※必ず読んでね
ウルトラマンブレーザー本編及び映画から70年後の話
オリキャラばかり出ます
「…きろ…起きろ!」
「あだぁっ!?」
居眠りをしていた男が額を叩かれ目を覚ました
「うーん…また居眠りしちまった…で、何だよ?」
「出動だ!街に怪獣が出たんだよ!」
「怪獣!?」
目を覚ましたその男『ヒラノ・アキ』は急いで椅子から立ち上がる
「それと今日アースガロンの操縦するのお前だからな、機長はリュウト隊長だ」
「うげっ!?急がないとぉーー!!」
居眠りをしていたアキを起こした同期の男『ミハラ・ヨシヒサ』は慌てて装備を装着していくアキを見てため息をついた
ここは、日本の千葉県にある地球防衛隊の基地、そしてそこには特殊怪獣対応分遣隊『SKaRD』作戦指揮所 通称SKaRD CPがあった、SKaRD CPで装備を装着しているアキとそんな彼を見るヨシヒサは第70期SKaRDのメンバーである。装備を装着し終えたアキは急いである場所へと駆けていった
駆けていった先には二足歩行の鋼鉄の獣…もとい23式特殊戦術機甲獣・アースガロンが鎮座する整備所があった、アースガロンの胸部にあるコックピットユニットには、アキ隊員と同様の装備を装着したアキ隊員より年上の男がいた
「すみませんリュウト隊長!遅れました!」
「いや、遅れてはないさ、むしろちょうどいいタイミングだった」
その男…第70期SKaRDの隊長のカナヤ・リュウトはそう言った
「え?」
☆☆
「こちら、SKaRD CP。アースガロン、出撃準備!各セクション、ゴーオアノーゴー判断!メインエンジン!」
SKaRD CPに残った、アキ隊員の同期で第70期SKaRDの副隊長のヨシヒサが整備士達に各機器に異常がないかの確認を取り始めていた
{メインエンジン、ゴースカード!}
「アースガン!」
{アースガン、ゴー!}
「テイルVLS!」
{テイルVLS、ゴースカード!}
胸部にあるコックピットユニットからリュウト隊長とアキ隊員がアースガロンの内部に入った、コックピットユニットは自動的にアースガロンの機内へと収納、二人はベルトを締め、計器のセッティングを開始する
「アースファイア!」
{ゴースカード!}
「
{ゴースカード!発射レンジまでの障害物なし!}
いよいよアースガロンが発進態勢に入る
{This is Earth Garon launch control. Final launch status check. Safety control}
{Safety console,go}
「
アースガロンを固定した発進用のハンガーが上昇し、地下から地上に上がっていった
(発進ベルの音)
{Earth Gate,open.}
{Earth Gate,open.}
{アースゲート}が開門される、アースガロンは遂に地上に姿を現す、発進用のハンガーが後退し、発進用アナウンスの女性がSKaRD CPのヨシヒサ副隊長とアースガロン内部のリュウト隊長に確認を取る
{SKaRD CP}
「SKaRD CP、ゴー!」
{And Earth Garon}
「アースガロン、ゴー!」
{Copy all. We are go for auto sequence start. Sound suppression water system,activated}
発進用のハンガーから騒音と離陸時の衝撃波を軽減する為の放水が開始され、カウントダウンが始まった
{Nine, Eight, Seven, Six, Five, We have main engine ignition.Three, Two, One…}
{Earth Garon,lift off}
背部のバーニアが点火され、さらに最終ロックが解除、アースガロンが青空へと飛び立った
{SKaRD CP. the tower's clear. it's all yours}
「SKaRD CP。アースガロン、ロールプログラム!」
「アースガロン、レベルフライトに移る」
怪獣が暴れる街へとアースガロンは飛んでいくのだった
「ギュギョロロロロロロロロロロ!!!!」
その頃、ビルが建ち並ぶ首都東京では、一体の怪獣が暴れまわっていた、両腕についた鋭利な鎌や尻尾でビルを破壊、頭の提灯からは電撃を放ち、口からは緑色の粘液を吐いて道路を溶かしていた
「なにこれ…」
第70期SKaRDの制服を着た一人の若い女性…もとい第70期SKaRDのメンバーのシトウ・ミユは街の人々の避難誘導を終えたあと、暴れる怪獣の様子を見ていた
「なんか…色々ミックスしてるんだけど…あの怪獣…」
そんな中、暴れる怪獣の元へアースガロンが飛んでやってきた
☆☆
「アキ、あの怪獣についてどう思う?」
機長席に座るリュウト隊長はアキ隊員に声をかけた
「見た目は70年前に地球に襲来した宇宙怪獣のバザンガに似てますけど…なんか色々な怪獣のパーツがついてません?」
「両腕はタガヌラーの大鎌…足はゲバルガ…尻尾はニジカガチ…」
「額の触角はゲードス、放つ電撃は山怪獣ドルゴが放つものと似てますね、緑色の粘液はガラモンが吐いた液体に似てます…宇宙怪獣なのは間違いないんですけど、過去に襲来した宇宙怪獣達とは目的が全く一致してないです」
「この見た目…まるで…」
「キメラみたいですね…」
過去に出現・または襲来した怪獣のパーツがついた謎の怪獣はアースガロンを視認し威嚇をする
「目標、キマーラを捕捉!」
「相対距離100でランディング!」
「逆噴射!100でランディング!」
アースガロンは足裏にあるバーニアを逆噴射し減速、着陸態勢に入る
「アキ、キマーラって何だ?」
「あのキメラ怪獣の名前です、俺が名付けました」
「そうか」
アースガロンを視認したミユ隊員は移動前哨のSKaRD MOPに乗り込んで避難区域へと向かっていった
そしてアースガロンは戦場へと降り立つ、その瞬間、両目に光が灯った
〔ワオーーーン!!〕
咆哮をあげたあと、謎の怪獣キマーラのいる方へと前進を始める
「アキ、今日もお前の作戦で行く」
「
「近接戦闘[CQCモード]、交戦開始!」
「
キマーラはアースガロンへと突進していく、アースガロンはそんなキマーラの突進を体当たりで阻み、頭を掴んで動きを押し留め、一度突き放したかと思うとそこから連続でパンチを食らわせる、キマーラが両腕の鎌を振り回すが、アースガロンは器用にそれを回避
「まだまだ行くぜ!」
アースガロンはキマーラの両腕の鎌を器用に弾き、隙をついて強烈なパンチをキマーラに食らわせ後退させた、さらに追撃しようとするアースガロンだが、ここでキマーラは両腕の鎌を使ってアースガロンに掴みかかろうとしてきた、しかしアースガロンはこれも器用に回避し強烈なチョップをキマーラのみぞおちに食らわせる
「もういっちょぉ!」
アースガロンはさらにまたキマーラのみぞおちに強烈なチョップを食らわせた
「ギュギョロロロロロロロロロロ…!!!」
強烈なチョップを二度みぞおちに食らい悲鳴をあげるキマーラ
「アースファイア、発射用意!」
「
みぞおちに食らった攻撃で呻くキマーラに駄目押しとばかりにアースガロンはタックルを食らわせて後退させた
「よし…!」
避難区域からその様子を見るミユ隊員、ここまで攻撃したあとは、主武装の口から発射する荷電粒子砲[アースファイア]を放って怪獣を粉砕するだけ…
のはずだった
「っ!」
SKaRD CPにいたヨシヒサ副隊長が、耳につけたインカムから聞こえてきた砂嵐の音に対して顔をしかめた
「ゲバルガのパーツがあるから電波障害を起こすんじゃないかと思っていたが…やっぱりそうだったか…!」
嫌な予想が当たった事にヨシヒサ副隊長は歯をギリッと食い縛った
「え……?」
避難区域にいたミユ隊員は、無線が繋がらなくなったのを知って顔が青ざめた、これではリュウト隊長とアキ隊員、ヨシヒサ副隊長と連絡が取れず連携が取れない
「これ…終わったかも…」
そう言って諦めかけた……その時だった
見慣れない格好の男がどこからともなく現れ、ミユ隊員の前を颯爽と駆けていったのだ
「俺が行く」
その台詞…浅葱色の服…ミユ隊員はそれに見覚えがあった
「あれは…SKaRDの旧式の制服…?」
昔、図書室で調べものをしていた際に知った初代SKaRDの存在。その初代SKaRDに関する書物を見ていた際に、初代SKaRDの隊長のヒルマ・ゲントという男を知った、だが…
「(地球防衛隊にSKaRDが新設されたのは今から70年前…それに彼はとっくに死んでるし、制服も今とは違う…あの男は何者なの…?)」
ミユ隊員の前を駆け抜けていった男は次の瞬間、光に包まれ巨大化し、身長50m級の銀色の巨人へと変化
アースガロンに乗っているリュウト隊長とアキ隊員はモニター越しにその巨人の姿を見た
〜BGM:ブレーザーのテーマ(UB_M-1)
その巨人のメインカラーは銀、赤、青、黒。銀と黒をメインにしたシンプルなベースカラーに、胸部から左半身が謎の水晶体を起点とし、まるで動脈と静脈のごとく複雑に張り巡らされた赤と青のラインで彩られていて、かなり小さめな目の上には左右非対称に配置されたクリスタル状の装飾があった、現れたその巨人の名前は…
「ウルトラマン…ブレーザー…。怪獣退治に従事していた初代SKaRDがピンチに陥ると、どこからか現れた光の巨人だと聞いた事がある…」
「その正体は…初代SKaRDの隊長ヒルマ・ゲント…」
現れた光の巨人…もといウルトラマンブレーザーは祈るような、踊るような動作を行い、キマーラをじっと見たあと、走りだし、強烈な膝蹴りを食らわせた、キマーラが両腕を振るってもそれをいなして体当たり、続け様にヘッドロックをかました、ヘッドロックをかまされたキマーラはブレーザーの方へと向くと大きく口を開けた
「うわ!ヤバい…!」
口を開けたキマーラをアースガロン内部のモニター越しに見たアキ隊員は察した、ミユ隊員からの情報ではキマーラが大きく口を開けた際は決まって何でも溶かす緑色の粘液を吐いているのだ
「ブレーザー!そいつは口から何でも溶かす粘液を吐くんだ!すぐに避けろ!」
キマーラにヘッドロックをかましているブレーザーに向けてリュウト隊長はそう言った
「ルオ?」
リュウト隊長の声を聞いたブレーザーはヘッドロックをやめると、両手でキマーラをそっぽへと向かせて片手で無理やりキマーラの口を閉じるともう片方の手でキマーラの脳天にチョップを食らわせた
「グェェェッ!!!」
さらには額の触角もチョップで切った、これでキマーラは電撃を放てない
「ナイス!ブレーザー!」
「畳み掛けろ!」
「
脳天のチョップで脳震盪を起こすキマーラに今度はアースガロンが右ストレート・左ストレートを食らわせ、それに続いてブレーザーが連続して肘打ちを叩き込んだ
「さぁーて、とどめだ…」
ブレーザーとの連携でキマーラを後退させたアースガロン、そのアースガロンの口が開き、アースファイアの砲身が露出、エネルギーが急速に充填されていった
(エネルギー充填音)
ブレーザーは左掌にブラックホールのようなものを発生させ、そこから光の槍…もといスパイラルバレードを取り出した
「アースファイア、発射!」
アキ隊員がレバーのスイッチを押す、その瞬間、アースガロンの口から荷電粒子砲アースファイアが発射され、同時にブレーザーがスパイラルバレードをアンダースロウで投げ飛ばした
発射されたアースファイアと投げられたスパイラルバレードはキマーラに命中
「ギュギョロロロロロロロロロロァ…ッ!!!」
キマーラは仰向けに倒れて爆散した
「よっしゃーー!!」
キマーラが爆散したのをモニター越しに見てアキ隊員はガッツポーズをし、リュウト隊長は笑顔でサムズアップをした
「一時はどうなるかと思ったが…流石だな」
ヨシヒサ副隊長はSKaRD CPのモニターから、アースガロンとブレーザーがキマーラを倒したのを見てほっと胸を撫で下ろした
「やったぁ!!」
避難区域にいたミユ隊員は大はしゃぎ。アースガロンはブレーザーに向かってサムズアップをし、ブレーザーもアースガロンにサムズアップをする
「こちら、アースガロン。これより帰投する」
戦いを終えたアースガロンは飛び上がり、基地へと向かおうとした…その時だった
[上空1000mに空間の捻れを検知]
アースガロンにはAI対話システムが搭載されており、会話が可能になっている、そんなアースガロンの愛称は『アーくん』。初代SKaRDの時代からこの愛称らしい。そのアースガロンが何かを検知した
[空間の捻れ、増大していきます]
「モニターに映してくれ!」
リュウト隊長がそう言うと、モニターに上空1000mの様子が映し出された…のだが…
「なんだあれ…?」
上空1000mには謎の赤いワームホールのようなものがあり、それが徐々に大きくなっていたかと思うと周囲のものを吸い込み始めた
「うわぁぁぁ!?」
「何としてでも逃げるんだ!」
「
アースガロンはワームホールに吸い込まれないように必死にもがく、ブレーザーはアースガロンをワームホールから遠ざけようと尽力する
「えっ?あれって…SKaRD MOP?」
「ミユ…!」
モニターにはワームホールの力で空に巻き上げられたSKaRD MOPが映し出された、その中にはミユ隊員がいたが気絶しているようだった
「ぐっ…!吸い込まれてたまるか…!」
巻き上げられたSKaRD MOPを何とかしてキャッチしようとアースガロンは手を伸ばすが届かない、ブレーザーがかろうじてSKaRD MOPをキャッチしたが
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
「ルオオオオオオオオオオ!?!?!?」
それもむなしくアースガロン、リュウト隊長、アキ隊員、ミユ隊員、SKaRD MOP、ブレーザーはワームホールに吸い込まれてしまった、彼らを吸い込んだワームホールは一瞬のうちに消えてしまった
「隊長!アキ!ミユ!」
ヨシヒサ副隊長が耳につけたインカムから無線を送るも砂嵐の音が聞こえるだけである
「っ!」
ヨシヒサ副隊長は再び歯をギリッと食い縛った、だがそんな時だった
「?」
彼から見て左側に先程のものとは別物の緑色のワームホールが現れた
「誰が何の理由であんなもの出したか知らないが、隊長達は取り返させてもらうぞ…!」
ヨシヒサ副隊長は装備を装着し、23式電磁小銃を背中に背負い、23式電磁拳銃を手に持ってそのワームホールの中へと入った、そしてそのワームホールは消えてしまった
こうして、第70期SKaRDのメンバーはワームホールの中へと消えていったのだった…
終わり