真人救済ルートin渋谷事変   作:祈月4777

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虎杖vs真人(前哨戦)〜釘崎乱入,魂攻撃

 

2018年10月31日,その夜。

崩壊した渋谷ーー瓦礫と血の匂いが漂う。

そこに立つのは、人と,人ではない,二つの存在。

 

虎杖は拳を握りしめ、呪力を滾らせて進む。

拳にみなぎる呪力は,

順平と七海を殺した真人への殺意の証。

 

虎杖「…もう…これで、終わらせる…!」

 

彼の正面、瓦礫の山の上には──

青年風のツギハギの呪霊・真人が,

灰青の三束おさげをもっふりと揺らし,

ニヤついた顔で虎杖を見下ろしていた。

 

真人「うんうん、いい顔。もう“壊れそう”な目してる……

でも、その怒り、どうやって俺にぶつけるの?」

「拳?黒閃??それとも、ただの八つ当たり?」

 

真人は,改造人間を次々に解放。

それらは,かつて"人"だったもの。

虎杖の眉がピクリと動く。しかし、真人の口は止まらない。

 

真人「ちゃんと魂を壊したよ。ほら、もう戻れない。

絶対に,ね?」

 

虎杖の拳が強く握られすぎ,血が滲む。

呪力の青い光が立ち上る。

 

虎杖「オマエ……ッッ!!」

真人「あー、その顔だ、その顔!それが見たくて、

俺……生きてんだよなぁ!」

 

真人の周囲に、十を超える改造人間たちが現れ,

一斉に虎杖へと跳びかかる。

 

虎杖は殴り飛ばす!!

改造人間が次々に撃破され,

辺り一帯に鮮血がぶちまけられる!

 

だが、いくら倒しても本命ーー真人には届かない。

 

虎杖「チッ……!」

 

噛みついてくる個体を,振り払うように蹴り飛ばす。

 

真人(そうそう、接近されなければ、“拳”なんて怖くない)

「どうした、虎杖〜?こっちには来ないの?……あ、怒りすぎて動けなくなった?」

 

虎杖「黙れ…!!」

 

怒りに呑まれながら拳を振るう虎杖。

だが改造人間たちの壁が厚い。真人に近づけない。

 

真人は悠然と構え、舌なめずりしながら囁く。

「ほら、もっと見せてよ。壊れてく虎杖悠仁の“魂”、さ」

 

そして現れるのは──多重魂・幾魂異性体。

拒絶反応の微弱な魂たちを融合させて作り上げた,

攻撃特化の改造人間が、虎杖に迫る。

 

ガツンッッ!!

 

虎杖「ッッッ……くっそ!!オラっ!!」

 

一発被弾するも、受け身を取り即座に反撃!

幾魂異性体、撃破!

 

真人「へぇ…少しはやるじゃん?…でも,改造人間のストックならさ,

まだまだあるんだよ?」

 

虎杖(不味い……真人にこのまま近づけなきゃ、ジリ貧だ……!!)

 

──そのとき。

 

カンッー!

 

金属が跳ねるような音が響く。

 

虎杖も、真人も、一瞬だけ動きを止めた。

 

呪力の波長。空気の揺らぎ。

 

──仲間の気配。

 

真人「あー、来ちゃった?」

 

改造人間の群れを突破し、虎杖の背後にぴたりと立つ影。

 

釘崎「おまたせ、虎杖。手こずってるみたいね!」

 

虎杖「釘崎ッ!!来てくれたのか!」

 

小さく頷いた釘崎は、すでに準備していた釘を虎杖の手に押し込む。

 

釘崎(小声)「渡しとく。あんたの接近戦なら、こっそり差し込めるでしょ」

虎杖(小声)「….了解」

 

このやりとりを遠巻きに見ていた真人は、にたりと笑う。

 

真人「へえ?お仲間と2人なら、俺に勝てるつもり??」

「ふふっ、でもね。俺の魂には──届かないだろ??」

 

再び改造人間をけしかける真人!!

 

——だが次の瞬間、

 

釘崎が一斉に釘を発射,

"簪”を打ち込み、改造人間たちが硬直。

 

その隙を虎杖が逃さず、怒涛の連撃で距離を詰め──!

 

虎杖(今だ──!!)

 

連撃の隙間に、呪具の釘を真人の肩へ、すっと挿し込む!

 

真人「…..ッッ!?な──」

 

釘崎「共鳴り!!」

 

ビキイッッ!!!

 

真人の肩から、魂がぶるんと震え、赤黒いヒビが肉体に走る!!

 

真人「……っぐうッッ!!」

 

本物のダメージに、表情が歪む。

 

その刹那――虎杖の追撃。

拳で1発、2発、次いで蹴りの3発目!!

 

真人「ぐっ……あ!!」

 

真人は吐血し、体勢を崩した。

だが4発目が当たる直前――ふらつきながらも咄嗟に飛び退き、虎杖から距離を取る!

 

虎杖「釘崎……やった!!」

釘崎「ああ。私の術式が突破口なら、あんたの拳が……トドメになる!!」

 

しかし──

 

真人「…..ふふふ……」

「あー、ちょっと効いた。うん。いやー、でも……」

 

嗤いが戻る。

 

真人「だけどさ、言うだろ? 奇襲は1回限り、って」

 

ドゴォン!!

 

地面が隆起し、地面から無数の【多重魂・撥体】が飛び出す!!

 

爆音と土煙──虎杖と釘崎が分断される!

 

虎杖「釘崎ッ!!」

真人「──はい、俺のターン」

 

その間に真人が一瞬で距離を詰める!

 

釘崎、咄嗟に釘を放つが――

真人はそれを、紙一重でかわす。

 

真人「…..じゃ、おしまい」

 

パアンッ!!

 

真人の掌が、釘崎の顔面に叩き込まれる!!

 

ズシャアアアアッ!!

 

顔の右側が“ぐしゃり”と爆裂し──

 

言葉を発する間もなく。

釘崎、崩れ落ちる。

 

虎杖「…..っ!!」

 

仲間が、一人──目の前で倒れた。

 

喉の奥から、怒りとも悲鳴ともつかない声が漏れる。

 

虎杖「な、なん…で……」

 

真人は血と肉の飛沫を浴びながら、片目を細める。

 

真人「うん、やっぱり“魂ダメージ”は怖いよ。

だからさ,受ける前に——潰しとけばいいって話♪」

 

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