なんかケモ耳生えてるわ、女の子拾うわ、どうなってんだこの世界 作:妖妖夢
シロウが道中倒れていた女性を運んでいる時、勝負を仕掛けていた妹のシロコは学校については、自分の兄がいないことを確認するとついに兄との勝負に勝利したことを確信し、その喜びを隠せずさらけ出していた
「ん!ん!ん!やった!ついに兄さんに勝った!!」
一言のたびに体を動かしているシロコがアビトス高校の対策委員会室の中見つけられた
いつも静かで冷静なシロコを見ていた者たちがそれを見るとえっ誰みたいな顔をするものがほとんどだった
「シロコ先輩どうしのあれ?」
「あー、あれは毎回シロウ先輩とシロコ先輩がどちらか早く登校できるか勝負?みたいなものをしてるんだけど、それで今日やっとシロウ先輩に勝ったことに嬉しく思っているシロコ先輩だと思う」
「うへぇ〜シロコちゃんって案外子どもらしいところあるんだね〜」
「結構シロコちゃんかわいいところあるんですね」
「でも珍しいね、シロウ君いつも最初にいるのに今日は1番最後だね」
そんな話をすれば教室の扉が開き、みなそこに向けば思い浮かんだ人物がいた
「みんなおはよう」
「あ、シロウ先輩おはy…」
「「「「「「……」」」」」」
その時謎の沈黙が起きる
原因はシロウの背中に乗っている人
みな思った、死体だと
もってきた理由はわからない
「とりま水を用意してくれ」
「わ、わかりました」
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「あぁ~生き返る…ありがとう助かったよ」
死体だと思っていたものは女性の人に変わった
「シロウ先輩こちらの方拉致したんですか!?」
二年のノノミは震えながら女性に指をさし、
「あのシロウ先輩が犯罪に手を!?」
一年のアヤネはタブレットを持ちながら驚き、刑法はどれくらいと調べながら、
「女たらしの次は女の人を拉致するなんてそんなシロウ君!!」
元アビトス高校の生徒だったユメは泣きながら訴えて、
「みんな落ち着いて、まだ問題が発覚する前にもみ消さないと!」
一年のセリカは自分の先輩を守るために女性を排除しようと、
「う、うへぇ…シロウはこういう女性のほうが好きなんだ…」
三年にホシノはなぜかショックを受けながら、
シロコ以外の生徒が反応していた
シロコはというと、この人を連れてきたから兄は遅れたのではと少し考えていたがすぐに否定した
否定しないとお願いを聞いてもらえなくなるためだと考えていた
そしてこの状況を作ったシロウはなんでみんなそれぞれ反応をだしているのかがわからなかった
「犯罪って…俺何もしてないぞ」
と本人が言うが、明らかにアビトス高校に知らん人を連れてきてるため説得力などなかった
そのためシロウを抜いた生徒たちが輪になって少し話し合っていた
「あのシロウさんの誤解を解くためにもあなたのこと聞いてもいいですか?」
みなに押し付けられた二年のノノミが代表して大人に聞いてみた
「そっか自己紹介しないとね、私は連邦捜査部シャーレの先生、みんなよろしくね」
首にそれっぽい名札があり、そこには連邦の者という証拠があった
「え!ということはあの連邦生徒会関係の人なんですか!?」
「つまりやっと支援要請が届いたんですよ!」
「よかったねアヤネちゃん」
先生…生徒会長が失踪したことが世間に知られたのと同時に先生という存在も知らされた
生徒会長が呼んだ大人ということでだれもが興味津々である
「へぇーあんたがあいつのね…」
先生を読んだ本人とは少し仲が良かったはず、よく買い物をしたり、遊んだり泊ってきたこともあったな
いつもはバカみたいな人に見えるがさすがは生徒会長と呼ばれるやつだった
でもだからっておそろいのピアスを買わせるか?しかも無理やり穴開けやがって…おかげで血が出るわ痛いわ耳にピアスないと違和感しかなくなったわどうしてくれんねん
しかも失踪なんて本当にするとは思わなかったじゃん
見つけたら覚悟しとけよいちごパフェ星人!
俺がいろいろと考えていたらみんなそれぞれ自己紹介をし始めていた、なんならもうすぐで俺の番らしい
「最後は俺か、改めて三年の砂狼シロウだ。一応対策委員の委員長をやっている」
「一応もうわかると思うけど私たち二人は兄妹だから、別にマウントをとってるわけじゃないから」
シロウの後にすぐさまシロコがそのように言い始めた
先生は思った
(それ自慢じゃない?)
そう思ったが、口にはしなかった
こういうやつはろくなもんはいない
「じゃあまず支援物をそちらに譲与s」
ドカーーーーーーーーーン!!
支援物を渡そうとしたとき校門から爆発音が聞こえた
「アビトス高校の諸君!今日こそ我々の要求を聞いてもらうぞ」
「あれはカタカタヘルメット団です!しかも今回は戦車まで!」
名の通り、構成員が様々な形のヘルメットを身に着けている武装不良集団である
その集団が今アビトス高校に攻撃しにきたのである
「あたしらの要件は二つのうち一つ!一つはこのアビトス高校の占拠、もしくは砂狼シロウの身柄をこちらに渡すかだ!」
要件を言い終わると集団は暴れるかのように銃を乱射させている
「またヘルメット団ですか」
「よりによってこんな時に…」
「さっさと片付ければ問題はない!」
「シロコ、先生を安全なところにやってくれ」
「わかった兄さん、先生こっち」
シロコには先生を連れて校庭から少し遠いところ避難させてもらう
シロコもシロウに負けずぐらいには走るのが速いためすぐに合流できるだろうと思ったためにやらせたことだった
「弾薬も少ししかない、できるかぎり消耗はしたくないな」
少ない弾薬が入っている箱から自分用の弾倉を一つ持った
そのまま自分のライフルとシロコのライフルをもってみなと一緒に校庭を目指した
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シロコと呼ばれている少女に案内されながら、さっきまでいたところから少し遠い教室にきた
「先生はここに隠れてて」
まだ安全なところに私を避難させた後、シロコは窓を開けては窓枠に足を乗せた
「わかった…えまってまさかここから飛び降りるつもり!?」
「ん、大丈夫兄さんに鍛えられているから」
そういってシロコは三階の窓から平気に飛び降りればなんなりと着地して玄関近くでシロウたちと合流するために動いた
この時私は思った
「あの兄妹とんでもないな…私も先生としてなにかできることをしないと、アロナ力を貸してくれる」
そう一人ごとを言うと先生が持っていたタブレットが答えるかのように起動した
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「いい加減諦めたらどうだ、お前らの弾薬が尽き欠けているのこともわかってるんだよ!」
「え!なんでそんな情報を?」
「ああ見えても計算していたのかもしれないな」
「先生を安全なところにやってきた、兄さんどうする?」
シロコが来たところでシロコのライフルを手渡し、改めて今の状況を考える
「とにかく弾薬が制限されている中だ、一人一人を正確に倒す必要がある、だが今回は厄介なことに戦車がいる、だから俺が戦車を引き付けるからほかの奴らを皆に任せる。ホシノは盾を使って注意を引くからそのすきにシロコとセリカは少しずつせめていけ、ノノミを敵が集まっているところに乱射、アヤネはいつも通り、ユメ先輩は遠距離からお願いします」
「了解兄さん」「任せて!」「わかった」「了解しました」「お任せください!」「わかりました」
ここからアビトスがヘルメット団に挑む
「あとユメ先輩スナイパー弾はもう数発しかないので慎重にやってくださいね」
「……はい」
シロウに遠回りに無駄にするなと言われたユメ、彼女は結構外すことが多いらしい
「みんないくよ!」
ホシノがせめていくことを皆に伝えるとそれぞれが動き出した
「別に相手になってもいいけど、アビトス高校と兄さんを奪うことは絶対に許さない」
障害物を使いながら相手の攻撃をかわしたりすることが続く
今のところ拮抗である
そのころ戦車の相手をしているシロウはそこまで苦戦していなかった
だからと言って優勢というわけでもなかった
「…地味にいい戦車じゃないか」
相手の戦車は装甲が厚く、さっきから乱射しているがまったくへこむことはない、操縦者に安全がすでについていた
その戦車はM1A2エイブラムスのようだった
「殴っても無理そうだな」
これでも鍛えてそうな体を持つ
「なんでこういうときに限って相手が多いのよ!」
「もうスナイパー弾もないよ…」
ユメから言った言葉により遠距離からの攻撃はできなくなった
「皆さん一度体制を立ち直しましょう!」
みなに焦りがみえていた
障害物に隠れても、グレネードが投げられる
「まずいな、このままじゃ」
それはシロウにも感じていた
加勢にいきたいが、戦車が厄介であった
「待った!!」
その時、高校生ではあまりしない成熟された声が響き渡る
それにはほぼ全員の目線がそこへといく
「ごめん、隠れててって言われたに…私も手伝う、君たちとこの学校を守るためにね」
勝手にでてきては何をいってんだあの大人と一人を除いては思っていた
「いくら連邦会の人だからって…」
「まぁまぁセリカ、じゃあ先生あんたに任せてもいいか?」
返す言葉は一つだった
生徒に期待をされているのなら、求めている言葉で返す
「うん、任せてほしい!」
返事をすれば手に持っているタブレットに光が宿される
「さっき補給品の譲歩ができました」
これでまともに戦える
「ユメちゃん補給品の中にスナイパー弾があるから使って」
「わかった先生!」
弾薬を確保できたアビトスの生徒たちは制限もない戦い方ができるようになっていた
それによりさっきまでのスピード感は違うものだった
だが小さいのを片付けても大きいのがまだ残っていた
「いくら兵をやってもこの戦車をなんとかしないとあんたらでもきついだろ」
だがそうしたいけど戦車が硬すぎる
ユメのスナイパーも一度撃ってみたが雀の涙ともいえた
「あの戦車をなんとかしないと…」
「俺に任せてほしい先生、シロコ」
シロウがシロコの名を呼ぶと言葉を発さず手で何かをやっている
シロコはそれの意味を理解しうなずいた
「おいこっちだ」
わざわざ自ら近づき、相手に自分を認識させるようにした
砲身がシロウを狙うように動くとシロウは素早く走り出した
戦車は狙いながらシロウに近づいていく
一つ砲弾がはなたれるが、シロウは避ける、もう一度来ても避ける
だが校庭は狭くなかったためもう二度来た砲弾を足に力を入れてジャンプして宙に浮いた
「さすがのあんたでも空中なら避けられないだろ!」
戦車の砲身がシロウへとむけられる
羽かジェット機みたいなものがあればもしかしたら避けられるかもしれないが当然シロウは何もない
「あたしらの勝ちだーー!!」
戦車の乗員は勝ちを確定していた
その時シロコのドローンが横からやってくるところでシロウはそれをつかみ、戦車からの攻撃をかわせた
「弾薬の状況を読めてもドローンでのこれを読んでなかったな」
シロコのドローンが戦車の足場らへんにミサイルが飛ばされる
急なミサイル攻撃に戦車の乗員は驚き、適当に動かした結果、近くにあったコンクリートの小さな塀に乗り、それを見逃さなかったシロウはドローンから手を離すと戦車の横までいき思いっきりけり倒した
倒された戦車はもうただの鉄くずだった
シロコがとどめを刺すように乗っていた人を気絶させた
「くそ!覚えてろよー!!」
戦車が負けたことを知ったカタカタヘルメット団はすぐに撤退していった
よってアビトス高校の勝利である
「ナイスシロコ」
「ん」
そのまま褒められたシロコは褒美をもらうために頭をなでろとばかりに頭を摺り寄せてくる
いつも冷静な子は兄の前だとかわいらしい動物になるシロコをシロウは結構かわいがっている、ギャップ萌えだとわかるからだ
アビトス高校の生徒たちは見慣れてるが内心羨ましく見てくる
「ありがとう先生、的確な指示を出してくれて」
「いや、私はほとんどしてないよ。これはみんなのおかげだよ」
自分は何もやってないという
それは違うと思った
でもこれが先生という人間なんだなと思った