まどマギ世界でハッピーエンドを目指す僕のお話 作:洒落た機長
UA数が結構増えてきていてありがたいです。
帰っている途中、雨が降ってきたせいで僕たちは近くのバス停での雨宿りを余儀なくされた。
「さやかちゃん、あんな戦い方ないよ…。」
「…。」
まどかはさやかがさっきの戦いでやっていた戦法のことを話していた。
「痛くないなんて嘘だよ、見てるだけで痛かったんだもん…。感じてないから傷ついてもいいなんて、そんなのダメだよ…。」
「…ああでもしなきゃ勝てないんだよ、あたし才能ないからさ。」
「いやいや、もっと自分のこと大事にしてよ。才能のあるなしじゃなくてさ。」
「そうだよ、あんな戦い方で勝っててもさやかちゃんのためにならないよ…。」
「…あたしのためって何よ?」
「…え。」
まどかの困惑をよそにさやかはソウルジェムを見せつける。
「こんな姿にされた後で、何があたしのためになるっていうの?」
「…さやかちゃん。」
「…美樹さん。」
「今のあたしはね、魔女を殺すただそれだけしか意味のない石ころなのよ。死んだ体を動かして生きているふりをしてるだけ。そんなあたしのために誰がなにをしてくれるっていうの?」
「でも私はどうすればさやかちゃんが幸せになれるかって…。」
それを聞いたさやかは更にまくし立てる。
「だったらあんたとソラが戦ってよ!」
「美樹さん!何をーー。」
「キュゥべえから聞いたわよ、あんたとソラはあたしなんかよりも才能あるんでしょ?あたしみたいに苦労しなくても簡単に魔女を倒せるんでしょ!?」
「美樹さん!それ以上は!」
「ただの同情で人間やめられる訳ないもんね!」
「同情なんてそんな…。」
「大体ソラに至っては生身で魔女倒せるじゃん!こんなことならあんたたちに任せとけば良かった!」
「さやか。」
流石にそんなに言われると思ってなかった。僕の所為でさやかが追い詰められてたなんて知らなかった。そんな自分にショックを受けつつ僕は口を開く。
「友達にそんなこと言っちゃいけないよ。さやかが魔法少女になったのはそんなことするためじゃないでしょ?」
「…っ!うっさい!」
さやかはそう言ってバス停を飛び出す。僕たちは追おうとしたけど
「ついてこないで!」
そう言われて2人は動けなくなっていた。僕はそんなのお構い無しにさやかを追いかける。幸いすぐに追いついた。
「ついてこないでって!」
「嫌だ。絶対ついてく。」
「なんでそんなにあたしに構うのよ!放っといてよ!」
「ここでさやかを放っといたら絶対後悔する。だから嫌だ。」
そう言って根気強くさやかを追いかける。しばらくするとさやかの方から折れた。
「…なんなのよ。あたしみたいな奴のことさっきので嫌いになったでしょ?なのになんで…。」
泣きながらさやかはそう言う。そんなさやかにただ静かに寄り添う。
「…嫌いになんてならないよ。良い所も悪い所も全部含めてさやかだから。僕の大切な友達のさやかだから。」
「…ズルいね、ソラは。」
「ズルくて結構!それで大事な友達助けられるならズルくもなるよ!」
これは魔女化阻止できたか?
「…そんな大事な友達傷つけて、まどかのこともマミさんのことも傷つけて…。」
「…さやか?」
「あたしって、ほんとバカ。」
瞬間、衝撃により体が吹き飛ばされる。
…は?なんで?ダメだった?
困惑しているとさやかの体も吹き飛ばされているのが見えた。
僕はそれを即座に受け止めつつ衝撃の中心地の方を向く。
そこには人魚の魔女の姿があった。
さやかちゃんが魔女化してしまいました。
一体どうなるのでしょうか?