鬼滅の刃 〜星空を舞う蝶〜   作:ありす(旧名:紅茶・ルミエール)

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柱集結ですよー


裁判 柱合会議

那谷蜘蛛山での激戦から数日後。竈門炭治郎と竈門禰 豆子は、鬼殺隊の本部、産屋敷邸の庭に連行されていた。

 

炭治郎が目を覚ますと、そこには威圧的な雰囲気を放つ鬼殺隊の最高戦力、柱たちが彼を取り囲んでいた。

 

 

隠の隊士が、炭治郎にそう指示する。

 

今から、鬼を連れているという、炭治郎の裁判が始まる。

 

一人の柱が、大きな声で口を開いた。炎柱、煉獄杏寿郎だった。

 

「鬼を連れているなど明らかな隊律違反!鬼諸共斬首する!」

 

「なら俺が首を斬ってやろう。誰よりも派手な血飛沫をあげてやるぜ」

 

音柱、宇髄天元が不敵な笑みを浮かべる。

 

「南無阿弥陀…、鬼に取り憑かれているのだな。せめて、苦しまない様に斬ってやろう…。」

 

岩柱、悲鳴嶼行冥は、数珠を握りしめながらそのように呟いた。

 

「…そんなことよりも、冨岡の処遇はどうするんだ。」

 

蛇柱、伊黒小芭内が、冨岡をネチネチと問い詰める。

 

後ろの方では、恋柱、甘露寺蜜璃が何故か伊黒を見て顔を赤くしており、霞柱、時透無一郎は、どこか別の方を向いている。

 

「ふふ、冨岡さん、よほど炭治郎くんのことが気に入ったのですね。それとも、単に頭が悪いのですか?」

 

蟲柱、胡蝶しのぶが、いつものように毒を含んだ笑みを浮かべた。その言葉は、冨岡を刺し貫くようだった。

 

「全く、冨岡さんには困ったものですね。しかし、鬼を庇う隊士、そして鬼と行動を共にするなど、鬼殺隊の掟に反する行為です。私も処刑に賛成です」

 

星柱、胡蝶あげはもまた、冷静な声で、炭治郎と禰 豆子の処遇に賛成した。

 

カナエとしのぶ、あげはは、童磨との戦いを経験し、鬼の恐ろしさを誰よりも理解していた。だからこそ、鬼を庇う行為は、絶対に許すことができなかった。

 

しかし、その中で、一人だけ、異なる意見を持つ者がいた。花柱、胡蝶カナエだった。

 

「待ってください、皆さん。私は、処刑には反対です」

 

カナエの言葉に、柱たちの視線が、一斉に彼女へと向けられた。

 

「姉さん! 何を言っているのですか! 鬼は、人間を喰らうのです! そんなもの、生かしておくべきではありません!」

 

しのぶが、苛立ちを隠せない様子で叫んだ。

 

「そうだよ、姉さん! 鬼は、人間にとっての敵だよ!」

 

あげはも、カナエの意見に反対した。

 

「しのぶ、あげは。確かに鬼は、人間を喰らうものです。しかし、この竈門兄妹からは、鬼と人間の間に存在する、希望の光を感じるのです」

 

カナエは、炭治郎と禰 豆子をじっと見つめ、優しく語りかけた。

 

「…鬼でありながら、兄を庇った。それは、鬼の血に抗っている証拠ではないでしょうか? 私たちに、この二人の命を奪う権利があるのでしょうか?」

 

カナエの言葉は、悲鳴嶼行冥の心にも深く響いた。

 

その時、風柱、不死川実弥が現れた。

 

「何やら面白そうなことになってんなァ。鬼を連れた馬鹿隊士ってのはソイツかいィ…」

 

恐ろしい形相で炭治郎に迫る不死川。しかし、炭治郎は、禰 豆子の入った箱から離れようとしなかった。

 

 

 

その時、産屋敷邸の奥から、当主、産屋敷耀哉が現れた。

 

「皆、よく集まってくれたね。」

 

お館様が、静かに語りかける。柱たちは、皆、一斉に跪き、頭を垂れた。

 

 

 

「竈門炭治郎と竈門禰 豆子について、私はもう、皆に説明を聞いてもらっている。禰 豆子が人を喰わないという証明も、既に聞いている」

 

お館様の言葉に、不死川は驚きの表情を浮かべた。

 

「お館様! それは、一体…」

 

「実弥。禰 豆子は、二年以上の間、人を喰らわず、そして人を守っている。この事実を証明するため、鱗滝左近次、冨岡義勇、そして炭治郎が、命をかけて保証してくれた。万が一、禰 豆子が人を喰らった場合、彼らは腹を切って責任を取る」

 

お館様の言葉は、揺るぎなかった。

 

「そして、私は、この二人が鬼舞辻無惨に接触している」

 

お館様の言葉に、柱たちは、皆、驚愕した。鬼舞辻無惨。鬼殺隊士が、誰も接触したことのない、唯一無二の存在。その存在に、目の前の少年が接触していたというのか。

 

「お館様…!」

 

不死川は、信じられないという表情を浮かべた。

 

「それだけでは、この鬼が人を喰らわないという証明ができません!」

 

伊黒が呟いた。

 

「なら、今この場で見せてやればいい。不死川、日陰に行って地でも見せればいいだろう。」

 

 

「お館様、失礼仕る」

 

 

不死川は、そう言いながら、目にも止まらぬ速度で木箱を抱えて屋敷の日陰に行き、刀を突き刺した。箱の中から、血が滴り落ちる。

 

「禰豆子!」

 

炭治郎が、必死の形相で叫ぶ。

 

「南無…不死川、それはあまりに…」

 

悲鳴嶼が、不死川を諭そうとする。

 

「俺は、こいつが人を喰わないという証拠を見せてやるぜ。ほら、鬼! うまい血だぞ!存分に食え!」

 

不死川は、自らの腕を刀で傷つけ、血を垂らした。そして、その血を、鬼の入った箱へと向けた。

 

その様子を、カナエは、悲しそうな表情で見つめていた。これでも不死川は、カナエのその表情を見て、いつもよりも少しだけ、行動を控えめにしているようだが。

 

箱の蓋が空き、中から禰 豆子が出てきた。禰 豆子は日輪刀で刺された場所の傷でふらついているが、それでも不死川の腕に食らいつかず、そっぽを向いた。」

 

不死川は唖然とした。他の柱達も、信じられないものを見たとでも言うように、呆然としている。

 

「これで、禰 豆子が人を喰らわないという証明がされたね」

 

お館様が、静寂を切った。

 

「信じなさい、皆。彼らの存在は、鬼殺隊にとって、新たな希望となる。そして、カナエ。君が言ったように、彼らは、鬼と人間の間に存在する、希望の光だ」

 

お館様の言葉に、カナエは、嬉しそうに微笑んだ。

 

「お館様、承知いたしました。私、この二人の処遇を全面的に支持します」

 

カナエの言葉に、しのぶとあげはは、戸惑いながらも、その意見に賛同した。

 

「姉さんが、そうおっしゃるなら…私も、反対はしません」

 

しのぶは、そう言って、静かに頭を垂れた。

 

「私もです」

 

あげはもまた、カナエの意見に従った。

 

他の柱達も、異論を掲げる者は誰1人としていなかった。

 

こうして、炭治郎と禰 豆子の処遇は決まった。彼らは、鬼殺隊に受け入れられ、新たな道を歩むことになった。そして、胡蝶姉妹は、この日を境に、彼らを支援していくことになるのだった。

 




はい、柱合会議編ですが、細かいところで変更点がありましたね。まず、カナエが処刑に反対したこと。これは、カナエがいたらこうなるだろうなぁ、という想像です。

あと、不死川さんの行動をほんの少し抑制しました。これは、不死川さんがカナエに好意を抱いており、不死川さんも彼女の前なら少しはおとなしくなるかな?と思って改変しました。

今後は、少しずつカップル的な要素も描いていきたいですね。
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