魔法先生ネギま!~闇の剣と星の剣   作:路地裏の作者

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過程、一気飛ばしの回!そろそろ現実か、次に行かないとねえ……



051 教会での出会い

 

SIDE:朝倉

 

 ――これ、勝ち目なくない?

 

 目の前で巻き起こった壮絶な告白に、思わず私は溜息をついた。

 

 師匠の≪鼠≫から、長谷川と水原がSAO時代からの付き合いで、長年コンビを組んでいたことは聞いていたが、まさか殺人鬼に堕ちかけていた水原を強引に引き戻して、告白も結婚も済ませていたとは。そこまでして一人の人間を支える覚悟というのもすごいが、問題は、今もこれを見守る友人たち。

 

(どうするのかなあ、ゆーなとアキラ……)

 

 目の前で支えあう二人の絆は、あまりに強い。正直、割って入る隙間など無いように思える。

 

 そう思っていると、声が響いた。

 

 

『――ふうぅん。つまりコウは、あんな可愛い奥さんいるのに、私に声かけたんだ?』

 

 

 それは、水泳部でその優し気で静かな物腰から、裏では高い人気を誇る彼女……あれー、アキラさん?声が氷点下に達してますけど、貴女そんなキャラじゃなかったですよね?!

 

『えっ?! いや、声かけたって言うか、世界樹までの案内を頼んだだけっていうか――』

 

『私のムネ、揉んだのに?』

 

『不可抗力だよね、ソレ!?』

 

 …………ほほう。その辺ぜひ詳しく!そう思っていると、さらなる氷点下の声。

 

『…………そーいや、ALOでどんな風にレーカと知り合ったのか、聞いたことは無かったなあ……。その辺ぜひ詳しく』

 

『…………そーだね。BoBのときに、私を力強く抱きしめて、耳元で囁いた言葉はウソだったのか、についても詳しく』

 

『……………………オメエもかよ』

 

 あれー?空気が冷たくなって、しかも酸素も薄くなってきたなあ……。というか、何やってんの、水原!?あっちこっちで女の子を引っかけて耳元で囁くって、いつか刺し殺されるよ!

 

『……大体、チウはちょっと抜け駆けしすぎなんだよ。この告白だって、コウの窮地に付け込んでるようなものじゃない?』

 

『あー、それは言えるかもにゃあ?』

 

『なッ……フザケんな! 別に付け込んでなんかねーよ!』

 

『だったら、私達にも平等に機会(チャンス)はくれるよね?』

 

『ニヒヒ☆ まだまだ付け入るスキはあると見たよー?』

 

『ぐっ…………てめえら……』

 

 ……おおう。タフですねー、お二人さん。これは、まだまだスクープのネタには困らないかな?

 

『あの…………オレに発言権は……』

 

 あちこちフラグ立てまくった罪人に、そんなものあるとでも?まあ、一言贈ろうかな?

 

「モゲロ」

 

 何か、盛大に突っ伏すような音聞こえたけど気にしない!

 

『……あー、もう! とにかく話戻すぞ! 大変だったのは、この後でな。実はこのときその場にいた≪聖竜連合≫のシュミットってやつが、コウのオレンジタグを見て、牢獄に入れようとしたんだ。キリトさんが止めてくれなかったら、どうなってたことか……』

 

『……言い訳は、しないよ。牢獄に送られていたら、オレはそれを受け入れただろうね』

 

『……お前、オレンジになったのは、犯罪者(オレンジ)ギルドにいたスパイのグリーンカーソルを、何人か襲ったからだろうが。そこまで背負い込むのは、美徳じゃねえぞ』

 

『…………でも』

 

『もういい、終了! とにかく牢獄送りは見送ってもらって、ついでにユニークスキルのことも固く口止めしてな。オレンジカーソルを戻すためにカルマ回復のクエストを受けて――ようやくあの教会に帰ることができた』

 

 場面は、いつの間にかあの暖かな教会へと移っている。そしてようやく帰ってきたコウを、サーシャさんが涙を流しながら迎え入れていた。

 

(帰る場所、あったんだねえ……)

 

 師匠から、この世界がひどい状況だったのは聞いていたが、やはり実際に見ると聞くとでは大違いだ。どんなにひどくても、どんなに絶望的でも、人間は必ずそこに居場所を作り、生活する。それの実証ともいえる光景が目の前にあった。

 

『――で、しばらくは教会を本拠地(ホーム)にして、前線での迷宮攻略やレベル上げばっかりに勤しんでた。もう二度とコウが犯罪者(オレンジ)狩りなんかしねえようにな』

 

『――その辺りからだっけ。チウに≪銀騎士≫って二つ名がついたのは』

 

『お前の漆黒鎧(カラー)との、単純な対比だったけどな。……ともかくしばらくして、あの≪笑う棺桶(ラフィン・コフィン)≫が、掃討戦で壊滅したと聞いた』

 

 ……そっか。コウとチウにとって仇だったギルドは、二人の与り知らないところで壊滅したのか。

 

「二人は、掃討戦に参加しなかったのですか?」

 

『……実は、その掃討戦の指揮を執ってたのは、さっき出てきた≪聖竜連合≫だったんだが、シュミットが私達の不参加と、作戦完了までの情報の不開示を強硬に主張したらしい。「幼い子供に、これ以上背負わせるな!」って言ってな』

 

『キリトさんやアスナさん、それにクラインさんも協力したって聞いたね……』

 

 ――みんな、これ以上水原に傷ついて欲しくなかったんだろうね。そして、長谷川にも。

 

『で、それからしばらくは、攻略の毎日が続いてな。ある日、キリトさんに、史上四人目のユニークスキルが発現したんだ』

 

 その名は、≪二刀流≫。SAOを解放へと導いた『勇者』のスキル。

 

「『俺が二本目の剣を抜けば、立っていられる奴は――いない』だっけ?」

 

『『SAO事件全記録』の脚色だぞ、ソレ……。流石にジャーナリスト志望。既に読んでたか』

 

「あー、うん。知り合いに勧められてね……」

 

 読み終わった後、主人公の≪黒の剣士≫について、本を勧めた人物に聞いたら、「あのキー坊が、こんなクッサイ台詞吐くわけないダロ!美少女の前では、これの三割増し位の台詞吐くケドナ☆ぷ、くく、にゃーははははははは!」と大爆笑していたが。

 

『で、当時唯一のユニークスキル保持者(ホルダー)とされていた、≪神聖剣≫のヒースクリフと、キリトさんがイベントで決闘することになってな。私らも選手の友人ってことで見に行ったんだ』

 

 教会の皆を観客席に残して、訪れた控室。そこでは向かい合って手を握り合う二人の姿。

 

「……逃げようアスナ。二十層あたりの広い田舎に隠れて畑を耕そう」

 

『……ちなみに、このときの二人は、付き合うどころか、まだキリトさんは自分の気持ちを自覚していない段階だった』

 

 …………ナチュラルに、口説いてるようにしか見えませんが。

 

『SAOから出てから、コウはアレに弟子入りするような形になってな……どんどんアレに似てきてるんだ。悪影響の元凶め……』

 

『……うん。結構コウも、ああ(・・)だよね』

 

『確かににゃー?』

 

 ……今絶対、三人とも頬染めてるんだろうなあ。

 

 決闘は≪神聖剣≫ヒースクリフが勝利し、長谷川たちはまた教会へと戻っていった。

 

 そんな、ある日。

 

「すいませーん、どなたかいませんかー?」

 

「……いや、確かに中にはいるな。扉の奥と、階上に何人か」

 

 アスナさんと、キリトさんが訪ねてきた。ただ、問題はアスナさんがその手に抱えている人物。

 

 

「この世界でも、『出産』できるんやなぁ……」

 

 

 いや、このか、それ違う!確かに目の前には、お二人の娘さんらしき人物がいますけどね!

 

『彼女はユイ――まあ紆余曲折あってな、今では二人のれっきとした子供だ』

 

 ……ちょっとー、紆余曲折って何!?そこら辺詳しく教えてー!!

 

『で、チウの数少ない親友の一人だよね』

 

『だ・れ・が! 友達少ないってー!!(ギリギリギリ、ゴキリ)』

 

 ――静かになったけど、気にしちゃいけないんだろうなあ。

 

『まあユイのことはこの際置いとこう。教会に彼女の保護者を探しに来た時に、知り合ったって程度だしな』

 

『い゛、いや、実際には妹が出来たみたいに喜んで――』

 

『フンッ!』

 

 やたら大きな音とともに、静かになった。

 

『とにかくすっ飛ばすぞ。ユイが一時的にこの世界から去って、二人も愛の巣に戻った後――――七十五層のボス部屋が発見されたんだ』

 

 SAOの終幕、それは着々と近づいてきていた。

 

SIDE OUT

 




ようやく、よ・う・や・く!ここまでたどり着いた……!後少しでSAO編は終わります。ALOとGGOは、その後少し流すだけになるかと……なにせ外でアップしてる人達がいますので☆

ここでお知らせ。阿修羅の方でも触れましたが、今月から4月まで仕事がとんでもない忙しさとなっており……しばらく不定期の更新とさせていただきます。エタるつもりはないので、ご安心を!

後、次回の更新はもしかしたら14日に移動になるかも……今『あのイベント』のアイデアが渦巻いてますので!ただ、ソレに絶対からんでくる魔法世界編の新キャラはどうしようかな……?どうやったら、正体不明のままで書けるだろうか?
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