ベルちゃんになった転生者、鬼滅の刃の技を使って頑張ります! 作:ベート
こんにちは、新世界!
迷宮都市オラリオ。
世界で唯一のダンジョンを有するこの街に、夢を持ってやってくる人間は多い。
その夢は地位、名誉、金、女など、人によって様々であるが、それぞれがそれぞれの夢をもって神の眷属となり、冒険者となり───志半ばで命を落としていく。
その数は決して少ないものではない。
それでもオラリオを目指し、冒険者になりたいという人間が後を絶たないのは、多くの偉業をなして羨望を集める、英雄の生まれる都市だからだ。
ただ、この都市に少し変わった人間が来ていた。そう遠くないうちに英雄となる人間が。
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突然ですが、皆さんは異世界転生というものを信じますか?おまえ何言ってんだって思っている方もいると思うのですが、はい、めっちゃわかります、はい。私だってつい最近までは憧れはありましたけど、信じてはいませんでしたし…。では、何故こんな質問を?と。実はですね…
「ごめん! 本当にごめん! 私を助けたばかりに…」
「別に構わないですよ。未練があるわけでもないですし。というか、なんであなた、謝っているんですか?」
「実は…」
なんでも、私が助けた猫は女神だったそうで、しかも死なないのに私は助けてしまい無駄死にしてしまったと。それで、お詫びとして転生しませんかという話になった。
「転生ですか…」
「そうそう。転生と言ってもいろいろあるし。ちなみに自分の好きな作品の中に転生することもできるよ!」
「マジですか」
「マジですよ」
「……ダンまちは?」
「いけますねぇ」
「っしゃぁぁあああ!!!」
最高じゃないですか!? マジか。女神様、バンザーイ!!
「あっ。ダンまちにする?」
「しますしますします!! してください!」
「おぉ、勢いがすごい…。あと、特典とか付けるつもりだけど、何が欲しい?」
「特典ですか?」
「そう、特典。こんな力が欲しいとか。他作品の技とかでもいいし。そうだなぁ。5個くらいまでなら大丈夫だと思うよ」
特典か。特典かぁ。何がいいんだ?
それから、しばらく本当に悩んだ。女神様曰く、丸3日ほど考えていたらしい。わーお。
「女神様ー」
「あっ。決まった? 何にするの?」
「えーと、精神耐性と武器の扱いの才能、記憶力、手先の器用さ、あと、そのぉ……鬼滅の刃の技も使えるようになりたいなぁ、なんて…」
「精神耐性はいいね。ダンまちって結構物騒だしねー。一々怯んでたらこっちがやられちゃうもんね。武器の扱いの才能っていうのは、どんな武器でも扱えるようにするって感じだよね? 記憶力もいいね。ダンジョンやらモンスターやら覚えなくちゃいけないこと多いし。……手先の器用さって?」
「……家事全般できるようになるとか、物作りが得意になるとか」
「あ〜。なるほどね。女の子だもんね。前は家事、全然出来なかったもんね。」
「わー! わー! なーんにも聞こえない!」
くっそおぉ。女神様に笑われた! なりたくてなったわけじゃないのにー! 女神様は相変わらずころころと笑っている。
「ふふ。まあ、それはいいとして。最後は鬼滅の刃の技だっけ? なんで?」
「浪漫です」
「……そっか」
「? ハッ! それで、どう、ですか…?」
「いいよー」
「…………っしゃああぁぁあああ!!!」
「じゃあ、今からダンまちに送るねー」
女神様を横目に私、大はしゃぎ。だって考えてみてよ。推しの技が使えるんだぜ? もしかしたらこの目で、推しを拝められるかもしれないんだぜ? ふふ、ふふふふ。ニヤニヤが止まんない。いや、もうこれはニヤニヤを超えてニチャニチャだな。
「準備できたよー。」
「女神様。本当にありがとうございました! 私、新しい世界で頑張ってみます!」
「うん。応援してるよ。達者で〜」
「さようなら〜」
さあ、新しい世界で新しい生活だー!
体が光に包まれていく。期待を胸に意識がなくなる直前。
「あっ。ミスった!!」
…………なんて?
ということで初めまして! 小説を投稿するのも、なんなら小説を書いたのも今回が初のド素人でございます。ご指摘いただけると助かります。助かるんですが、精神ガラス細工、しかも蚊がとまっただけでも砕け散るようなメンタルなので、優しくして欲しいです…。更新は不定期ですが、頑張って続けていこうと思いますので、何卒よろしくお願いします。では、またいつか!