モモンガさん、転生する   作:一人旅系亜種

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グリムリーパー・タナトス

 デケムとの闘いを約束したが、そのまま裸一貫で特攻するのは気が狂っている。スルシャーナが使っていた装備類を、神官長達は御返しする前に俺の第一従者にあって欲しいとお願いしてきた。

 正直、嫌だなぁ……と言うのが本音だ。俺は記憶がないと言ってるので問題はない筈だが、例えばお相手さんにスルシャーナとそれ以外を判別する方法があったら、俺が六大神ではないとバレてしまう。バレたところで、スルシャーナではなかったんですね、皆さんの言葉に引っ張られてしまいましたといやぁうっかりとしらをきるつもりではあるが。

 

(それに、俺がスルシャーナかどうか。それは神官長クラスになったら、そんなに重要でもない。話した印象だけになるが、最終的に人類を救ってくれるか否かが論点なんだ)

 

 為政者にとっては、過程より結果だ。人類を救ってくれる強者の手助け。まずはその一点が確約されるかどうかと言ったところ。

 それらの事情があるので、嫌ではあるが俺はその第一従者とやらに会ってみた。そいつは

 

具現した死の神(グリムリーパー・タナトス)か」

 

 俺がそう言うと、一緒についてきた神官長一同は御分かりになるのですね!! と喜んでいたが、有名な強アンデッドなので知ってるだけです。すまんな。

 このタナトスは恐らく副官かな? このレベルのアンデッドを永続化させながら創造する方法はかなり限られている。まずアンデッド創造は上位+暗黒儀式でも駄目。超位魔法産は100分もしたら消える。傭兵NPCなら可能だが、闇の神スルシャーナはたぶん種族としてはアンデッドだ。

 アンデッド種族を選び、モンスター召喚系を修めているなら傭兵NPCでわざわざアンデッドを選ばない。金貨が勿体ないから。となれば、あとは副官辺りが候補に上がる。

 タナトスに俺は近づくが、一向に反応しない。スルシャーナが八欲王に討滅されて以来、完全に機能が停止した……それが口伝として伝えられている。

 

(召喚したモンスターにはリンク……糸とやらがついている。召喚者が死亡したことで、コントローラーが壊れたと言う事か? それで機能不全に陥り、事実上召喚されたモンスターも共に死亡する)

 

 俺がスルシャーナであれば何か反応してくれるかもと神官長達は期待していたが、その目論見は外れてしまった。魂だけとなった俺では駄目なのかもしれないと、自分達で結論を出してくれていた。勘違いは非常に助かる。

 

「眠れ。再びな」

 

 俺はタナトスにそんな声をかけておく。こいつが十全に機能していれば、法国の惨状はもう少しマシだったはず。そもそもエルフ王相手でも、そうそう簡単に負ける事は無かった筈だ。だが国防兵器は動かなければ意味がない……こいつは事実上死亡している。それが分かっただけでも儲けものだった。

 

「スルシャーナ様の御力でも、この御方を復活させるには足りませぬか?」

「難しいです。タナトスが紐づいているのは、生前の俺の体です。魂ではないんです。生前の体に俺の魂を宿せばまた違うかもしれませんが、タナトスは死亡している……それが俺の結論ですね」

「……哀しみばかりが胸に去来します」

「しかし……妙ですね。どうして、生前の俺は彼を置いていった? 八欲王との闘いに赴き、そして討たれた。これがニグンさんから聞いた話ですが、その場に第一従者をどうして連れて行かなかったんだ?」

「恐らくの話になりますが……国の防衛力が低下するのを危ぶまれたと思われます。500年前は、スルシャーナ様を遺されて五柱の神々は天に還られた。その状況では、当時八欲王に討たれる前に健在だった竜王達からこの国を守れない。そう判断された……と考察はされております」

「なるほど……ん? そう言えば不思議なんですが、どうして俺の装備はこの国にあるんですか? 八欲王が俺を抹殺したなら、装備や武器は奪い去る。なのに、この国にあるんですか?」

「それも分かりかねます。スルシャーナ様の最後については、全て口伝でしか継承されておりません。八欲王が返還した……と言う口伝も残っておりますが、真偽も不確かです」

「それは確かに……不確かだ。どうして、八欲王は装備を法国に返却した?」

 

 八欲王とやらも、推定ユグドラシルのデータが転移した存在だ。PVPの常識になるが、普通殺して奪い取ったアイテムを返す事などない。取返したいのであれば、交換か強奪。それがユグドラシルのルールだった。なのになぜ?

 

「うーん。俺は最後、どこで八欲王と戦ったとか、そう言う口伝は残っていませんか? そこを調査すれば、もしかしたらその理由が分かるかもしれません」

「スルシャーナ様最後の地ですか。そちらであれば記録が残っております。トブの大森林付近。単身で遺跡の調査に向かわれたと」

「遺跡?」

「はい。我々の祖先も、八欲王の脅威が去った後、スルシャーナ様が最後に向かわれた遺跡の調査には赴いております。記録では入口が封鎖されていたので内部への侵入は叶わず、当時も戦力不足の問題は抱えていたので念入りな調査は不可能と判断され、詳細な事までは判明しておりません」

「その遺跡はどのあたりにありますか?」

 

 地図を手に尋ねてみると、この辺りですねと教えてくれた。たしかに、ここはトブの大森林から近い。カルネ村から北東に10㎞ほど行った辺りだ。でもおかしいな。

 

「この辺りに、そんな遺跡があった覚えがないのですが……」

「地下遺跡ですので、地表には殆ど出ておりません。それに以前の調査から数百年は経ちます。今は、全て土の下に埋まっているものかと推測します」

「年月が経ちすぎて、古墳みたいになった──」

 

 古墳みたい。そう言った後に、ん? と俺は自分で首を傾げる。遺跡、地下遺跡、古墳……スルシャーナ。ユグドラシルプレイヤーが自ら調査に行く。何のために? ……まさかな。しかし検討すべき事案ではあるか。遺跡の封鎖された入口とやらがどこにあるのか、探らせておくか。

 

(聞こえるか。俺が命じる地点の土を掘って、人工物を探せ。時間がかかっても良い。とにかくあるのかどうかを確かめる)

 

 大森林地下空洞に押し込んであるアンデッドに無詠唱化した<伝言>で連絡をいれておく。これでとりあえずは様子見だ。

 それから俺は最高神官長が持ってきた、スルシャーナの装備類一式を受け取った。それらを見て、俺はまさかなぁ……と内心呟く。<上位道具鑑定>できっちり性能等を調べてみた。

 

「あー、あー……そりゃ、これらの装備一式が死蔵されるわ」

 

 指輪や装身具はそうでもないのだが、一番肝心な胴装備や足装備、靴装備等が死の支配者(オーバーロード)専用になっている。この世界で通常発生するスケルトン・メイジ系列の上位種は死者の大魔法使い(エルダー・リッチ)までで、ナイト・リッチですら伝説の中の伝説。600年の歴史を持つ法国ですら、野良のオーバーロードなんて観測したことがない。

 つまり、スルシャーナ亡きあとは誰もこれを装備出来なかった。そうなると、俺に装備出来るのだろうか? モモンガパワーはあるが、肉体自体は人間種そのものだ。これで装備出来なかったら、神官長にどう言い訳したものかと思っていたが──

 

「あ、普通に装備できた」

 

 魔法の武具は装備すると、装着者の身長などに自動で調整してサイズが変更される。黒に金の縁が施されたローブは、俺がモモンガ時代に使っていたグレート・モモンガ・ローブに近い。ただし装飾などはなくもっとシンプルで、動きやすさを重視してあった。

 

「装備レベル制限には引っ掛からなかったか。レイモンさんが聖遺物級を装備していた時点で、まぁないだろうとは思っていたが、この世界には装備品のレベルによる制限はないみたいだ」

 

 ユグドラシルの装備には、色々と制限がある。その一つがレベル制限。仮に低レベルで高レベル装備を手に入れても、普通は装備のデータ量が多いから重すぎてまともに扱えない。しかしこの世界は違うようで、俺でも問題ないようだ。それとも、俺の判定はモモンガの100レベルが加算されて計算されているとか? ま、所詮は仮説。大事なのは装備出来た。それだけだ。

 装備と共に貰った無限の背負い袋(インフィニティ・ハヴァザック)を背負ってみる。見た目は革製のリュックサックをしているこれは、総重量500キロまでなら入れておける魔法のリュックだ。ついでに中に入っている物を、瞬時に呼び出すショートカット機能付き。試しに本を入れてから念じてみると、手に一瞬で本が出現した。便利だ。

 

(これでなんとか、ユグドラシル時代には一歩近づいたかな? )

 

 スルシャーナは俺と似たようなビルドだったのか、装備構成が非常に似通っている。けれど同一かと言うと全く違い、俺は全身神器級で揃えていたが、スルシャーナの装備は伝説級が限界だった。神器級は持っていないプレイヤーの方が多い。曲がりなりにも、全盛期にはギルドランク9位のギルド長を務めていたのが俺だ。それなりに廃人である自覚はあり、スルシャーナはそこまでゲームにのめり込んではいなかったようだ。

 それでも伝説級なら、今までと比べたら遥かにマシだ。耐性パズルや自分の持つスキルときっちり揃えたオーダーメイドと違い、噛み合わない部分は多々ある。けれど贅沢は言っていられない。アインザックさん達が使っていたような、市販品ではこの性能を出せないのだから。特に耐性部分。正・光・神聖・炎・殴打。五つの属性全てに脆弱性Ⅳ以上を抱えていたが、今は正属性は±0になり、光と神聖が脆弱Ⅲに。炎がⅤからⅣまで下がったので、弱点に対して大分マシになった。殴打は残念ながら……

 

(<光輝緑の体(ボディ・オブ・イファルジェントベリル)>で頑張ろ)

 

 幸い殴打属性に対する防御魔法は持っているので、それで凌いでみせよう。それかもっと格闘術をパワーアップさせて、回避マジックキャスターを目指そう。

 それからの俺がまずしたのは、家族に先にカルネ村に戻って貰う事だ。俺が残る名目は、サルマンさんの紹介で魔法を教えて貰うだ。それには時間がかかるので、先に帰っておいてねである。

 むろん両親はかなり心配してくれたが、これだけ大きな都市なら大丈夫かもしれないと最後には納得して帰宅してくれた。

 

「にいに……かえらない?」

「魔法を覚えたら帰るよ。それまでは、一人で寂しいかもしれないけど我慢できるかい?」

「ん……はむすけとまつ」

 

 エンリは寂しそうだった。けれど我儘を言わず、手を振って一旦お別れだ。これで準備の半分は終わり。次は──

 

「モモン。モモンはエルフ王をボコボコにしに行くんだよね」

「そうだぞ。よく知ってるな」

「まーね。うちの家は憎たらしいけれど、それなりに情報が手に入るもの。モモンがエルフを欲しがってる件、あたしにも伝わってるよ。なに、エルフの中に好きな子でもいた?」

「個人として好きは、今のところいないな。全体として、エルフを欲しいのは事実だが……それより、お前は祈りの修練とやらに行かなくていいのか?」

「私は別に神様なんて信じてないからね。祈りを捧げる暇があったら、亜人を刺し殺す訓練でもした方がマシだっつうの。それよりー、エルフ王を殺しに行かずに、モモンはずっと本を読んで何してるのー?」

「魔法の勉強。エルフ王との戦いまでには、魔力を取り戻しておきたいからな」

 

 エルフ王と戦うぜ! と約束したが、今の俺は魔力が使えない設定だ。今のところデケムがどれほどの脅威度かは不明だが、流石に難度180のファーインさんを拉致した実力持ち相手に、舐めプの素手だけでは不十分。きっちり魔法を取り戻した設定まで強化しておくべきだ。

 それに、魔法の勉強をしているのは事実。俺は法国が技術として体系化した魔法の中に、どうしても習得しておきたい項目があった。魔法修正強化。魔法強化スキルの一つで、時限式発動などを魔法に組み込んだりできる魔法強化スキル。これは絶対に習得しておきたい。もしも俺の考えが正しければ、タレントと組み合わせることで、きっと素晴らしいことになる。

 ちなみにクレマンティーヌさんだが、俺が信徒達に殺意の目を向けられていた時に、クスクス笑っていた件を突っ込み、実はいい性格しているだろと指摘したらあっさり仮面を放り捨てた。このざっくんばらんとした喋り方が、本来の彼女なのだろう。

 

「ふうん。魔力を取り戻してねぇ? モモンはさ、一人でエルフ王と戦うつもり?」

「そうなるな。俺より強ければ、そもそも勝てない。俺と同格なら、他に仲間がいても邪魔なだけ。俺より弱いなら、やはり仲間がいても意味がない。デケムの強さ次第ではあるが、今のところ仲間は不要だ」

「へぇ、すごい自信。でもさー、モモンは魔力云々ってことはー、戦い方は魔法詠唱者なんでしょ? 言っちゃあ悪いけど、魔法詠唱者なんてスッと行って、首や心臓をドスッ! で終わりだよ? 前衛のいない魔法詠唱者なんて、戦士にしてみればカモだよカモ」

「ん? デケムは戦士系なのか?」

「さぁー? 私はみたことないから知らないけれど、話によれば腕力が凄いらしいよ。片手で人間を放り投げたり。そんな力の持ち主が魔法詠唱者なんてありえないから、戦士でしょ」

 

 俺はその意見に異議ありを唱えたい。俺は本来の戦い方は魔法詠唱者だが、この世界に来た当初の時点で腕力10トン以上。その頃でも人間をポイ出来たが、今はさらに強化されているので、より簡単に人間ぐらいの質量ならブンブン振り回せる。

 そう考えると、デケムとやらも魔法詠唱者でありながら、パワーファイターの可能性は高い。あるいは信仰系前衛魔法職かな? あれらは、かなり物理攻撃力を上げやすい。100レベルドルイドやクレリックなら、80レベルの戦士職相当のスペック持ち。31レベルの人間が鍛えまくった超人なら、80レベルの戦士は機動兵器だ。英雄が50人や100人集まったところで、機動兵器が弾幕を張ったらそれで瞬殺。相手にすらならない。

 

(漆黒聖典とファーインさんの件を考慮するなら、エルフ王は100レベルかそれ以上か? やはり、修正強化は習得しておきたい)

 

 黙々と魔術書片手に、この式がここに入るなら、こうなってああなってと勉強していたら──

 

「ひまー! モモンが一人で黙々と勉強してるからひまー!」

「暇なら、祈りにいけよ。お前修道女だろ?」

「そんなん、ただのポーズよポーズ。それより遊びましょうよ。鬼ごっことか、適当なのでいいからさー」

「……俺、一応神様よ? そんでもって、クレマンティーヌさんは侍女よ? その辺わかってます?」

「別に敬わなくてもいいって言ったのモモンじゃん。それとも撤回する? ……モモン様。どうでしょうか。哀れな子羊の私のために、御身の寵愛を授けてはくださいませんか? 必要とあらば、まだ未発達な蕾ですが、御身に差し上げたいと願います。ですから、どうか。私のために、貴方様の偉大なる愛を頂きたいと存じます」

「うーわ。とんでもない猫かぶり演技。それに蕾って……クレマンティーヌさん。あなたは、まだまだ僕と同じ子供なんですから、そんなはしたない言葉を口にしてはいけませんよ。きっと、六大神様も悲しまれます」

「………………」

「…………………………」

「やめよ、これ。虚しい」

「そうだな。お互い、演技して何やってんだろうな」

 

 そこからガリガリと書物の内容を書きだしていたら、本気で暇になったのかクレマンティーヌが姿を消した。と思ったら、なんか飲み物をいれて帰って来た。

 

「それは?」

「これ? アムリタ」

「え、まじで?」

「嘘に決まってんじゃん。ただの黒豆汁だよ。私はこれでも侍女だからねー。モモンのために何かしてるとアピールしてないと、お役目解かれちゃう」

「俺の付き人は、意外と気に入ってるのか?」

「それなりにね。くっそムカつく親や兄貴と一緒にいなくて済む分、気が楽だもの」

 

 家族嫌い。前世では家族が早くに亡くなり、ようやくこの世界で一家団欒を得た俺には分かりにくい感情だが、クレマンティーヌは家族のことが心底嫌いらしい。彼女の両親は、言ってしまえば毒親……のようなものらしい。品行方正な兄とも反りが合わず、一家の中では孤立気味らしい。

 そんな家にあまり帰らずに住むから、俺と一緒にいる方が気楽か。

 

「利用価値だけで、俺と一緒にいるみたいな言い方だなぁ……」

「んー、別にそんなことはないけどねー。モモンをからかうの、結構楽しいし」

「そうか……まぁ、俺も楽しいっちゃ楽しいからいいけどさ」

「なーに? それって、もっとからかっても良いって宣言?」

「ちげぇ! 村にはあまり子供がいなくて、同年代と遊んだ記憶があまりないから、新鮮なんだよ」

「そういや、モモンはめっちゃ田舎の出身だものね。たしか120人しかいない村だっけ?」

「そうだよ。友達を作ろうにも、まず子供が少ないからな、カルネ村は」

 

 家族は出来たが、友達となると全然いない。人口の少ない村では、同年代の子は殆どおらず、いても友達と言うよりも兄弟のような感覚だ。

 

「クレマンティーヌさんはどうなんだ? 家族とは折り合いが悪くても、友達ぐらいは──」

「ぜーんぜん。お堅い家の出はねー、交友関係にも口を出されるのがふつーなのふつー。それに同じ修道女仲間なんて、大抵は名家の出だから、まぁ頭が六大神様に染まり切ってる。喋ると疲れるんだよね、あいつら」

「じゃあ、本当に全然いないのか?」

 

 こう聞くと、何やらうんうん唸りだした。なんだ、その反応。

 

「いるっちゃいるねー。でもさ、その子は遠くに引っ越しちゃったから、会えないし……友達って言えるのかな?」

「そりゃ……友達で良いんじゃないか? 離れてたって、心が繋がってればいいんだよ」

「モモンには繋がれる人がいないのに?」

「めっちゃ刺すじゃん、急に」

「そっかー、友達がいないのか。それならさ、このクレマンお姉さんがお友達になってあげようか? ねー、モモちゃん」

「………………」

「めっちゃ嫌そうな顔おもしろ」

 

 良い性格してるよ、こいつ。モモちゃんてなんだモモちゃんて。

 

「ならなんだ? 俺もクレちゃんとか、クレマンちゃんとか呼んでやろうか?」

「いいね、それ! ほら呼んでよ、クレちゃんって」

「………………」

「嫌そうな顔させたから私の勝ち」

 

 勉強の傍ら、俺はクレマンティーヌとこんな感じで交流したりしている。デケムを殺すにしても、現在俺が戦いやすいように軍の前線を少しずつ後ろに下げて貰っているから、それが終わるまでは待機だ。神が再臨した。この事実を隠したいから。

 その間に、俺は何としても魔法修正強化を取得するぞと、気合を入れて勉強し続けた。




修正強化
二巻の一行だけに書かれている謎の魔法強化スキル
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