【オーバーロード】食事処もふキッチン【異世界編】   作:野神 汰月

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 さっきぶりです!混沌の魔法使い様の方はいかがだったでしょうか?

 私もああいう風に調理シーンとか描いてみたいけど語彙力が(笑)


 それではパーティ編スタートです☆


【飯食え】合同クリスマス会【もふキッチン】(パーティー編)

 カワサキとの共同作業で何とか前日までに料理は完成した。マジで三徹することになるとは思わなんだと心の中で愚痴をこぼすもふキチ。

 

 それから維持する指輪(リング・オブ・サステナンス)を外して爆睡し、クリスマスイブ当日を迎えた。

 

 会場をどこにするかでいろいろ考えたが、もふキッチンでは手狭になるしかといって外でやると街の住人に迷惑がかかる恐れもあった。なので―――

 

 

 「ここでいいじゃろ。装飾もそれっぽいもの適当に出して飾ってみたらいい塩梅になったしの」

 

 

 そう言ってもふキチは自分の所のアインズ・ウール・ゴウンとカワサキの所のアインズ・ウール・ゴウンの面々を見やった。

 

 いま全員がいるのはもふキチの住処…というかフェンリルの塒だった。クリスマスの装飾とライトアップで水晶の洞窟内が華やかに見える。

 

 本来フェンリルとしてもふキチが坐する岩棚には簡易に階段を付けステージのようになっている。

 

 

 「もふキチさんって本当に何でもできるんだな…」

 

 「いやいや、儂にもできないことは多々あるんじゃよ。GM権限でできないことは儂にもできない」

 

 

 いやそれはほとんど何でもできるってことじゃないのかと全員は思った。

 

 まず初めに挨拶としてステージになっている岩棚で二人のモモンガが挨拶をかわし、そして乾杯の流れとなっているのだが……。

 

 

 「アイェェェェェェ!セフィ〇ス?!セ〇ィロスナンデ!?」

 

 「ギャァァァァァァ!俺が…少し老け顔の俺ガイル何で?!」

 

 

 と、初顔合わせだった二人がなんかネタを披露していた。

 

 

 「ねえ、お爺ちゃん!もう一つのアインズ・ウール・ゴウンと合同でクリスマス会(前夜祭)やるとは聞いてたけど、なんで向こうの俺まんまなの?もしかしてこういうことお爺ちゃんもできたんじゃないの?!」

 

 「もふキチさん、なんで向こうの私がセフィロ〇を黒髪赤目にして今の私のローブ着てるんです!?」

 

 

 二人一斉にもふキチに問い詰める。「うるさいのう、一人ずつ喋れ!」と言われたのでまずはうちのモンちゃんの質問に答える。

 

 

 「儂の持ってる人化の指輪は勝手にその人に合った姿をジェネレートするでな。なんも設定してなければ現実世界のそれになるんだろうが、儂の持ってるものはそういう仕様なんじゃから仕方なかろう?」

 

 「だからってなんでこんな初代厨二病患者な姿に―――」

 

 

 そこまで言いかけたところでもふキチがささやく。

 

 

 「ドイツ軍服、ドイツ語、敬礼、ハイテンション……」

 

 「うぐっ!?」

 

 

 なんとかぐうぅの音(?)は出せたが思い当たる節……というか自分が作り出した宝物殿の領域守護者「僕の考えた最高にかっこいい守護者」であるパンドラの事を持ち出されては何も言えなくなった。

 

 向こうのモモンガであるガッちゃんにも同時に説明が済むのだが、二人同時にorzした。(これ以降もふキチサイドのモモンガをモンちゃん、カワサキサイドのモモンガをガッちゃんと記す)

 

 

 「ガッちゃんにもダメージいったか…許せ」

 

 

 もふキチはそういうとからからと笑うのだった。

 

 

 ―――

 

 

 「さ…さて……気を取り直して、この度同じだが違うアインズ・ウール・ゴウンが邂逅することとなった」

 

 「見知ってはいても違うだろうことはもふキチさんに聞いていると思いますが懐かしい顔ぶれに私は嬉しく思ってます」

 

 

 先に話し出したモンちゃんは魔王モードで、ガッちゃんは普段のギルメン(カワサキと話すような感じ)でそれぞれに話し出す。

 

 ちょっとガッちゃんが「え?なんでしもべたちの前みたいに喋んの?」と疑問を持ったがさくさく進めるために彼に合わせる。

 

 実はモンちゃん、またしても女性三人衆(茶釜・もっちもち・キャッチの三人)から「挨拶はもちろん魔王モードでね♪」されたらしい。

 

 

 「両方違えど同じアインズ・ウール・ゴウンに」

 

 「そして私たちの友であるもふキチさんに」

 

 「「乾杯!!」」

 

 「「「「「かんぱーい!!」」」」

 

 

 二人の乾杯を合図にそれぞれがさっそく盛り上がり始める。大人組はシャンパンを、子供であるキャッチ・ミーはシャンメリーを一気に飲み干す。

 

 壇上から下がった二人のモモンガは未だ精神的ダメージから回復していないのか少しどんよりとしている。

 

 

 「そういえば…えっと…モンちゃんさん?って言っていいのか判りませんが、何故先ほどの挨拶の時しもべのみんなの前みたいだったんです?」

 

 「あ~…さんはいいですよ、モンちゃんで。代わりに私もガッちゃんとお呼びしますから。」

 

 

 今この場にモモンガが二人いるので、どう呼べばいいかと話し合いどうやらお互いもふキチ式愛称で呼び合うことにしたようだ。

 

 

 「で、なんでしたっけ?ああ、魔王モードの話ですね。あれはうちの茶釜さんと餡ころもっちもちさんとたっち・みーさんの息子…じゃなかった、今は娘のキャッチ・ミーちゃんのお願いだったものですから。普段の私は多分ガッちゃんと同じ弱気な方じゃないですかね?」

 

 「ああ…なるほ……ん?息子が今は娘?」

 

 「ああ、それは―――」

 

 「おぉい、モンちゃんもガッちゃんも喋ってないでこっちにはよこんかい。食べるもの無くなるぞい!」

 

 

 ちょっと気になったワードがあったのだが、もふキチに呼ばれ食い荒らされかけてるテーブルに急ぐのだった。

 

 

 ―――

 

 

 その頃食事を開始した面々の中で、カワサキはたっち・みーと会話をしていた。

 

 

 「ほぉん…何か俺の知ってるたっちとは違うみたいだな、あんた」

 

 「…そんなに違いますかね?」

 

 

 カワサキ特性のローストビーフを頬張っていたのを飲み込んで、たっち・みーはカワサキにそう返す。

 

 

 「ああ、目がな…俺の知ってるたっちの野郎はすげぇ悩みこんでため込んでいつ爆発するか分からない感じだったからよ」

 

 「それなら、恐らく御前様…もふキチさんのお陰でしょうね」

 

 

 もふキチの掲げる【悪とは】という信条をとあることを知った故にたっち・みーもその悪を受け入れることができた。

 

 

 「話し中に失礼。あんたがカワサキさんか…えらい男…いや漢前だなぁ。まあ、解ってると思うが俺はウルベルト。よろしくな」

 

 

 そのあることに関係する人物がやってきて、カワサキに挨拶をする。

 

 たっち・みーが知ったある事とは、現実世界で謎のテロリスト集団を率いて絶対に一般人に危害を加えない形でクソな連中どもを駆逐していたのがこのウルベルトだと知ったからだ。

 

 

 「しかし…うーん、あんたどっかで見たことあるような気がすんだよなぁ」

 

 

 失礼とは思いつつ、じーっとカワサキの顔を見ていたウルベルトが「そうだ!」と手を叩く。

 

 

 「あんたもふキチさんが入院する前に担当した被害者にそっくりなんだわ」

 

 「ああ、あれですか…悲惨な事件でしたね」

 

 「そうそう、なんかトチ狂ったメンヘラ女に軟禁されて、這う這うの体で逃げ出して俺に離婚の相談しに来た奴。そいつに似て……まさか本人だったり?」

 

 

 話の途中からガクブルしだしたカワサキにウルベルトは「うわぁ…やっちまった?」と話したことを後悔する。

 

 恐らくそれは前にもふキチがカワサキの地雷を踏み抜いたときに聞いたもふキチの世界の自分の事だと確信したのだろう。顔が真っ青になって脂汗が酷いことになっている。

 

 

 「(俺マジでもふキチさんのとこの俺じゃなくてよかったわぁ……)」

 

 

 と心の中では安堵しているのだが、身体は正直なもので震えと脂汗が止まらなかった。

 

 

 「ほ、ほら。あんたももふキチさんと作ってくれたんだろ?どれだ?」

 

 「こういう時は飲んで騒いで忘れちゃいましょう!ね?」

 

 

 ガクブルしてるカワサキに二人は思った。「(そういやもふキチさんがもしカワサキの正体に気付いてもあまり触れるなよ)」と言ってたのはこれかぁと。

 

 

 ―――

 

 

 場面は変わり、キャッチと茶釜はクリスマスツリーの様に模られたポテサラに興味津々だった。

 

 

 「すごーい!本当のクリスマスツリーみたい!!」

 

 「そうだね、すごく繊細な飾りつけ。星形の人参が天辺にあるね」

 

 

 すごくはしゃぐキャッチに茶釜もそろってはしゃいだ。もふキチの料理も好きだが彼の場合あまり飾りつけにはこだわらないのでこういうのを見るのは新鮮だった。

 

 

 「でも、下から取るとくずれちゃうから上のお星さま無くなっちゃうね?」

 

 

 茶釜がそういうと、悲しむかとも思ったがキャッチは少々違ったようだ。

 

 

 「いくら綺麗に飾り付けられても食べてあげなきゃダメなんだよ?もう目では楽しんだからわたしは早く食べてみたいな♪」

 

 「そっか、じゃあ取り分けようね」

 

 

 キャッチがとても大人なことを言うので少し茶釜はびっくりしたが、キャッチの分と自分の分を小皿に取り分けた。

 

 キャッチは時々大人のようなことを言うことがある。これが以前たっちさんに聞いた転生した魂の影響なのか……いや今はどうでもいいかと二人してポテサラを楽しむのだった。

 

 

 「わぁ、これすごく美味しいね!まろやかな部分とお芋の食感が絶妙で!!」

 

 「ん…本当に美味しい」

 

 

 なんか食レポみたいなのが開始したキャッチに茶釜は普通に味に感動して手を口に当てながら感想を言った。そこに、もふキチが現れ―――

 

 

 「お嬢さんがた、ポテサラにはこれも合うぞ」

 

 

 そう言ってペッパーミルを取り出す。キャッチにはまだ少し刺激が強いかと思い少しだけ振りかけると彼女は目をまん丸くして「すごい、ピリッとした黒コショウで味が引き締まった!!」と、これまた食レポを開始する。

 

 

 「茶ーちゃんはどうする?」

 

 

 かけるかけないではなく量を訪ねてくるもふキチに、自分はあまり辛味に成れてないので少しだけでというとキャッチと同じくらい少量をかけてくれた。

 

 たしかに彼女の言う通りぴりりとした辛味がポテサラの味を全体的に引き締めてくれた。

 

 現実世界では大昔のように胡椒などの香辛料は一粒が金に値するほど値が張っていて贅沢をするときにしか口にできなかった。(まあそれでももふキチ傘下の如月グループがそれなりの値で販売していたが)

 

 

 「これ、もふキチさんが?」

 

 

 このポテサラ作ったのがという意味で彼女はもふキチに尋ねる。

 

 

 「うんにゃ、作ったのはサッキーじゃよ。儂はパイの一部とあすこにあるおばんざいとターキー(フェニックス)くらいしか担当しておらん。サッキーは超人じゃよ…」

 

 

 少し自信を無くしている感じのもふキチ。確かに趣味の範囲だがそれでもみんなに喜んでもらうために色々努力はしていたのだが…。 

 

 そんなところにキャッチ・ミーが割り込んでくる。

 

 

 「このポテトサラダすごく美味しいけど、わたしはやっぱりお爺ちゃんお料理の方が好き♪」

 

 

 そう言って皿をテーブルに置いてぎゅーっともふキチを抱きしめる彼女。その一言と行為でもふキチにはだいぶ効いたようで「次こそは文句なしの料理であ奴を唸らせてみせるぞい!!」と気合を込めた。AGI=DEX型の料理人舐めんなよということらしい。

 

 

 ―――

 

 

 おばんざいが置いてあるコーナーでは、アマテラスことみゆきと餡ころもっちもちが食事をしていた。

 

 

 「クリスマスにおばんざいとか、少し地味じゃないです?」

 

 

 そう尋ねる餡ころもっちもちにみゆきはうふふと笑い、これは自分が参加するだろうという予測であの人が作ってくれたと返す。

 

 

 「クリスマスなだけに愛が溢れてるですぅ…。そういえばたっちさん一家以外最初嫉妬する者のマスク装備してましたね?」

 

 

 そう、モモンガたちが岩棚の壇上で演説をする前、全員嫉妬マスクを装備して「リア充は爆発しろ!」と叫んでいたのだ。主に鳥(笑)が。

 

 今現在この場でカップルが成立してるのはもふキチとみゆき、そして件のたっち・みー一家だけだから仕方ないだろう。ちなみにウルベルトとヘロヘロもペロロンチーノにあえて乗っかって悪乗りしていた。(餡ころもっちもちはクリスマスは稼ぎ時なのでYGGDRASILLにInしないため一個も持っていない)

 

 

 「ん…?あら、これは――」

 

 「どうかしたです?」

 

 

 何かに気付いたみゆきに、餡ころもっちもちはどうしたのか尋ねる。だがみゆきは「なんでもあらしまへんよ」と笑顔を返すだけだった。

 

 

 「(里芋の炊いたん、茄子の揚げびたし、後揚げ出し豆腐は旦那様とちゃうなぁ…カワサキはんいいましたか。あの方の作やろうねぇ。ええ腕してはるわ)」

 

 

 心の中でそう考察しながらみゆきは食事を楽しんでいった。

 

 

 「でも、やっぱりうちは旦那様のが一番やわぁ」

 

 

 次に手を出した味噌だれのふろふき大根を口にしながらつぶやくのだった…。

 

 

 ―――

 

 

 みゆきたちがおばんざいを楽しんでいる間に、鳥……ペロロンチーノと茶釜はメインのターキー代わりの不死鳥の丸焼きを堪能していた。

 

 

 「このグレイビーソースもだけど、鳥のうまみがギュッとつまったパンも美味しいわ♪」

 

 「俺これ食ったらぜってぇもふキチさんに「どうじゃ共食いは?」とか言われそうなんだけど…」

 

 

 茶釜は鳥の旨味を吸い込んだスタッフィングと肉、それとグレイビーソースを絶賛しつつ頬張っていた。

 

 ペロロンチーノは食いたいけど絶対揶揄われるのが目に見えてるので躊躇していた。

 

 そんなところにもふキチがやってきて早速揶揄い始める。

 

 

 「おう煩悩戦死、共食いに躊躇しとるんか?種族が違うから遠慮せずに食え。儂とサッキーの自信作じゃぞ」

 

 「やっぱり言われたぁ!!こうなったら全部食ってやる!!!!」

 

 「他の子らの分もあるんじゃから一人前だけで我慢せい」

 

 

 そう言ってもふキチはペロロンチーノの頭をはたいた。そんなに力いっぱい叩いたわけじゃないがペロロンチーノは「いってぇ!」と大袈裟に喚く。

 

 そんなところにテル・ミーとカワサキが合流する。

 

 

 「どうよ、俺ともふキチさんの合作のターキーのお味は」

 

 「とても美味しいわ。特にこのグレイビーソースが絶品ね♪」

 

 「そのソースは俺が作ったんだ。そりゃ美味いに決まってるわな」

 

 

 茶釜とカワサキがそんな風に話しているともふキチが「この後ケーキも出るからお腹空けとくんじゃよ」と話に割って入ってくる。

 

 カワサキが作ったブッシュドノエルと密かにもふキチが作ったレアチーズタルトをもふキチがアイテムボックスから取り出す。

 

 現実世界では滅多なことでは甘味…特にこういったケーキなどは口にできない。いつの間にか集まっていたメンツが「おぉ!」と歓声を上げる。

 

 

 「もふキチさんいつの間にタルトなんて作ってたんだよ」

 

 「ふん、お前さんに負けたままだと尺じゃからの」

 

 

 そう言ってもふキチは胸を張る。それだけ自信作なのだろう。

 

 レアチーズタルトには宝石かのようにベリー系の果実が綺麗に敷かれており目にも鮮やかだった。

 

 

 「すげぇ美味そう」

 

 

 ペロロンチーノがそういうとカワサキともふキチは揃って「「美味そうじゃなくて美味いんだよ(じゃよ)」」といった。

 

 

 ※※※

 

 

 もふキチさんに一杯食わされたが、あのタルトは確かに見た目も綺麗で芸術的だった。味も恐らく最高だろう。

 

 使ってるのは宝石シリーズのイチゴ・ブルーベリー・ラズベリーにマスカット。Sランクのオンパレードだな。

 

 俺がそんな風に感傷に浸ってると、声を掛けられた…。さっきおばんざいコーナーにいた白い狼の獣人(ライカンスロープ)だ。獣人の美醜は俺にはわからんがかなりの別嬪さんってことだけはなんとなくわかる。

 

 

 「あんさんがカワサキはんやね?おばんざい、おいしゅう頂きました。紹介遅れて堪忍な?うちはアマテラスのみゆき。あすこにおるもふキチの家内どすえ」

 

 「…は?」

 

 

 俺はいきなり投下された爆弾にあほ面をさらけ出す。家内?家内って…嫁?

 

 

 「はぁぁぁぁぁ!?」

 

 

 急に大声を上げる俺にみんなの視線が集まる。

 

 

 「ちょ、もふキチさん嫁さんいたのか!?」

 

 

 俺の質問にもふキチさんはしてやったりといった顔で「おるんじゃよ」とからからと笑った。

 

 聞いてみるとどうもこのみゆきって人は生前のリアルの奥さんだったらしく、もふキチさんより先に亡くなったらしいのだが、まだゲームだった頃のYGGDRASILLのもふキチさんが主宰してたイベントにでてくるアマテラスに転生していたとの事だった。

 

 で、その奥さんが京都出身で―――

 

 

 「だからおばんざいなのか」

 

 「そういうことじゃ。言うたじゃろ?おばんざい好きな子がおるって」

 

 

 いや、確かに言ってたけどもよ…まさか嫁さんだなんて思わんだろ普通。

 

 まあロマンティックな話ではあるわな。死別後異世界で再開とか。まあ、俺には縁のないものだけどよ。

 

 で、そこに空気を読まないやつの叫びが上がった。

 

 

 「このケーキまじうめぇ!!」

 

 

 そう声を上げたのはペロロンチーノだった。こいつはもふキチさんところでも騒がしいのな。なんか懐かしく思っちまった。

 

 こっちのたっちはなんか吹っ切れてもふキチさんの掲げる【悪】を受け入れ正義ではなく【正義の味方】になってたし、ウルベルトはやっぱりテロリストだったし。茶釜はやっぱり声優で…餡ころもっちもちはあんま関わってないからわからんが可愛いもの好きには違いなかった。……いやうちのところのやつより激しいか?

 

 あとたっちのやつの嫁さんとか子供もYGGDRASILLやってるとか…色々違うけど思いだす。うちのアインズ・ウール・ゴウンの引退してった奴らは今どうしてるのか。

 

 そんな珍しくセンチな感傷に浸っているとみゆきさんが声をかけてきた。

 

 

 「あんさんの作ってくれたおばんざいな、ほんに美味しかったんけど、やっぱりうちは旦那様の作ってくれた方がおいしかったんよ。堪忍な」

 

 「……謝らなくていいですよ。誰にだって思い出や親しい人の味ってもんはある。俺がもふキチさんに勝てるわけがないんですよ」

 

 俺がそういうといゆきさんは「おおきにな」と言って笑ったのだった。

 

 

 ※※※

 

 

 宴も終盤になるころ、儂はサッキーに声をかけた。

 

 

 「うちのは参考になったかの?」

 

 

 そう問いかけるとサッキーは「うんにゃ全然」と笑った。まあそんな変わるもんじゃないだろうしの。

 

 

 「ただ、うちには俺とモモンガさんしかいないからよ、こんなにぎにぎしいのは羨ましく思う」

 

 「うむ、わしもよくやったと自画自賛しそうなくらいじゃよ」

 

 

 そういうとサッキーがそりゃ行きすぎじゃね?と呆れ顔をする。だが「クリスマスでも別に洋食にこだわらなくてもいいのかもとは思った」と言ってくれた。

 

 昨今のクリスマスなんて恋人や家族と一緒にわいわいするだけのイベントになっている。まあ、宗教によっては違うんじゃろうが儂等には関係ないしの。

 

 

 「ああ、そうじゃ。サッキーにな、クリスマスプレゼントがあるんじゃよ」

 

 

 ふと思い出して渡しそびれる前に儂はアイテムボックスからあるものを取り出す。それはアタッシュケースに入っている。

 

 

 「プレゼントにしては不格好じゃが、こんなかに儂からのプレゼントが入っておるんじゃよ」

 

 「なんかプレゼントがアタッシュケースに入ってるって斬新だな」

 

 

 開けていいか?と聞かれたのでわしは「うむ」と頷いてやる。そしてサッキーがアタッシュケースを開けると中には七つの大小の包丁が収まっていた。その包丁には特徴的な文様が浮かんでいる。

 

 

 「ダマスカス鋼をつかった包丁じゃ。儂も愛用しておる。どんな状況にも対応できるよういろいろ詰めておいた」

 

 「……ありがとうよ。大事に使わせてもらうぜ」

 

 「うむ、そうしておくれ」

 

 

 こうして、儂等の合同クリスマス(イブ)会は終わっていくのじゃった…。




 ということでトリを務めさせていただきました。いかがでしたでしょうか?

 あまり間隔をあけないでのコラボだったんですがまたしてもこちらから持ち掛けまして了承をくださいました混沌の魔法使い様には感謝で一杯です。

 そして過去最長の文章量w


 皆さんは今頃何をしてお過ごしでしょうか…私はクリボッチしてると思いますw


 それで皆様良いクリスマスを…そしてまた次回お会いしましょう。

 See you next story,バイバイ☆

もふキッチンを

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