というわけで包囲戦です。
この話ではついにオリジナルなやつが登場ですッ!
――――実は、俺以外にも転生者がいたらしい。そいつは俺と違って艦息ではなく艦娘なのだが、明らかにこの世界の技術ではない。あいつが所属しているのは呉鎮守府だそう。まぁ会うことはないだろうがな。
そんなことはおいておいて、敵艦隊に対する航空攻撃は成功。姫級にこそ損害はなかったが、周りの警護役はほぼ全て撃沈したそうだ。
あのル級とレ級の消息は現時点では不明。おそらく奴らの上層部に偵察報告にでも行っているんだろう。
―――90km先、包囲地帯付近
大和(中破)「航空攻撃が成功したとはいえ、流石に六隻だけでの挑発とおびき出すことは無理がありましたね・・・。ですが、もう少しで包囲に入ります。皆さん、それまでこらえてください!」ドカドカドカン!
矢矧(小破)「了解!でも砲弾が底をつきかけているから反撃は最小限にしたほうがいいわ!」バン!
大和(中破)「・・・ッ!敵艦隊より高エネルギー反応!皆さん!取舵いっぱい!回避してください!」
―――2km先 敵姫級主力艦隊
???「コノカリョク、オマエタチフゼイニタエラレルカ?」ガンッ!バチチチ!
ギュイィィィィン...ビガン!バシュゥゥゥウッ!!
―――
ギュウゥゥゥウ……ドバァァアアア!
大和(中破)「グッ!・・・。回避、成功・・・!」
大和(中破)「包囲艦隊の被害は!?」
矢矧「傍受した通信によると展開中だった佐世保鎮守府第二艦隊、第三艦隊が消失!横須賀鎮守府第四艦隊の空母群が大破!損害は大きいわ!」
大和(中破)「こんな攻撃をする深海棲艦の情報なんて・・・!まさか!?」
通信「そのまさかです!敵に「深海機神姫」が確認されました!ここは撤退を!」
大和(中破)「・・・わかりました。皆さん!現海域に例の新型深海棲艦が現れたようです!全速で撤退します!」
「「「「「了解(したわ)」」」
―――同時刻、横須賀鎮守府第二艦隊
ケルマデック「何ださっきの光は!?レーダーで捉えられてるあいつの攻撃か?」
赤城「ケルマデックさん!撤退命令が出ました!」
ケルマデック「何ッ!?」
赤城「作戦海域に深海機神姫が確認されたそうです!先程の攻撃ですでに佐世保鎮守府の艦隊2つが消滅。我が鎮守府の艦隊にも被害が発生しています!」
ケルマデック「深海機神姫とやらはよくわかりませんが、こりゃあ、作戦どころじゃなさそうですね・・・。」
ケルマデック「赤城さんたちは撤退をお願いします。俺は後から行きます。まだ動けそうもないので・・・。」
赤城「ですがそれでは・・・」
ケルマデック「吹雪!」
吹雪「は、はいッ!」
ケルマデック「赤城さんたちを鎮守府まで護衛できるか?」
吹雪「はい!できます!」
ケルマデック「じゃあ、赤城さんたちを頼んだぞ」
吹雪「え?ケルマデックさんはどうするんですか?」
ケルマデック「このまま俺はここに残る。足の遅い戦艦が着いていったらかえって足手まといになるからな。」
吹雪「総員撤退命令ですよ?ケルマデックさんも撤退しないと命令違反にってしまいます!」
ケルマデック「大丈夫だ。最悪二週間謹慎処分で済むさ。」
吹雪「じゃあ、ここで残ってもし・・・やられてしまったらどうするんですか!」
ケルマデック「大丈夫さ。俺は沈まない。だから行ってくれ。俺も後から行く。」
吹雪「そこまで自信があるなら・・・。わかりました。でも、またここに戻ってきます。」
ケルマデック「ああ。頼んだぞ。」
―――吹雪は赤城たちを護衛しながら母港に帰った。
ケルマデック「さて、やるか!」
ケルマデック「主砲発射用意!目標、深海機神姫!」
ケルマデック「主砲、撃てェ!」バチバチバチッ!ガキンッ!ドガドガァァァァァァァァン!
―――一方、深海機神姫
深海機神姫「・・・ハッ!タイシタコトノナイヤツラダナ!ヒトリノテキニタイシテキョウフシ、テッタイスルトハ。ホネノアルヤツハイナイノカ?」
(((ズガッズガガガッズガン!)))
深海機神姫「オヤ?ホネノアルヤツガイタヨウダナ。」
深海機神姫「カンサイキ、ハッカン!ヤツニジゴクヲアジアワセテヤレ!」ヒュンヒュンヒュンヒュン
深海機神姫「シュホウ、ハッシャ!」ギュオォォォォォン!ドガガガガガガガガァァァァァン!
―――
ケルマデック「効いてねぇ!まじかよ!」
CIC妖精「戦闘中失礼します。なんだかあいつの周囲から異様な電波反応が出ています。もしかするとエネルギーシールドの類かもしれません。」
ケルマデック「シールドぉ?突破する方法はあるのか?」
CIC妖精「現時点ではどうにも・・・。ですがもしかしたら「PX-99」が使えるかもしれません。」
ケルマデック「あれはまだ試作段階だ。しかも敵が動いていると使えない!」
ケルマデック「ゲッ!航空機だ!対空砲、撃ち方はじめ!」ズダダダダダダ!ブオォォォォンバババババババババババ
ケルマデック「敵の足を止めるんだったらGC-1が使えるんじゃないか?」((ガァン!))
CIC妖精「そうですね。GC-1の使用許可を」
ケルマデック「GC-1使用許可!急いで主砲に込めて!」
CIC妖精「装填完了。発砲用意。目標、深海機神姫。いつでも撃てます」
ケルマデック「主砲発射ァ!」ドドドカン!
―――
深海機神姫「ソンナタマ、アタルワケナイデショ」((バシャ!バシャ!バシャン!))
―――
ケルマデック「今だ!起爆!」
CIC妖精「起爆!」カチッ!
―――
深海機神姫「ナ、ナンダ!?」バチバチバチバチッ!
深海機神姫「ウ、ウゴケナイ!」
ケルマデック「今だ!PX-99、起動!」
ケルマデックの艤装から巨大なキャノン砲が展開される。
―――PX-99、正式名称「試製29式96cm単装レールガン」
ケルマデック「電力充填!副原子炉もフル稼働!急速充填!」
CIC妖精「了解。副原子炉、最大稼働。PX-99に回路直結。主機関の電力もすべて回します。」
ガチッ!キュイィィィィィィン!
CIC妖精「充填完了まで10...9...8...」
ケルマデック(早くしてくれ!頼む!こいつを取り逃がしたらまずいことになってしまう!)
CIC妖精「4..3..2..1..充填完了!」
ケルマデック「PX-99、発射ァ!」
CIC妖精「撃てェ!」カチッ
ドガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!
―――
深海機神姫「ムダダ!」((ガァン!))
深海機神姫(・・・!? マズイ!シールドガヤブラレル!)
((バリン!))
深海機神姫「グハッ!」
音速を超えた砲弾はシールドを突き破り直撃した。
((ドガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!))
爆炎が晴れた先にいたのはボロボロになった深海機神姫だった。
ケルマデック「あれを耐えるとは・・・なんて耐久力だ・・・。」
深海機神姫(大破?)「フフフフフ・・・。アッハハハハハハハハ!」
ケルマデック「なぜ笑っていられる!?お前にそんな余裕はないだろ!」
深海機神姫(大破?)「イヤ?ムダナコトヲシテクルオマエノスガタガオモシロクテネ」
ケルマデック「クソッ!主砲発射!」ドガドガドガン!
((ドガドガアアアン!))
ケルマデック「どうだ!」
深海機神姫「ダカラ、ムダダトイッタロウ?」
見ると、深海機神姫の損傷した部位がすでに再生していた。
深海機神姫「ジャア、オカエシダ」ドガドガドガドガドガドガドガドガン!
ケルマデック「グッ!」((ガァン!ガンガンガンガンガァン!))
((ドガァァァァン!))
深海機神姫「キョウハコノクライニシテオイテヤル。ツギハモットツヨクナッテカラワタシニイドミニコイ。」
―――爆炎の中、そんな声が響いた。だが煙が晴れるとそこには誰もいなかった。
ケルマデック(大破)「クソッ!」フラッ....バタッ
―――俺はそこで気を失った。
次回は未定!閉廷!以上!