一方、マミゾウによってレジスタンスのアジトへ案内された穣子とヤマメは……。
「……まさか森の地下にこんな施設があるなんて」
「ふぉっふぉっふぉ……。木を隠すなら森の中と言うじゃろう? それにならってみたのじゃよ」
「……うーん。そうなの?」
三人が森の地下の通路を進むと、セーラー服を着た少女と袈裟を着た少女が談笑をしていました。ムラサと一輪です。二人とも寺の一員ですね。
「お、マミゾウ! おかえり!」
「ムラサ、一輪! 見ろ! 新しいメンバー希望者じゃぞ!」
「え!? 本当!? それは心強いわ!」
「へー。誰かと思えば……。ついに神さまもレジスタンスの仲間入りってワケか。いよいよ大所帯になってきたなー」
そう言ってムラサは二人をのぞき込みます。
「……あ、どーもどーも」
「まあ、まだ正式に決まったわけじゃ無いぞ? リーダーに判断してもらわないといかん」
「と、言ってもマミゾウ。聖さまは、八意さまと今地底に行ってるし……」
「ああ、そういえばそうじゃったの。ではかわりに
と、いうわけで二人は慧音の部屋へ案内されました。
「慧音。入るぞ?」
「……ああ」
中に入ると、彼女は机に座って何やら資料を読んでいました。
「見ろ。新しいレジスタンス希望者じゃ。まぁ正確にはお燐の仲間と言うべきかな」
「お燐の……。ああ。なるほど。そうか」
マミゾウは「では、あとはまかせたぞ」と言って去って行ってしまいます。
「あ、どーもどーも」
「ええと、はじめまして。私はツチグモ妖怪のヤマメ。で……」
「ああ、そっちの神さまのことは存じているよ。たまに里であっているからな。いつもおいしい焼きイモをありがとう」
「あっ、いえいえどーいたしまして。んで、アンタがここのリーダーなの?」
「いや、このレジスタンスのリーダーは聖と永琳だ。私はサブということになっている。主に二人がいないときに仕切っているよ。まあ、今がまさにそうなんだが」
「ふーん。そうなのねー。たいへんねー」
「それで、お前たちはお燐の仲間ということは……。今までの経緯を知っていると言うことだな。良かったら話を聞かせてもらえないか?」
「あ、そーね。んじゃ、いちおう話しとくわ」
二人は慧音に今までの経緯を話しました。
「……ふむ、なるほど。そうか。どうやら、今後のカギを握るのはやはり地底組となりそうだな」
「へ? そうなの……?」
「地底って地霊殿組のコト?」
「ああ、実は今まさに、聖と永琳が地霊殿に行っているところだ」
「そういえばあのナズーリンとかいうネズミもそう言ってたっけ。あいつらと手を結ぶの?」
「その流れになるな」
「おお! 共闘ってヤツか! 地底組と手を組むのは確かにアリかもね! すごいね! どんどん包囲網が出来上がっていくね!」
そう言って少し興奮気味な様子のヤマメ。
どうやら彼女はそういうシチュエーションが好きなようです。
すると、慧音が咳払いをして二人に告げます。
「さて、話は変わるが、このレジスタンスには、あるしきたりがある」
「しきたり……? なによそれ」
「新たなメンバーを入れる際には、毎回試験を受けてもらうことになっているんだ」
「え!? なにそれ、私聞いてないわよ!?」
「お燐のヤツそんなの一言も言ってなかったぞ!? いったい何をするんだ!?」
「まあまあ、二人とも落ちついて聞いてくれ。試験と言っても、そんなに難しいものではない。ちょっとお使いをしてきて欲しいんだ」
「お使い……?」
「ああ。これを同盟軍のところへ届けてきてほしいんだ」
そう言って慧音は書簡を穣子に渡します。
「ふーん。これをアイツらに届けてくればいいのね? なーんだ楽勝じゃん!」
「それともう一つ。こないだ入った新人も一緒に連れて行ってもらいたい」
「新人? ま、なんでもいいわよ」
「そうそう。なんにせよ、人が増えるのは心強いもんね」
「……そうか。わかった。では、さっそく呼んでこよう」
そう言って慧音が連れてきた人物を見て、二人は思わず目を丸くしてしまいます。
「あっ!?」
「え!? アンタはたしか……!!」
それもそのはず、彼女が連れてきたのは……。
「やあ。二人とも、久しぶり……。でもないか」
「紹介しよう。我がレジスタンスの新メンバーのリグルだ」
「お、オマエ! レジスタンスに入ってたのかよ!?」
「あ、あはは。実はそうなんだ……」
ヤマメの言葉に、リグルは思わず苦笑いを浮かべます。
「なんだ。知り合い同士だったのか。それなら尚更都合がいい。この三人で、妖怪の山へ行ってきてくれ」
と、いうわけで、穣子、ヤマメ、リグルの三人は書簡を渡すために妖怪の山へと旅立つコトに。って、大丈夫なんでしょうかね……?