学生提督が艦息に転生したそうです   作:戦艦建造家(?)

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前回の続き・・・というか前回から少し経った後の話ですね。
書く前に言う。嫌な予感がする。



MI作戦'

―――戦艦ケルマデック艦橋

ケルマデック「...はい。...はい。了解しました。」

ガチャ

CIC妖精「どうでしたか?」

ケルマデック「とりあえずユニオン、重桜の艦隊はギリギリ横須賀鎮守府のドックに収容が可能らしい。入港も許可だそうだ。」

CIC妖精「では無線で伝えておきましょうか?」

ケルマデック「ああ。頼む」

俺はふと机においてあるカレンダーを見た。

ケルマデック「・・・もうすぐだな。あの作戦は。」

―――ユニオン艦隊 空母エンタープライズ艦橋

エンタープライズ「...了解した。」

エンタープライズ「旗艦より艦隊全艦。ケルマデックの母港への入港許可が降りた。二時間後には全艦抜錨を予定している。」

エンタープライズ「・・・六月、か。」

―――重桜艦隊 戦艦大和艦橋

大和「...解った。準備させる。」

大和「全艦へ通達。これより二時間後、横須賀港へ向け抜錨する。火器には火を入れておけ。いつ戦闘が起きるかもわからん。」

大和「...横須賀か。何か聞いた覚えがあるな。」

―――二時間後

ケルマデック「・・・時間だ。」

ケルマデック「重桜、ユニオン全艦隊に通達。全艦抜錨し、これより横須賀に向かう。」

CIC妖精「了解。全艦に通達します。」

ケルマデック「錨上げ!機関前進微速!」

ギギギギギギ...

ケルマデック「揺れるな。やっぱり。」

CIC妖精「超大型艦なので機関出力が膨大ですからね...それに関してはまだ改善の余地がありそうです。」

三つの艦隊が一斉に錨を上げ、ゆっくりと前進し始めた。

目的地は横須賀。ここから大体二十時間ほどの旅になる。

―――明朝6:32 横須賀港

見張り塔監視員「・・・ッ!何だあれは!?」

監視員は咄嗟に双眼鏡を覗いた。

その先には迫りくる大量の艦船が写っていた。

見張り塔監視員「と、とにかく報告を!」

???「待て。」

見張り塔監視員「えっ!?てっ...提督!?どうしてこんなところに」

提督「まぁ良いだろう。それより双眼鏡を貸してくれ。」

見張り塔監視員「は、はい。」サッ

提督「ありがとう」スッ...

提督「・・・来たか。」

見張り塔監視員「あれは一体・・・?」

提督「気にしなくて良い。少なくとも味方だ。」

提督「双眼鏡ありがとう。返しておくよ。」

見張り塔監視員「提督はどちらへ?」

提督「・・・入港する艦隊を迎え入れてくる。」

―――午前7:41 横須賀鎮守府、会議室

提督「・・・皆、揃っているな?」

提督「今回の作戦は、前回の作戦の失敗から発案された作戦だ。」

提督「深海棲艦に占領されているミッドウェー島の奪還。それが今回の作戦内容だ。」

提督「偵察情報では姫級「港湾棲姫」、戦艦24隻、重・軽巡洋艦合計69隻、駆逐艦90隻、その他30隻ほどだ。」

提督「この作戦は陸、海の合同作戦となる。周囲の敵艦を撃沈後、上陸部隊が姫級付近に爆薬を設置。爆発で怯んだところを航空機による攻撃で破壊・無力化する。」

提督「そして、この作戦も前回の作戦同様他鎮守府との合同作戦となっている。味方が多いからと言って決して油断しないように。」

大淀(小声)「提督。」ペラッ

提督(小声)「お、ありがとう。何々...」

提督「えー、たった今補足情報で、現在港湾棲姫は休眠状態に入っているとのこと。」

提督(小声)「・・・今やるしか勝ち目はないか...」

提督「これにて作戦説明会議を終了する!」

提督「以上。解散!」

皆「「はいッ!」」

―――午後20:02 横須賀鎮守府 防波堤上

ケルマデック「・・・」

俺はボーッと海を眺めていた。

???「今回の作戦はキヲツケロ」

ケルマデック「ッ!?誰だッ!?」

振り向いたがそこには誰も居なかった。

ケルマデック「・・・疲れすぎて幻聴が聞こえるようになったか?」

ケルマデック「・・・今日は早めに寝るか。」

―――明朝 6:00 艦隊出撃

スピーカー「「「総員、出撃ドックに集合してください!」」」

俺は急ぎ出撃ドックに向かった。

と言っても俺の出撃ドックは港なんだが。

ケルマデック「よし。CIC妖精!機関始動!」

CIC妖精「了解!機関始動!」ピッピッピッ...カチッ!

キュィィィィン...ギギギギ...

CIC妖精「機関始動完了!いつでも出港可能です」

ケルマデック「分かった。」

ケルマデック「錨上げ!両舷前進微速!出港する!」

―――三日後 午前5:24 ミッドウェー島

ケルマデック「・・・居た。」

ケルマデック「CIC妖精、艦内の皆を起こしてあげてくれ。」

CIC妖精「了解。」

CIC妖精「「皆さん、作戦海域に到着しました。作戦は本日午前7:00から開始されます。それまでに各自で食事や訓練を行ってください!」」

―――同日 午前6:54

CIC妖精「・・・艦隊全艦、出撃用意完了です。」

ケルマデック「作戦開始まで残り六分だ。よし。...側面及び後部ハッチ解放!」

ケルマデック「艦隊全員の出撃を確認次第、艤装を艦息モードに変更。艦隊に合流する。」

CIC妖精「了解。後部及び両舷ハッチ解放。艦娘、最終確認が終わり次第、順次離艦開始」

艦橋から次々に離艦していく人影が見えた。

ケルマデック「・・・俺達は艦橋を降りよう。」

―――午前6:59

ケルマデック「・・・そろそろか?」

CIC妖精「艦隊全艦の離艦を確認しました。」

ケルマデック「よし。艤装を艦息モードに移行!」

CIC妖精「了解ッ!」カチカチッ...

ガチンッ!ガチャッ!ゴウン...

CIC妖精「モード移行完了。システム、オールグリーン。」

ケルマデック「了解...っと。」ガチンッ

―――午前7:00 作戦開始

CIC妖精「鎮守府から作戦開始の合図です!」

ケルマデック「分かった。」

ケルマデック(無線)「作戦開始!上陸部隊は用意を!全艦、戦闘開始ッ!」

―――同時刻 横須賀鎮守府第三艦隊

長門「・・・久々の戦闘だ。腕が鳴るな。」

陸奥「でも無茶だけはしないでよ?」

長門「...わかっている。」

―――横須賀鎮守府 第二艦隊

扶桑「この戦い、必ず勝利しましょう」

山城「念の為偵察機を発艦させておこうかしら・・・」

―――横須賀鎮守府 第一艦隊

大和「沈んでしまった仲間の仇、討たせてもらいます。」

ケルマデック「ここで主力級深海棲艦は潰しておかなければ・・・。」

―――

ケルマデック「VLS全解放。目標、敵戦艦及び空母!」

ケルマデック「ロック次第発射用意!」

CIC妖精「了解。敵艦隊をロック。ミサイル装填!」カチッ..ピッ..

ウィーン...ガコン!

CIC妖精「装填完了!」

ケルマデック「ミサイル発射ァ!」

CIC妖精「発射!」カチッ!

ボッシュゥゥゥゥゥゥゥン!ボッシュゥゥゥゥゥゥゥゥン!ボッシュゥゥゥゥゥゥゥゥン!

CIC妖精「ミサイル到達まで五秒!」

CIC妖精「三...二...一...ミサイル到達!」

―――MI地点 深海棲艦群

ル級「ン?」

シュゥゥゥゥ....

ル級「ハッ!?ゼンカンカイヒコウドウ!」

ル級が気づいた頃にはもう遅かった。

(((ドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガァァァァァァァァン!)))

―――横須賀鎮守府 第一艦隊

CIC妖精「命中確認!敵戦艦、空母群の49%を撃沈!」

ケルマデック「よし!次、主砲用意!目標、敵艦隊前衛の駆逐、巡洋艦部隊!」

CIC妖精「主砲に電力を充填。残り十秒。」

ケルマデック「電力充填完了次第、主砲弾にGC-9を装填。一気に敵を殲滅する。」

CIC妖精「三...二...一...充填完了。続いてGC-9装填。」カチッ

ゴウン...ウィーン...ガンッ!

CIC妖精「GC-9装填完了。」

ケルマデック「一番主砲、前方に展開している敵前衛艦隊に照準。できるだけ広範囲にばらまけ。」

ケルマデック「二番主砲、敵姫級の周囲の敵に照準。こちらもできるだけ広範囲にばらまけ。」

CIC妖精「了解。主砲、仰角及び誤差修正!」

ゴゥゥゥゥゥゥゥン…ギャリギャリギャリ…ゴゥゥゥゥ…ガチャンッ!

CIC妖精「主砲、用意よし!」

ケルマデック「主砲、撃てぇ!」

CIC妖精「発射!」カチッ!

((ドガドガドガドガァァァァァァン!))

CIC妖精「着弾まで五...四...三...二...一...弾着!」

―――深海棲艦艦隊上空

シュゥゥゥゥゥゥゥゥ...ボッボッボッ...

バシャバシャバシャバシャバシャバシャ...

―――

CIC妖精「弾頭の拡散を確認。」

ケルマデック「よし。スリーカウントで一斉に起爆する。」

ケルマデック「3...2...1...起爆!」

CIC妖精「起爆!」カチッ

―――

(((ドガドガドガドガドガドガァァァァァァァァァァァァン!)))

―――

ケルマデック「よし!道が開けた!」

―――上陸部隊

ケルマデック(無線)「北部上陸部隊は装備の最終確認をお願いします!」

上陸部隊隊長「了解!」

上陸部隊隊長「爆薬の最終調整とエンジンの点検を10分以内に終わらせろ!出撃に備え!」

―――

ケルマデック「...こちらの準備は完了。」

ケルマデック「後は別働隊の準備が終わり次第..「艦長!」...ん?」

CIC妖精「長門さんから通信です!」

ケルマデック「繋げてくれ」

CIC妖精「はい!」

ケルマデック「長門さん、何かありましたか!?」

長門(無線)「ああ。少し予想外なことが起きた」

ケルマデック「敵の増援ですか?」

長門(無線)「それに近い。こちらの敵戦力が予想以上に増大している。(ガァン!))増援を送ってくれ」

ケルマデック「自分が行きます。それまで耐えていてください!」

長門(無線)「...分かった。((ガァン!))だがこちらも長くは持たんぞ!((ドドガァァァン!))」

無線から聞こえる被弾音と砲撃音から察するに相当な激戦になっている。急いで向かわなければ。

ケルマデック「すいません大和さん!救援に行くのでここの指揮は任せます!」

大和「...分かりました!」

大和「第一艦隊の皆さん、引き続き警戒を厳としてください!」

皆「「「了解ッ!」」」

―――

ケルマデック「最大戦速!」

CIC妖精「了解!最大戦速!」カチッ!

ケルマデック「水流噴進用意!港湾棲姫の上を通り過ぎるぞ!」

CIC妖精「了解!チャージ開始します!」

―――二分後

ケルマデック「見えてきた!」

ケルマデック「水流噴進用意!」

CIC妖精「既にチャージは完了。いつでもいけます!」

ケルマデック「合図と同時に噴射だ」

CIC妖精「了解」

((ドガドガドガドガドガァァァン!))

ケルマデック「やっぱり気づかれたか!」

((ガァン!ガァン!ガァン!ガァン!ガァン!))

ケルマデック「損傷は!?」

CIC妖精「損害は微小!異常なし!」

ケルマデック(もう少し...もう少し...)

CIC妖精「レーダーに反応あり!敵航空機です!」

ケルマデック「こんなときにッ!」

ケルマデック「機関砲、ハンマーシリンダー、自律射撃!敵機を近づけるな!」

CIC妖精「了解!機関砲およびハンマーシリンダーを自律モードに移行。攻撃開始!」カチッ

(((ドガガガガガガガガガガガガガン!ドガガガガガガガン!)))

CIC妖精「敵機三機がすり抜けてきました!雷撃、来ます!」

ケルマデック「CIC妖精!これ以上速度は上げられないのか!?」

CIC妖精「無理です!原子炉をメルトダウンさせたいんですか!?」

ケルマデック「このままじゃ振り切れない!後部甲板の機関砲二挺に海面を掃射させろ!できるだけ魚雷を減らす!」

CIC妖精「了解!」ピッピッ...カチッ!

(((ドドドドドドド!ドドドドドドド!)))

ケルマデック(頼む!当たってくれ!)

(バシャバシャバシャバシャバシャバシャ((ガンッ!ギンッ!))

(((ドガドガァァァァァァン!))

CIC妖精「魚雷二本を破壊!一本命中コース!」

ケルマデック「回避するぞ!」

回避しようとしたその時だった。

(((ドドガンドガドガドドドドドドドガァァァァァァァン!)))

ケルマデック「またかッ!」

((ガンッギンッ!ガンッ!ドガァン!ギンッ!ガンッ!))

ケルマデック「損傷確認!」

CIC妖精「第一、第三機関砲沈黙!」

CIC妖精「続いて魚雷来ます!」

(((ドガァァァァァァァァン!)))

ケルマデック「危なッ!」

CIC妖精「被害は軽微!航行可能!」

ケルマデック「ラストスパートだ!二十秒後に水流噴進開始!」

CIC妖精「了解!」

(((ドドドドガドガドガドガァァァァン!)))

ケルマデック「残り十秒!」

(((ガァン!ドガァァァァン!ギィン!ガァン!)))

CIC妖精「第一副砲に被弾!装填装置大破!火災も発生!」

ケルマデック「ダメージコントロールだ!火も消化しろ!」

ケルマデック(5...4...3...2...1...)

ケルマデック「今だッ!水流噴進!」

CIC妖精「水流噴進!」カチッ!

ガチンッ!ガチャン!シュィィィィン...バシュッ!

―――横須賀鎮守府 第三艦隊

長門(中破)「予想外だったな...ここまでとは...!」

陸奥(中破)「...ええ。でも流石にこれ以上は...」

陸奥(中破)「ッ!長門!後ろ!」

長門(中破)「なッ...」

後ろには凄まじい殺気を出し、全砲門を長門に向けている戦艦ル級eliteの姿があった。

ル級elite「セメテ...セメテキサマヲミチズレニシテヤル...!」

ル級elite「シズメッ!」

私は死を直感した。

防御態勢は取っていたものの、既に無駄なのは感で分かっていた。

だが、

(((ブォン!ブォン!ブォン!)))

(((ザシュッ!)))

という音とともにル級は倒れ、沈んでいった。

(((ザッバァァァァァァァァン!)))

巨大な水柱が立ち上がり、それが晴れた先に居たのは・・・

ケルマデック「大丈夫ですか!?長門さん!」

大鎌を片手に持ったケルマデックだった。

長門(中破)「ああ。もう少し遅かったら間違いなく沈んでいただろう。」

ケルマデック「救援が遅れてしまって申し訳ありません。」

長門(中破)「遅れていたとしてもこっちは命を助けられた。礼を言う。」

ケルマデック「お礼を言われるほどでは...」

陸奥(中破)「お話中悪いんだけど、本来の目的を忘れていないかしら...?」

長門(中破)「そうだったな。...」

長門(中破)「上陸部隊は最終点検後、速やかに上陸開始!」

―――同日 10:36 上陸開始

上陸部隊隊長「よし。全艦最終点検完了。」

上陸部隊隊長「全艦出港!上陸し速やかに爆薬を設置しろ!」

各方面上陸部隊「「「了解ッ!」」」

港から多数の上陸艇が出港する。

―――数分後

CIC妖精「各方面上陸部隊、上陸を開始。予定通り爆薬設置を進めています。」

ケルマデック「爆薬設置まで我々は待機だ。その後は港湾棲姫の行動次第だな。」

―――数分後

上陸部隊隊長「こちら北部上陸部隊。爆薬設置完了。撤退を開始する。」

南部上陸部隊隊員「こちら南部上陸部隊。爆薬設置率95%!」

東部上陸部隊隊員「こちら東部上陸部隊!設置完了!撤退する!」

西部上陸部隊隊員「西部上陸部隊。こちらは設置率96%。完了まで数分。」

―――数分後

CIC妖精「全部隊の爆薬設置完了を確認。部隊は撤退中。」

ケルマデック「起爆は我々でやらせてもらおう。」

ガンガンガンガン....ギギギギギギギ....

ゆっくりと港湾棲姫が目を覚ます。

ケルマデック(無線)「全艦隊攻撃開始ッ!航空攻撃はまだするな。」

周りの深海棲艦はほとんど殲滅されているため、通常の深海棲艦より一回り近く大きな港湾棲姫は動かない的に等しかった。

俺の無線とともに長門、陸奥の41cm連装砲、扶桑、山城の36.5cm連装砲、大和の46cm三連装砲が一斉に火を吹くのが見えた。

(((ドガドガガドガガガガガガドガドガガガガガガガドガガァァァァァァァァン!!!)))

撃ち出された砲弾は吸い込まれるように港湾棲姫に命中。

撃破とはいかずとも大破まで追い込めたと思えるほどの火力が投射された。だが...

港湾棲姫「...フフ...ヨクカンガエタモノネ...。デモソンナカリョクジャ、ワタシハタオセナイワヨ?」

港湾棲姫にはほとんどの攻撃が効かず、唯一大和の主砲が装甲を貫いたものの、損傷は小破程度だった。

―――

ケルマデック「...あれを使うぞ。」

CIC妖精「あれ?」

ケルマデック「PX-99改だ。」

CIC妖精「...ッ!?あの武装の弾薬はもう残り二発です!ここで使うのは...」

ケルマデック「やつの損傷具合から見て貫通できたのはほんの数発だけだろう。」

ケルマデック「だから必ず貫通できてかつ46cm砲以上の破壊力を持つこの砲を使うしか無い。」

CIC妖精「主砲を使えば良いのでは?」

ケルマデック「今日持ってきた砲弾を見てみればわかる。」

CIC妖精「(ピッ...)あ、なるほど。」

画面にはGC-9 92発 24式高速榴弾 96cm亜光速科学弾と表示されている。

ケルマデック「港湾棲姫は動くことが難しい。固定砲塔のこいつにぴったりだ。」

CIC妖精「...そうですね。艦首解放と同時に電力充填および砲弾装填を開始します。」

ケルマデック「ああ。頼む。」

ケルマデック「よっ...と」ガチンッ!

ケルマデック「艦首固定完了。艦首解放。」

ガチンッ!ウィィィィィィィン...ガシュゥゥ...

艦首が開き巨大なレールガンが展開される。

ケルマデック「艤装、排熱モード!」

CIC妖精「了解!」ガチンッ!

CIC妖精がレバーを下げると同時に艤装の装甲帯が開き、内部にある大型の排熱機関が姿を表す。

((キュィィィィィィィィン....))という音とともに電力の充填が開始される。

ケルマデック「サブリアクターも作動させろ。できるだけ早く充填を終わらせるんだ。」

CIC妖精「了解。副原子炉稼働。原子炉の総エネルギーのうち95%を充填に回します。」

ケルマデック「充填完了までどのくらいだ?」

CIC妖精「残り二分。」

ケルマデック「分かった。」

ケルマデック(無線)「艦隊全前衛艦へ。これから二分後に砲撃を開始します。それまでどうか堪えてください!」

―――

長門(中破)「...二分だな。分かった。」

長門(中破)「陸奥、やれそうか?」

陸奥(中破)「ええ。でも二分以上になると厳しいわ。」

長門(中破)「やはりか...」

―――

扶桑(小破)「あと少しよ。皆さん、どうか堪えてください。」

山城(中破)「....?」

山城(中破)(何なのよ。偵察機から送られてきた金属反応って...)

数分前、山城の飛ばしていた偵察機から「ワレ、海底に巨大な金属反応を発見セリ」という報が届いていた。

なお、それ以降偵察機からの通信は途絶えている。

―――

大和「皆さん、戦闘状態を継続してください。」

大和「そして、決してケルマデックさんの射線上に入らないように注意もお願いします。」

―――

長門(中破)「全主砲、砲撃はじめッ!」

(((ドドドドドドドドカァァァァァァン!!)))

陸奥(中破)「全砲門、一斉射!」

(((ドドドドドドカァァァァァァァァン!!)))

―――

扶桑(小破)「全砲門解放!全主砲、攻撃!」

(((ドドドドドドドドドドカァァァァァァン!)))

山城(中破)「全主砲、撃てぇ!」

(((ドドドドドドドドドドカァァァァァァァン!)))

―――

大和「全主砲、一斉射!薙ぎ払えッ!」

(((ドドドドドドドドドカァァァァァァァァァァァァァン!!!)))

―――

ヒュルルルルルルルル....(((ドガドドドドガドガドドドドドガァァァァァァァァァァン!!!)))

シュゥゥゥゥ....

港湾棲姫「ジャア、ワタシモハンゲキヲカイシシヨウカシラ。」

港湾棲姫「カンサイキハッカン。ヨウサイホウ、カッコ二ジユウシャゲキ!」

ガガガガガガガ...ギンッ!

巨大な要塞砲が動き出し、砲撃を開始した。

((ドガドガドドガドガドガァァァァァァン!))

ヒュルルルルルル...(((ドガドガガガドガドガァァァァァァン!)))

陸奥(中破)「ケホッ...何でこんなに煙が....まさか榴弾?」

港湾棲姫「フフフ...カンガイイワネ。ソノトオリ。」

―――

ケルマデック「まだか!?」

CIC妖精「あと30秒!」

CIC妖精「...レーダーに反応あり!識別します。」

ケルマデック「頼む」

CIC妖精「...識別完了!尾張改、重巡高雄、愛宕、その他駆逐艦三隻。間違いありません!呉鎮守府所属、第一艦隊です!」

―――呉鎮守府所属 第一艦隊

尾張改「クソッ!予想以上に到着が遅れた!」

高雄「仕方ありません。偵察情報にない敵の待ち伏せにあったんですから...」

尾張改「とにかく急ぐぞ!敵は目の前だ!」

―――

ケルマデック「まずいな。このままでは射線上に呉艦隊が入ってしまう...」

ケルマデック「CIC妖精、呉艦隊に島裏で待機するように指示してくれ」

CIC妖精「了解。」

―――

高雄「...尾張さん」

尾張改「...ん?何だ?」

高雄「横須賀鎮守府所属の戦艦「ケルマデック」からの通信です」

尾張改「繋げてくれ。全艦停止。」

ジジッ...

CIC妖精(無線)「聞こえますか?こちら横須賀鎮守府所属、第一艦隊旗艦「ケルマデック」です。」

尾張改「聞こえている。用件は何だ?」

CIC妖精(無線)「あ、はい。用件は一つです。島裏に隠れて待機していてください」

尾張改「何故だ?」

CIC妖精(無線)「ケルマデックの攻撃範囲に入ってしまうためです。」

尾張改「そこまで広いのか。」

CIC妖精(無線)「はい。とにかく島裏で待機をお願いします。」

尾張改「分かった。待機する。だが支援くらいはさせてもらうぞ」

CIC妖精(無線)「...分かりました」

―――

ケルマデック「チャージ完了まであと何秒?」

CIC妖精「残り10秒!」

ケルマデック「了解。衝撃吸収用アウトリガー展開!衝撃に備えッ!」

ガチンッ!ウィィィィン...

CIC妖精「チャージ完了!いつでも発射可能!」

ケルマデック「砲身が融解しないと良いがなッ!」

ケルマデック「PX-99改、発射ァ!」

CIC妖精「発射!」ガチッ!

ビリビリビリッ!バチバチバチバチッ!

キュィィィィィィィィン....バッシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!

―――

港湾棲姫「ナッ....」

港湾棲姫が気づいたときには既に艤装を砲弾が貫通し、使用不能状態になった後だった。

バチバチバチッ...

港湾棲姫「クッ...ダガギソウゴトキ、ワタシガイキテイレバナンドデモサイセイデキル...!」

―――

ケルマデック(無線)「今です!航空攻撃、お願いしますッ!」

という無線とともに上空待機していた九九艦爆隊が一気に急降下を開始し、投弾。

爆弾は港湾棲姫に七割が命中。港湾棲姫は小破した。

続いて陸上基地の一式陸攻隊、そして呉のB-25(ミッチェル)隊が水平爆撃を開始。

一機ごとの命中率は低いが、物量でダメージを蓄積させ、港湾棲姫は中破レベルの損害を被った。

―――

港湾棲姫(中破)「マダダ...マダマダ...!」

爆炎に映る影の中から痛みをこらえるような声が聞こえてきた。

だが、その時だった。

CIC妖精「...ッ!?海底から金属反応、急速上昇中!」

ケルマデック「何だとッ!?」

ケルマデック(無線)「全艦、港湾棲姫から、いや島から離れろ!なにか来るぞ!」

―――

長門(中破)「くッ!全員下がるぞ!島からできるだけ離れろ!」

陸奥(中破)「分かったわ!」

―――

扶桑(中破)「全艦後退します!島からできる限り離れて!」

山城(中破)「まさかさっきの海底の金属反応...まさかね...。」

―――

大和(小破)「皆さん、海底からなにか来ます!あそこの島裏に退避してください!」

―――

ケルマデック「何が来る...一体...」

CIC妖精「不明目標、浮上します!」

(((バッシャァァァァァァァァァァァァァン!!!)))

まだ爆煙は晴れていなかったが、影の大きさから相当の大きさがあることが分かった。

―――

港湾棲姫「ナンダ...ハッ!オm...(((ドガァァァァァァァァァン!!!)))

また爆炎が上がった。

―――

ケルマデック「一体何が起こっているんだ...」

CIC妖精「爆煙が晴れるまで推定30秒!」

ケルマデック(無線)「全艦戦闘用意!」

―――数十秒後

CIC妖精「爆煙、晴れます!」

俺は爆煙の方向を見た。

ケルマデック「何だ...あれは...」

俺の視線の先には破壊された港湾棲姫を見下すように立っている四足歩行メカ?らしき物が写っていた。

???(((グォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!!)))

上部構造物は深海棲艦と思しきものでできている。だから深海棲艦であることは間違いないだろう...だがこいつは...

ケルマデック「港湾棲姫を...破壊したってのか...なんて奴だ...」

奴は鎮守府主力艦隊の総攻撃を耐え抜き、航空攻撃をも耐え抜いたやつを、損傷していたとはいえ容易く破壊した。

CIC妖精「...撤退を進言します!」

ケルマデック「だがまだミッドウェーが取り返せていない!」

CIC妖精「今の艦隊であの化物に対抗できると思っているんですか!」

ケルマデック「...まだ俺達には切り札があることを忘れていないか?」

ケルマデック「CIC妖精、周囲すべての艦隊に打電。"鎖は解き放たれた"」

CIC妖精「...そのようなことは作戦には...」

ケルマデック「良いんだ。やってくれ。」

CIC妖精「...分かりました。」

CIC妖精「送信完了。」

ケルマデック「...機密Ω-2を解除。奴に鉄槌を下せ。」

CIC妖精「...了解。機密Ω-2、艦長命令で解除。」

―――地球軌道上 Ω-2

機械「メイレイヲ...ジュシン...」

機械「トウカ...」

ガチンッ!

地球軌道上から何かが投下された。




完全復活ッ(?)
はい。一万字超ですありがとうございました

ケルマデック「SFっぽさがすぎるって?PX-99の時点でお察しですよ()」
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