【オーバーロード】食事処もふキッチン【異世界編】   作:野神 汰月

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 実はモモンガ様ご来店時に入れようと思ってた話。前回は何故か勝手にもふとモンが動いてああなったので挿話としてぶっこみます^q^

 本来ならモモンガが救うはずのカルネ村ですが、うっかり暴走したもふキチが救っちゃうそうですよ?


仕込み中 もふキチが襲撃者を撃退しました

 時は遡ることナザリック地下大墳墓が異世界転移を果たしてから三日後の事―――。その日モモンガは遠隔視の鏡(ミラー・オブ・リモート・ビューイング)を前にMPが減りそうな踊り…げふんげふん…ではなく扱えるように四苦八苦していた。

 

 ゲーム時はさくさくとスワイプ操作できていたものが現実となった今操作が変わってしまい手探りでその方法を探っていたのだ。

 

 何故遠隔視の鏡の操作方法を必死になって探っているのか…。それはもふキチの教えにあった。もふキチ曰く「周辺の状況把握に使えるから」とのこと。だったら教えてくれというと

 

 

 「あ~…儂の場合GM権限でアームスヴァルトニル湖周辺は見れるし、各地に眷属配置しておるから使わんのじゃよ」

 

 

 とのことだった。使えねえなこの爺……と思ったかどうかはさておき(ペロロンチーノは思ってそうだが…)こうして四苦八苦する羽目になったということだ。

 

 今この場には人化したモモンガとたっち・みーが創造したナザリックの執事セバス=チャン、そして戦闘メイドプレアデスからルプスレギナ・ベータ(という名の今泉影狼)がいるのみ。モモンガは「(他のメンバーがいなくてよかったぁ…いたら絶対揶揄われてるよ…)」と心の中でほっと溜息をついていた。

 

 

 「……むぅ。なかなかに難しいものだな」

 

 「モモンガ様であればすぐに使いこなせましょう。たっち・みー様も言っておられましたが焦らずゆっくりと模索するのがよいかと」

 

 

 この場には配下しかいないので魔王ロール継続中のモモンガに、執事然とセバスが労う。そこにかg……ルプスレギナが紅茶を淹れて遠隔視の鏡の前に置かれた小さなテーブルに静かに置く。

 

 

 「お爺ちゃんも言ってました。こういう時は一服してリラックスすると良いそうです」

 

 「そうか…そういえばルプスレギナももふキチさんのことをお爺ちゃんというのだな?」

 

 「はい…創造された際、そうあれとされたわけではありませんがそう感じます。あの方は家族なんだと―――」

 

 

 少し恥ずかしそうにそう語るルプスレギナに、モモンガは「そうか…」といつもの魔王ロールではなく素の自分で呟き

 

 

 「ならばお前と私も家族だ。もふキチさんは私の実の曾祖父で、お前はその私の曾祖父を家族だという。だから私とお前は家族だ、いいな?」

 

 「―――っ!?」

 

 

 優しげないつものモモンガの……鈴木 悟のままで告げると、セバスは盛大に驚き当のルプスレギナは「そんな、恐れ多いことです!!」と手を顔の前で左右に振りながらわちゃわちゃとしていた。

 

 そんな二人の反応に。モモンガは優しく語り掛ける。いいのだと…もふキチの所の配下であるワールドエネミー達は彼を親と慕い接しているのだから自分の所でもそうであってもいいだろうと。

 

 

 「―――その、守護者様方や姉妹たちがいないところでしたら…」

 

 「うむ…まあ、よかろう。そういうことだセバス。よいな?」

 

 「―――はっ、御意に」

 

 

 少し無理強いだったかと思ったが、なんとか自分の意を汲んでもらえて満足げなモモンガ。ふっと笑むと手が自然に揺れ、それが功を奏したのか遠隔視の鏡が反応を示した。

 

 

 「お…?」

 

 「「おめでとうございます」」

 

 

 遠隔視の鏡が反応を示したことにモモンガは一瞬驚いたが、セバスとルプスレギナは祝意の言葉と共に拍手を送る。それに対しモモンガが「ありがとう、二人とも」と祝意に応えると改めて遠隔視の鏡で周辺地域の探索を開始する。

 

 探索を開始すること数秒…。ナザリックより南西に十キロほど離れた場所に村がある事を確認できた。しかし―――

 

 

 「…村と思しき場所を発見したが、騒がしいな。祭りか?」

 

 

 人がわちゃわちゃと動き回るその様子に思わずそうこぼすモモンガ。それに対しセバスとルプスレギナは「いいえ…これは―――」と言いよどむ。

 

 モモンガが遠隔視の鏡をスワイプするとズームされより繊細に状況を確認することができた。そこに映るのは一人の青銀の長髪を振り乱し鬼の形相でなにやら兵士と思しき連中を斬り斃していく青年の姿だった。その青年が着ている服装にモモンガは覚えがあった。彼がその名を口にする前にルプスレギナも同じ人物を指す言葉をつぶやく。

 

 

 「お爺ちゃん…何してるの」

 

 

 少し呆れを含んだその呟きは、モモンガが思った人物を指し示すものであり、彼も同じく呆れを含んだため息を一つつくのだった。

 

 

 

 ―――

 

 

 

 モモンガが遠隔視の鏡の操作に成功する一刻(二時間)ほど前。もふキチは自身に人化を施して個人的にナザリック周辺の探索をしていた。無論お供無しである。今頃彼の家族(配下のワールドエネミー)たちは慌てて右往左往してることだろう。

 

 そんなもふキチはいくつかの集落や村が襲われていたことに気付き、ナザリックの南西にその襲撃者が向かっているだろうことを予測し先回りを決行していた。

 

 もふキチが辿り着いたのはカルネ村という小さな村でまさに襲撃されそうになる直前だった。襲撃者は真っ先に女子供に狙いを付ける。その行為はもふキチをブチギレさせるのに十分だった。

 

 

 「テメェらの血の色は何色だァッ!?」

 

 

 彼は腰に佩いていた太刀のひと振りを抜くと、世界級アイテムであるグレイプニルで制限をかけていた能力を開放し兵士たちに襲い掛かったのだった。

 

 そこから先はある意味地獄絵図だった…。あちこちに兵士の首が散乱し、泣き別れた体躯で血の池が築き上げられ、村人たちは違う意味で恐怖を感じ泣き叫んだという。その光景に、遠隔視の鏡でその現状を覗き見していたモモンガは自然と口から「なるほど…これは悪だ」という言葉がついて出た。

 

 そして状況が終了するともふキチは何もない空間を見上げて「―――貴様、見ているな?」とモモンガに覗かれてることを察知し古の鉄板ネタ(?)を披露したとかしないとか。

 

 それからしばらくして王国の戦士長を名乗る男が部下を連れ惨劇の村(笑)に足を踏み入れた際、本来村を救ってくれたことに礼を言うはずがもふキチを下手人として斬りかかろうとしたことをここに記しておく。




 短いですが今回はこれにて終了です。まあ、挿話ですし…許してください。

 もふキチが現着早くて被害が出る前に村人救出できました。これによってエモット姉妹も両親が無くならずに済んでハッピーエンド…と言いたいところですが、もふキチのせいで(笑)半ばPTSDに村人全員がかかるという。やはりもふキチは「悪」ですね(なおもふキチのカルマ値は±ゼロ)


 次回は多分茶釜ペロどっちかか姉弟でもふキッチンにやってくると思います。お楽しみに



 それではまた次回お会いしましょう。See you next story,バイバイ☆




 ※追記:また誤字報告いただきありがとうございました。評価入れていただいた皆様にも感謝を。ご意見ご感想もいただければ幸いです…(´;ω;`)

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