舞網市の住宅街にある、とある一軒屋の前に少年と少女が対峙していた。
纏う雰囲気は正に戦士。これから決闘でもするかの様。
ってかこれからデュエルするんだけどね、俺とかなみが。
「待たせたな」
「ええ、千影のデッキの強さ、見せてもらうわ!」
互いにデュエルディスクを左腕にセットすると同時に展開が開始される。
デッキスロット、エクストラスロット、フィールドプレート展開。
デッキ、オートシャッフルOK。
デュエルターゲット、Louk On。
「行きましょう?」
「ああ!」
「「デュエル!」」
Chikage LP4000
VS
Kanami LP4000
「先攻は俺か。俺のターン!」
手札を確認すると、いきなりコンボできんじゃん!
「俺は手札から《ヘカテリス》のモンスター効果発動!」
「っ!? 手札から発動するモンスター効果!?」
「このカードを手札から捨てて発動し、デッキから《神の居城 ヴァルハラ》を手札に加える!」
「サーチ効果・・・・・・」
かなみにデュエルを教えるに当たって色々アッチの世界の言葉を使って教えていたから、かなみもその言葉使うようになったんだよね。
手札から捨てたり、召喚した時に発動するサーチ効果を持つモンスターは少なからず居るけど、ここじゃあまり見ないんだよね。
「俺は永続魔法《神の居城 ヴァルハラ》を発動し、効果を使う。自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、手札の天使族モンスターを特殊召喚できる!」
「何て効果!? って事はいきなり千影のエースのお出ましって訳ね!」
「いや、俺が呼ぶのはコイツだ! 《光神テテュス》を特殊召喚!」
《光神テテュス》
☆5
ATK/2400
フィールドに現れたのは白い衣を身に纏う純白の女神。
ステータスもなかなかのモンスターだが一番恐ろしいのはその効果にある。
「《光神テテュス》・・・・・・。綺麗だけど初めて見るモンスターね」
「存在は大分前からあるんだけどね、数が出回らない理由を見せてあげるよ」
俺はカードを1枚デュエルディスクに差し込む。
「魔法カード《命喰らいの宝札》を発動!」
「来たわね、千影のドローソース」
「ライフを半分支払い、発動! デッキからカードを2枚ドローする!」
Chikage LP4000→LP2000
1ターンに1度って言う発動制限があるけど、これは良いカードなんだよね。
追い詰められれば追い詰められるだけライフコストが安く済む。
《活路への希望》なら場合に寄ってはもっとドローできるけど、LP4000制だとこっちの方が利便性高いよね。
「この瞬間《テテュス》のモンスター効果発動!」
「えっ!?」
「ドローしたカードが天使族の場合、それを1枚、相手に見せる事でデッキからカードを1枚ドローできる!」
「ドロー加速効果っ!?」
「俺の引いたカードの内1枚は天使族の《ジェルエンデュオ》! よって1枚ドロー!」
そう、これが《光神テテュス》がレアカードとして数が出回らない理由。
アッチでも【テテュスターボ】と呼ばれるギミックが確立され有名になるぐらい優秀なカードなのである。
「ドローしたカードは《紫光の宣告者》!天使族のためまたドロー!」
「1ターンに1度じゃない!?」
「引いたカードを見せないか、天使族モンスター以外じゃないと止まんないよ? 続けて引いたカードは《朱光の宣告者》! またドローするぜ!」
「ちょ、何枚ドローする気!?」
「デッキに聞いてくれ。 引いたカードは《コーリング・ノヴァ》!さらにドロー! っとここで終了か」
これで俺の手札は8枚。大満足だぜ。
「俺はモンスターをセット。カードを1枚セットしてターンエンド」
「先攻1ターン目からフィールド4枚に手札6枚とかすごいわね・・・・・・」
そこは同意。
「ともかく私のターン! ドロー!」
手札を確認し、今後の戦略を考えるかなみ。しかしそれも一瞬。
すぐさま、動き出す。
「私は魔法カード《魅惑の花蜜》を発動! デッキからレベル4以下の昆虫族モンスター1体を手札に加えるわ」
出た、昆虫族デッキの必須カードにして《増援》の昆虫族版。
《増援》はサーチ先が豊富で優秀なのが多い為、制限カードだが《魅惑の花蜜》は“1ターンに1度”という発動制限と対象がレベル4以下の昆虫族ともあって無制限。
昆虫族を含むデッキにはデッキにとりあえず突っ込んどけ的に採用率が高い。
「私が手札に加えるのは《トリオンの蟲惑魔》! そしてそのまま召喚し効果発動!」
《トリオンの蟲惑魔》
☆4
ATK/1600
行きよい良く地面から飛び出してきた美少女型のモンスター。オレンジ色を主にした服を身に付ける利発そうな少女の体からは虫と思しき部分が多々見られる。
幼くあどけない姿と裏腹に蠱惑的な魅力を感じる。
しかし、その実態は馬鹿な獲物を誘き出す疑似餌であるらしい。
・・・・・・やっぱその手か。
【蟲惑魔】の切り込みモンスターにして重要なサーチモンスター。
名前の由来はアントリオン。アリジゴクの事だ。
「効果は知ってるわね? デッキから《ホール》または《落とし穴》通常罠カード1枚をサーチするわ。《狡猾な落とし穴》手札に加える!」
順当な流れだ。次の俺のターンで俺のモンスターを全滅させに来るな。
「カードを2枚セットしてターンエンドよ!」
効果を考えるとかなみのデッキも対外だよなぁ。
1枚は《狡猾な落とし穴》確定だろ? もう1枚は《奈落の落とし穴》が定石なんだけど、かなみは持っていない。
何故かって? 《奈落の落とし穴》がレアカードだからさ。
「俺のターン、ドロー! 《テテュス》の効果発動! ドローしたカードは《守護天使ジャンヌ》! 当然天使族、よってもう1枚ドロー!」
「これ以上させない! リバースカード、オープン!罠カード《狡猾な落とし穴》!」
来たかっ! しかーし!
「自分の墓地に罠カードが存在しない時、発動できる! フィールド上のモンスター2体を破壊するわ! 破壊するのは《光神テテュス》とセットモンスター!」
「ところがギッチョン! 手札から《紫光の宣告者》の効果発動!」
「なっ!? また手札誘発のモンスター効果!?」
「《紫光の宣告者》の効果は手札のこのカードと他の天使族モンスターを捨てて、相手の罠カードの発動を無効にして破壊する!」
「罠を封じる天使ですって!? そんなカードが!?」
「俺は《紫光の宣告者》と《コーリング・ノヴァ》を捨てて《狡猾な落とし穴》の発動を無効にして破壊する!」
俺のデュエルディスクの墓地から放たれた紫色の光が結晶体となり辛うじて天子に見える《紫光の宣告者》が姿を現す。
そして、《紫光の宣告者》から放たれた波動が《狡猾な落とし穴》を破壊するとその姿を消した。
「これにより《テテュス》の効果続行! 引いたカードは・・・・・・、くっ、効果は続かない。スタンバイフェイズとばしてメインフェイズ」
引いたカードは魔法カードだったよ。
もっとドローさせろよ! 俺は満足したいんだ!
ともかく、デュエルを続けよう。
「俺はセットモンスター《ジェルエンデュオ》をリリース!」
「《ジェルエンデュオ》は天使族限定のダブルコストモンスター。来るのね」
「守護の光と共に舞い降りよ、生命を慈しむ天使! アドバンス召喚! レベル7! 《守護天使ジャンヌ》!」
《守護天使ジャンヌ》
☆7
ATK/2800
聖なる衣に身を包み、命を絶やさぬ守護天使が俺のフィールドに舞い降りる。
「千影のエースモンスター! でも、こっちにだって手はあるんだから! リバースカード、オープン! 《粘着落とし穴》」
「げぇっ!?」
「召喚、反転召喚、特殊召喚に成功したモンスターの元々の攻撃力を半分にする!」
《守護天使ジャンヌ》
☆7
ATK/2800→ATK/1400
かなみの発動した罠から発せられたオーラに当てられ《ジャンヌ》が目に見えて弱る。
さすがに女性モンスターに粘液溜りに落とす演出はしないか・・・・・・。
「これでダメージは最小限ね」
「とでも思っているのか?」
「ふえっ!?」
俺の潤沢な手札にはこれくらい打開する手は在る。
「俺は装備魔法《ダグラの剣》を《ジャンヌ》に装備!」
「しまった!?」
「《ダグラの剣》は天使族専用装備魔法。効果は装備したモンスターの攻撃力を500ポイントアップさせ、戦闘した時に与えた戦闘ダメージ分自分のライフを回復する」
半円形の形をした2つの剣を装備する《守護天使ジャンヌ》。
《守護天使ジャンヌ》
☆7
ATK/1400→ATK/1900
「バトルだ! 《ジャンヌ》で《トリオン》に攻撃! ガーディアン・スラッシュ!」
「うっ!」
かなみの《トリオンの蟲惑魔》は俺の《守護天使ジャンヌ》に切り裂かれ破壊される。
Kanami LP4000→LP3700
「そしてこの瞬間、《ダグラの剣》の効果と《ジャンヌ》の効果発動! 《ジャンヌ》の効果は戦闘で破壊したモンスターの元々の攻撃力分、自分のライフを回復する!」
Chikage LP2000→LP2300→LP3900
「千影のライフが殆ど元通りに・・・・・・」
「《テテュス》で追撃!」
「きゃあ!」
Kanami LP3700→LP1300
「俺はこれでターンエンド」
「私のターン、ドロー!」
起死回生の一手、引き込めたかな?
「私は《ローンファイア・ブロッサム》を召喚!」
「良いカードを引いたみたいだな」
「《ローンファイア・ブロッサム》の効果発動! 自身をリリースしてデッキか手札の植物族モンスターを特殊召喚する! デッキから来て《ギガプラント》!」
かなみのデッキから現れたのは赤い顔を持つ巨大な食虫植物。
その効果はかなみのデッキとの相性は抜群だ。
しかしこいつはデュアルモンスター。効果を発動するには召喚権が必要だぞ?
《ギガプラント》
☆6
ATK/2400
「手札から《二重召喚》を発動! このターン、もう1度モンスターを召喚できる!」
「引いていたのか」
「ええ。この召喚権を使って《ギガプラント》を再度召喚するわ!」
これで《ギガプラント》はデュアル状態。通常モンスター扱いから効果モンスターに変化したって事だ。
「《ギガプラント》の効果発動! 1ターンに1度、手札または墓地の植物族か昆虫族モンスターを特殊召喚できる! この効果で手札から《カズーラの蟲惑魔》を特殊召喚!」
《カズーラの蟲惑魔》
☆4
DEF/2000
現れたのはこれまた可愛らしく長髪に飾られた花の髪飾りを付けた美少女モンスター。
しかし、腰掛ける小池は生物的で背中には蓋の様な葉が見える。
その正体はウツボカズラ。酸性の液体を底に溜める壷の形をした食虫植物だ。
「バトルよ! 《ギガプラント》で《守護天使ジャンヌ》を攻撃!」
弱体化した守護天使に巨大植物が襲い掛かる。
「罠カード発動《和睦の使者》! このターン、あらゆる戦闘ダメージは発生しない!」
だが、守りを考えていないと思って居るのかな?
「強いわね。私は残り手札全てを伏せて、ターンエンド!」
かなみの掛け声と同時に2枚のカードが伏せられ、エンド宣言をする。
「俺のターン、ドロー! 《テテュス》の効果は発動しない」
この場で伏せるといったら術中八苦【落とし穴】カードだろうけど・・・・・・。
しかし、《聖なるバリア-ミラーフォース》も捨てがたい。
「俺は《スター・ブラスト》を発動! ライフを500ポイント毎支払う事によってその分、手札かフィールドのモンスターのレベルが下がる。俺は1000ポイント支払い、《ジャンヌ》のレベルを2つ下げる!」
Chikage LP3900→LP2900
《守護天使ジャンヌ》
☆7→☆5
「どういう事?」
「こういう事! 俺は手札からチューナーモンスター《朱光の宣告者》を召喚!」
《朱光の宣告者》
☆2
ATK/300
オレンジ色の結晶体で出来た天使に見えなくも無いモンスターが姿を現す。
「攻撃力300?」
「コイツはこのカードと他の天使族モンスターを手札から捨てる事で相手のモンスター効果の発動を無効にして破壊する手札誘発効果を持っている」
「なっ!? なら、なんで《ギガプラント》に使わなかったの!?」
「言った筈だぜ? コイツな“チューナー”だ」
「チューナー? ハッ!?」
気づいた様だな。このデッキの新しいエースの登場だ!
「俺はレベル2の《朱光の宣告者》でレベル5となった《守護天使ジャンヌ》をチューニング!」
《朱光の宣告者》が2つの光輪になるとそこに《守護天使ジャンヌ》が入り閃光が瞬く。
「大いなる天使の守護が生命を輝かせる力になる!」
光の中から現れるは純白の翼を羽ばたかせる清純なる乙女。
「シンクロ召喚!」
神聖なる銀の鎧は天界の主から賜った宝具。
「舞い降りよ、レベル7! 《神聖騎士ジャンヌ》!」
聖少女の新たなる姿がここに降臨した。
《神聖騎士ジャンヌ》
☆7
ATK/2800
「シンクロモンスターの《ジャンヌ》!? くっ・・・・・・」
・・・・・・かなみに動きは無い。なら行ける!
「バトルだ! 《神聖騎士ジャンヌ》で《ギガプラント》に攻撃!」
《神聖騎士ジャンヌ》は翼を羽ばたかせて急上昇し、剣の切っ先を《ギガプラント》に定めて突進した。
「でも、この瞬間を待っていたのよ! 罠カード発動! 《聖なるバリア-ミラーフォース》!!」
「読んでいないと思ったか? 手札から速攻魔法発動! 《我が身を盾に》!!」
攻撃宣言時、相手フィールド上の攻撃表示モンスターを全滅させる強力な罠だが、俺のカードがその一歩先を行く!
「《我が身を盾に》!?」
「このカードは自分のライフを1500ポイント支払い発動し、モンスターを破壊する効果を無効にして破壊する!」
Chikage LP2900→LP1400
「そして、手札から《オネスト》の効果発動! ダメージステップ、このカードを手札から墓地に送る事により、自分の光属性モンスターの攻撃力は攻撃対象となった相手モンスターの攻撃力分アップする!」
「また手札から!? しかもなんて効果!!」
《神聖騎士ジャンヌ》
☆7
ATK/2800→ATK/5200
《オネスト》の力を受け、虹色の翼はためかせ聖少女は突進する。
「オネスティ・セイントソウル・スラスト!」
俺の命の矢が虹色に輝くバリアを砕き、聖女の放つ虹色の突きが巨大植物を貫いた。
その余波の光にかなみは飲み込まれた。
「きゃあああああっ!!」
Kanami LP1300→LP0
Chikage WIN
◇ ◆ ◇
「まーけたー・・・・・・」
「今回も俺の勝ちだな。でも一歩間違ってたら負けてたよ。かなみも強くなってる」
「そう? ありがとう」
デュエルを終え、お互いの戦いを振り返る2人。
「でもあの場面ってどう頑張っても私の負けよね?」
「《ミラーフォース》を回避できたのが命運を分けたな。《神聖騎士ジャンヌ》も出せて俺は満足」
かなみの伏せたあったもう1枚のカードが《神の宣告》の様なカウンター罠なら勝っていたのかなみの方だろう。
それよりも、千影のデッキがかなり様変わりしていた事にかなみは興味を引かれた。
「いつの間にあんなカードを?」
「ちょーっと良い事したお礼で貰った感じ?」
「何で疑問系よ」
千影もまさか零児とデュエルしたから貰った等とそう容易くいえるわけも無く、濁して教える。
かなみの方もこれ以上追求しても無駄なのは長い付き合いの中で知っていた。
「シンクロ召喚なんてここだとLDSしか使ってないのよね」
「やり方が分からないって言ってるけどカードにちゃんと書いてるんだけどね?」
「シンクロモンスター自体が珍しいから余り出回ってないのが原因よね」
「これが残りのシンクロモンスター」
そう言ってエクストラから取り出したシンクロモンスターは《神聖騎士パーシアス》と《エンシェント・ホーリ・ワイバーン》、《神聖女神ヴァナディース》の3枚。
「レベル8とレベル10のシンクロモンスター。《スター・ブラスト》でレベルを調整しないと使えないわよね、これって」
「更に光属性チューナーとか天使族モンスターっていう縛りもあるから普通のデッキじゃ多分滅多に出て来ない。その分効果は強力だけどね」
さらに全てのシンクロモンスターがライフポイントに関連した効果を持っている点でも共通する部分がある。
「他にもエクシーズだってあるんだぜ?」
「嘘っ!? ホントっ!?」
千影はエクストラデッキから5枚のカードを取り出す。
「これ可愛い! けど、エクシーズ素材が指定されてる。私じゃ使えないかー」
かなみが手渡されたエクシーズモンスター。
ランク4《フェアリー・チア・ガール》
ランク4《ヴァルキュリア・ラーズグリーズ》
ランク4《ヴァルキュリア・シルメリア》
ランク5《ヴァルキュリア・レナス》
ランク5《ヴァルキュリア・アーリィ》
その全てのエクシーズ素材が光属性または天使族モンスターである。
かなみのデッキとは相性は無い。地属性の昆虫族、植物族を中心とした【蟲惑魔】デッキでは召喚する事はできない。
「一応、エクシーズは持ってるだろ? 俺のあげたヤツ」
「うん、良く助かってるわよ。この《妖精王 アルヴェルド》」
そう言ってエクシーズモンスターを見せてくれるかなみ。
大分前にパックで当たったのをかなみにあげたのだ。俺のデッキとは相性悪かったし使わないなら使ってくれる人に渡した方がカードも喜ぶはずだ。
と、カードを返して貰った後にかなみが口を開く。
「それにしても《オネスト》ってモンスター、すごい効果じゃない!」
「準制限に指定されるぐらいだからな。出回ってる数もそう多くない」
“攻撃力こそ全て”という風評は無きにしも非ずなためか、高い攻撃力というだけでモンスターの価値の判断基準になってしまいがちになっている。
そんな中で、光属性限定とはいえ自分のモンスターの攻撃力が戦闘する相手モンスターの攻撃力分上がる《オネスト》はかなりのレアカードだ。
原価でいえば20万台は下らない。
ちなみに発動タイミングは“自分の光属性モンスターが戦闘を行うダメージステップ開始時からダメージ計算前までに、このカードを手札から墓地へ送って発動できる。”である。
実質攻撃宣言時と変わらなくも無い。
「ちなみに最後の伏せカードって《落とし穴》?」
「そうよ。うぅ・・・・・・そこまで読まれてたの?」
「あー、えーと? 《奈落の落とし穴》欲しいね?」
「さっきの場合、それでも《テテュス》の攻撃で負けてたじゃない!」
そんなデュエルの反省会をしながら千影とかなみは土野家へと戻って行った。
そんな和気藹々としている最中、中央公園では運命の歯車が噛み合い動き始めていた。
融合次元。
シンクロ次元。
エクシーズ次元。
そして、ここ。スタンダード次元。
4つの次元を巻き込んだ戦いが、始まる───。
To be Next───
●今日の最強カード●
《神聖騎士ジャンヌ》
光属性 レベル7
天使族 シンクロ
チューナー+チューナー以外の天使族モンスター1体以上
①:このカードが相手に戦闘ダメージを与えた時、そのダメージ分自分のライフを回復する。
②:このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が超えていた場合にその数値分の戦闘ダメージを与える。
ATK/2800 DEF/2000
《ダグラの剣》と貫通効果を持った優秀なシンクロモンスターだ。
素材は指定されているものの、高い攻撃力とその効果で戦況を優位に持って行く事が出来るぞ。
今回では効果は未使用のまま終わってしまったが、今後の活躍に期待だ。
千影が再びこのカードを呼び出すかは未定だが・・・・・・。