【オーバーロード】食事処もふキッチン【異世界編】 作:野神 汰月
それではもふキッチン仕込み開始です。
晴れ渡る青空の下、カルネ村から一キロ離れた道にもふキチは人化を施した姿で仁王立ちしていた。
本日夜にカス共を一斉駆除するゲヘナの門作戦が開始される。今は未だ準備中といったところだがこの男は違った。顔は既に般若のそれと化し、そろそろ来るであろうクズに鉄槌を与えようとしていた。
ぞろぞろとあまり士気のない兵団が立派な軍馬を駆る男を筆頭にもふキチの近くまでやってくるのは、彼が此処で仁王立ちして一刻たった後だった。
「貴様、何をそんなところで立ち尽くしている。俺様の行軍の邪魔をするな!!」
馬上から怒声をもふキチに浴びせるバルブロ・アンドレアン・イエルド・ライル・ヴァイセルフは道を塞ぐ彼をどうやら知らないらしい。
兵たちからどよめきの声が聞こえる。その中に【
群青の青とは、冒険者や商人たちに広く伝わってるもふキチの二つ名だ。普段のもふキチの髪は青銀だが、舐めプ用の人間の姿の時は髪の色がラピスラズリのそれと同じで濃い色をしている。
そして民衆を苦しめるクズどもにブチ切れかまして全滅させるその様相から群青の死神の名を与えられている。
この爺、二つ名どっかの鳥より多いんじゃなかろうか…閑話休題。
「おう、ランポッサの小僧っこ。この先には小さな村しかねぇってのにそんな大人数で行軍して何の用だ?」
この国の王の名を敬称抜きで言い放ち、バルブロを小僧っこと呼ぶもふキチに彼は蟀谷に青筋が走る。
「貴様、我が父を敬称なしで名を言うどころか私を小僧っこだと?舐めてるのか?」
「俺は奴に貸しがあるんでね、個人的なお付き合いをしてるんだよ。その息子で屑なテメェには敬称付ける義理もなし…大人しく今は俺の口上を聞いておくんだな」
もふキチは馬上のバルブロに睨みを利かせ、大声で叫ぶ。
「この道の先に行くもの一切の希望を捨てよ!そこな屑に仕方なく付き合ってるものは今すぐ引き返せ。命は何にだって一つだ…こんな奴に付き合って散らすことはない!」
もふキチのその言葉に兵たちは一人、また一人と足を後ろに引きずる。そして幾許かの間をおいて兵
バルブロの信用のなさが思いっきり出た瞬間である。もしかしたらもふキチだから逃げた者もいたかもしれないが…。
一人残された馬上の第一王子はその現象に唖然とする。そりゃそうだろう…全員誰一人としてもふキチ相手にいくら第一王子の名だとしても喧嘩売りたくないんだから。
「はっ、屑にはやはり人望はないか。自分の命を張ってでも守ろうって奴が一人もいないとは」
もふキチは鼻でバルブロを笑い飛ばす。一人になった彼はここで降参して終わるか…といえばそうではない。
「あいつら…帰ったら速攻で首をはねてやる!!」
そう息巻くバルブロだが、そんな未来は訪れないだろう。なにせ相手がガチでキレ散らかしてるもふキチなのだから。
カルネ村襲撃事件を知っていたら誰も彼に喧嘩は売らないだろう。現に兵は全員逃げ帰っているし。
キレたもふキチは相手に対して容赦がない。胴と泣き別れるか首が飛ぶかだ。胴は元より首を切られても即死とはならない。しばらく激痛にもがき苦しみ死ぬのだ…。YGGDRASILL時代【残虐で慈悲深い白狼】などと呼ばれていた時よりも苛烈さは上がっている。
クズには屑なりの最後を。一方的な暴力に慈悲などないのだ。
「ああ、そうだ。ランポッサから書状を預かっている」
そう言ってももふキチは懐から書状を取りだしバルブロに投げ渡す。
それを読んだバルブロは顔を更に赤くする。
「この俺様を廃嫡…だとっ!?」
「これで貴様を地獄に落としても俺には罪に問われない。さあ、貴様の罪を数えろ」
もふキチはそういうと一瞬でバルブロの右腕を切り落とす。その速さは人の目に移らないほどの速度だった。
「ぎゃぁぁぁぁあっ!俺の…っ、俺様の腕が!!貴様っ殺してやる!!」
「三流の役者くさい言葉を吐くでないわ。まだ右腕落としただけだろ?」
そう言ってもふキチは返す刀で右足も切断する。その痛みで馬上で暴れたため、主(?)である元第一王子をその場に落として馬は何処かへと駆けて行ってしまう。
そしてその場で左腕と足も切り落としていくもふキチ。ダルマになってぎゃあぎゃあ叫ぶバルブロにうるさいと言って頭をサッカーボールのように蹴り飛ばす。
「安心せい、直には殺さんよ。ほれ
もふキチが魔法を唱えると、バルブロのダルマにされた両腕両足が再生する。そしてその場でまたダルマにするという鬼畜っぷりを発揮させる。
彼はそれを一〇七回行い、バルブロが「もうやめてくれ」「許してくれ」と希うのを無言で切り刻む。最後の方はもう何を言ってるのかわからないほどになっていた。
そして一〇八回目のもふキチは近場に待機していたツクヨミを呼び出す。本来なら別の守護者に対応させる予定だったが、ツクヨミが待ったをかけた。
「外道には外道の道を延々と受けてもらわねば。それなら私の守護領域がよい」
黄泉の国を守護する彼女の領域は死せるものの魂がうようよいる領域だ。そこでバルブロの魂をそこに送り込み、罪の清算をさせると言う。
彼女は人の業と罪が解るため、バルブロは一万二千年の刑に処されることとなった。
もふキチはバルブロに最後に言いたいことはあるかと尋ねるが、もう精神が死んでしまって「ぁ…」や「ぅ…」と小さく呟くだけの生ける屍になっていた。
最後にダルマにした後、もふキチはバルブロの首を刎ねる。人間首を刎ねても即死にはならない。一定の時間苦痛を味わった後にやっと死ぬのだ。ツクヨミはその状態を維持しながらバルブロの頸を持って自身の領域へと転移していった。
永遠の苦しみと激痛をバルブロは長い時を重ねていくのだ。真の屑にはお似合いの死にざまであろう。
「さて…モンちゃんたちは上手くやってるかのう?」
バルブロと八本指なる裏社会の粛清をしてるであろうモモンガに思いを馳せ、もふキチはカルネ村に引き返すのだった。
そこで彼はとんでもない数のコボルトを召喚していたエンリに会うのだがそれはまた別のお話である。
ということでバルブロは永遠の地獄に放り込まれました。一万十二千年がんばれ!
エンリにはモモンガと別口でコボルトの犬笛をエンリに渡してたので原作ではゴブリン軍団の将でしたがこの作品ではコボルトの将になったエンリさん。
果たしてどうなることやら…。
それではまた次回お会いしましょう。See you next story,バイバイ☆
追記:ネタ切れ起こしてるのでしばらくお休みするかもしれません
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不定期でもいいから書きあがったら即うp