最後に出るのは、少年ジャンプでとんでもないあだ名がある変態と、同じ原作者の変態です!
そして、次回以降はいよいよ京都編の大詰めです!
……あれから、オレを捕まえてた網から何とか抜け出し、来る途中にいたヤツラを何とか体術だけで気絶させ、辿り着くことができた。学校を越えて有名な青神が襲い掛かったときは、もうダメかと思ったな。
「大丈夫か、裕奈」
「…………あ、ああ、うん…」
? 反応が遅いな。どこかケガでもしたのか?
「なあ、本当に大丈夫か?」
「え?! 大丈夫、ダイジョウブ!!」
いや、そんなに慌てなくても。
「そ、それより今は目の前の相手を片付けよう、そうしよう!」
「それなら終わったぞ」
その言葉に振り向くと頭から煙を立て、フォークで壁に磔にされた末田、本浜、氷藤。……哀れな。
「皆を守ってくれてありがとな、折村、デュノカ、間尋、蓮田」
加勢してくれた四人に礼を言う。今度何か奢らないとな。
「礼にはおよばないさ」
「ボクらも今回のことは許せないからね」
「まあ、今ので
「それより水原クン、早くイベントを終わらせた方がいいよ。皆が復活する前に」
「あー、そうだな。そういや、どうすればこのイベント終わるんだ?」
そう言った途端――――
辺りを背筋が寒くなる冷気が覆いつくした。
「「「「「ッ!!?」」」」」
こ、これは殺気?! まるで真冬の雪山の中にいると感じさせるほどの極寒の殺気!?
それが、主に――――チウと
「…………ははは、どうしたんだ、オマエラ。そんなに怖い顔して」
「やだなー、長谷川こそ♪」
「……そうだね、長谷川はそんなに怖い顔しないで、今回は譲るべきだね」
「オイ、フザケンナ」
「ここはやっぱり、役に立てなかった私でしょ?」
「……でも、私も『はじめて』は彼にあげたいし」
…………なんですか、この
「ヒソヒソ(……なあ、もしかして水原のやつ、この三竦みに気づいてないんじゃ?)」
「ヒソヒソ(そうだね。けどそれは壱火が言うことじゃないね)」
「ヒソヒソ(折村も結構モテるしな)」
「ヒソヒソ(間尋クンが言うことでもないよ……)」
何か後ろでヒソヒソ話してる皆、お願いだから事態の収拾を手伝ってくれ!?
そんなふうに絶賛混乱中だったところに――
「うわっ!?」
とっさに反応できたのは幸運だったとしか言いようがない。だが全てを防ぎきることが出来ず、怪我をしたわき腹に一本喰らってしまった。
「ぐっ!」
『あれあれー、どうしたの、水原君? まるで怪我をしているみたいにうずくまって』
……この声、この怖気。
『それにしても、螺子の雨がなぜか降り注ぐなんて☆ 随分建て付けが悪い旅館だね』
やばいやばいやばい……
『ああ、それとも外で工事用の運搬車でも横転したのかな? きっとそうだ。だから――――』
ウチのクラスの最凶のラスボス……!
『僕は、悪くない』
混沌よりも這い寄る
「熊川、まさかお前まで彼女らの唇を奪いに来たのか……?」
『んー、そうだね、それでもいいんだけど。彼女達には、条件さえ呑んでくれれば唇は奪わないと約束しよう』
「条件…?」
『うん、そうだよ』
そして出たのは、驚天動地の条件。
『三人全員、裸エプロンになって、僕に
………………すげえ、ブレないな、この人。
「そんな条件認められるわけないだろ?! お前は何を言ってるんだ!?」
そう思ってたら、後ろから猛烈なツッコミが飛んだ。まだ誰かいるのか?
『えー、でも男の子にとっては夢のイベントじゃない? 明日一日京都の街を、裸エプロンの女の子と練り歩く……』
「おかしいだろ、絵面がおかしいだろ! 明らかに警察が寄ってくるだろ! 京都に修学旅行に来てても、京都警察署にはご厄介になりたくねえよ?!」
『荒々木君は元気だねえ、何かいいことでもあったのかい?』
「それお前の台詞じゃないからな!?」
我がクラスが誇る、キレキレのツッコミ、
『大体荒々木君だって同じ穴の狢じゃないか、仲良くしようよ』
「僕が何時、お前と仲間になった?!」
『この間、路上で小さな女の子に抱きついてたって聞いたけど?』
「…………そんなことはしていない」
目が泳いでる!泳いでるよ!
『やっぱり仲間じゃないか。ようこそ
「だからしてないって! それは幻覚だ! 僕が何時、氷みたいに冷たい目をした金髪幼女に抱きついて、揉みしだいた!?」
……語るに落ちてるな。大体揉みしだくって、ドコを?それに、なーんか、その被害者の容姿に、聞き覚えが……
『ちなみに、すぐ横に関節部分が機械っぽい女の子がいたなあ☆ ロケットパンチで荒々木君を撃退して、ブースターみたいなもので空を飛ぶように逃げたけど♪』
……OK、把握した。というか、何してはるんですか、マクダウェルさん……。そんなだから最強(笑)の吸血鬼っていわれるのに。
「そ、そんなことはどうでもいいじゃないか! 大体僕は貧乳派じゃなくて、巨乳派なんだよ! それこそ3-Aの熟女と呼ばれるなb――――オウフ!!」
どこからともなく長ネギが飛んできて、荒々木の尻に突き刺さった。……すげえ、誰が放ったのか全く察知できなかった。
『……さ、さあ! 決着を着けようじゃないか!』
「そうだな! 決着を着けよう!」
全力で無かったことにした。視界の端にネギが突き刺さった尻なんてない!ないったらない!
「……でも、正面からやって、オレに勝てるとでも?」
『そうだね、勝てないかもしれない。けど!』
そう言って熊川は背筋を伸ばして括弧イイポーズをとる!
『全国5000万人の
「変態はそんなにいない……」
いたとしたら、その国はもう終わりだ。
『さあ、行くよ! 大いなる変態の
「一人で、行ってろ」
そんな声とともに、熊川が窓から弾き飛ばされた。
『…………あ~あ、また勝てなかった』
後に残ったのは木刀を振り切った体勢のチウ。……ここ、三階だよな?
「あ、あー、チウ? いくら熊川でも、この高さからだと……」
「問題ねえよ。お前も気づいてんだろ、この旅館に施された『処置』」
「…………」
そう、実はこのイベントで、『大怪我が出ることは絶対にない』。旅館全体を西洋魔法の結界が覆っており、その影響で内部の人間の運動能力、特に
「(≪仮契約≫、だよな……)」
「(多分あのエロオコジョあたりの画策だろ。このタイミングでこんなことしたらどうなるかわかってねえな)」
恐らく≪仮契約≫を大量に発生させるのが、今回の目的だろう。この中で特定の行動をすれば契約が成立するような。しかし――――
「(なあ、チウ)」
「(なんだ、コウ)」
「(≪仮契約≫って、どうやったら成立するんだ? ヒースクリフは、そこまで教えてくれなかったんだけど)」
「(! そ、それは…………!)」
そう言ってチウは真っ赤になって俯いてしまった。??なんなんだ、一体。
「なあ、チウ。一体どうし――――」
「あー、もう! うるさい、だまれ!」
「んむッ!??」
顔を上げたチウに、唇を塞がれた。…………チウの、とても柔らかな、唇で。
「「ああーーーーッ!!」」
横合いから大声が上がった気もしたが、気にならなかった。
『ここで決定ーーーーッ! 障害物競走の優勝者は、水原光!! 優勝者が確定したので、お二人とももう結構ですよー……あれ、聞いてる?』
唇に全部の神経が集中し、頭の芯はどこか痺れたような感覚だった。そう、まるで永遠に続くような……
「「何してんのーーーーーーッ!!!」」
大声で引き剥がされ、ようやく状況を理解した。ああ、そうか。オレ、チウと……
「…………」
目の前には、先ほどまでより真っ赤になっているチウ。うわ、こっちも滅茶苦茶恥ずかしい!
「……ねえ、コウ」
「え、あ、はい。なんでしょう、レーカ」
アバター名で呼ばれ、ついついゲーム内の名前で呼んでしまう。丁寧語になってしまったのは、なぜだ?
「……こっち向いて」
「え、何…………ふぐッ?!」
振り向いた途端、彼女にキスされた。ええええええっ!?
「「何ィーーーーッ!!」」
そのまま十数秒、唇をふさがれようやく解放された。間にかかった銀色の橋に、思わずボーッとしてしまう。
「……私も、負けないから」
その言葉に思わず顔に血が上る。流石に、こんな言葉をかけられて察しないほど鈍感でもない!
「負けるかーーーーッ!(ゴツン!)」
「んっ!(ガツン!)」
ボーッとしてたら裕奈に唇をぶつけられた。ってか、痛い!勢いつけすぎ!
「ううう、コウー。唇切った~~~」
「な、何やってるんだよ、キッド。ともかくこのハンカチで――――」
「仕切り直しだね♪」
「んんっ!!」
ハンカチを差し出した手首を掴んで引き寄せられ、もう片方の手で首の後ろをがっちりと固定されてキスされた。男女が逆な気がするんですけど?!
「へへっ、私だって負けないよー☆」
唇を離してそう言った彼女の笑顔に、一瞬見とれた。それが命取りだと知らずに…………
「………………コウ、いい加減離れような?」
「………………そうだね、離れるべきだね」
横合いからすべての空気を吹き飛ばす極寒の冷気。ソレを感じただけで、死を覚悟せざるを得ないほどの圧倒的な存在がそこにいた。
『えーと、既にイベントは終了なんだけど……というか、参加者の男子諸君! カオスから逃げ惑ってないで、誰か止めてよ?!』
明らかに不可能なことを要求するアナウンスが空しく響いていた…………。
満を辞して登場!裸エプロン先輩!そしてあっという間に敗北!流石は過負荷(マイナス)……
そしてキレキレのツッコミ、阿良々木君も出てますが、やってることは犯罪者。まあ原作での行動トレースしただけなんだけど……
ここで全員仮契約成立!もっとも気づいていたのは、コウと千雨だけですが。アーティファクトは次回以降ですね。
ここまで大詰めを迎えておきながら……来週所用があって休みます。しかもその所用、再来週までずれ込む可能性も……もしかしたら二週間空くかも知れません。
読んでくださってる皆さん、本ッ当に申し訳ないです!