「貴様は危険対象と認識された。ここで消えて貰うぞ」
エンタメデュエルがモットーの遊勝塾所属の柊 柚子のデュエルを鑑戦し終わり、兄さんとかなみの3人で休憩所でお茶してたら、そんな事を言われたでござる。
「何を言っているんだアンタは?」
「もしかして、頭が可愛そうな人?」
怪しさ全開のマント男に兄さんが言い放つ。
ってか、かなみさんも結構キツい事言いますね?
「大人しく俺とデュエルしろ、土野 千影。さもなくば周りがどうなってもしらんぞ?」
見るからに怪しいこの男。
フードで顔が分からないが、俺を名指しで挑んでくるって事は相当な実力者って事なんだろうな。
ん? ちょっと待てよ。もしかして?
いっちょカマでもカけてみますか。
「融合次元の人間が何の用だ?」
「ッ・・・・・・!?」
おや? 一瞬動揺したぞ? 当たりかよ。
「大方、この次元の有力なエクシーズ使いの抹消といった所か」
「何を言っているんだ? 千影」
「融合次元ってどういう事?」
俺の言葉に疑問を投げかけてくる兄さんとかなみ。
相手が融合次元の人間かー、こりゃ巻き込めないな。
「すまない、兄さん、かなみ。俺はコイツの相手をしなければいけない様だ。2人は先に会場に戻っていてくれないか?」
「どういう事か説明しろ! 千影!」
「そうよ! このまま引き下がれるわけ無いでしょっ!?」
ぐぬぬ・・・・・。相手と2人っきりでデュエルできなさそう。どうしよ?
「俺は構わんぞ? 消えるならせめて親しい者の近くの方が安らかだろう?」
と、謎の男。
ほほう? 随分とまあ自信のおあり様で。
「・・・・・・良いだろう。此処だと都合が悪いだろう? 裏手に行こう」
「ちょっと千影っ!?」
「やるって言うのか? こんなヤツと!」
「でなければ周りに危害が及ぶ恐れがある。ここで潰しておくべきだと、俺は思うんだけどね」
千影の言葉に2人は悩む。
「早くしないと、周りをブッ飛ばすぞ?」
「俺は行く。後は2人の判断に任すよ」
謎の男の脅しに千影は即答し、移動を開始した。
「仕方ない、追うぞ!」
「うん!」
考える間もなく、一光とかなみは先に行った2人を追う事にした。
◇ ◆ ◇
舞網チャンピオンシップ会場裏の土手。そこに対峙する千影と謎の男。
「あんな事を言った手前説得力に欠けるが、俺とてデュエリストだ。名前くらいは明かそう」
そう言った謎の男はマントを脱ぐ。
「俺の名は紫貝 螺旋」
螺旋と名乗ったのは身長は180cm近い肉付きの言い男だ。
青い服に紺のズボンを身に纏っていた。
まるでどこかの学校の制服の様なデザインだ。
「聞いておきたい事がある。」
「何だ?」
「俺達、融合次元の話を何処で聞いた?」
「アンタのお仲間が、エクシーズは狩りの標的だと言っていたぞ? 次元を挟んだ戦いだともね?」
「素良のヤツか・・・・・・」
どうやら螺旋には素良の問題点に心当たりがあり、納得がいった様子。
「では行くぞ!」
「来るが良い」
互いにデュエルディスクを左腕にセットすると同時に展開が開始される。
デッキ、オートシャッフルOK。
デュエルターゲット、Louk On。
「「デュエル!」」
Rasen LP4000
VS
Chikage LP4000
「な、デュエルが始まってる!?」
「え、もう!?」
その時、一光とかなみが2人の元に駆けつけた。
螺旋は一瞬そちらに目線を移すが無視をし、デュエルを続ける。
「先攻は俺か。俺のターン!」
螺旋のメインフェイス。
「俺は《ギガテック・イーグル》を召喚し、効果発動!」
呼び出されたのは全身が鋼で出来た機械の鷲だ。
《ギガテック・イーグル》
☆4
ATK/1800
「コイツが召喚に成功した時、デッキから炎属性機械族モンスター1体を手札に加える事ができる。俺は《ギガテック・ウルフ》を手札に加える」
螺旋の手札に加えられたカード《ギガテック・ウルフ》は特に効果を持たない通常モンスター。
更に言えば攻撃力も1600とギリギリアタッカー圏内というステータス。
「成る程、貴様のエースはアイツか」
「これで分かるとは融合にも詳しいと見える。続けていくぞ、俺は《融合》の魔法カードを発動する!」
螺旋が発動させたカードは《融合》。
「俺は手札の《ギガテック・ウルフ》と《キャノン・ソルジャー》を融合!」
融合とは2体以上のモンスターを掛け合わせる事で強力なモンスターを特殊召喚する召喚法である。
「獰猛なる鋼の狼よ、砲戦の機械兵と1つとなりて敵を貫く螺旋となれ! 融合召喚!」
姿現するは青い装甲を持ち、主の住まう場所に侵入した外敵を駆逐する赤い回転衝角を前面に大小幾つも取り付けられた魔導戦車。
「レベル7! 発進せよ!《迷宮の魔戦車》!」
《迷宮の魔戦車》
☆7
ATK/2400
「更に《ギガテック・イーグル》の効果発動! コイツは自分フィールド上の機械族モンスターに装備魔法扱いとして装備する事ができる!」
螺旋の号令の元、《ギガテック・イーグル》が《迷宮の魔戦車》の上部にドッキングすると、翼を折りたたみ変形し、1門の砲塔になった。
「ユニオンモンスターか」
「その通り。《ギガテック・イーグル》を装備したモンスターの攻撃力は600ポイントアップする!」
《迷宮の魔戦車》
ATK/2400→ATK/3000
「更にカードを2枚伏せ、ターンエンド。」
ユニオンモンスター。
それは条件に合ったモンスターと合体し、そのモンスターを強化する効果を持ったモンスター達だ。
基本能力として装備カード扱いとなって対象を強化したり、それを解除して自身を特殊召喚する、という共通効果を持っている。
さらに装備モンスターが破壊される場合、身代わりになる効果も持っている。
つまり、今、螺旋のフィールドには1度だけ破壊されない強力なモンスターが鎮座している事になる。
更にその後ろには2枚の伏せカード。
螺旋は手札を使い切っている。
2枚の伏せカードはエースである《迷宮の魔戦車》を守るカードか、相手の行動を阻害するカードであると考えられる。
千影も、そこまでは読んでいた。
「私のターン、ドロー」
千影は手札6枚を確認し、展開を予想する。そして、考え付いた一手を打つ。
「私は《ヌメロン・ウィンドウ》を手札から捨てて効果発動。デッキから【ヌメロン】と名のつくカード1枚を手札に加える。この効果で《ヌメロン・ネットワーク》を手札に加える」
「早々に来たか」
「私は、《ヌメロン・ネットワーク》を発動! さらに自分フィールド上に《ヌメロン・ネットワーク》が存在する為、手札から魔法カード《ヌメロン・ダイレクト》を発動できる!」
2人のデュエルを観戦している一光とかなみは今までのデュエルを思い出す。
LDSの志島 北斗と梁山泊の轟 戦人とのデュエルを。
「《ヌメロン・ダイレクト》の効果。エクストラデッキから攻撃力1000以下の【ヌメロン】と名のつくエクシーズモンスターを4体を特殊召喚する」
「・・・・・・」
「現れよ《ゲート・オブ・ヌメロン》。《エーカム》《ドゥヴェー》《トュリーニ》《チャトゥヴァーリ》」
《ゲート・オブ・ヌメロン-エーカム》
★1
ORU:0
ATK/1000
《ゲート・オブ・ヌメロン-ドゥヴェー》
★1
ORU:0
ATK/1000
《ゲート・オブ・ヌメロン-トゥリーニ》
★1
ORU:0
ATK/1000
《ゲート・オブ・ヌメロン-チャトゥヴァーリ》
★1
ORU:0
ATK/1000
千影のフィールドに現れた4体のエクシーズモンスター。
恐怖の権化《ゲート・オブ・ヌメロン》だ。
攻撃して攻撃力の倍化。その後の大量バーンダメージ。
普通のデュエリストならそれだけで敗北必至のパターンである。
だが、余裕の笑みを見せる螺旋。
そして、彼が動いた。
「この瞬間、リバース罠発動!《広域万能地雷グレイモヤ》!」
「何・・・・・・?」
「《広域万能地雷グレイモヤ》の効果、それは相手フィールドのモンスターを全て破壊する!」
螺旋から告げられたカードの効果は禁止カードの《サンダー・ボルト》と同じ物。
「・・・・・・っ」
「モチロン発動条件はある。それは相手が1ターンに3体以上のモンスターを特殊召喚した時だ」
《ゲート・オブ・ヌメロン》4体の真下に現れた大型地雷が起爆する。
その規模は大きく、思わず視界を腕で覆い隠してしまう程。
爆発の後に舞った土埃が消えた後には何も残されていなかった。
「ウチの強えーヤツは1ターンに3回融合とかザラでよ。対抗策に手に入れたんだが、こんな形で役立ってくれるとはな」
「やってくれる」
「だろう? だが、まだ終りじゃ無いんだぜ? リバースカードオープン、速攻魔法発動!《サイクロン》!」
「・・・・・・ッ!?」
これには千影も驚いた。
こちらの大量展開をそれごとまとめて粉砕し、今度は自身のデッキのキーカードを打ち抜いて来るのだ。
「対象はモチロン《ヌメロン・ネットワーク》!」
「チェ-ンして《ヌメロン・ネットワーク》の効果を起動! デッキの【ヌメロン】と名のつくカードを1枚指定し発動する。その後、選択されたカードは墓地に送られる。選択するのは《ヌメロン・ウィンドウ》」
「デッキから【ヌメロン】カードを手札に加える効果か、何を手札に加えるんだ? 2枚目の《ヌメロン・ネットワーク》か?」
「それも一手だ。しかし、私が手札に加えるのは《ヌメロン・カオス・リチューアル》」
「《ヌメロン・カオス・リチューアル》?」
効果が処理される。選択された《ヌメロン・ウィンドウ》は墓地に送られ、螺旋の《サイクロン》が千影の《ヌメロン・ネットワーク》を発生した竜巻によって破壊する。
「リチューアルという事は儀式魔法か? ンなモンもデッキに入ってるのか」
螺旋がそう勘ぐるのも仕方の無い事。
今まで登場した【ヌメロン】モンスターは儀式に向いているかと聞かれれば向いていないと答える。むしろ相性は最悪だ。
【ヌメロン】デッキはエクシーズに特化したデッキだ。
それ以外呼び出すモノも無い。
「確かに儀式だ。しかし《ヌメロン・カオス・リチューアル》は儀式魔法では無く、通常魔法だ」
「何?」
「だが、神聖な儀式だよ。コレは神を降ろすのに必要な魔法カードだ」
「神だとッ!?」
螺旋は動揺する。
デュエルモンスターズには確かに神が存在する。
しかし、それは選ばれた者にしか扱えず、資格無き者が扱えばその者に罰を与える、正しく神のカードが。
螺旋は思う。
バカな、こんな所に神のカードが存在するはずは無い、と。
「その眼に焼きつけよ、これが混沌と叡智を司る神だ! 私はこのターン【ヌメロン】モンスターが破壊されたため、手札から《ヌメロン・カオス・リチューアル》を発動!」
千影のフィールドに発現する《ヌメロン・カオス・リチューアル》。
「《ヌメロン・カオス・リチューアル》の効果。それは墓地の【ヌメロン】と名のつくエクシーズモンスター4体と《ヌメロン・ネットワーク》をレベル12のモンスターとして扱い、エクシーズ召喚する」
「墓地からエクシーズ召喚だと!?」
驚愕する螺旋を他所に千影のフィールドには5つの黒い穴が現れ、墓地に眠っていた5枚のカードが浮上する。
《ゲート・オブ・ヌメロン-エーカム》
☆12
《ゲート・オブ・ヌメロン-ドゥヴェー》
☆12
《ゲート・オブ・ヌメロン-トゥリーニ》
☆12
《ゲート・オブ・ヌメロン-チャトゥヴァーリ》
☆12
《ヌメロン・ネットワーク》
☆12
「何が始まるの?」
理解の範疇を超えたかなみが呟く。
その中で一光は理解する。これは唯の遊びでは無く命を賭けた戦いだ。
そして、螺旋は悟る。自分は呼び出させてはいけないモノを呼び出させる手伝いをしてしまったと。
「私はレベル12となった《ゲート・オブ・ヌメロン》4体と《ヌメロン・ネットワーク》でオーバーレイ・ネットワークを構築! 現れろ! カオスエクシーズ!」
「いきなりカオスエクシーズだとッ!?」
千影の号令の元、5枚のカードが中空に現れた渦巻く宇宙であるエクシーズエフェクトに黒い光球となって飛び込む。
それらが放つ閃光と衝撃はリアル・ソリッドビジョンで表現されるものを遥かに超えていた。
───そして、神は降臨する。
「混沌の憂えは、浅ましき人の業。天壌の夢は、無窮の幻」
黄昏が空を覆う時、雄々しき翼を翻し。
「虚ろの神よ、闇をもて、光に鉄槌を!」
叡智の名を持つ虚ろなる神はこの世界に2度目の降臨を成す。
「エクシーズ召喚! ランク12! 《夢幻虚神ヌメロニアス》!」
《CX 夢幻虚神ヌメロニアス》
★12
ORU:5
ATK/10000
降臨するは夢幻を司る虚ろの神。
それはフィールドを圧倒し支配するモノすら超越した、他と隔絶された存在。
デュエルモンスターズの歴史に名を残す神々と同列、いや、それ以上の存在感。
そしてその神の前に鎮座するはただのオーバーレイ・ユニットでは無い。
ひし形の黄金の板が十字を境にスライドし中から黒や紫の光を斑に放つカオス・オーバーレイ・ユニットとなって5つ現れる。
「ランク12っ!?」
「って言うか何あの攻撃力!?」
一光とかなみが叫ぶ。
それも当然だろう。
デュエルモンスターズ界において元々の最大攻撃力は5000。
それをを持つモンスターは4体のみ。
特に有名なのが《F・G・D》と《超次元ロボ ギャラクシー・デストライヤー》の2体だ。
ともかく、どれも条件が難しく、まともに運用できるデッキなど専用で組んだもの意外ではそうそう御目には掛かれない。
残りの2体のうち1体は幻のモンスターで存在が囁かれている程度。
もう1体は中古カードショップに行けば何処にでもあるが如何せん効果が酷すぎた。
《爆走特急 ロケット・アロー》は唯の案山子だ。嫌、手札を捨て続ければ戦えなくも無いが・・・・・・。
さらに神をも超えるモンスター《眠れる巨人 ズシン》は戦闘する相手モンスターの攻撃力を必ず1000上回る効果に加え完全効果耐性、さらに戦闘する相手モンスターの効果を無効化する能力をもつ究極のモンスターであるが、召喚条件があまりにも厳しすぎて話にならない。
最も、最近その姿を現した千影自身が従えるエクシーズモンスター《夢幻虚王ヌメロニア》もまた攻撃力5000を誇るモンスターである。
「攻撃力・・・・・・、10000、だとッ!?」
その攻撃力5000を容易くに越えて、2倍の10000である。
だが、それだけじゃないのを螺旋はそれを本能で感じ取っていた。
コイツは召喚させてはいけないモノだと。
現に風は泣き、草木は怯え、世界が震えている。
リアルソリッド・ビジョンをも凌駕する存在感。
レベルやランクが違うというモノでは無く、次元が違う。
と、ここで疑問が浮かび上がる。
前に零児とのデュエルで召喚された時は力に耐え切れずリアルソリッド・ビジョンシステムの回路を焼き切るモノを通常のデュエルディスクだけで此処までの事が出来るのか?
答えは否だ。ではどうやって?
答えは簡単だ。単純に従わせているのだ。千影の“力”によって。
それを知る者は千影本人も含め誰も居ないではあるが。
「な、なんだ! コイツはっ!!」
黄昏色の体に黒き翼を持つの神の姿から発せられるプレッシャーに螺旋の本能は激しい警戒音を鳴らし続けている。
本能は叫ぶ。
───逃げろ! 逃げろ! 逃げろ! 逃げろ!
理性も叫ぶ。
───逃げろ! 逃げろ! 逃げろ! 逃げろ!
螺旋の心は《ヌメロニアス》の出現でポッキリと折れてしまった。
だが今は、千影のターン。それもメインフェイズ1。
「バトルフェイズ」
螺旋は千影のその言葉に自分の首が断頭台に掛けられた錯覚を感じる。
「《ヌメロニアス》で《迷宮の魔戦車》に攻撃」
縄で引き上げられていた刃が下ろされる。
そう感じた螺旋は逃げた。デュエルディスクの交信範囲外に出れば強制敗北でこのデュエルは終えられる。
そのの一心で駆け出した3歩目で螺旋の体が硬直する。
「・・・・・・ッ!?」
螺旋は混乱した。
意味が分からない!? 何故、体が動かない!?
「何処に行こうというのかね?」
冷たく聞こえる千影の声。千影が螺旋を見据えて離さない。
「“神のデュエル”に逃走は許されない」
まるで訳の分からないが、辛うじて動いた首と目で螺旋は千影を見た。
その時、目が合った。合ってしまった。
───青と赤のオッドアイと。
「バニッシュ・ブラスター」
《ヌメロニアス》が動く。胸の中心に集中する光が、力が収束する。
そして開放された赤光は奔流となりて佇む魔道戦車を飲み込んだ。
「──────ッ!!」
螺旋の悲鳴さえ掻き消して、爆音と光が辺りを染め上げる。
それらが晴れた時、地面に倒れ伏す螺旋とそれを見下す千影の姿。
その構図は正に神に愚かにも挑み惨めに敗北した者の姿だった。
Rasen LP4000→LP0
Chikage WIN
◇ ◆ ◇
「千影?」
かなみが千影に問いかける。
「・・・・・・」
反応が無い。
「千影っ!」
かなみは思わず叫んだ。
ダメだ。このままじゃ、千影が千影でなくなっちゃう!
その確信にも似た予感がかなみを叫ばせた。
「・・・・・・分かってる。大丈夫だ」
そして、やっと返って来た千影の応えは良い意味で予想を裏切ってくれた。
「だ、大丈夫なのか、千影?」
一光も千影に問いかける。
「大丈夫大丈夫。なんとか、ね。俺でいられているよ」
優々と2人の下に歩いて来た千影は本当にいつも通り、2人の知る千影であった。
と、その時だ。
「土野様」
千影達に話しかけて来る黒服の集団。
「もしかしてLDS?」
「はい」
千影の言葉に肯定で返す男性。どうやらこの集団のリーダーらしい。
「あの男の身柄をこちらで預かりたいのですが、よろしいですか?」
「・・・・・・ああ、構いませんよ。じっくりと絞り上げてください」
「分かりました」
そう短い会話を済ませると、その男性は土手に倒れている螺旋を確保していた黒服達と合流し、そのままLDS本社タワーに向かって連行していった。
ここに残ったのは千影、一光、かなみの3人だけ。
「いろいろ説明しなきゃいけないよね?」
「ああ」
「もちろんよ!」
千影の言葉に即答する一光とかなみ。
「だよねー。まあ、詳しい話は家に帰ってゆっくりしようか。世にも不思議な事柄の、ね」
To be Next───
●今日の最強カード●
《ヌメロン・カオス・リチューアル》
通常魔法
①:自分フィールド上の「ヌメロン」と名のつくモンスターが破壊されたターンに発動できる
自分の墓地に存在する「ヌメロン・ネットワーク」と「ヌメロン」と名のついた
Xモンスター4体をレベル12のモンスターとして扱いX召喚を行う。
《夢幻虚王ヌメロニア》から出番を奪った戦犯カード。それがこのカード《ヌメロン・カオス・リチューアル》だ。その効果は墓地のカードを使って行き成り《CX 夢幻虚神ヌメロニアス》をエクシーズ召喚するという物。
1度、発動を許せば超弩級の効果を持つ神がその姿を現す。
その効果はインチキと言っても過言ではない。