魔法先生ネギま!~闇の剣と星の剣   作:路地裏の作者

56 / 130
今回、かなりR15な表現があります。いや、17?原作も、これくらいだけど。
読む方は、覚悟して読んでください。


砂糖を抱いて溺死しろ……

甘ぁぁぁぁぁ!



番外編3 終結のラブ戦争!~乙女たちは永遠に

 目の前にいる、圧倒的なナニカ。それはその存在そのものが許されぬモノ。

 

術式兵装(プロ・アルマティオーネ) (タストラパー・)(ヒューペル・)(ウーラヌー・)(メガ・デュナメナー)――――――…キ……ス………キーーースーー」

 

「キ■ス■■……■■■キス■■■■■オオオ■■■■■ォォォォーーーーーーッ!!!」

 

 乙女の唇を奪うことのみに特化した魔物――つまりは、性獣。

 

「――とりあえず、カモは後で『オコジョ鍋』だな」

 

「ホントにごめんね……そのときは、私も協力するから」

 

 そうして頷きあい、神楽坂もアーティファクトを展開。二人がかりで目の前のネギ先生とコウを止めるべく構える。……が、周りの四人が、一向に動かない。

 

「にゅふふ~、コウとまたキスか~」

 

「…………キス、か」

 

「ボク、はじめてなんだよね~」

 

「ああ…キスだけやのうて、全部奪ってくれたらよろしいのに……いけずやわ~」

 

「「…………」」

 

 あ、ダメだ、コイツら。ふと見ると、道の向こうにいたネギ先生派の奴らも、キスの期待にもじもじしてる奴、色々葛藤してる奴と半々に分かれていて、動く気配がない。

 

 と、そこで目の前の二体に動きがあった。

 

「キーースーーーーー」

 

「■キ■■ス■■■■■■■ゥーーー」

 

 ネギはネギ先生派、コウはこっちと、二体ともが狙いを定めた。……どうやら好意を寄せる相手を、標的にするくらいの理性は残っているようだ。

 

「「キッ!!」」

 

 二体が、駆け出す。正確にはコウの瞬動が辛うじて感知できた程度で、ネギ先生は気が付いたときにはすでに上空。そこから一気に雷の速度で回り込み、既にその手の中に宮崎を収めていた。

 

「ね、ネギせn(ぐっ…)ふむ?!(ちゅっちゅちゅ)ふ、ふあ…(ぴちゃ!)んむ!?(ぴちゃくちゃくちゅ)ん、んー!(ぺろぺちゃぺろ)ん、んん、んーーーーーーッ!!」

 

 ……オイオイ。宮崎の足、ガクガクになってるぞ。コウの攻撃を防ぎながら、横目でそれを確認する。そうしていると、宮崎を奪い返さんと、新たな影が割り込む。

 

「のどかを放すですー! ネギ先生!」

 

 綾瀬が上空から≪白き雷≫を放つが、その着弾を紙一重で避け、次の瞬間には綾瀬の背後にネギ先生がいた。

 

「くっ、どこに―(ガシッ!グリン!)後ろ!!で、ですが、私は屈したりh(ぷちゅ)ん!(ぺろぺろぺろぺろ)ん、んん、ふ……(ぐいっ)ふむぐ?!(ぴちゃ!くちゃ!ぴちゅ!)んーーーーッ!!」

 

 くっ、綾瀬まで……!雷速とか、ホント厄介だな!

 

「神楽坂! こっちは私達で何とかするから、先にネギ先生の方を! これ以上犠牲者を出すな!」

 

「! ……わかったわ。アンタ達も負けんじゃないわよ……これが終わったら、バレンタインらしく皆でチョコフォンデュパーティーよ!」

 

「ヲイ、それ死亡フラグじゃねえか……?」

 

 不吉なモン残していきやがって。負けられなくなったじゃねえか!

 

「よし、オメエら加勢しろ!」

 

「え~、でも~」

 

「キス、したいし……」

 

「拒む理由あまりないかな?」

 

 ホントやる気ねえな、コイツら!

 

「そーですな~……あら?」

 

「「「「え?」」」」

 

 いつの間にか≪影の槍≫がまるで紐のように伸び、ヤンデレの足に巻き付いていた。そして、引き寄せて――オイ!

 

「あらら?ごーいんですな~(ちゅっ)ん…(ちゅちゅっ)んん!(ちゅっぴちゃ)んふ!んむぅ!(ぺちゃぴちゅぺろぺろ)んんん!!んむむぅぅぅ!!!」

 

 あのアマ、すげー棒読みで、むしろノリノリじゃねえか……。空いた手で、背中とか撫で回しまくってるぞ。

 

「うわ、激し……」

 

「~~~~ッ」

 

「でも、ああいう情熱的なキスもいいかも……お?」

 

「な!」

 

 次はロザリオの足に≪影の槍≫が――……オイ、コラ?

 

「あ、あはは。ボク初めてだから、できればもうちょいロマンチックに――(くちゅっ)んむ?(くちゅ、くちゅちゅ)!んむ!(かりっ)ふあ?!(ぴちゃ!ぴちゃ!ぺちゃ!)んん、んはあっ!?」

 

 あっという間に、ロザリオの力が抜ける。地面にはヤンデレが痙攣しながら、横たわってるし……。

 

「う……、さすがに恥ずかしく――(ガシッ)な?」

 

 少し後ずさりし始めた大河内(レーカ)の足に、巻き付く影。……まさかとは思うけどな。

 

「え……、ちょ、待(ぴちゅぅ)むぐ!(ちゅちゅ)ん、んん……(くちゃ!)ふぐ?!(ぺろぺろぺろ)んむぅ……!」

 

 犠牲者は、増えていく……なのに、私の方には、最初以外攻撃が来ていない。

 

「にゃ~、いいな~。お預けされるのは、さすがに――(ギュルン、ガシッ!)よっしゃ!」

 

 男前すぎる掛け声だな、明石(キッド)。……やっぱ、そーか。

 

「へへへ~、忘れられないキスに――(ちゅぅ)ん!(ぴちゃぺろくちゃ)む…ふぐ(かりりっ)あう?!(くちゅ!くちゅちゅっ!)ふあ…ふあああっ!?」

 

 そして、完全に力が抜けた明石(キッド)を地面に横たえ――――今までの動きがウソのように、静かに佇む。

 

 そーか、そーか。

 

 

 私は(・・)襲わない(・・・・)と、そういうことだな?

 

 

 ――大方、自分がこんな状態で、強引にキスされるのは、私が嫌がるとでも思って、無意識に拒否してるんだろうが……それはそれで、傷付くんだよ!

 

「ムカついた。今すぐ正気に戻してやるぞ、コウ?」

 

 剣により一層の魔力を纏わせ、構える。目を向けると、向こうも上位の実力者が抑えにかかったみたいだし、そろそろ決着(ケリ)が――――

 

「や、やめるアル。そんな状態のネギ坊主にキスされても――(ぴちゃ!)ふむぐぅ!(くちゃ!ぺちゃ!ぴちゃ!)む、んむぐぅーーーーッ!」

 

「ぼ、ぼーや!今すぐ兵装を解いて正気に戻れ!これは師匠めいれ(ぐっ…ぺろ)ん?!(かりっ)ふぁ…(ぴちゅぅくちゃぁ!)ふぁぁぁぁ!!」

 

 ………………マクダウェルが、ヤラレタ。強くなりすぎだろ、アイツ!

 

 

「――――何やってんのよ」

 

 

 そこに響き渡る静かな覇気。……やっぱ、この辺りは『お姉ちゃん』だよなあ。

 

「いい加減に―――」

 

「とっとと――――」

 

 二人そろって、手の中の剣を振りかぶる。狙いは、今回の騒動を大きくしたアホ二名。

 

 

「「正気に戻れ! バカネギ(コウ)!!」」

 

 

 ――こうして、2月14日、降臨したキス・ターミネーターとキス・バーサーカーは討ち取られたのだった。

 

 ◇ ◇ ◇

 

「――全く、情けねえな」

 

 今現在特別に設置されていた救護テントで、コウはベッドに横になっている。何でも薬が完全に抜けるまで、少しばかり微熱が出るらしい。ちなみにさっきの犠牲者たちは、全員ルームメイトやクラスの奴らが担いで寮まで運んで行った。全員を寝かすには、ベッドが足りないしな。それに、全員幸せそうな顔してたから、問題ねえだろう。

 

 ――に、しても、だ。

 

「今回の騒動……私にも原因あんだよな……」

 

 元々、あんな怪しげなモンに頼ろうとしたのが間違い。食ったのはコイツとはいえ、コイツは本来何も悪くない。

 

 

 …………けどな、私だってときどき不安になるんだぜ?

 

 

「――……のど、渇いたろ」

 

 そう言って、部屋に置かれた水差しに手を伸ばし…………口に含んだ。そして、眠るコウの唇に重ねる。

 

「……ん(ちゅっ)んん(………コクッ)ん…(コクコク)ふ……(ゴクン)ふう…………。今回だけだ。勘違いすんじゃねえぞ?」

 

 そう言って、そこを去り、そのまま外に出る。顔の熱さに、外の風が少しだけ気持ちよかった。

 

 

 ――――Happy Valentine!

 

 




後編、投稿!これにて番外終了!

コウ派の人達は千雨以外全員、ネギ先生派はのどか、ゆえ、古、エヴァと犠牲者多数…欄外にも犠牲者はいるはずですが、その四人なのは、完全に作者の趣味!特に古もまた、作者のストライクゾーン……

最後の口移しは、砂糖の海で溺死しながら書ききったぜ……!R15タグつけてて良かった……

これ以降はしばらく、不定期更新になります。年度変わって落ち着くまで、お待ちください。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。