【オーバーロード】食事処もふキッチン【異世界編】   作:野神 汰月

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 まず初めに前話では厳しく誤字報告していただきました冥咲梓様にお礼を述べさせていただきます。ありがとうございます。今回も読んでいただけていれば幸いです。なんなら感想欄で文句言ってくれてもいいんですよ?

 長くなりましたが本当にありがとうございます。


 今回は本当ならその名前の通りへろへろだったはずが今作では元気ビンビン☆なヘロヘロ様がご来店です。

 ルプスレギナの制作秘話もあるかも?(あと少しR-15表現が…)


 それでは本日ももふキッチン開店です☆


八人目 ヘロヘロ様がご来店しました

 珍しくしとしととした雨模様のアームスヴァルトニル湖。このフィールド…というか世界を管理するもふキチは気分次第ではあるがある程度気象を変化させることがある。

 

 この世界、実は四季が全くないのだ。常に一定の気温で常に晴れていて過ごしやすくはあるが作物作るのにも影響するので暦を参照にもふキチが気象をGM権限で変化させている。

 

 今日は秋の雨。梅雨とは違いじめじめとはしないが少し肌寒い気温の設定になっている。もふキチ自身は秋雨とも呼ばれる気象が意外と好きだった。

 

 そして今日もアインズ・ウール・ゴウンの誰かが来るかと思っていたのだが雨だからなのか誰も来ないようなので、一人昔の書籍などをデータ化して本にしたものを漁って読んでいた。本の内容は二刀流の剣士が無双するアレである。ぶっちゃけこの爺のバーサク具合は彼の作品の主人公とヒロインが原因なんじゃないだろうかと思われる(笑)

 

 時刻も夕暮れ、いい時間帯だが雨を上げて薄曇りの気象にしたところで今日はもう誰も来ないだろうと店仕舞いをしようとした丁度その時。

 

 

 「こんばんわぁ、です」

 

 

 店の引き戸が開き暖簾を潜って来店者が現れた。

 

 その様相はどこかの武装探偵が活躍する作品の武装探偵育成学校の眼鏡をかけた教師まんまだったりするのだが……。その声と喋り方でもふキチは誰だか一発で分かった。

 

 

 「へろちー、ヘロー?」

 

 「あはは、なんだか懐かしいですねぇその挨拶」

 

 

 のんびりとした口調は今なお健在のようだ。

 

 実は今いるアインズ・ウール・ゴウンのメンバーの中で一番人化をせずにいると危険なのはこのヘロヘロなのだ。

 

 彼の種族がフレーバーテキストを実現化してしまうと手あたり次第なんでも溶かし込んでしまう危険性がある。だから最初にもふキチが指輪を渡した際、一番強めに「絶対人化の指輪しろ。そして外すな」と注意したほどだ。

 

 他のメンバーも大概だが、一番ヤバいのは彼で間違いはないだろう。物理攻撃は効かない(溶かされる)し、魔法攻撃も耐性を付けているので効果は薄い。モモンガの超位魔法あたりなら滅ぼすこともできようが……。全員の心に大きなダメージを与えることは想像に難くない。

 

 

 「人化の指を付けたらこの姿になったんですよねぇ…なんででしょうかぁ…」

 

 

 「今日はもう誰も来ないと思って店仕舞いしようと思っとったが、へろちーが来たなら持て成さんとな?」

 

 「ありがとうございますぅ…」

 

 

 少し疲れてるのかいつもより声の張りがない。NPC絡みだろうか……。

 

 現在のナザリックのNPCたちはギルメンに対してそれはもう神のごとき扱いをされる。少々失敗しただけでも「この命をもって償いを!!」とかしちゃうくらいヤバイ。某巨人漫画の兵士じゃないがマジで心臓捧げてる連中ばかりなのだ。

 

 それで疲れてるのかと思いきや―――

 

 

 「いやぁ、私にはなぁんにもやることがなくて暇なんですよねぇ…。モモンガさんたちはナザリック周辺の探索や冒険者でしたっけ?あれになって活躍したりしてるんですが……」

 

 「あ~…まあ、へろちーの場合酸化特化型だから素の攻撃力皆無なんじゃったか…」

 

 「そうなんですよぉ…種族以上に職業がほぼほぼユニーク職でこの種族特化の職業ばっかりですから。この世界…あ、私たちが転移?した世界での話ですがどうも職業に合わない装備はできないみたいでして」

 

 

 剣などを持とうとすると落としちゃうんですよぉ…。と泣き言をいうヘロヘロ。彼にしては本当に珍しい泣き言である。

 

 徒手空拳ならと思って訓練用ドール相手に見様見真似の格闘術を使うと、なんとドールが溶けてしまったとか。これでは何にもできないと悟ったヘロヘロは、他のメンバーがあつめてきた情報の精査と整理をしようとすると決まって「偉大なる御方がそのような!わたくしどもめが行いますので!!」と止められてしまうのだとか。

 

 うん、何にもやることなくて暇すぎて泣き言も言いたくなるよね……。

 

 

 「普通に食器やら道具を持ったりぃ、アクセサリーの装備はできるんですけどねぇ……」

 

 「うぅむ、困ったのぉ…。儂がナザリック行っても似たような対応じゃし……」

 

 

 そう、もふキチもギルメンばりに歓待されるのだ。モモンガの曾祖父だということが触れ回っており、すでに全員が知ってるので行くたんびに「儂はどこぞの国王か?!」ともふキチでも発狂したそうだ。いやあんた王様どころかアームスヴァルトニル湖では神だろうに(種族的にも)…。

 

 

 「もうなんならここで働くかの?来るのお前さんとこのギルメンとうちの家族(ワールドエネミー達)だけじゃが……」

 

 「いやぁ、それもいい案ではあるんですけどぉ、そうするとまたNPC達がこっちに押し寄せてきそうでぇ……」

 

 

 もふキチの提案に即NPC達が「至高の御方が労働だなんて!我々が(以下略)」になりそうだと否定する。

 

 だがもふキチにはある案があった。

 

 もふキチはこのアームスヴァルトニル湖に繋がるポータルをナザリック第九階層のロイヤルスイートの使われていない部屋に設置してある。そしてそこへの立ち入りをモモンガはNPCたちに禁止しているのだ。まあ、一部例外はあるが……。

 

 

 「あ~…そういえばルプスレギナ以外はあの部屋に入れないようにしたんでしたっけねぇ」

 

 

 ぽん、と手を打つヘロヘロ。

 

 そう、ルプスレギナ以外立ち入り禁止されてるのに彼女だけ許可が下りてるのには訳がある。

 

 それはルプスレギナの製作者がもふキチであり、彼女はもふキチを家族だと…自分のお爺ちゃんなんだと思っている。

 

 だからそれを知っているモモンガがルプスレギナだけは例外とするとしたのだ。

 

 もしこれが獣王メコン川も制作に加わって、大半を彼が担っていたならルプスレギナも立ち入りは禁止されていたのかもしれない。

 

 

 「メコン川さん、自分も作る!って言いだしたのにぃ、素材集めとかもふキチさんに手伝ってもらっておきながらぁ「やっぱやめる、めんどい、飽きた」ってもふキチさんに丸投げしましたからねぇ」

 

 「あやつの飽き性には困ったもんじゃ…。じゃから儂の一存で容姿から設定まですべて熟してやったわい。ワーウルフにするというのは決まっとったから儂が好きな某シューティングゲームにでてくるウェアウルフそのまんまの姿に少々設定いじったものをぶち込んでやったわ!!」

 

 「あぁ、なんかぁ大昔に流行ってぇ二次創作や動画とかもあふれてしまったやつですねぇ…。一時期その動画の制作ができなくなるところだったっていう」

 

 「そうそう。あのゲームに登場する今〇影〇まんまの姿と衣装にしてやったわ!!」

 

 

 ついでにケモっちゃうのが嫌なところも盛り込んである。さらに言えばナザリックでは数人しかいないカルマ値マイナスではあるが五〇で中立寄りのキャラだ。ただし、衣装に関してはメイド服を担当していたホワイトプリム氏が発狂していたが……。

 

 名前もまんまにしてやろうかとも思ったが、戦闘メイドはみな星の名を与えられていたので渋々ルプスレギナ(狼の女王)と名付けた。

 

 だが、正史と同じくドジっ子キャラなので「ルプスレギナ?駄犬でしょ、狼の女王とか片腹痛いw」的な空気にはなっている。この前も満月でケモったかg…ルプスレギナは慌ててすっ転んでスカートめくれてパンツまる見えになってたらしい。お尻丸出しで。

 

 

 「そういえばぁ、ルプスレギナの職種やステータスってどんなもんでしたっけぇ?」

 

 「ワーウルフの種族レベル5以外は神職系とモンク、あと儂の趣味で料理人5とらせてある」

 

 

 いわば殴りプリじゃな。とからから笑うもふキチ。

 

 ステータス的にはSPD>INT=STR型である。その代わり神職系魔法の発動が遅いのがネックなのだが、先に撲殺してから魔法で回復すればいいよね♪的な構造だ。

 

 

 「あぁ、たまにいましたねぇ魔法詠唱者職なのに物理特化な人」

 

 「そうそうそんな感じじゃよ」

 

 「あとぉもふキチさんからドジっ子発動するようにAI組んでくれって言われた時はぁ驚きましたねぇ」

 

 

 設定にもドジっ娘を入れ込んではあるのだが念のためにともふキチが注文したのだ。いや、可愛くない?ドジっ子な駄犬って。

 

 

 「この前もぉみんなの前でドジって転んでお尻丸出しパンツ丸見えしちゃってぇ、ユリ・アルファに「至高の御方がたになんてはしたないものを!!」って怒られてましたねぇ。」

 

 「うむ、だがそれでいい。それがではなくそれで。ドジっ娘属性は〇泉〇狼には必須じゃて」

 

 

 何か得意げにウムウム頷いてるもふキチは何気にヘロヘロが入店して席に着いて即出したレモンスカッシュのお代わりをヘロヘロに提供していた。ヘロヘロも「レモンスカッシュってぇ本当はこんな味なんですねぇ」と満足(?)そうであった。

 

 以前、YGGDRASILLではダイブ系の法律上味やにおいの再現は禁止であったために、ゲームで出した時はわからなかったのだ。

 

 そうして話し合いをしているうちに、週休二日に祝日(あんのか?そんなもんこの世界に)、後有休も付けてへロヘロはもふキッチンで働くこととなったのだった。




 というわけで(?)ヘロヘロさんはまた(?)社畜になったのだ!!ホワイトな社畜だけどな!!給金は何でも好きなもの食べれる権利だそうで…(((

 次は誰にしようか考えないと。


 それではまた次回のお話でお会いしましょう、See you next story,バイバイ☆

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