ドラゴンクエスト11 〜ユグノアの騎士〜 作:ミルキー#ユミ
今回はロウと一緒に旅にでたマルティナのお話です。カティアに鍛えられたぶん原作より強くなってるかもしれません…
では、本編どうぞ
春の風が山道を渡り、若葉がやわらかく揺れている。マルティナは背筋を伸ばし、隣に立つロウ様の姿を見上げた。彼はかつてのユグノアの先代国王だが、血縁はなく、ただ「姫」として敬われている。
「姫、ここまでよく耐えたな。デルカダールはもうすぐだ」
ロウ様の低く落ち着いた声に、マルティナは小さくうなずいた。
「はい、ロウ様。私はこの旅で、ユグノアが滅びた真実を知りたい。」
ロウ様は黙って前方の道を見据える。彼はエレノア王妃はすでに亡くなったと思い込んでいる。マルティナはそのことを話すことができなかった。
道中、魔物が現れた。野盗のように群れをなして襲いかかるその敵に、マルティナは鋭い身のこなしで応戦する。カティアから教わった体術が冴えわたり、敵の攻撃をかわしつつ蹴りを放つ。
「姫、後ろから呪文で支援する!」
ロウ様が杖を掲げ、氷の呪文が炸裂。マルティナは隙を突いて敵に回し蹴りを放ち戦闘を終わらせた。
その圧倒的な威力の蹴りにロウは目を見開く。
「素晴らしい腕前ですな。あなたはかなり強くなられたようだ姫よ」
「ありがとうございます、ロウ様。これもカティア様のおかげです」
ロウ様は微かに笑みを浮かべたが、すぐに表情を引き締めた。
やがてデルカダールの城壁が見えてくる。石造りの高い壁、衛兵の厳しい視線。マルティナは緊張で胸が高鳴る。
「姫、ここからは気を引き締めよ。王との謁見は容易ではない」
城門の衛兵はロウ様の名を聞くと驚き、すぐに中へ案内した。
謁見の間。重厚な玉座に座るデルカダール王の冷たい視線が、二人を射抜く。
「先代ユグノア国王ロウ殿。まさか生きていたとはな」
「デルカダール王よ。わしどもは、ユグノアの崩壊の真実を知りたく、その助力を願って参りました」
マルティナは一歩前に出て、固く拳を握った。
「どうか教えてください。ユグノアがなぜ滅んだのか」
だが王は冷笑しながら言った。
「ユグノアは魔物に滅ぼされた。それ以上の真実などない。かつての王妃も王子も、もう死んだのだろう」
その言葉にマルティナは怒りを抑えたが、エレノアのことは話さなかった。
ロウ様は静かにうなずき、それを見たお父様は言葉を続けた。
「われわれは過去にすがっている暇はない。次はもう少し実りのある会話にしましょうぞ」
衛兵が二人に詰め寄る。ロウ様は穏やかにマルティナの肩に手を置いた。
「姫、行こう」
城を背にしてマルティナは振り返ることなくついていった。
――
夜。焚き火の明かりが揺れる野営地で、マルティナは小さな火の粉を見つめた。
「ロウ様、あのお父様の言葉が怖かったです。あんなに冷たい視線を向けられて」
「わしもかつては彼を信じた。だが、あの男は変わってしまったのだ」
「私もいつか必ず真実を見つけてみせます」
ロウ様は深くうなずいた。
「その日まで、わしがおまえを導こう。」
マルティナは静かに頷いた。心の中で、エレノア様への誓いを新たにする。
夜空の星々が、ふたりの行く末を静かに照らしてくれていた気がした。
マルティナ視点どうだったでしょうか…うまく書けてるのかな?これからも少しずつ執筆進めていきますので、気を長くして更新待っていただけたらと思います(´・ω・`)