大食TSハンターが人型イビルジョーと呼ばれるまで(旧題チート名:一般ハンター) 作:超一星龍編成楽しすぎる
それから私はクソガキ共のために、獲物を見繕う事に決めた。シャギィあたりが一番良い。なと思って探していたのだが、見つけたのはよりにもよってドスシャギィ、要はコイツラでは到底狩れない、中・大型モンスターだ。
とりあえず見逃す事も考えた。最悪、ここで見逃した結果開拓団本部に来ても他の連中で追っ払える以上そこまで脅威にはなり得ない。しっかしこいつら相手が気弱な態度を取ると傘にきて襲いかかってくるからなあ……
「やるしか無いかも。はぁ……私もお前を恨まないから、お前も私を恨むなよ」
そして手を地に翳す。
「リアライズ:超睡眠投げナイフ」
アダストリア各地で見られる、毒を持たぬ生物の大量突然死。
通称【禍々葬列】
それが巻き起こった南の凍土では、バギィ、ドスバギィの一族を残しほぼ全ての生物が一切の外傷なく不気味なほどに安らかな顔で息絶えていたという。
【禍々葬列】に関して話すと長くなるのでこれは後で話すが、葬列が起きた後のドスバギィ達は悲惨な生活だったようだ。最初こそ葬列被害者の遺骸で糊口を糊していけたが、生態系の微妙なバランスが崩れた凍土では、それだけで、やっていくには限度がある。
それが限界に達した結果、共食いが発生。
前言った蠱毒あるだろ。その要領で、100匹ほどのドスバギィが殺し合い、くらいあい、毒を濃縮させていった。
その結果現れた特異個体。名を付けるのなら、【永眠帝】ドスバギィと言ったところかな。
生物濃縮により超強化された睡眠毒に加え、極限状態下で突然変異を起こした事によって、下級古龍すら嵌め殺しにしかねない強力な睡眠液を吐き出すようになった。
蠱毒王ゲリョスといい、下位の一般大型モンスターが、下位とは言え古龍に匹敵する能力を得たのは脅威と言えるだろう。
しかし、単一の能力しか持ってない奴であれば、私は徹底的にメタ貼って叩きのめせる。【睡眠無効】持ちのバギィシリーズを装備し、チーズがいい味を出しているロースハツ丼を喰いまくった事で一時的に覚えた【ネコの不眠術】、さらにジンオウガ片手剣、王剣ツツライを腹に突き刺す事で激痛と電気ショックで寝られないようにする事で、奴の睡眠液を対策し叩きのめした。
三種の切り札を考慮しなければ、私の最大の強みは手札の多さだ。御大層な能力でも、分かっていればそれまで。徹底的にメタを貼って、徹頭徹尾相手の強みを押し付けられないようにして、こちらの強みを押し付ければ殆どのモンスターは狩れる。もっとも“アイツ”の様に能力自体は分かりきっていても、能力の出力が常軌を逸している場合は対策してもきついのだけれど、そんな事そうそう無い。
そしてその、永眠帝の毒が塗られた投げナイフにより、あっさりドスシャギィは眠った。
「リアライズ:大剣:約束されし勝利の剣」
風◯結界の様な、武器を透明化するギミックが施された不可視の大剣を私は取り出した。
そして溜め斬りをするべく、大きく後ろへ振り被る。溜め一段階。ジャギィが迫る。剣には異常なし。
溜め二段階。ジャギィノスが間近に迫ってきた。剣には異常なし。
溜め三段階。ジャギィ&ジャギィノスが飛びかかろうとし……その瞬間勝利の剣を包みこむ、不可視化の結界が弾け、眩い光を放った。
これこそがこの武器のギミック。後ろに振りかぶった姿勢をある程度キープする事で、不可視の効果が解除され強烈な光を放つようになる。
元はF◯TEの再現として作らせたギミックだが、不意打ちの補助としては思いのほか悪くない。
不可視の武器が、突然閃光玉に匹敵する極光を放つのだ。溜めの妨害をしにきた連中も、転げ回っている。
そして私は極光を放つそれをドスシャギィに叩きつけた。
「私の血となり肉となれ! エクス! カリバー!」
この極光のエフェクトは見た目だけの虚仮威しだ。見た目だけで良いと武具屋のDTくんに依頼したからな。でもさ、武器自体の属性値と攻撃力と切れ味は本物なんだよね。
哀れな狗竜は見事に真っ二つにされた。
よし。こいつら皮がうまいんだよなあ。終わったら北京ダック風にして皮食おうっと。
まあ良いわ。これで逃げるか?
あー、向かってくるか、ボスがやられても、割と好戦的な連中だな。
二三回ばかり大剣をぶん回しジャギィノスをまとめて両断しジャギィを一体残してトラックに追突されたかのような肉片に変えた。
生き残ったジャギィが逃げ出そうとするがそこを通さないように、エレンちゃんとクソガキが立ちはだかる。
そして私は言った。
「初めての狩りだ! やれ!」
*
うーん、思ったより弱いわ。
本来片手で持つそれらを両手で持ったクソガキ共の攻撃は、武器の性能により、一撃でも当たれば一撃で致命傷になりうるにも関わらず、尽く空を切り、逆に防具へ一切ダメージを通せない噛みつきや尻尾での鞭打ちは面白いように当たっていく。とにかくへっぴり腰で向かい合ってるおかげで当たっていない。
「顔に当たんない限りダメージ無いぞー! オラァ! 前にでろぉ! かっとばせえ!」
そうしている内に、ジャギィの回転ジャンプ尻尾攻撃がエレンちゃんの顔に当たり……【精霊の加護】が発動した。
【精霊の加護】、一定確率で受けるダメージをカットするスキルだがそのメカニズムは長らく謎とされていた。
しかし近年の研究によって、このダメージカット現象は、キュリアみたいな生物によって起こされてるんだと言うコトが分かったんスよね。
もっとも知れば知るほど害虫としか言いようの無いキュリアと違い、こいつは益しかもたらさない。
防具を着た対象に寄生(周囲を飛び回るだけ)し、寄生対象の、抜けた毛や鼻くそ、飛び散った皮脂等を喰って生きているかわりに、有事ではその妙な耐衝撃耐性を活かし、寄生対象の盾となって死んでいく。それがダメージカットのシステムだ。
奴等には、寄生対象が死んだら共倒れになるから守る以上の感情は無いんだろうが、カスみたいな恩に最大限の報いを返してくるため、ハンター達からの人気は高い。
ただ、小さすぎて気づかないが、ランゴスタ、ブブラチカ、ブナハブラなんて比にならないくらいキモい外見をしている。
具体的には、Gがオヤツにしか見えない程度には虫に耐性のある私ですら、その姿(視力高すぎて見えちゃった♡)を初めて認識した日には、食欲が減退してその日の夕食(5回目)はカツ丼超大盛り80杯くらいしか喰えなくなるくらいにはグロキモい。
もっともよくよく考えれば結構美味そうだったので次の夕食(六回目)時には余計に食欲が増したが。
エレンちゃんは精霊の加護が発動して、ほぼ無傷なのに余計にへっぴり腰になってる。
別に堅実な戦いをするのは悪い事じゃない。
私でも同格と戦う時は防御8割攻撃2割くらいのバランスでちょうど良いと思っているし、簡単に死んじゃう現地ハンターの奴らは防御9割攻撃一割でも十分だと考えている。
しかし、今のコイツラは防御すらまともにできてない。いわば防御ゼロ、攻撃一と言った割合だ。こんな論外行動させるくらいならガンガン攻撃させてた方がマシ
「おらぁ! 動け! 攻めろ攻めろ!」
そうは言ってもビビって奴らは動かない
「はぁ……分かったよ。より討伐に貢献した方には可愛い可愛いクロエちゃんがご褒美にディープキスしてやる!」
そういった途端、ただでさえクソみてぇな動きしかし
てなかったクソガキ共の動きが壊滅的な事になった。クソガキに至っては武器を離して地面にうずくまっている。
あーはいはい……チミらがそういうつもりなら考えがあるわ。
「やっぱやめた、貢献出来なかった方にディープキスして……」
その瞬間クソガキはジャギィの攻撃を防具で耐えながら強引にタックルして押し倒し、エレンちゃんはジャギットショッテルで的確に喉元と心臓を貫いた。
あ、あっさり初戦闘終えちゃった……もっと苦労すると思ってたんだけど……
「おらぁ! クソ女! 一瞬で討伐してやったぞ!」
「私の方が貢献してました! トドメ刺したの私ですよ!」
うおお必死にディープキス権押し付けあってる。泣きそう。
な、なんで私はこんなにかわいいのにアプローチかけたやつ全員に逃げられてるんだよ。クソッタレ!
繰り返すがクロエちゃんこんなにかわいいのにね♡ああ? かわいいって言えよ♡
そもそもギルドでもかわいいと評判なんだが?
昨日だってアダストリアギルドでの戦闘能力二位三位四位のおっさん達が
「あのクソ女、あの言動で面だけは満点なの本当なんなんすか?」
「あーアレだろ。悪魔はこちらを信用させるために見た目だけは天使の姿をして現れるって言うのと同じ理屈だろ!」
「食虫植物がきれいな花咲かせるのにも似てるな!」
「「「ギャハハハハ!」」」
とりあえず全員フルチン簀巻きにしてギルド入り口に転がしておいたが、ちゃんと客観的に見ても私はかわいい。
と言うか私の内面で顔までブスだったら人間社会からとっくに放逐されているのは確実なんだよなぁ! 自分で言っといてなんだがあまりの説得力に泣きそうだ
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