの説は噂にすぎなかった。

 

 しかし、今回の俺の尻尾が増えたことによりスキルが強くなることが証明された。

 

 故にこれからは、一層ダンジョン攻略が激しくなると予想される。

 

 しかし!そんなこと俺には関係ないッ!

 

 今まで尻尾一本でも苦労していたんだぞ!?これからは、苦労も2倍!?冗談じゃねぇ!

 

 朝起きればベッドと服をコロコロして、ご飯に毛が混入しないよう注意し、登校中他人に視線を向けられ、学校で尻尾をもみくちゃにされる。挙げ句の果てには、風呂にも入れない!!クソがッ!!!

 

 もうだめダァ...おしまいダァ...

 

 と思ってた時がありました!

 

 なんと専門家さんが俺の嘆きを憐れみに思ったのか家を用意してくれたのだ!

 

 しかも、一人暮らしする分には結構広めの!

 

 家賃は専門家さん負担!しかもダンジョンに近い!さらにラーメン屋もある!1番嬉しいのが風呂が特殊な作りになっていて詰まらないらしい!最高!

 

 こんな好条件いいんですかと聞いてみれば、たまに体のサンプルを提出してくれればいいらしい。もういくらでも毛抜きますよ!

 

 本当に専門家さん、最高や!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前、内臓売った...?」

 

「なんで最初にその考えに至るんだよ」

 

 やっぱこいつに新居見せたの間違いだっかもしれん。

 

「他の考えがあるだろ、もっと」

 

「じゃあ、自分を実験体に...!?」

 

「あながち間違いじゃないかも知れないから否定できんな」

 

「当たってんのかよ。間違いであってくれ」

 

 とりあえずことの経緯を説明した。

 

「ラーメン屋行こ」

 

「経緯聞いて一番目に出る言葉がそれかよ。他に言うことあるだろ」

 

「そうだった、俺もスキル手に入れたけど効果分かんねぇ」

 

「尻尾について聞けよって思ったけど、もっと気になる話題が出たな」

 

 え?なんかスキルがある感じは分かるけどどんな効果が発動してるかわかんない?頑張って判明させろ。

 

「どうすんの?後、3日しか残ってないぞ?模擬戦まで」

 

「逆に聞くけどどうすればいいの???」

 

「知らん」

 

 知らんて、俺なんか発動と同時に黒歴史爆誕だぞ。まだマシだろ。

 

「雷同さんに聞いたのか?」

 

「『知らん。自分のスキルだろ、自分でどうにかしろ』って言われた」

 

「ドライやなぁ...」

 

 まぁ、俺も手伝うつもりないんですけど。

 

「でもお前、スキルなくても戦えるだろ。なんでお前そんなに脳筋...筋肉馬鹿なんだよ」

 

「知らねぇよ、普通に生きてたらこうなったんだよ。後、脳筋も筋肉馬鹿も変わんねぇよ」

 

「筋肉ダルマ...?」

 

「俺は、細マッチョだ!岩盤に埋めんぞ」

 

 脅し方が完全に脳筋なんだよ。

 

「それでなんで俺のこと家に呼んだんだ?」

 

「それには、海よりも高く山よりも深く地球が誕生するより優先される理由で呼んだ」

 

「生命の誕生より優先される理由って何?」

 

「荷物運び手伝って♡」

 

「◯ね」

 

 即座に足元に縋り付く。

 

「頼むよぉ〜俺1人じゃ運ぶのに時間がかかるんだよぉ〜」

 

「家族に手伝ってもらえよ」

 

「『自分のだろ?自分でどうにかしろ』って言われた」

 

「ドライやなぁ...」

 

 本当にな!両親は、手伝おうとしてくれたのに妹の『ここで甘やかしたら一人暮らしできないんじゃない?』の一言で2人に見捨てられたよ!妹の服毛だらけにしてやる...!

 

「学校もあるから早めに運び出したいんだよ」

 

「もっと計画的に引越ししろよ」

 

 しょうがないだろ?一人暮らしできると思って浮かれてたんだから。あれ?妹の言葉が....グハッ!

 

「業者に頼めよ」

 

「...!」

 

「なんで、それだ!みたいな顔してんだよ。お前脳筋とか人のこと言えねぇぞ」

 

 うるせぃ!たまたまその考えが思い浮かばなかっただけやい!普段なら思いついてますぅ!...負け惜しみだな、これ。

 

「とりあえずそうするわ。じゃあ帰っていいよ」

 

「最低すぎん?もっと客を労えよ」

 

「いや、予定が空いたからこれから恩人に菓子折り投げつけてこようかと」

 

「普通、引越しより先にお礼しない???」

 

「忘れてた」

 

「お前カスだな。本当に」

 

「おまゆう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「...行きたくなくなってきたなぁ」

 

 俺の目の前には、そびえ立つ高級マンションがあった。出てくる住人が完全に上流階級の人達なんだが??住所あってるよな??殺されない?

 

 できるだけ高級な菓子折り包んだけど殺されないよな??安物を渡して不敬罪!死刑!ってならないよな??

 

 ここまで来たけど一応、連絡入れておこ。もしかしたら予定が入ってるかもだから。

 

「...........あ、お時間大丈夫でしょうか?」

 

『大丈夫です。それでなんのようですか?』

 

「先日、ダンジョンで助けてもらった者です。先日のお礼がしたくお電話しました」

 

『!!失礼ですが今どこに居ますか』

 

「え、えっと、◯◯◯◯マンションの付近に居ます」

 

『...少し待っていてください。すぐに向かいます』

 

「え?...切れた」

 

 なんかこっちに来る(呆然)

 

 恩人がこっちに向かってきてる件。普通俺が出向くね?

 

 これから、お嬢様(推定)で探索者で俺の恩人が来るってこと?字面凄。

 

 後、どうでもいい話だけどめっちゃ尻尾の付け根が痛い。無理やりぶっ込んだせいか服が悲鳴あげてる。まぁ、破けんやろ(願望)

 

 ...なんか見られてる気がする。主に尻尾。この尻尾のせいで視線に敏感になったなぁ...おかげさまで。

 

 あ、足音聞こえる。こっちか。

 

 「あの尻尾を...」

 

 ...尻尾?あの尻尾?ハッ!?

 

 お嬢様=お金持ち=剥製飾る→珍獣の剥製→俺ってこと!?

 

 もしかしてあんなに勢いが凄かったのも珍獣を狩るタイミングが来たって喜んでたってことか!?

 

 お金持ちぱねぇ..,.

 

 ていう馬鹿な考えは置いといて、話しかけて感謝の言葉述べねぇと。

 

「えっと、すみません...」

 

「ひゃっ!」

 

 あらやだ可愛いわねぇ(ねっとり)手に双眼鏡を持ってなかったらな!

 

「その双眼鏡...」

 

「...気にしないでください。貴方を見ていただけなので」

 

 犯罪カミングアウトキターーッ!俺に矢印が向けてられてなかったらwktkしたのに。

 

「...昨日は、ありがとうございました。おかげで助かりました。つまらないものですがこれを...」

 

「気にしないでください。たまたま通りかかっただけですから」

 

 たまたま?...気にしたら負けやね!

 

「...」

 

「...」

 

 気まず!!??話題の切り口が見つからん!このままじゃ無言で見つめ合う被害者と視姦者になっちゃう!助けてー!

 

「...とりあえず昨日は、ありがとうございました!それじゃあ機会があればそれで!」

 

「あ...」

 

 逃走!百計逃げるに如かず!できれば次回も機会がありませんように!

 

 






 新居を無料提供するなんて専門家さん優しいですねぇ...

 話は変わりますがデスストランディング面白いですよね。

 血や排泄物を回収する話が出た時は、驚きました。あれ?風呂が特別性?...気にしたら負けだよ!
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