生徒の口調だったり呼ばれ方を完全に把握できてないので、若干違う部分があるかもしれないです。
11月の終わりごろ。
ゲーム開発部の4人は新たなゲームの構想を立てていた。
部費の件もあり、いつもの活動内容に危機感を持ってのことだった。
結局いつも通り、モモイはシナリオができず、
そのせいでミドリの作業が止まり、
アリスはできる限り情報を汲み取ってプログラムをし、
ユズがテストプレイをした。
…が。結果は振るわず。
約1週間半が、無に帰した。
そこでモモイが提案したのが
「スタイリッシュでサイバーパンク」なゲームだった。
ミドリ「…『スタイリッシュでサイバーパンク』?」
ミドリ「言いたいことはまあ分かるけど、1回整理しない?」
モモイ「十分整理したって!これ以上簡単にはできないよ!」
アリス「アリス、いいと思います!ジャンルはアクションゲームがいいです!」
ミドリ「情報が増えた…。」
ユズ「…なら、アイデア出しも兼ねて『廃墟』に行かない?」
ミドリ「え゛?」
モモイ「え?」
アリス「?」
モモイ「あんまりいい思い出はないけどなー…」
そう言いながらも、モモイは準備を始めた。
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4人が部室を出てしばらくした時…
マキ「あ!モモ、ミド、みんな!お疲れ!」
ミドリ「マキちゃん?どうしたの?」
マキ「いやーそれがね?グラフィティを描きに廃墟に行こうとしたら…」
その時、マキの後ろに2人分のシルエットが見えた。
ハレ「マキ。じゃ、行こう。」
コタマ「マキさん。早くしましょう。」
マキ「…こんな感じでね。」
モモイ「3人が一緒に動くなんて珍しいんじゃない?」
マキ「そうだね。ただちょっと急かしてくる圧がすごいけど(小声)」
コタマ「何か言いましたか?」
マキ「あ、いや、何でも…じゃあ、ハレ先輩。コタマ先輩。行こ。」
そう言って、3人は早歩きで去ってしまった。
モモイ「…私たちも同じ所に行くんだけどね…」
ミドリ「コタマ先輩が後輩にさん付けする時って、圧がものすごいよね…」
そうして一行がミレニアムの門を出る時、後ろから猛ダッシュしてくる生徒がいた。
ヴェリタスのの副部長、各務チヒロだ。
チヒロ「ねえ、あいつらがどこ行ったか聞いてない…?」
モモイ「マキたちのこと?」
チヒロ「そう。片付けを放り出していくもんだから、部室がごっちゃごちゃで…」
チヒロ「部室のドアにスプレー缶がつっかえてた開かなかったせいで、ドアを壊す羽目になっちゃって。」
ミドリ「切羽詰まった状況だね…」
チヒロ「…ってそうじゃなくて!!!」
アリス「3人なら『廃墟』に行きました!」
チヒロ「あのバカァァァァ!!!」ダッダッダッ
チヒロは急加速して廃墟の方へ走っていった。
それを更に追いかける形で、一行は廃墟に到着した。
モモイ「最近オートマタがいないねー。なんでだろ?」
ミドリ「前に来たときもそうだったね。」
アリス「みなさん、先に進みましょう!」
モモイ「あ、うん。あっちに行かない?」
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ミドリ「この辺りの建物はすごくデザインの参考になるね…写真撮っておこ。」
アリス「ミドリ、ここに置いてあるかっこいい機械と…これは?」
ミドリ「マキちゃんのグラフィティだ…。やっぱり来てたんだね。」
アリス「アリス、気になることがあります!」
ミドリ「何?」
アリス「よく見ると、横にスプレーの跡が続いています!これはおそらく謎解きヒントです!」
ミドリ「違うと思うけど…何だろう。」
ミドリ「お姉ちゃん、ユズちゃん。あっちに行こう。」
モモイ「えぇー!?今いい感じだったのに!」
ユズ「分かった。行こう。」
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ハレ「え…?マキ?どこに行った…の?」
コタマ「あっ、ハレ!マキはどこに…え?」
ハレ「…マキが消えちゃった。」
ハレとコタマの目の前には、人が1人入れるくらいの幅があるアーチ型の装置があった。
2人の足元には、マキのスプレー缶が転がっていた。
ハレ「このポータルみたいなのに入っていって…消えた。」
ハレ「追いかけないと…」
コタマ「ちょ、ちょっと!ハレさん!ハレ!待ってくださ…」
ハレとコタマも、アーチの向こうへ消えていった。
それを見ていた生徒が1人。
アリス「!ハレとコタマが消えてしまいました!追いかけましょう!!!」
ミドリ「アリスちゃん!?待って!?」
モモイ「ミドリ!アリス!」
ユズ「わわっ…!?」
ユズ「み、みんなぁーーー!?!?」
ユズが動揺のあまり叫ぶ。そこに、追いかけてきたチヒロが入ってきた。
チヒロ「ユ、ユズ!?何があったの!?」
ユズ「う…あ…みんなが…あの中に…消えちゃって…」
ユズは体を震わせ、アーチを指で指し示す。
目を大きく見開き、涙ぐんだまま座り込んでいた。
チヒロ「…教えてくれてありがとう。ユズ。」
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マキ「……????」
ハレ「……???」
コタマ「……???」
モモイ「どこ…?ここ…?」
ミドリ「草原…???」
アリス「岩が光ってます!!」
マキ「どこなのここ!」
ハレ「大自然…陽が暖かい…」
コタマ「…というか、来たポータルを戻ればいいのでは?」
モモイ「…そうじゃん!!!戻ってみよう!!」
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チヒロ「…落ち着いた?」
ユズ「はい…とりあえず、一回ミレニアムに戻って…」
その時、ポータルから顔が出てきた。
モモイ「やっほー!!!」
ユズ「!?」
チヒロ「!?」
ユズ「うわああああああああああああああ!?!?」
モモイ「び、びっくりしたぁ!?大袈裟だよ!」
モモイの顔の上から、もう1人がニュっと首を出した。
ハレ「モモイー。こっちはどんな感じ?…あ。」
チヒロ「……。」
チヒロ「このバカーーー!!!!」
チヒロ「どれだけ心配したと思ってるの!」
ハレ「あ…いや、私たち全員無事で…」
チヒロ「そういう問題じゃない!」
モモイ「ま、まあまあ。チヒロ先輩。冷静に…」
チヒロ「あんたは一回黙ってて!」
ユズ「よ、よかったぁ…?」
ユズは困惑しながら、1度立ち上がろうとしてへたりこんでしまった。
ハレ「とりあえず、副部長もこっちに来て。」
チヒロ「…分かった。あんたたちが心配だし、そっちに行く。」
ユズ「……うん。」
残っていた2人も、アーチの向こうへ歩いていった。