まどマギ世界でハッピーエンドを目指す僕のお話   作:洒落た機長

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影の魔女戦

逃げない、しょげない、諦めない!

ソラちゃんの良い所です。


翌日、僕たちは普通に登校していた。さやかもちゃんと来たようだ。昨日休んだ理由を風邪っぽかったから、と誤魔化した。今の所大丈夫そうだ。学校に向かう途中で松葉杖をつきながら歩いている恭介に会った。どうやら無事退院できたようだ。

 

「…。」

 

さやかの方を見ると少し複雑そうな顔をしていた。

 

 

 

 

 

「恭介、もうケガはいいのかよ?」

 

「うん、家に籠もってたらリハビリにならないし。来週までに松葉杖なしで歩くのが目標なんだ。」

 

学校に来た恭介は周りのクラスメイトと話していた。さやかはその姿を遠巻きに見ていた。

 

「良かったね恭介くん。」

 

「…うん。」

 

「さやかちゃんも行ってきなよ。まだ声かけてないんでしょ?」

 

「あたしは…いいよ。」

 

さやかは周りの空気に気後れしたのか話しかけには行かなかった。

 

「…。」

 

仁美はそんなさやかの様子を横目で見ていた。

コレあれじゃん。仁美が自分も恭介のこと好きなのをさやかに伝えるやつじゃん。タイミング悪っ!

でもこれどうにもできないし…まぁ、最悪さやかが魔女化しても助けられる手立てはある。なんとかなるさ、多分!

 

 

 

 

 

放課後…というか夜、僕たちはさやかの家の前に来ていた。ほむらは用事があるらしく来ていない。多分また杏子関連だ。さやかの家の前でスタンバっているとさやかが出てきた。

 

「…!まどか、マミさん、ソラ…。」

 

「ついてっていいかな?さやかちゃんにひとりぼっちになってほしくないの。だから…。」

 

「なんで…なんでそんなに優しいかなぁ…。あたしにはそんな価値ないのに…。」

 

「そんな…!」

 

「あたしね、今日後悔しそうになった。」

 

「…え?」

 

「美樹さん、一体何があったの?」

 

マミさんがそう聞くとさやかは話しだす。

 

「あの時、仁美を助けようとしなければってほんの一瞬思っちゃった…。正義の魔法少女失格だよ…。」

 

まどかはそんな様子のさやかに駆け寄り抱きしめた。その瞬間さやかの瞳からボロボロと涙が零れ落ちた。

 

「仁美に恭介をとられちゃうよ…。でもあたし何にもできない…!だってあたしもう死んでるんだもん…ゾンビなんだもん…!こんな体で抱きしめてなんて言えない!キスしてなんて言えない!」

 

「さやかちゃん…。」

 

「美樹さん…。」

 

まどかマミさんもつられて泣きながらさやかの思いを聞いていた。

 

「…そういう想いはちゃんと言葉にしないと本人には伝わらないよ。例え後悔することになっても。」

 

「「「…。」」」

 

「大丈夫、さやかの真っ直ぐな想いはちゃんと伝わらるはずだから!」

 

「…ありがとねソラ。」

 

さやかはそう言うと立ち上がる。

 

「さやかちゃん大丈夫?」

 

「うん、もうスッキリしたから。さぁ行こ、魔女を倒さないと。」

 

「うん。」

 

「ええ。」

 

「オー!」

 

 

 

 

 

結界内、僕たちは影の魔女と戦っていた。マミさんにはまどかの護衛を任せ、僕とさやかで魔女に攻撃していた。

けど、中々本体に攻撃できない。周りの触手のような影が四方八方から襲ってきて捌くので手一杯だ。

 

「たああああ!」

 

さやかが上空から攻撃を仕掛けるが、枝のような影に阻まれる。

するとそこに何者かがやってきて影の枝を断ち切る。さやかを抱えて着地したのは杏子だった。

 

「ったく、見てらんねーっつーの。いいからすっ込んでなよ、手本を見せてやるからさ。」

 

杏子がそう言い槍を構えるが、

 

「おい!」

 

「邪魔しないで、1人でやれるわ…。」

 

さやかは協力の申し出を拒否し1人で突っ込んで行った。

 

「やああああ!」

 

魔女の本体の首を刎ねたが魔女はやられておらず反撃を受ける。

 

「さやかちゃん!?」

 

「美樹さん!」

 

「…!」

 

「さやか!」

 

僕はさやかを助けようと駆け出す。魔女の触手が邪魔してくるがそれを捌きながらさやかの元へ向かう。

 

「…あはは。」

 

「アンタ、まさか…。」

 

「あはは!あはははは!」

 

さやかはダメージを受けながらも気にも留めず魔女をメッタ刺しにする。

 

「本当だぁ…!その気になれば痛みなんて、完全に消しちゃえるんだぁ…!あははははは!」

 

「やめて…もうやめて…。」

 

まどかが悲痛な声を漏らす。僕はさやかの元へ到着するとすぐさまさやかを止めに入る。

 

「やめてさやか!そんなことしても何にもなんないよ!」

 

「…。」

 

僕がそう声をかけるとさやかは動きを止めた。気がつくと結界は崩壊し、魔女がいた場所にはグリーフシードが転がっていた。

さやかはそれを拾い上げ、杏子に放り投げた。

 

「あげるよ、そいつが目当てなんでしょ?」

 

「おい…。」

 

「あんたには借りはつくらないからコレでチャラ。いいわね?」

 

「…。」

 

「さ、帰ろうまどか、マミさん、ソラ。」

 

さやかはそう言い帰ろうとするが、フラつきながら変身を解除する。僕は慌てて支えに入る。

 

「…さやか、無理しないで。」

 

「うん、ありがと。」

 

「さやかちゃん…。」

 

「美樹さん…。」

 

さやかを心配する2人と共に僕たちは帰った。


そろそろさやかちゃん魔女化。

頑張れソラちゃん!

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