学生提督が艦息に転生したそうです   作:戦艦建造家(?)

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どうもこんにちは。
毎回、更新速度激遅ですいません。
今回は前回の続きからになります


次元分断作戦

...まず、標的になったのはアメリカ艦隊だった。

((ドガンッドガンッ!!ドガンッドガンッ!!))

マイケル・モンスーア「...当たってない」

深海機神姫に向けて、艦隊から何十発もの対艦ミサイルが放たれていたが、どれも当たっている様子はない。

ジェラルド・R・フォード「艦載機のミサイルもか...」

ジェラルド・R・フォード「どうやら命中する前に斬り落とされているようだな」

ディファイアント「もう相手は速射砲の射程内よ?どうする?」

ジェラルド・R・フォード「...チッ」

―――同時刻、艦隊左翼

ジョン・ポール・ジョーンズ「敵艦がレーダから消えたですって!?」

ディケーター「はい!奴は一体何処に...」

ジョン・ポール・ジョーンズ「レーダーから消えたってことは...」

ジョン・ポール・ジョーンズ「まさか、水中...」

ジョン・ポール・ジョーンズ「ディケーター、今すぐ旗艦に知らせなさい!敵は水中にいるわ!」

ディケーター「水中!?...分かりました!」

―――一方、艦隊中央

ジェラルド・R・フォード「水中だと?何を言っている。相手は水上艦だ」

ディケーター(無線)「確かにそうですが、レーダーで確認できない以上警戒してください!」

ジェラルド・R・フォード「...了解。各艦、敵は水中にいる可能性がある。ソナーを最大出力で作動させろ」

ジェラルド・R・フォード「...敵をソナーの網で炙り出すぞ」

...ピンッ...ピンッ...

一斉にソナーが最大出力に上がり、海中には音波の網が形成されていく。

ディファイアント「...反応は...ッ!?」

...だが、そのときには遅かったのだ。

―――ザギンッ!!!

斬撃音とともに、ジェラルドの飛行甲板、そして原子炉が斬り落とされる。

...奴はジェラルドの直下にいたのだ。

ジェラルド・R・フォード「...バカな...」

動力を失ったジェラルドは、徐々に沈み始める。

周囲の艦娘達は、ジェラルドを助けようとするが、奴が潜んでいるかもしれないという恐怖からか、ジェラルドに近寄れない。

「...助けに行かないと」

「でも...まだ奴が...」

そんな状況に陥ったジェラルドを助けたのは、アメリカの艦娘ではなかった。

((バッシャァァァァァァァァンッ!!!))

...ほぼ全身が沈もうとしているジェラルドの体が、一気に水面へ引き戻される。

アドミラル・クズネツォフ「アンタが沈んだら、アタシのライバルがいなくなるじゃないの」

クズネツォフは、引き上げたジェラルドをディファイアントに引き渡す。

アドミラル・クズネツォフ「アンタらはそいつを持って日本に帰りなさい」

アドミラル・クズネツォフ「...あとはアタシたちが引き受けるから」

モスクワ「...艦隊旗艦を置いて突っ込んでくバカが何処に居る」

アドミラル・クズネツォフ「あら。そりゃ誰かしら」

モスクワ「...オメェのことだよアホ」ドガッ

アドミラル・クズネツォフ「手を上げるのは無しじゃないですか!」

モスクワ「ハァ...まぁそういう事だ。こっからは俺達がやる」

ディファイアント「え、ええ。分かったわ。」

ディファイアント「...ジェラルド姐さんを助けてくれて...ありがとう」

アドミラル・クズネツォフ「いいのよ。勝手にやっただけだから」

スラヴァ「...お出ましみたいだぜ?」

スラヴァの視線の先には、巨大な鎌を担ぎ、海面を歩いてくる奴の姿があった。

モスクワ「...良い獲物だ。腕がなる」

スラヴァ「近接戦で来るなら、こっちもミサイルなんて卑怯な手は使わないぜ」

ノヴォロシースク「...どちらかというと、私たちってミサイルが主兵装では...?」

モスクワ「近接戦相手にロングレンジじゃ面白くないだろ?」

ノヴォロシースク「まぁそれはそうですが...」

アドミラル・クズネツォフ「...アンタら、見ないうちに更に脳筋が増して無いかしら?」

スラヴァ「細けぇ事は気にすんなよッ!行くぜぇッ!」バシュッ!!!

モスクワ「必ず沈めてやる...!生きては返さねぇッ!」バシュッ!!!!

アドミラル・クズネツォフ「アタシ達は後方支援に回りましょうか」

ノヴォロシースク「そうですね。あの二人みたいに格闘戦に自信があるわけではないですし」

―――

接近してくる二人の艦娘を薙ぎ払うように、深海機神姫は鎌を水平方向に大きく振りかぶる。

深海機神姫「フンッ!」ザギンッ!!

スラヴァ「おおっと、その手には乗らないぜ!」ガギンッ!!

スラヴァは刃を装甲板で受け流す。

モスクワ「オラァッ!!」ブオンッ!!

そしてすかさず、モスクワが深海機神姫の顔面に踵落としを食らわせる。

深海機神姫「...フッ」

深海機神姫は不気味に笑った。

その瞬間だった。

―――ブオンッ!!!

何処からともなく大鎌が飛んでくる。

モスクワ「何だとッ!」バシュッ!

モスクワは間一髪で大鎌を回避した。

そして、吸い寄せられるかのようにして大鎌は深海機神姫の手の中へと戻った。

スラヴァ「ほぉ。面白ぇ...」

モスクワ「その鎌、ただのスクラップの集合体じゃねぇようだな」

深海機神姫「...キサマラト...ハナスキハ、ナイ」

モスクワ「そうか...ならばその信念とともに沈ませてやろう」

バシュバシュッ!!

ドッガァァァンッ!!!!

三つの人影がぶつかり合う。

だがどちらも引かない。

モスクワ「ハァッ!!!」ドガッ!!

モスクワの拳が深海機神姫のみぞおちに直撃する。

しかし、

深海機神姫「フンッ!!!」ボゴォッ!!!

深海機神姫も負けじとモスクワに拳を叩き込む。

モスクワ(コイツ鎌を持ってねぇ...!)

モスクワ(まさかッ!)

スラヴァ「オラァッ!!」

モスクワ「スラヴァ!ソイツに近づくなッ!」

―――ザギィンッ!!!

海面下から、大鎌がスラヴァに斬りかかるが、スラヴァはそれを反射的に回避。

だが...

スラヴァ「チッ...見えずれぇな畜生...!」

刃の斬撃がスラヴァの顔面を直撃。

スラヴァは左目の視界を失った。

モスクワ「スラヴァ!大丈夫か!」

スラヴァ「ああ。こんなもんハンデにもならねぇ!」

スラヴァ「...左側は見えねぇけどな」

スラヴァ「ま、こんな事はあっちじゃ日常茶飯時だったからな...この程度のことなんともねぇよ」

モスクワ「フッ...間違いねぇな」

そして、二人はまた戦闘態勢を取る。

しかしその瞬間、何かを感じ取ったのか深海機神姫が素早く後ろに振り返り、鎌を正面に構えたのだ。

(((ガッシュゥゥゥゥゥンッ!!!!)))

突如として飛来した光線を、深海機神姫は鎌で防いだ。

モスクワ「...今がチャンスじゃねぇか?」

スラヴァ「ああ。間違いねぇ」

次の瞬間、モスクワとスラヴァが深海機神姫に再び殴りかかる。

((ガンッ!!!))

((ボガッ!!!ガンッ!!!))

スラヴァ「クソッ!ビクともしねぇ!」

モスクワ「どうにかして防御を崩せ!倒すチャンスは二度と来ねぇかも知んねぇぞ!」

信濃(無線)「私の陽電子砲の照射限界まで...あと13秒です!それまでに奴の防御を崩してください!」

スラヴァ「チッ...簡単に言ってくれる」

スラヴァ「連撃で行くしか無いか」

モスクワ「ああ。そうだな」

((バシュッ!!!))

((ボガッ!!!ドガドガッ!!ブンッ!!!))

信濃(無線)「残り9秒!」

モスクワ「チッ...」

スラヴァ「オラァッ!!!」((ボガァッ!!!))

((ドガッ!!!ガンガンガンッ!!!ガンッバギッ!!!))

信濃(無線)「残り5秒!」

モスクワ「まだ崩れねぇのかッ!!」

スラヴァ「コイツかってぇな畜生!!!」

((ガンッガンガンッ!!!))

信濃(無線)「4秒!」

モスクワ「畜生ッ!!!」

スラヴァ「何か手はねぇのか!」

((ガンッガンバギゴンッ!!!))

モスクワ「クソッ...俺達じゃパワーが足りねぇってのかッ!」

???「そこを退けッ!!!」

モスクワ「ッ!?」

(((ドッガァァンッ!!!!!)))

強烈な一撃に、深海機神姫の態勢が一瞬崩れる。次の瞬間...

((ガッシュゥゥゥゥゥンッ!!!!!))

陽電子砲が深海機神姫の腕を掠りながら残っていた足に直撃。

深海機神姫は、遂に海面に膝をついた。

モスクワ「やった...のか」

スラヴァ「あの一撃を入れやがったのは誰だ!」

ひゅうが「そんな事はどうでもいい!急いで退却しろ!巻き込まれるぞ!」

モスクワ「まさか日本の奴に救われる日が来るとはな」

スラヴァ「巻き込まれるって...一体何が来るってんだ」

ひゅうが「後方に戦艦がいる。そこまで退くんだ」

モスクワ「...ああ。分かった」

スラヴァ「恩に着るぜ」

((バシュッ...バシュバシュッ!!!))

ロシア海軍艦隊及び自衛艦隊は、一斉に回頭。

深海機神姫から距離を取り始める。

―――同時刻...

――基地 0355――

研究員1「Mb-X1発射準備完了。」

研究員3「了解。地対艦ミサイルの方はどうだ」

研究員2「ああ。問題なく作動中だ。いつでも撃てる」

研究員3「艦隊の退避は大丈夫か」

研究員1「退避完了の報告が既に届いている」

研究員1「...あとは慶賀さんの指示次第だ」

―――同時刻...防衛装備庁:地下研究室

慶賀「...そうか。分かった。」

慶賀はコーヒーを一口飲み、呼吸を整える。

慶賀「...始めてくれ」

―――

研究員1「許可が降りた。最終安全装置解除」

研究員2「了解。安全装置解除。ハッチ解放。...起爆装置、オンライン」

研究員3「内圧正常。圧力解放装置オールグリーン。」

研究員1「対艦ミサイル、Mb-X1発射後直ちに連続発射だ」

研究員2「了解。目標確認。キルポイントに固定中」

研究員3「次元装置、問題なし」

研究員1「...よし。」

三人がキーのロックを解除し、研究員の内一人が一つのボタンに手をかける。

研究員1・2・3「.......」

基地内に静寂が流れる。

研究員1「...発射」

((カチッ))

((ボッ...ドッカァァァァァァァァァァァァァァァンッ!!!!))

基地を強く揺らしながら、一発の巨大なミサイルが発射される。

研究員1「...よし。対艦ミサイル、連続発射始め」

研究員2「了解。発射始め」カタカタ...カチッ!

―――

((ボシュッボシュッボシュッボシュッ!!!))

地対艦ミサイルが一斉に発射されていく。

―――

研究員1「Mb-X1さえ命中すればいい。他のミサイルは囮だ。先行させろ」

研究員3「了解。Mb-X1、間もなく音速を超えます」

研究員1「そのまま高度23000まで上げろ。速度を稼いで成功確率を上げるぞ」

研究員3「了解。」

―――同時刻...戦艦「駿河」艦橋

モスクワ「...一体何をするつもりだ?」

ひゅうが「...実のところ私にもわからん。」

スラヴァ「この目で見るしか無いってことか」

ひゅうが「...」

モスクワ「お前は安静にしとけ。目以前の問題だ」

スラヴァ「大げさだな。この程度なんともねぇ」

那智「...時間だ。始まるぞ」

視線の先には、深海機神姫に襲いかかるおびただしい数のミサイルが見えた。

モスクワ「...まさかあれだってんじゃないだろうな」

スラヴァ「アメリカ野郎のミサイル攻撃も防がれたんだ。あれじゃ意味ないぜ」

深海機神姫の大鎌が次々とミサイルを切り落としていくのが見える。

スラヴァ「...ほら、ヤッパリな」

スラヴァ「あれじゃ、俺達が戦ったほうがマシだったんじゃないか?」

那智「...」

スラヴァ「...はぁ」

―――

研究員2「Mb-X1、目標上空に到達。高度23400」

研究員1「...よし。降下開始だ。これで終わらせる」

研究員3「手動誘導終了。ここからは自動的に敵へ向かいます」

研究員1「それで良い。」

研究員3「Mb-X1降下開始。時速7200kmまで加速中」

研究員1「...神よ、許し給え」

―――

那智「...来たな」

モスクワ「アレは何だ!凄まじい速度だぞ!」

那智「総員、対閃光、耐衝撃防御!」

那智「目を隠せ!今すぐだ!」

艦内にその声が流れると同時に、艦橋に居た艦娘だけでなく艦内の人間、艦娘全員が目を隠し頭を守り始める

―――

深海機神姫「...?」

(((ドバッシャァァァァァァァァンッ!!!!!!)))

深海機神姫は、着弾の衝撃で発生した巨大な水柱に覆われる。

―――

艦内には、数秒間の沈黙が流れる。

――ピカッ...

一瞬、凄まじい強さの光が艦の窓を突き抜けた。

次の瞬間、艦体に想像を絶する衝撃が走った。

(((ズッガァァァァァァァァァァァァァァンッ!!!!!!!)))

ひゅうが「何だっ!?」

モスクワ「凄まじい揺れだ!何が起こってる!」

スラヴァ「チッ...」

スラヴァは手すりにつかまり、立ち上がる。

視線の先の光景をみたスラヴァは

...言葉を失った。

空には巨大な黒雲が渦巻き、その下には、引き裂かれた空間そのものが姿を現していた。

その裂け目の向こうは、圧倒されるような、まさに漆黒の空間。無の空間だった。

スラヴァ「...ありゃ...何だ...」

モスクワ「...攻撃...なのか?」

ひゅうが「...」

那智「あれが、Mb-X1「次元破断弾道弾」の威力...なのか」

その直後、破断した次元の裂け目が急激に小さくなっていった。

それに呼応するように、黒雲は消え、ただの平穏な海へ戻っていく。

―――

裂け目が消え、海も静かになっていく。

艦内も同じく、静寂に包まれていた。

誰も、一言も発さない。

―――そこには、深海機神姫の姿はない。

ただ、広大な海が広がるだけであった。

 

スラヴァ「...消えた...のか?」

モスクワ「消えた...って一体、どこにだよ...」

ひゅうが「...分からない」

 

―――また、艦内に静寂が流れる

 

那智「...機関、第三戦速。帰還する」

 

一隻の戦艦は、ゆっくりと母港に帰還していった。

 

 

 

 

 




―――数時間後
フォルバン「...私たち、居る意味ありました?」
フランス・リーブル「艦載機意味なさそうだったし...特に私は居る意味無かったんじゃ...」
シュヴァリエ・ポール「いやでも...奴のサンプルと謎の兵器のデータも取れましたし...ね?」
フォルバン「...私だったらあんな兵器の研究したくないわ」
フランス・リーブル「...そうね。」

...という会話があったとか無かったとか。

次回は過去に戻ります。
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