ゲ開部とヴェリタス、イヴァリースへ   作:Roon

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今回こそハレsideの話です。


長いです。





パンネロ・ミドリ救出作戦④

 

チヒロの到着より3時間ほど前……

 

 

 

 

 

ハレ「ここがビュエルバ……。本当に空中都市なんだ。」

 

 

 

ハレはターミナルの出口から、簡単なパンフレットを取った。

 

ハレ「自由な町……独立国……」

 

 

バルフレア「これから、イヤでも色々分かるからな。」

 

 

バルフレアは含みを持った言い方をした。

 

 

バッシュ「……。」

 

 

バッシュは簡単な変装をしている。具体的にはラバナスタで買った眼鏡を掛けている。なお、視界不良を防ぐためにレンズはくり抜いてある。

 

 

ハレ「(適当な眼鏡でも、意外と似合うんだなぁ……)」

 

 

バルフレア「ルース魔石鉱はこの先だ。最近、あそこの魔石は品薄らしいが。」

 

 

???「魔石鉱へ行かれるんですね?」

 

 

そこにいた少年が話しかけてきた。

 

 

???「僕も、同行させてください。奥で用事があるのです。」

 

 

バッシュ「どういう用事だ。」

 

 

少年は、一般人にしては良い服を着ている。おそらく金持ちのお坊ちゃんだろう。ヴァンを除く4人は予想していた。

 

 

???「では、あなた方の用事は?」

 

 

バルフレア「いいだろう。ついてきな。」

 

 

意外にも簡潔に、そしてはっきりと言いくるめられた。

 

バルフレアはその様子に興味を持ったのか、同行を許可した。

 

 

ヴァンとハレは困惑しているが。

 

 

???「助かります。」

 

 

バルフレア「俺たちの目の届くところにいろよ。その方が面倒が省ける。」

 

 

???「お互いに。」

 

 

ヴァン「なあ、これアリなのか?(小声)」

 

ハレ「わかんないけど、多分何か考えがあるんだよ。(小声)」

 

 

ヴァン「そうだ。お前、名前は?」

 

 

???「はい、ラ───」

 

少年が言葉を濁した。

 

 

ラモン「───ラモン、です。」

 

 

ハレ「(怪しい……。危害を加えるようには見えないけど。)」

 

 

ヴァン「わかった。多分中で色々あるけど、心配ないよ。なあ、バッシュ。」

 

 

ハレ「……ヴァン?」

 

 

ヴァン「?」

 

 

ヴァン以外4人は、揃って顔を見合わせ、呆れた。

 

 

──────────────────────────────

 

 

ハレ「ねえ、私もヴァンも、ビュエルバに来るのは初めてなんだけど……」

 

 

ハレ「まず、オンドール侯って誰?」

 

 

ラモン「はい、オンドール侯は、ここビュエルバを治める国の元首です。彼のおかげで、ビュエルバは中立を保っています。」

 

 

ハレ「……ここって独立国なんだよね。どうして帝国兵がこんなにいるの?」

 

 

ラモン「帝国の艦隊が、侯爵と面会をするそうで。」

 

 

ラモン「───新聞で読みました。」

 

 

ラモンが慌てて付け加える。

 

 

やはり、怪しい。

 

 

ヴァン「ルース魔石鉱ってどう行くんだ?」

 

 

バルフレア「この通りを南下だ。……できるだけ、黙ってろ。」

 

 

──────────────────────────────

 

 

ヴァン「ここか。」

 

 

バルフレア「ルース魔石鉱だ。イヴァリース有数の鉱脈さ。」

 

 

ハレ「なるほど。」

 

 

バッシュ「ここの警備は、帝国兵が?」

 

 

バッシュが、広場の方にいる帝国兵に目をやった後、ラモンに問いかける。

 

 

ラモン「いえ、ビュエルバ政府は特例を除いて、帝国軍の立ち入りを認めていません。」

 

 

ラモン「では、行きましょうか。」

 

 

──────────────────────────────

 

 

フラン「……誰か来る。隠れて!」

 

フランが手で合図する。

 

 

 

ギース「念の為に伺うが、純度の高い魔石は本国ではなく───」

 

オンドール「すべて、秘密裏にヴェイン様のもとへ。」

 

 

ギースが軽く笑いながら、話し始めた。

 

 

ギース「貴殿とは馬が合うようですな。」

 

 

オンドール「それは結構ですが、手綱をつけられるつもりはございませんな。」

 

 

ギース「ならば鞭をお望みか?つまらぬ意思は貴殿のみならず、ビュエルバも滅ぼすことになる。」

 

 

ラモン「ビュエルバの侯爵、ハルム・オンドール四世。ダルマスカが降伏した時、中立の立場から戦後の調停をまとめた方です。」

 

 

ラモン「帝国寄りって見られてますね。」

 

 

バルフレア「反乱軍に協力してるってウワサもあるがな。」

 

 

ラモン「あくまで、ウワサです。」

 

 

バルフレア「よく勉強してらっしゃる。どこの()()()()()かな?」

 

 

ヴァン「どうだっていいだろ。パンネロが待ってるんだぞ。」

 

 

ハレ「私も、ミドリが待ってる。」

 

 

バルフレア「……よく便乗するお嬢さんだこと。」

 

 

 

ラモン「パンネロさんと、ミドリさんって?」

 

 

ヴァン「俺の友達と、こいつの仲間。さらわれてここに捕まってる。」

 

 

ラモンは、複雑そうな顔をした。

 

 

 

ハレ「ここの鉱山はガイコツが出るの!?」バババ

 

 

ハレはアテナ3号の電気ショック攻撃が使えない中、愛銃のみで応戦した。

 

 

バルフレア「大体こうだぞ。ガイコツ、コウモリ、得体の知れないアンデッドが多い。」

 

 

ハレ「……じゃあ、あの赤くて光ってる、私がさっき引っ掛かったアレは?」

 

 

バルフレア「侵入者避けの(トラップ)だ。こういう場所に多い。迂闊にトレジャーを触るなよ。トラップどころか、トレジャーに擬態した化け物がいる。」

 

 

ハレは、鳥肌が立つのを感じた。

 

 

ハレ「───じゃあ、あの大きくて二本足の亀みたいなのは?見覚えがあるようなないような…」

 

 

バルフレア「……さあな。このままじゃ通れない、倒すぞ。」

 

 

ハレ「……うん!」

 

 

バルフレアが発砲すると同時に、フランがパラレルアローを放つ。

そちらに気を取られた隙に、バッシュが脚を斬りつける。ヴァンもバッシュを追って応戦する。

 

ハレは道中の壁を遮蔽物にして、連射を続ける。

 

 

バッシュが右脚を叩き斬り、トドメを刺す。

 

 

バルフレア「さ、地図によると……この橋を渡った先が行き止まりだ。トカゲ野郎(バッガモナン)は十中八九そこだろう。」

 

 

──────────────────────────────

 

ハレ「綺麗……星みたい。」

 

 

ラモン「これが見たかったんですよ。」

 

 

ラモンが懐から、青いクリスタルのようなものを取り出した。

 

 

ハレ「何?その……何?」

 

ラモン「破魔石です───人造ですけどね。」

 

 

ヴァン「はませき?」

 

 

ハレ「飛空石みたいな魔石と違うの?」

 

ラモン「はい。破魔石は普通の魔石と違って、魔力を吸収するんです。」

 

 

ラモン「人工的に合成する計画が進んでいて、これはその試作品。」

 

 

ラモン「ドラクロア研究所の技術によるものです。」

 

 

ハレ「そんなものもあるんだね。」

 

 

ラモン「やはり原料はここの魔石か───」

 

 

 

ラモンが、壁に近付いて石をまじまじと見ている。

 

バルフレアは、目つきを変えてラモンに近寄った。

 

 

バルフレア「用事は済んだらしいな。」

 

 

ラモン「ありがとうございます。後ほどお礼を───」

 

 

バルフレア「いや、今にしてくれ。お前の国までついて行くつもりは無いんでね。」

 

 

ハレ「ちょっと待って、それってもしかして───」

 

 

 

バルフレアがハレに対し、手のひらを向けた。「止まれ」「近寄るな」ということだろうか。

 

 

バルフレア「破魔石なんてカビ臭い伝説、誰から聞いた。なぜドラクロアの試作品を持ってる。」

 

 

バルフレアの声が段々大きくなる。

 

語尾に疑問符が付くような質問の仕方ではない。

 

 

 

バルフレア「あの秘密機関とどうやって接触した。」

 

 

バルフレアが壁に手を付き、ラモンの逃げ道を塞ぐ。

 

 

バルフレア「お前───何者だ?」

 

 

ヴァン「おい、バルフレア───」

 

ハレ「ヴァン、あんまり口を挟まな───」

 

 

 

???「待ってたぜ!バルフレアァ!」

 

 

ハレ「ッ!?───」

 

 

バッガモナン「ナルビナでは上手く逃げられたようだな!?会いたかったぜ!!!」

 

 

 

 

バッガモナンだ。ブワジ、ギジュー、リノを引き連れ、回転刃のついた槍を持ってジリジリと歩み寄る。

 

 

 

バッガモナン「さっきのジャッジといいそのガキといい、金になりそうな話じゃねえか?」

 

 

バッガモナン「俺にも1枚噛ませてくれよ?」

 

 

バルフレア「頭使って金儲けってツラか?お前は腐った肉ても食ってろよ。」

 

 

ハレが割り込む。

 

 

ハレ「ミドリは無事!?」

 

 

バッガモナン「ああ、あの頑丈なガキなら───ぐぁっ!?!?」

 

 

ラモンが人造破魔石をバッガモナンに投げつけ、逃げ出した。

 

 

ヴァン「お、おい、待てって!!」

 

 

ハレはここで引き下がるまいと、銃を構えた。持っている限りの武器を使い切るつもりだ。

 

 

フラン「逃げるわよ、お嬢さん───!」

 

 

フランはハレの服の首を掴み、ハレを連れてバルフレアを追いかけた。

 

 

 

 





【補足】

前回、チヒロたちの飛空艇がレーダーに映らなかったのは、飛空石を搭載していないタイプだったためです。
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