【オーバーロード】食事処もふキッチン【異世界編】 作:野神 汰月
次回からは通常話になります…たぶん(;^_^A
それではもふキッチン始まりますฅ^>ω<^ฅ
※注意:この作品のルプスレギナ・ベータは原作のルプスレギナ・ベータではないのでご注意ください
時はモモンガたちがYGGDRASIL終了時刻になっても続いてる?!メニューが出ないぞ!!と慌てふためいてモモンガがGMコールをした時刻に戻る。
聞き覚えのあるその声に思わず「ふぁっ!?」と間抜けな声を上げる我らが可愛い骸骨さん。その声に反応したのか、壇上下で跪いていたアルベドが動き出す。
「モモンガ様、いかがいたしましたか?」
「……キャァァァァァァァァァッシャベッタァァァァァァァァァァァ!?」
命令もなしに急に動き出ししゃべりだしたアルベドに、奇しくも(この世界では)過去のもふキチと同じ反応をするモモンガ。やはり血族なのか、一緒に生活してたわけでもないのに同じリアクションを取るとは…。
「(アルベドが動いた?!しゃべった?!どうなってんの…GMコールからなんかおじいちゃんの声が聞こえたんだが?!)」
いろんなことが急に起こりすぎて頭パニック状態なモモンガ。しかし、急に目の前が…というか全身がぱぁっと緑色に光って(他人からは見えない)急速に冷静になる。そんなおかしな現象にまたもパニックになりそうになるが
『……まさか、モンちゃんか?』
そんなもふキチ?の驚愕の声ですっと冷静になれた。未だに「モモンガ様?」と問い続けるアルベドに、モモンガはGMコールがつながったままだがとりあえずアルベドに先ほどまでロールしていたように魔王ボイスで答える。
「すまない、アルベド…GMコールをしたのだが知り合いが出てきて少し混乱したのだ。許せ」
「―――申し訳ありません、私にはGMコールが何なのか分かりかねますが、お知り合いがお出になられて驚かれただけだったのですね。余計なことをしました、お許しください」
そう言ってアルベドは深く頭を垂れて謝罪した。動いて喋りだしたNPCに対して未だに驚き混乱しているが、それよりも―――
モモンガはそんなアルベドに「良い、お前の全てを許そう」と言って許しを与えると同時に「少し
「―――その声、もふキチさん…ですよね?」
『……ああ、やはりモンちゃんじゃったか。お主も――いや恐らく他のメンバーも一緒なんじゃろ。こっちに来てしもうたか』
確認するように先ほどまでの魔王ロールは止めていつものモモンガの声で尋ねると、もふキチは悲しそうにそう答えた。
何故GMコールにもふキチが応答したのか……それ以前にもふキチは余命幾許で病室のベッドの上のはず。確かにニューロン・ナノ・インターフェイスは院内ネットに繋がっていたがそれは体調監視のために繋がっていたはず。外部ネットにアクセスは…できたとは思うがダイブできるはずもない。
どういうことなのか尋ねようとモモンガが口を開くその前に、もふキチが「モンちゃんたちはギルドごと飛んでおるのかの?」と尋ねてきた。それにモモンガは少し違和感を抱きつつも全員揃っているので「はい」と答える。すると
『30秒で行く…今いるのは円卓の間かの?』
と、もふキチが言う。なので今は玉座の間にみんな集まっていることを告げると、解ったと返答がありコールは切れてしまった。
「―――いや、アルベドがしゃべりだしたのも驚いたけど、モモンガさん…今のGMコール相手って」
「はい…いつものもふキチさんの声でした。変声期使ってた頃の。ただ喋り方はおじいちゃんの素のそれでしたが…」
「ははっ…いったいどうなってンだか…」
ぶくぶく茶釜がモモンガにコール相手を聞くと想像していた通りの答えが返ってくる。それに加えアルベドが急に動き出して喋り始めたのにも驚き、訳が分からないと素の状態をさらすウルベルト。
もふキチは30秒で来ると言っていたがどうやって来るつもりなのだろうか…そう考えていると、アルベドをはじめその場にいたNPC全員が何かを察知したのか立ち上がりモモンガたちを守るような布陣をとった。
アルベドたちが睨みつけるように視線を向けるその先には先ほどまでなかった…このナザリックでは使用制限がかけられているはずの
ありえない…この地で転移門を使おうとしたら制限をギルドマスター権限で解除するか、リング・オブ・アインズ・ウール・ゴウン(以降RoAOG)の装備が必須のはず。そう考えてモモンガはそういえばと気づく。以前…まだもふキチが元気だった時に、彼が制作に携わったNPC…今この場にいるプレアデスの一人であるルプスレギナ・ベータの完成披露に呼んだもふキチにRoAOGを貸したままであったことに。
つまりあの転移門から出てくるのは―――
「あ、なぁんだ。お爺ちゃんじゃない」
転移門から出てくる影を認識したとたん、件のルプスレギナは脱力してほっと溜息をついた。
そう、誰あろうもふキチの登場である。
※※※
予感はあった。この一〇〇〇年の間に儂の所を除く九組のYGGDRASILギルドやクランが一〇〇年周期でこの世界にやってきていた。だからもしかしたら…という不安はあった。だが大丈夫だろう、今までに来なかったのだからと思っていた。だというのに―――
昔預かって返しそびれていたあの子のギルドの転移制限解除用のアイテムであるリング・オブ・アインズ・ウール・ゴウンを指に嵌めて、供を連れずに転移門を開くとそれを潜る。そこはいつかの頃に案内されて自慢されたあの子のギルドの玉座の間の風景が広がり、幾人かのNPCたちに守るように囲まれた懐かしい顔ぶれがそろっていた…。
間違いであってほしかったが…こうして現実に目の前にいる。儂は悲しいやら嬉しいやら……複雑な感情を持って
「―――ようこそ諸君、異世界へ。この世界にあまり歓迎されないだろうが、儂はお前さんがたを歓迎する」
ギルドやクランがこの世界に来るたびに言う、お決まりのセリフでもって彼らを迎え入れようと思った。
「―――もふキチさん、一体……」
恐らくどういうことなのか聞こうとモンちゃんが口を開いたところで、その言葉は途中で遮られる。一人のNPCによって。
「お爺ちゃん!お久しぶり!!」
駆け寄って儂に抱き着いたのは儂がほぼ中心となり作り上げたこのギルドのNPCの一体であるルプスレギナだった。彼女は獣王コン川(儂的あだ名はコンちゃん)が途中でめんどくさくなって投げ出したため儂の趣味全開で組み上げた子じゃ。見た目は花札の芒に月をモチーフとした白・黒・赤の三色のローブドレスに胸元に赤い宝石をあしらったブローチを付け、赤茶に近い黒髪ストレートロングの髪から狼の耳、腰からはドレスにあけた穴から尻尾が出ておる。そこに白いレースで作られたヘッドドレス(ホワイトブリムとすると同名のギルメンがおるため…)と腰のみの同じくレースであしらわれたエプロンを付けた中々にかわいい……ぶっちゃけて言うとメイド喫茶のバイトしてるようにしか見えない今泉影狼そのもの()じゃ。
あえて言おう…投げ出して儂に丸投げしたコンちゃんが悪いと!!
こほん…それはともかく、かげ――じゃないルプスレギナは今は職務中じゃからきちんとメイドとして仕事しなさいと叱るとはっとして耳をしょんぼりさせて「はい、ごめんなさい」と儂に謝った後、モンちゃんたちに向かって綺麗にカーテシーをしつつ頭を下げ「モモンガ様、他至高の御方がた。申し訳ございませんでした」と謝罪する。
儂とルプスレギナ――長いのう、もうルプーでええか。ルプーとのやり取りに唖然とするモンちゃんたち。しばらくして正気に戻ったのかモンちゃんはどこの魔王じゃという感じのロールで
「良い、久しぶりに創造主…いや家族に出会えたのだ。私はお前の全てを許そう、ルプスレギナ・ベータ」
「ありがとうございます…」
と言って許しを与える。ルプーもメイドに相応しい(?)所作で礼を述べるとプレアデスの面々の中へと戻っていった。
「えっと、お久しぶりです…もふキチさん」
少し間を取ってからモンちゃんは…恐らく儂のことをお爺ちゃんと呼ぶか、ゲーム内での呼称であるもふキチと呼ぶかで迷い、結局のところもふキチと呼んだ。お爺ちゃんでも構わんのだがのう…。
今この場にいるプレイヤーはNPCを除いて、モンちゃん・たっちぃ・ベルトさん・茶ーちゃん・煩悩戦死()・へろちぃ・もっちゃん…それに何故かテルと見知らぬコボルトの女の子がおるが、はて?
何故テルと女の子がいるのかはさておき…いやさておけんなぁ。テルがいる理由はなんとなく想像がつくが、このコボルトの女の子はなんなんじゃろ。もっちゃん(餡ころもっちもち)の友達…というわけでもないじゃろうし。どう見てもまだ幼子、小学生になったばかりくらいに思え――いや、プレイヤーキャラは身長や見た目変えられるでな。あんまりあてにはならんか?
この間約コンマ数秒でつらつらと考えた結果、そこは後回しにしていろいろとこの子らに事情を説明背にゃならんな。というわけで
☆☆☆爺説明中☆☆☆
「いや、なんですかその某シューティングゲームのローディング画面みたいな説明は!!いやかくかくしかじかとかやられても困りますけど!」
と、何故か古のアニメやゲーム、漫画のネタが通じるベルトさん(ウルベルト)がツッコミを入れてきた。ええい、お前さんツッコミキャラじゃなかろうに!
「まあ、NPCがこちらの命令なく動いたりぃ喋ったりした時点でぇ、なんとなく「な〇う系ラノベあるある展開か?」的な思いがあったんですがぁ…あたりでしたねぇ」
「そういうアニメやゲームのキャラの声当ててた私がまさか実体験しちゃうなんて…」
「異世界転生…いやこの場合転移?最高じゃないか!!―――え?ちょっと待って、NPCも普通に生きているってことは…シャルティア!!!」
「ちょっとペロロンチーノさん!?―――あ~、行ってしまいましたか。まだ確認事項はあるというのに」
「――――――!!!!」
上からへろちぃ・茶ーちゃん・やっぱり煩悩戦死でええじゃろうなペロ・たっちぃ、そして何かテンション振り切れておかしくなってるもっちゃん。いやもっちゃんどうした?もしかして現実になった儂を見て、更に匂いまで感じて振り切れたか?この子たしかモフ好きーのケモ好きー…いや立派なケモナーでもうええじゃろ…じゃったか。
それと…小さなコボルトの女の子?が、ちょこちょこと儂に走り寄ってきて「おじいちゃま?」と頭をこてんと傾げて尋ねてくる。は?おじいちゃま???
「テル、たっちぃ…まさかこの子―――」
ある事に気づいて恐らくそうであろう二人に視線を向けると、二人ともおずおずと頷く。それを見て儂は思いっきり頭を抱えたくなった…。
この子、テルとたっちぃの
……いや、これはこれでよかったとしよう。自分の子供を残して転移してきたとしたら相当病んでたであろうことは目に見えるしの。
「―――まあ、それはいいとして…何故♀型アバター?」
この子男の子のはずなんじゃが、匂いから判別しても♀なんじゃが一体どうしてこうなった?
その疑問に答えたのはテルじゃった。テル曰く「この子…心が女の子でして…それが影響したのか本来ネカマやネナベはできないはずなのにシステムがこの子を女の子と認識したみたいで…」とのこと。つまりトランスジェンダーか。
……儂そんな話一切聞いておらんのだが?これは説教待ったなしじゃな(怒)
そんな儂の雰囲気を察したのか、テルとたっちぃは息子…もう今では娘を抱えてとんずらこきおった。後で覚えとれよ?
「あの…モモンガ様?こちらの獣ふz―――いえ、獣人の方とモモンガ様がたとはどういったご関係なのでしょうか?」
「ん?ああ、そうか。アルベドはあったことがないのだったな」
儂とテル一家のやり取りをよそに、アルベドと呼ばれた
黒い羽に白いドレス…黒のロングヘア―からは悪魔の角が出てる―――恐らくこのギルドの守護者統括として創られれたと聞いておるアルベドじゃろ(モンちゃんもそう名前を言っておったし)。しかし、獣風情か…。ちょっちピキりそうじゃよ?
あとどうやらモンちゃんはNPCの前では上位者として侮られないようにするためか魔王ロールを継続していくようじゃな。ギルメンや儂にはいつもの優しげな可愛い骸骨だからあまり意味はないような…いや儂も会社ではそんな感じじゃったしそうでもないか。
そしてモンちゃんは儂のことを嬉しそうに……本当に嬉しそうに少し言葉を弾ませながら紹介する。
「このもふキチさんはルプスレギナ・ベータの創造主の一人であり―――」
―――私の大切な家族で、高祖父に当たる。
はい。ということでモモンガ様たちともふキチの再開でした。ルプーにかんしてはマジごめんなさいとしかいいようが…汰月好きなんです影狼ちゃん()同じ駄犬(?!)ということで一つお許しください…。
あと今泉影狼が出てくるってことはもちろんあの二人も出てきます()
この後行われるであろう忠誠の儀とかはバッサリカット!します。次回からは通常話【〇人目~】になります。それではまた次回お会いしましょう。See you next story,バイバイ☆
追記:これ、タグにTSタグ入れたほうがいいですかね?ご意見ご感想お待ちしております(´・ω・`)
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