ドラゴンクエスト11 〜ユグノアの騎士〜 作:ミルキー#ユミ
さて、今回の主人公【カティア】ちゃんです。
メラ系統とイオ系統の魔法を操る魔法騎士ちゃんです。
エレノア王妃付きの騎士。そこそこ強い(強さを明言しないのは後々の保険…チキッたけど許して…)。一応ユグノア騎士団(独自設定)の副団長。
容姿は皆さんの想像に任せます…(´・ω・`)
短い紹介ですが、そろそろ本編に移りましょう。
夜空を裂く咆哮がユグノアの城壁を揺らす。王都に押し寄せる黒煙と炎は、まるで世界の終わりを告げる鐘のようだった。
「防衛線が破られました!前線より魔物が侵入、城内にまで……ッ!」
血まみれの兵が駆け込み、玉座の間に緊迫が走る。だが、ユグノア王は既に戦場に赴いていた。残されたのは、女王エレノアとその忠臣たち、そして赤子の王子。
女王は騒然とする中でも静かに王子を抱き、窓越しに燃え上がる城下町を見つめていた。その姿はあまりにも気高く、そして儚げだった。
「陛下、もうお逃げを。あの子だけでも……いや、陛下もご一緒に」
ひざまずく女騎士カティア・レイヴン。黄金の甲冑は既に傷つき、剣には返り血がこびりついていた。
「……カティア。城を捨てるのですね」
「……ユグノアは、民と血によって築かれしもの。陛下と王子さまがご無事である限り、希望は途絶えませぬ」
カティアの言葉に、エレノアはわずかに微笑み、頷いた。
「ならば、私も王妃としての義務を果たしましょう。あの子を……この子を、未来へ届けるために」
激しい振動と共に、城の壁が一部崩れた。魔物たちの唸り声が、すぐそこまで迫っている。
「北の回廊から地下へ。古代神殿跡に抜ける抜け道があります」
カティアは剣を抜いた。女王と王子の前に立つその姿は、まさに盾そのものだった。
「私が時間を稼ぎます。その間に……」
「それでは……カティア、あなたも一緒に来なさい」
エレノアが振り返り、カティアの腕を掴んだ。その手は驚くほど冷たい。
「私一人が生き延びたところで、この子に何ができましょう。あなたの剣と忠義が、きっと未来に必要になる」
「……わかりました。では、最後まで、お傍に」
地下へと通じる扉が開かれ、彼女たちは王城の奥底へと駆け出す。
*
地下通路は湿って暗く、時折揺れる天井から砂埃が舞う。カティアは前を歩き、エレノアは王子を胸に抱きしめたまま、慎重にその後ろを進んだ。
「陛下、あの子に……お名前は」
「名は……そう、『イレブン』と名付けましょう」
エレノアは微笑み、腕の中の赤子にそっと口づけをした。
「十一番目に星が昇る夜に生まれた子。この子が、暗き時代を照らす光となることを……」
だがその時、背後で爆音が響いた。
「……追っ手です、魔物が通路に」
カティアは踵を返し、抜刀した剣を構える。
「ここで時間を稼ぎます。陛下、先へ」
「……カティア。死なないで」
その言葉だけを残し、エレノアは走り去る。
*
エレノアが神殿跡に辿り着いた時、空はまだ炎に染まっていた。
そこには、密かに王に仕えていた老魔導士・セレンが待っていた。
「おお、陛下……ご無事でしたか」
「セレン、この子を……お願い。私は……」
「お察しします。ですが、今は母として生き延びることを」
セレンは呪文を唱え、周囲に結界を張る。王妃と赤子を守るための隠れ家は、既に準備されていた。
「カティア様は……」
「今も……戦っているわ」
*
カティアは負傷しながらも何とか合流し、王妃たちと共に神殿跡地に身を潜めた。
やがてデルカダールの追手も届かなくなった頃、王妃とカティアはひっそりと王都を離れ、赤子をイシの村へと託すことを決意する。
「この村なら、きっとこの子を……」
静かに眠るイレブンを、そっと揺りかごに置いた王妃。
「いつか、あなたが真実を知る時まで……母は、この世にいないことにしておきましょう」
「……陛下」
カティアの声が震えた。
「それが、この子の未来を守る最善の道ならば、私は喜んで“死んだ母”を演じましょう」
夜明けの空の下。王妃と騎士は、静かにその場を離れる。
──そして、物語は始まる。
初回のプロローグはこんな感じ。次いつ更新か分からないけど、できる限り続けられるように頑張ります…。ほんとに…(継続するのはすごい苦手…)続くのかな(´・ω・`)