まどマギ世界でハッピーエンドを目指す僕のお話 作:洒落た機長
さやか救出戦開始!
魔女が現れ辺りが結界に包まれた。
「さやか!目を覚まして!」
呼びかけてみたが、魔女は声ともつかない咆哮をあげ、こちらに剣で攻撃してくる。それを間一髪で避けつつ呼びかけ続ける。
「さやかは正義の魔法少女になりたかったんじゃないの!?こんなことホントは望んでないでしょ!?」
返事は返ってこない。やっぱりもう意識はないのか…。
クソッ!ひとまずさやかの体を安全な場所に運ばないと!そう思いつつ結界の外へ走る。幸いすぐに結界を抜けることができた。結界を抜けると丁度こちらへ向かってきていたまどかとマミさんと合流した。大方さやかが心配でこっちに来たのだろう。
「ソラちゃん!大丈夫?こっちから魔女の反応がしたんだけど…。
って、さやかちゃん!もしかして魔女の反応がしたのって…。」
「…ごめん。さやかのこと止められなかった…。」
「そんな…。」
「取り敢えず暁美さんたちも呼びましょう。」
「その必要はないわ。」
その言葉と共にほむらと杏子もやってきた。
「状況は大体聞かせてもらったよ。で、どうする気だアンタら?」
「どうするもなにも助けるに決まってるでしょ。」
「アテはあんのかよ?」
「…1つだけ。」
僕がそう言うとほむらは僕がやろうとしていることを悟ったのか止めようとしてくる。
「それだけはダメよ。第一、上手く行くとは限らないわ。」
「大丈夫、絶対さやかのこと助けるから。だから僕のこと信じて。」
「…はぁ、分かったわよ。でもあなただけ犠牲になるなんて御免よ。」
「分かってる。そんなことしないよ。」
「何する気だよアンタ?」
「キュゥべえと契約する。」
「「「!」」」
僕の言葉に3人が反応する。
「そ、それなら私が…。」
「まどかには契約しないでほしいんだ。だから僕がやる。」
「本気なのね?ソラさん。」
「うん。」
正直言ってこれは賭けだ。ほむらの言う通り上手く行くか分からない。でも、やるしかない。
それにもしかしたら皆の魔女化を防げるかもしれないし。
「…分かった、あなたを信じるわ。」
「…私もソラちゃんとこと信じるよ。だからお願い、さやかちゃんを助けて。」
「オーケー、任せといて!」
良かった、2人共信じてくれた。
「アタシは正直反対だけど、もう覚悟は決まってんだろ?ならこれ以上とやかく言わないよ。その代わり絶対成功させろよ。」
「うん、約束する。」
杏子も一応は信じてくれた。後はもうやるべきことをやるだけだ。
「キュゥべえ、出てきなよ。どうせ聞いてたんでしょ。」
「どうやら願いは決まったようだね。」
白々しいなコイツ…。契約のタイミング狙ってたくせに…。
「一応聞いておくけど、その願いは君の魂を差し出すのに相応しい願いかい?」
「もちろん。」
「分かったよ。さぁ、君の願いを言うんだ。」
そう言われて僕は深呼吸しながら自分の願いを反芻する。さやかを皆を救うための僕の願い。
「僕は絶望を希望に変える力が欲しい。魔女を救う力が欲しい。」
僕がそう言うと、体からソウルジェムが生成される。
「受け取るといい、それが君の運命だ。」
僕は自分のソウルジェムを受け取りまじまじと見つめる。白色で透き通っていて綺麗だ。
「よし、皆さやかを助けに行くよ!」
「うん!」
「「ええ!」」
「おう!」
結界に入るとすぐに人魚の魔女とご対面だ。まどか以外の皆が変身したので、僕も変身する。
光に包まれて衣装が変わる。白がベースのセーラー服という感じだ。
…武器は?そう思い見回すと腕にガントレットの様な物がついていた。コレ?マジで?
まぁ、僕の戦闘スタイルには合ってるし、良いか!
そう思っていると魔女は得物の剣を指揮棒の様にふり車輪を出す。攻撃の準備をしているようだ。
「マミさんとほむらはあの車輪をお願い!杏子はまどかの周りに結界を張ってなるべくまどかの近くにいて!まどかは一応さやかに呼びかけてみて!」
「「ええ!」」
「了解!」
「う、うん!」
言い終わると同時にこちらへ攻撃が飛んでくる。マミさんとほむらはそれぞれマスケット銃やショットガンでそれを撃ち落とす。
その隙に僕は魔女に向かって駆け出す。魔法少女になった影響か前よりも速く走ることができる。その勢いのまま拳に魔力を乗せ、魔女へ叩き込む。
少し体がぐらついたが、すぐに体勢を立て直し剣で反撃してくる。
「ふん!」
それを受け止め力いっぱい払いのけ、反撃する。
「さやかちゃん!戻ってきて!私たちに気付いて!」
まどかが呼びかけるも反応する様子はない。僕はひとまず飛び退いて、皆の所へ戻る。
「このままじゃ多分さやかは戻らない!と言う訳で、固有魔法を使う!」
「ホントに大丈夫だろうな?」
「やってみなきゃわかんない!」
杏子だけでなく皆がずっこける。
「そんなことだろうとは思っていたけれど…。」
「大丈夫!やればできる、多分!」
「まぁ、そんなソラさんだから皆信じているのだし…。任せたわよ!」
「うん!」
もう一度魔女に向かって行く。またもや車輪が飛んでくるがマミさんたちに撃ち落とされる。その隙に魔女へたどり着く。
こちらに剣を振りかざしてくるのを避け、振り下ろした剣を駆け上がって行き顔面へ向かい跳躍する。
拳に意識を集中し、固有魔法の準備をする。
準備完了と同時に顔面へ叩き込む。
「うおおおりゃああ!」
魔女と僕の体が光に包まれた。
〜〜〜〜
ゴメンねまどか、マミさん、ソラ。皆に酷いこと言っちゃって…。
ほむらとあいつにも迷惑かけちゃったかな…。
仁美のことも勝手に恨んで、妬んで…。
ホントバカみたい。いっそ死んじゃった方が…。
「さ―かちゃ―!戻っ――て!私たちに――い―!」
この声は…まどか?無理だよ…あんな酷いこと言ったのに今更どんな顔すれば良いか…。
「――か!さ―か!さやか!」
なんでだろ…目の前にソラが見える。こんな所まで追ってくるなんて…。
「帰ろう、さやか!皆待ってるよ!」
「…ありがと。でも、無理だよ。あたし魔女になっちゃったし、あんたにもあんなこと言って…今更戻れないよ…。」
あたしがそう言ってもソラはお構い無しに腕を引っ張ってくる。
「いいから帰ろう!ほら行くよ!」
「…なんであんたはそんなに優しいかなぁ…。あたしはあんたのこと拒否したのに…。」
「そんなの関係ないよ。さやかは大事な友達って言ったでしょ?皆もさやかのこと大事なんだよ。そうじゃなきゃこんなに一生懸命に助けないよ。」
あぁ、やっぱりズルいよあんたは…。そうやってあたしみたいな奴にも手を差し伸べて…。
「ほら、行こう?大丈夫、皆には僕も一緒に謝るからさ。」
「…なによ、ソレ…。でも、ありがとね。」
「えへへ、どういたしまして!」
そう言ってソラはあたしを引っ張った。
〜〜〜〜
意識が現実に戻る。手に何を掴んでいる感覚がある。
「ああああ!」
ソレを思いっ切り引っ張り上げる。すると魔女の体が消滅し、体が空中に放り出される。落下していく僕をほむらがタイミング良くキャッチしてくれた。
「全く、無茶ばかりして…。」
「えへへ、ありがと。」
ほむらに抱えられつつ手の中の物を確認するとさやかのソウルジェムがあった。
「!やった、成功した!」
「良かったわ、ソラさん…。」
「良かった…。」
「ったく、ヒヤヒヤさせやがって…。」
いつの間にか結界も消滅していた。僕は急いでさやかの体に向かいソウルジェムを側に置く。
「…ん。」
少しするとさやかが目覚めた。僕とまどかは勢い良く抱きつく。
「さやかちゃん!良かった!本当に!」
「もう!さやかのバカ!心配かけて!」
「…ゴメンね皆。心配かけて。」
「本当よ、全く…。」
「でも、帰ってきてくれて良かったわ。」
僕たちがそうこうしていると杏子がさやかに近づいていく。
「そういや、まだ自己紹介してなかったね…。」
そう言いつつ、手を差し出す。
「佐倉杏子だ、よろしくね。」
「…美樹さやか、よろしくね、杏子。」
2人は握手をした。
さやかを助けられて良かった!
さやか救出成功!