ベルちゃんになった転生者、鬼滅の刃の技を使って頑張ります!   作:ベート

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 キャラの口調が……キャラの口調がぁ!?


決意

 

 あの後、冷静じゃなくなった私はうっかり二人の前に出てきてしまい────アルフィアに抱きしめられた。びっくりした。本当に。おーおー、とんでもない美形なのに優しくて穏やかな笑みを向けるんじゃないよ、おっさん!! オタクの心臓が破裂するわ! 好きになっちゃうでしょ! 狙ってんのか? てか、えっ、まって、アルフィア泣いてんじゃん。よしよ〜し、誰にいじめられたんだい? 私か。妹にそっくりだもんなぁ、私。見た目だけだけど。なんてこと考えながらアルフィアが泣き止むのを待ったよ。その後が本当に大変だった。アルフィア、恥ずかしかったのかザルドとおじいちゃん吹き飛ばしちゃうし、その騒ぎを聞いて村が大騒ぎになるし。ちなみに二人は一晩ここで過ごすことになった。やったね! そういえば体の調子、大丈夫なのかなぁ? 

 

 〜夜〜

 

 「おやすみー」

 

 「おやすみ、ベル」

 

 おじいちゃんに挨拶して部屋に行ってベッドに潜る。ちゃんと耳を澄まして。二人とおじいちゃんがまだ寝ようとしないってことは何かしらあるはず! 一言一句聞き逃せない……!!

 

「それで? なんで戻ってきたんじゃ?」

 

 いつもと違って真剣な声音のおじいちゃん。そりゃそうよ。この時期となると冒険者の、英雄の踏み台になる予定だったんだから。それとも、もう終わっていて何かがあり生き延びたのかな? できるなら、長生きして欲しいんだけど。

 

「……エレボスに心残りがないかと言われた。一目見て終わりにしようと思っていたんだ。だが、無理だった。気がついたらあの子を抱き締めていて……もう、オラリオには戻れない……」

 

「「…………」」

 

 ほんと、愛されてたんだなぁ、メーテリア。妹が先に逝っちゃうとか……どんな気持ちだったんだろ。当時、まだ17歳とかそこらでしょ。……キツすぎるって。ほんと、やになっちゃうわ……

 

「ザルド、おまえはどうするんだ?」

 

「どうするか、か……」

 

 そうだよ! ナイス質問、アルフィアさん!

 

「…………俺は戻る。餓鬼供の踏み台に」

 

「……そうか」

 

 えっ、嫌なんだけど。死んで欲しくないんですけど? どうしよう!? ザルド死んじゃう!! えーとえーと…………あっ、そうだ! 

 

─────────────────────────────────

 

 

「……ん?」

 

「どうしたんじゃ、ザルド?」

 

「いや、剣を振る音が聞こえないか?」

 

「……確かに聞こえるな。だが、こんな時間に誰が……?」

 

「まさか……!」

 

 ゼウスは急いで家から出る。アルフィア達も只事ではないと後を追う。そしてそれを見た二人は固まり、ゼウスは真剣な様子で見ていた。

 

 少し離れた場所にいた。

 

 まだ7歳の子供とは思えないような素振り。一振り一振り丁寧に集中して振る。その姿に、その瞳に宿る想いに、アルフィア達は食い入るように魅入っていた。ふとベルは視線に気づいたのかアルフィア達の方に向いた。驚いた顔をしていたが、すぐに別の顔になった。決意の感じる顔。

 

「……何をしているんだ?」

 

「修行」

 

「……何のためにしているんだ?」

 

 叱るべきなのだろう。しかしザルドは聞きたくなった。いや、聞かねばならないと感じた。そしてすぐに驚愕の顔を浮かべることになった。

 

 

 

「英雄になるため」

 

 

 

『────』

 

 

 

「私が最後の英雄になる」

 

 

 

「だから、だからっ────いなくならないでっっ!」

 

 

 

 ベルは震えていて目を潤ませ懇願していた。やっと、子どもらしさを出したというのに言葉にしたものがその小さな体には大きすぎるもので。……子どもの勘は時に恐ろしい。今思えば、寝る前、何か気にするような素振りを見せていた。あの時から何かを感じたのだろう。ここでザルド達はベルが盗み聞きをしていたことに気づいていないというとんでもない事実が発覚したのだが、ザルド達が知ることは今後もない。

 

 

─────────────────────────────────

 

 

 さあ、どうだ! 修行も英雄宣言もした! カードは全て出した! いや、ほんとマジで死ぬな!! するとザルドは震えだし……

 

「……くっ、ははははははははははっ!」

 

 ──笑った。私、ポカーン。アルフィアも「くくくっ」って笑い出したし。

 

「そうかっ! 俺たちの前でそれを言うか! 生意気な餓鬼め!」

 

 こっちでは「はははっ!」、あっちでは「くくくっ」って。もう! そんなに笑わないでよ! おじいちゃんは……すっっっごい嬉しそうな顔してる〜。……うん。やっぱり笑ってる方がいいな。頑張ろう。この人たちが笑って過ごせるように、頑張ろう。

 

 

 

 





 みなさん、おはこんばんにちは。作者です。いかがでしたか? キャラが増えると思っていたより難しくなるんですね……。これからが大変だ……。ちなみに本当にどうでもいい話なんですけど、『よしよ〜し、誰にいじめられたんだい? 私か。』っていう流れ、これ、作者の家でよくやる流れなんですよ。ちょっと入れてみました。

 〜おまけ〜

ベ「ねぇ、ザルドさん」

ザ「なんだ?」

べ「ザルドさんのこと叔父様って呼んでも良い?」

ザ「別に構わんが……」

べ「ほんと!! やったー!」

ア「私は?」

べ「え? う〜ん。(母って感じではないんだよなぁ。かと言って叔母は……)」

べ「う〜ん。……姐さん?」(首、こてん&上目遣い)

ア「グッ!!」

 『アルフィアがきゅん死しちゃう!?』←キャラ崩壊やば……。by作者


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