とあるキャラが主軸の話はとある風(あくまでも風です。かまちーの文を完全再現するには技量が足りない)のサブタイと文で、Wキャラ主軸ならW風のサブタイで書いています。
本当はWサイドならZを継ぐもの風の文で書きたかったけど未読なのですみません。
どこの本屋にも売ってねぇんだよ!
ある朝目覚めると、学園都市の街並みは大きく変わっていた。
至る所に本来あるはずのない建物が乱立していて、なによりも主張の激しい建物として風都タワーがあった。
この名前は、通りすがりのヘンテコな髪型の人から聞いたものだ。
突如として変わったのは街だけではない。
なんとこの学園都市には元々いなかった人間まで現れたというのだ。
大混乱が巻き起こっていた。
情報と情報が入り乱れて何が正しいのか分からない。
ある人によるとこれは怪人の仕業だとか、ある人によるとこれは突如として現れた
しかし、佐天涙子は友達が大丈夫なのか気になっていた。
あの
所々で建物が倒壊していたりする。
救急車もかなりの回数通っていくのを見た。
知り合いの安否確認の為に電話をする人も多いだろうし、かなり回線も悪いだろう。
だから直接確かめに行くことにした。
取り敢えず初春の寮に向かって真っ直ぐ歩いていた。
だが、人間というのは危機があったからと言って素直に団結して乗り越えられる綺麗な生き物ではない。
こういった災害の後には必ず現れる人種があるのだ。
火事場泥棒である。
倒壊した、もしくはしそうな建物、避難して人が居なくなった建物、そういったところから物を漁っていくハイエナのような存在。
そして、 対象は建物だけではなく。
「おお、いい所にいたねお嬢ちゃん。ちょっとこっちに来て瓦礫の撤去を手伝って欲しいんだ」
複数人、見るからにガラの悪い男たちに囲まれていた。
男たちは瓦礫撤去という名目で佐天を路地裏に誘いこもうとしているが、どう考えても目的はそうではないだろう。
この非常時というのは誰もが忙しくて、大人の目が一番届かない時だ。
例え少女一人が路地裏で恐喝されていようが、犯されていようが、挙句には殺されていようが
佐天は恐怖した。
得体の知れない男たちに囲まれて、人目の付かない場所に連れ込まれそうになっている。
「私は急いでいるのでっ」
急いで走り抜けて逃げようとした佐天の腕を男の一人が掴む。
「おっと、最近の子は随分と薄情なんだな」
強引に暗がりへと引きづりこもうとする。
うら若い娘が多人数に連れられるなど何が起こるかは火を見るより明らかだ。
何故こんなことに?
友達を心配しただけなのに、下ひた欲望の捌け口にされかけている。
恐怖で目を瞑ってしまったその時だった。
大きく唸るような音が聞こえた。
科学の街『学園都市』で獣の咆哮じみた音を聞いた訳だが、しかしそれは直ぐにそんな野生の産物ではなく科学の品であることがわかる。
二色のバイクがこちらに向かってくるのが見えた。
前が黒で、後ろが緑。
なんとも奇妙な配色のバイクが唸りを上げて向かってくる。
スライドしながら止まったそれにまたがっていた男がフルフェイスのヘルメットを外して、黒いソフト帽を被り直した。
「お楽しみのとこ悪いんだけど、その子は俺の姪なんだ。お茶の誘いならあと五年ぐらい待ってくれ」
キザったらしい仕草とセリフを吐くその男はグローブを外しながらこちらに歩んでくる。
「ああん!なんだぁてめは!」
「だから言ったろ。その子の叔父だって。遊びたいんなら家帰ってビデオと右手に遊んでもらいな」
キザな男は、怒鳴る男たちに臆しもせず言い返す。
大人の余裕というものなのだろうか。
「ふざけんじゃねぇぞ」
怒りに耐えきれず、男達は拳を握りしめた。何人かはバタフライナイフを構えていた。
だが、キザな男は揺るがない。
余裕を乱さず両の手を開いて言った。
「随分と沸点が低いなぁ。それじゃいいコーヒーは入れられないぜ?」
怒りが爆発する。
先程までキザな男と話していた大男が、その巨大な拳を振りかぶって殴りかかった。
素早く風を切り裂くその打撃は、命中すれば例え大人であったとしても大ダメージは確定である。
だが、キザな男は何事も無かったかのようにそれを躱した。 二撃目に至っては躱さず攻撃を捌いて、余裕を見せた。
「このぉ!」
躍起になった男の連撃は、しかしかすりもせずに全て避けるか捌かれるかして無駄に終わる。
「すごい…」
佐天はその強さに感嘆していた。
あまりにも見事な身のこなしは、決してチンピラのそれではなく完成された戦士の様子を有していた。
「もういい」
ボス格らしき男が声をかけて前に出てくる。
「どうだ?大人しく俺たちを逃すつもりになったか?」
「いいや」
ボス格は言う。
「むしろその逆だぜ」
大男よりも小柄だが、がっしりしていて見事に鍛え上げられたその体は、確かに喧嘩においては天下無双の強さを誇るだろう。
やっとキザな男はファイティングポーズを取って警戒を始める。
その様子を見た大男は、分かりやすく舌打ちをした。
「たっぷり遊んでやるよ」
ボス格の男は構えを取ることなく、ゆったりとした動きで懐に手を突っ込んだ。
武器を取り出すのだろう、そう考えていた佐天はしかし、驚く結果となる。
取り出したのは小箱だった。
USBメモリのような形状だが、それにしては一回りほど大きい。
化石を思わせる装飾のされたそれは、真ん中の辺りにゴキブリで描かれたCの文字がある。
「!?お前それは」
キザな男が初めて驚愕の色を出した。
しかし、それは恐怖だとかではない。
まるで相手を案じるかのような驚愕。
しかし、相手はそうと受け取ることはなかった。
「はっはー!こいつでてめぇをぶっ殺してやる!!」
『コックローチ!』
メモリのボタンを押すと、システムボイスが鳴り響く。
それと同時にボス格の男の額に紋章のようなものが浮かび上がってきた。
「待て!お前それが何か分かってるのか!」
叱責するようにキザな男が叫ぶ。
これまでの余裕はどこへやら、必死な形相だった。
「はっ!わかってるよ。さいっこうにキマる神の子箱だってなぁ!」
そして、メモリを恐れることなく額に差し込んだ。
メモリが肉体に吸収されていき、それと同時にその姿が変容していく。
それを一言で表すなら『怪人』だった。
体全体にゴキブリを思わせる装飾がされていき、頭に至ってはまんま巨大なゴキブリを乗っけたかのような感じだ。
「ああ、最高だァ。たまんねぇよこの感覚!」
「馬鹿野郎が」
恍惚とする怪人と、ソフト帽を深く被り嘆く男。
「はぁ!」
怪人が拳を地面に叩きつける。
それは果たした現実だろうか?
圧倒的な威力が表すのは、小型のクレーター。
ひしゃげだアスファルトの破片が足元に散らばる。
男は、未だ深く帽子を被って動かない。
「どうしたぁ?まさかびびってんのかぁ?」
ゲヒャゲヒャと男たちが笑う。
だが、男たちは気づかない。
深く被った帽子の奥に潜むその瞳が、鋭く恐ろしいものに変わっていることに。
「あばよ!キザな正義気取り!」
怪人の攻撃が来る。
アスファルトの道をも砕くあの拳。
それが人間に放たれようとしていた。
当たれば即死、それは免れないだろう。
それでも男は動かない。
それは恐れか、それとも恐れを認識すら出来ないほどの速度だからか。
否、どちらも違う。避ける必要が無いからだ。
男のジャケットの裏から、クワガタムシのようなガジェットが飛び出して怪人を吹き飛ばす。
男は上空に手を伸ばしてそれを掴んだ。
「もう一度聞く」
怒気を孕んだその声色に、男たちは初めてこのキザな男に恐怖を抱いたのだ。
「お前たちはそれを使う事の意味がわかってるのか?」
返答はない。
男は、鋭い瞳を閉じて、そしてもう一度開いた。
「そうか」
短くそう呟くと、ジャケットの中に手を突っ込んで一つの物を取り出した。
奇妙な形状だ。佐天には、それがなんなのか分からなかった。 だが男は慣れた手つきでそれを腰に当てると、高速でベルトが生成され腰に巻きついた。
次いで男はまた物を取り出した。
それはまるでUSBメモリのようだった。
黒いメモリには、Jの文字が描かれている。
それを顔の右側に持ってきて言った。
「
凛とした、まるで互いに気のおけない戦友、もしくは相棒に語りかけるような声だった。
そして
「はぁ!?!?なんっ!ちょっフィリップ!?」
唐突に慌てだした。
あまりの唐突さに、両者の間に変な空気が流れるほどだ。
「いや…あ〜!分かった!後で詳しく話せよ」
渋々納得したかのようにそう言うとキザな男はメモリのボタンを押した。
『ジョーカー!』
またも鳴り響くシステムボイス。
右側に構えていた手を素早く左側に持ってくると男は言った。
「変身!」
力強いその声と共に、腰のベルトにあるスロットの右側にメモリが転送されてきた。
それを押し込むと『サイクロン!』と鳴り響く。
次いで、黒いメモリを左のスロットに差し込むと『ジョーカー!』と鳴り響いた。
両側のスロットを手で弾く。
スロットが開かれて、まるでその形状はWを思わせた。
『サイクロン!ジョーカー!』
迸る緑と黒のエネルギー。
突風が渦を巻き、サイクロンの如く男を包むとその身を少しづつ変貌させていく。
左右が黒と緑に分かれた鎧。
しかし鎧と言うには生物的な印象が拭いきれず、だが生物というにはあまりにもメカニカルな印象を与えてくる。
『コックローチか。スピードと飛行能力が厄介だね』
キザな男が変身したその姿から聞いた事のない男の声がした。
それはキザったらしくない、クールな声色だった。
「ああ、わかってる」
突如響いた声にも、戸惑いなく受け答えをする。
クールな声─恐らくフィリップと呼ばれていた男は、あの怪人をコックローチと呼んでいた。
確かに、あの容姿はゴキブリそのもの。
一匹入れば百匹はいると思え、もしそれが本当ならこの状況はかなり危険なのだが流石にその限りではないようだ。
「てめぇもメモリユーザーかよ。しかも二本挿しだと!?その声も何だ!お前は何なんだっ!」
「俺か?見りゃ分かるだろ。探偵さ」
『待ちたまえ。そこは『俺たち』だろう?』
すかさず訂正が入る。
意識が一つの体に二つ入っている。
二重人格という訳ではなく、二人の人物の意識が同時に表へ出ているのだ。
「悪かった相棒。まっそういうことだ、わかったか?ゴキブリの坊や」
顔の横で黒い左手をスナップを効かせて捻る。
「俺たちは探偵だ」
『僕たちは探偵だ』
同じタイミング、同じセリフ。
以心伝心とはこのことを言うのだ。
「そして二人で一人の仮面ライダーW」
『そして二人で一人の仮面ライダーW』
仮面ライダーWは、コックローチを指差す。
その手の形は、まるで拳銃を思わせた。
「さあお前の罪を数えろ」
『さあお前の罪を数えろ』
混ざりあったこの街で、二人で一人の仮面ライダーが現れた。
「ふざけんじゃねぇよ!半分こ野郎!」
コックローチは怒り心頭といった感じで一直線に突き進んでくる。
戦術も、技術もあったものじゃない愚直な攻撃。
だが、それが有効足り得るものなのは先程の一撃で証明されていた。
一撃でクレーターを作るその威力は、人間をバラバラにするに些か過剰なまである。
それが、コックローチの特徴であるスピードと合わさればなおのこと。
常人なら不可視の一撃必殺と勘違いしてしまうだろう。
ただし、仮面ライダーならば話は別だ。
何事もなくその一撃を片手で止める。
あの破壊力をものともしない腕力。
すかさず反撃のストレートがコックローチの顔面を捉えた。
大きく後退した怪人に、すかさず飛び蹴りをかます。
何も出来ずに滅多打ちにされていくコックローチ。
黒と緑で彩られたその両足は、華麗な足技で確かなダメージを与えていく。
右の回し蹴り、次いで左の後ろ回し、前蹴りをかましてから飛び上がって飛び後ろ回し蹴り。
軽快な連撃は、しかし一撃一撃に恐るべき威力が込められており、人間ならとっくに死んでいるという事実に戦慄せざるおえない。
戦いすら成立しない実力差がそこにはあった。
だが忘れてはならない。コックローチのもうひとつの特性を。
「野郎っ!」
「安心しろ!逃げることなんかしねぇ!もうてめぇをぶっ殺してその腹裂いて臓物をぶちまけねえと怒りが収まらねえからな!」
その羽を開いて飛んだのだ。
天高く飛翔するその害虫は、声高らかに仮面ライダーの殺害を宣言する。
そのまま黒光りする影は周囲の瓦礫や建物に隠れながら、攻撃の機会を伺う。
真っ向勝負では敵わないと判断するやいなや、不意打ちでの封殺に戦法を変える判断力は流石集団のボスなだけある。
本物のゴキブリ宜しく、物陰に隠れながら捉えられぬスピードで飛び回るその姿に嫌悪感を抱く佐天。
「ゴキブリらしく這いまわろうってか?」
コックローチは仮面ライダーの背後を捉えた。
「ぐあっ!」
呻きと共に吹き飛ばされる仮面ライダー。
背中に触れながらダメージを確認する。
「なんだ?この痛みは。ただの打撃じゃねえ」
『確実ではないが、一瞬火の粉のようなものが見えた。もしかしたらハイドープかもしれない。気をつけたまえ』
「ああ!」
仮面ライダーの中に宿る二人の意識は、特殊な攻撃の考察を行っているが、それは外れている。
佐天は知っている、それが超能力だと言うことを。
学園都市の能力の中でも発現しやすい能力だ。
打撃に纏わせるような使用方法だし、能力ではなくコックローチの身体能力を主軸に戦闘を行っているところを見るに、せいぜい
だが、コックローチの攻撃をブーストさせる活用法なら、確かに強力な攻撃手段になりえる。
未だ
一撃必殺の威力はなくとも、確実なダメージでこのまま削り殺すつもりだろう。
コックローチは確信した。
やはり俺は最強だと。
この力ならあの学園都市の第一位すら殺すことができると。
井の中の蛙、ここに極まれり。
狭い集団の中で、メモリの力があるからと持ち上げられた挙句、分不相応な理想すら抱くのだから。
だが、そんなことに気づくことは無い。
目の前のいいようにやられている仮面ライダーの姿が、大きく映り込む。
良くもさっきまで俺のことを殴りまくってくれたな。
身の程を知れ雑魚!
トドメの炎拳を叩き込まんと、背後へ飛び出した。
あと数メートル、コックローチの身体能力なら一秒とかからず拳が仮面ライダーを捉える。
燃え盛る拳を握りしめて、一撃を叩き込もうとして。
「
「は?」
コックローチの胸には、青い拳銃が突きつけられていた。
『サイクロン!トリガー!』
引き金が引き絞られる。
マシンガンのごとく放たれた弾丸全てがコックローチを穿ち、今まで支配されていた流れを全て仮面ライダーが引き込んだ。
「なんで…分かった?」
倒れ込んだコックローチ。
『不意打ちは背後からのワンパターンだったからね。タイミングさえ分かればあとはどうとでもなる』
そうして仮面ライダーは中を指さす。
そこには、キシキシとなくコウモリ型のガジェットが悠々と空を飛んでいた。
「バットショットが攻撃のタイミングでフラッシュを焚くようにしたのさ。物陰に隠れたりして俺らが視界から外れてるタイミングはあったから仕込みは簡単だったぜ」
そう言うと、再度銃を構えて連射を再開する。
風を纏った弾丸は、確かにダメージを与えていき、やがて動きに支障をきたすほどのダメージとなった。
『サイクロン!ジョーカー!』
トリガーのメモリを再度ジョーカーに挿し直す。
「さあ、害虫駆除もそろそろ終いにしようか」
ジョーカーメモリをベルトの横にあるスロットへと挿し込む。
『ジョーカー!マキシマムドライブ!』
サイクロンが巻き起こる。
これは攻撃の前兆に過ぎない。
仮面ライダーを包み込んで、その身を上昇させていく。
十分な高度まで達すると、スロットのボタンを叩いた。
攻撃が炸裂する。
「ジョーカーエクストリーム!」
『ジョーカーエクストリーム!』
掛け声一閃。
叫ばれた技名と同時に、仮面ライダーが弾丸じみたスピードでコックローチへと突っ込んでいき。
「「「はぁ!?」」」
一同驚愕に包まれていた。
ちなみにそれはコックローチも例外ではない。
何故なら、仮面ライダーの両足蹴りが炸裂する寸前、その身が左右分かれて蹴撃を行ったからだ。
「がぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
コックローチに必殺の二撃が叩き込まれる。
全身を地面に叩きつけられ、なおも勢いが止まらずヒビがアスファルトに入り、そしてクレーターが作られた。
それは、コックローチの拳と比べ物にならない規模のもの。
大爆発が巻き起こった。
その爆炎から、仮面ライダーは片膝をついてスライディングじみた飛び出し方をしてきた。
「まだ…だ。俺の天下はこれから」
亡霊の嘆きじみた言葉に乗せられた理想。
しかし、それは無慈悲に砕けることとなる。
限界を迎えたコックローチメモリが弾ける。
Cの文字の破片は、ボス格の男の目の前まで来てその瞳に強く焼き付けられた。
その瞬間、限界を迎えた男は意識を手放す。
佐天は、仮面ライダーの方を見た。
風が彼の周りを吹き抜けていき、それと同時に装甲が解けていくのが見えた。
そこに立っているのは、既に有機的な鎧を思わせる姿ではなく、黒いソフト帽が特徴的な探偵だった。
ボスが負けた事に驚愕する集団を横目に、探偵はソフト帽を抑えながらどうしようかと思案していた。
「あとは警察の仕事…つっても電話繋がんないしなぁ…」
そこで閃いてバイクの方へと悠然と歩いていく。
「ちょっと待ってください!」
思わず佐天は叫んだ。
彼はなんなんだ、一体何者なんだ。
それが気になってしょうがなかった。
「あなたは…何者なんですか?」
その言葉に、探偵は振り返って答えた。
「左翔太郎。飛びっきりハードボイルドな探偵さ」
そう言うとフルフェイスのヘルメットを被って、奇抜なバイクに跨り去っていった。
そこには既に争いは無かった。
誰も彼も、あの男について考えていたのだ。
「なんだったんだろあの人?」
そう呟いた佐天は、しかし笑みを浮かべていた。
ヒーローとはああいうものを言うんだろうな。
「さて、初春のところに行かなくちゃ。スカート捲ってあげないと」
そう言って、佐天も立ち去ろうとした時だった。
あの鉄の馬の唸り声が聞こえる。
後ろを振り向くと、フルフェイスのヘルメットに奇抜なバイクの探偵がいた。
ヘルメットを脱いで、申し訳なさそうに佐天を見て言った。
「
佐天は、締まらないなぁ…と思った。
どうでもいいけどコックローチ君の攻撃って神業交差と同じだね。
書いてて気づいた。
こんなのと一緒にされるステイルは可哀想だけど。