博士とセーラの交換日記   作:もちもち物質@布団

15 / 49
9月20日:ダイチ・アカツキ

 ついにやってしまった。

 ……α-Z地区から資源盗んできちゃったー!WASSHOI!WASSHOI!SOURAN!SOURAN!BONSAI!BONSAI!BONSAI -SANSYOUUO!

 どうせαの連中、自分達で使えない資源を抱え込んでるんだからな!僕らが有意義に使ってやるんだから感謝してくれたっていいんだぞハッハー!

 おかげさまでもう、僕の機嫌はMAXさ!

 ……しかし、何が一番すごかったって、今回の仕掛け人、チハラじゃないんだ。

 そう。リュンヌさんとイヌカイさんだったんだよ!

 あの、真面目で堅物で、アンドロイドより機械的(ただし怒りだけは人間以上)とか言われてたリュンヌさんと、真面目で堅物で、アンドロイドより機械的(ただし酒を飲んだらとても人間)とか言われてたイヌカイさんが、だ!

 ……2人とも、やっぱりγの子供達の事は堪えてたみたいだね。

 その2人が仕掛け人になって、僕とチハラとフナダとフジがα-Zに行くことになって、綿密に計画を立てて……そして大胆な決行の元、万事うまく行った!

 いやあ、フナダとフジの本気を見たね。ポンプのパーツを幾つか削って組み直したら、ポンプの音がかなり静かになったんだよ。

 それから、リュンヌさんの『タンクをカーボンパックに入れて運ぶ』っていう案は実に名案だった!

「堂々としていれば案外バレないものです」は名言だったね。

 ……ちなみに、ブラン氏からはお咎め無しだった。うん。しょうがない。資源が圧倒的に足りないんだから。

 というかバレたとしても、どうせあいつら『ああ、もう回収に来たんだな』程度にしか感じないと思うね!

 後から『対価が届いてない』って騒いだら、その時に『ああ、それならやっと製造が終わりましたよ!いやあ、最近は資源不足でね』とか言って、いつもの食料配給にメリルさんが作ったチップスニボシ味でもつけてやればいいのさ。

 ま、問題ないよね。あいつら、資源の価値を分かってないから今まで貯めこんでたんだろうし。うんこ。

 ……有機物ってね、大事だよ。

 特にこんな、閉鎖空間の中なら尚更ね。たかがうんこ、されどうんこ、だ。

 現状、うんこから食料を作っているようなものだからね。窒素やリンは循環させなきゃいけないんだ。ま、自然のサイクルをギュっと縮めたらこうなるのさ。

 ……この狭い地下都市でだって、サイクルがあるんだ。変かもしれないけれど、このサイクルがちょっと嬉しくもあるから、うんこ由来の元素の循環作業、僕は結構好きだよ。

 

 ということで、有機系の資源が手に入った!

 おかげでまあ、捗る捗る。

 有機系フィルターならローエネルギーかつ簡単に作れて、かつ、高性能だ。これは次回の遠出が楽しみだね。

 それから、βとγの食料供給を少し増やせるみたいだ。これは素直に嬉しいな。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。